問題児たちと血を受け継ぐ者が異世界に来るそうですよ? 作:ほにゃー
飛鳥は飛、耀は耀、黒ウサギは兎ってつけます。
「まずは自己紹介からだな。俺は月三波・クルーエ・修也だ。そして、知ってると思うが」
「逆廻十六夜だ」
「久遠飛鳥よ」
「……春日部耀」
「黒ウサギです」
あの後、“ノーネーム”本拠の大広間に通され、全員との顔合わせとなった。
「知ってるとは思いますが、コミュニティのリーダーのジン=ラッセルです」
兎「黒ウサギです」
十「逆廻十六夜だ」
飛「久遠飛鳥よ」
耀「春日部耀」
「五十嵐五月雨だ」
「霞刃だ」
「日比野花音だよ!よろしく!」
「五十嵐七夕です」
「八咫烏だよ。よろしく」
思うんだが、こっちの“ノーネーム”の方が人材豊富だな。
「それで、貴方たちは一体何があってここに来たんですか?」
「それはな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~説明中~~~~~~~~~~~~~~~~~
「どいう訳だ」
十「おいおい、そっちの俺は何やってんだよ?」
「目の前に面白そうな物があるんだぜ?弄らずにはいられないだろ?」
十「確かに」
「いい加減にしなさい!このお馬鹿様」
黒ウサギがたまらず二人の十六夜にハリセン攻撃を与える。
飛「ちょっと!そっちの黒ウサギ!私の十六夜君に何するのよ!」
…………………空気が固まった。
「え?ちょ、ちょっと、そっちの私。今なんて言った?」
飛「私の十六夜君って言ったのよ」
え?こっちの飛鳥と十六夜はそういう関係なの?
「そっちの飛鳥と十六夜は付き合ってるの?」
耀「うん。ちなみに、私と五月雨も付き合ってる」
え?そうなの?
「ついでに、八咫烏と黒ウサギも付き合ってる」
五月雨が教えてくれた。
…………こっちの“ノーネーム”は凄いな。
後、聞いた話によると刃は白夜叉、レティシア、ペストに惚れられてるそうだ。
本当に凄いな。
その後は大変だった。
飛鳥は行き成りの展開に脳の処理が追いつかずショートしてぶっ倒れた。
耀はこっちの耀と仲良くなり、何やら色んな話をしていた。
会話の中で「ヘタレ」という単語が聞こえたが、気にしないでおくことにした。
黒ウサギはやたら興奮気味にこっちの黒ウサギに食いついていた。
そんなに異世界の自分の恋が気になるのか?
「十六夜。どうした?さっきから静かだな」
あの十六夜が静かすぎる。
これは一体?
「いや、異世界での自分の恋愛事情も気になるが、それ以上に気になることがある」
まさか………………
「お前ら、強いのか?」
やっぱりそう来たか………
十「ああ、強いぜ。少なくとも、お前らより遥かにな」
ブチッ!×4
今、こいつ、何て言った?
俺らより強い?
「あら、言ってくれるじゃない?」
飛鳥もショートから回復し、いつも通りの態度になった。
「流石にそれは聞き捨てならない」
「随分上から目線で素敵なこと言ってくれるな、俺」
飛「あれ、十六夜君は事実を言っただけよ。野蛮な十六夜君」
こっちの飛鳥も十六夜の事を抜けば同じ感じだな。
「み、皆さん!落ち着いてください!異世界と言えども、同じ“ノーネーム”の同志!そんな喧嘩腰にならないでください!」
兎「YES!こっちの黒ウサギの言う通りでございます!皆さん、仲良くしましょう!」
「………わかった」
「分かっていただけてよか」
「仲良く喧嘩しようぜ!」
十「その喧嘩乗った!」
「「ええ―――――!?」」
黒ウサギが同時にハモッた。
見ると他のメンバーもやる気満々だ。
「な。何でですか!?」
「「仲良くしろと言われたから仲良く喧嘩する」」
「「言葉遊びのつもりですか、このお馬鹿様!」」
十六夜が二人もいると黒ウサギの苦労も倍になるな。
これから苦労ウサギと呼んでやろう。
「ま、このままじゃ互いに引っ込みも付かないし、ここは一つギフトゲーム形式で勝負だ」
「なるほど。僕も賛成だ」
俺の提案に五月雨が賛同し、全員が賛成した。
黒ウサギ二人は最後まで反対していたが…………
こうして俺達は異世界の“ノーネーム”とバトルをすることになった。
七夕君を出したはいいけど、空気になってしまった。
疾風の隼さん、申し訳ありません