ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

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第十一話 吸血少女

「おうユウ・・・その女の子誰だ?」

 

「俺の妹だ」

 

「アン=クレメンズよ」

 

「へぇーそうなんだ、もしかして誘拐したかと思ったぜ」

 

「ちげぇーよ!そんなことすんのはロウウィだけだ!」

 

「だるい」

 

「それでは戻りましょう」

 

「そうだユウ」

 

「ん?どったのレオン」

 

「ガルドの体俺がもらっていいか?」

 

「大丈夫だ問題ない」

 

「どういう事?」

 

「ほら、俺の奴隷に出来るからさ」

 

「ただ後でやれ」

 

「うぃーす」

 

「・・・貴方達本当に恐ろしいわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それではお茶を淹れてきますね十六夜さん、ユウさん」

 

「おうよ」

 

「ほーい」

 

俺達はノーネームのコミュニティに戻ってきて早々にくつろいでる。

まぁあんなことがあった後に休みまくってるのはどうかと思うが。

 

「さてと、ユウに聞きたいことがある」

 

「ん?なんだ?」

 

十六夜は頭いいからな~。

秘密が色々とバレないようにしないと。

 

「お前“未元物質(ダークマター)”持ってるだろ」

 

「・・・」

 

・・・やっべぇ。

 

「お前はあのとき「同じ物質じゃないと破れない」のが分かってたんだろ」

 

「あ、あぁ」

 

「でもあんなの早々取り出せるモノじゃない、たとえお前の能力でもな」

 

「ふむふむ」

 

「なら答えは簡単だ、それ(ダークマター)が中にあればいつでも出せる」

 

「なんかもう十六夜怖いよ?どんだけ人の秘密バラすの?」

 

「お前みたいな面白物質は解明したいからな」

 

十六夜俺達と同じじゃね?

もう人外じゃね?

俺達とおんなじように世界旅しようぜ?

とまぁそんなこと言ってる場合でもないか。

 

「その話はまた今度で、とりあえず」

 

「外の奴、早く出てこい」

 

「・・・ほう?気付いていたか」

 

窓の外から一人の少女が出てくる。

一目見て気づいた。

・・・吸血鬼だ間違いない。

 

「お前達がノーネームの期待の新星か」

 

「そういうお前は?」

 

「・・・レティシアって名前か」

 

彼女には悪いと思ったが心を読ませてもらいました。

やっぱり楽だねこの能力。

 

「心を読む能力か、情報通りだな」

 

「へぇ?もう有名なのか?」

 

「白夜叉の部下になれば尚更だ」

 

「あぁーそういえばそうだった~」

 

「で?何しにきたんだ?」

 

「お前達の実力を測りたい」

 

「「直球~~」」

 

「いいな?」

 

「「OK」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで黒ウサギに話さないのですかー!!」

 

「黒ウサギは」

 

「弄って」

 

「ナンボだからな」

 

「三人とも酷いです!」

 

まぁゲームのルールは簡単だ。

お互いにレティシアの槍を投げて掴んでまた投げるというシンプルなルールだ。

でもこれ優劣ありすぎだと思う。

 

「では行くぞ」

 

「おっしゃ!」

 

最初は十六夜からだ。

・・・もう嫌な予感しかしないな。

 

「ハァァァー!!!」

 

レティシアが自分の槍を十六夜目掛けて本気で投げつける。

そして十六夜というと、

 

「ハッ!しゃらくせぇ!!」

 

レティシアの槍を殴り、粉々に砕いた。

・・・やりすぎやりすぎ!!

俺はその槍の破片を全て地面に移動させる。

 

「十六夜やりすぎだわ」

 

「ん?そうか?」

 

「いや、私の予想以上だな。完全に私の敗けだ」

 

・・・ん?まず投げ合ってすらもないんですけど?

 

「レティシア様・・・」

 

「黒ウサギ、心配するな。この者達は、」

 

レティシアが何か言い終わる瞬間、

突如空から赤い光が降り注いできた。

・・・てか、この光あぶねぇ!!

 

「黒ウサギ!!」

 

「レティシア様!!?」




ここで切らせてもらいまーす。


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