問題児たちと血を受け継ぐ者が異世界に来るそうですよ? 作:ほにゃー
「お風呂へ駆け足ッ!今すぐです!」
“サウザンドアイズ”の店に着くなり女性店員は飛鳥の姿を見るなりそう叫んだ。
半ば無理やりな形で飛鳥を風呂場まで連れに行った。
その後を黒ウサギ、白夜叉、レティシア、耀が風呂場に向かった。
俺は十六夜達の所に戻ろうと思い十六夜達がいる部屋に向かおうとするとスパァーンッ!というすさまじい音が聞こえた。
白夜叉が何かしでかし黒ウサギと飛鳥が何かを投げたな…………
部屋に行くと十六夜とジンは風呂に入りに行くらしく俺も付いて行くことにし、今は風呂から上がり話をしている。
「そういや、この店までどうやって移動したんだ?」
「さっき聞いたが、どうやら移動したわけじゃねーらしいぞ」
「どういうことだ?」
「なんでも、数多の出口が一つの入口と繋がってるんだとよ。ハニカム型ってわかるか?」
確か蜂の巣みたいなやつだっけ?
「境界門と似ているが違うとこがあってだな。境界門は全ての外門と繋がってるが、“サウザンドアイズ”の出入り口は各階層に一つずつハニカム型の店舗が存在してるんだとさ」
「要するに“七桁のハニカム型支店”“六桁のハニカム型支店”って感じになってるってわけか」
「ああ、だが、本店の入口は一つしかないそうだ」
「ふ~ん」
十六夜の話に納得しながら持っていたコーヒー牛乳を飲む。
十六夜はフルーツ牛乳でジンは牛乳だ。
話が一段落すると耀たちが風呂場から出てきた。
「あら、そんなところで歓談中?」
「・・・おお?コレはなかなかいい眺めだ。そう思わないか、修也、御チビ様?」
「はい?」
「はっ?」
「黒ウサギやお嬢様の薄い布の上からでもわかる二の腕から乳房にかけての豊かな発育は扇情的だが相対的にスレンダーながらも健康的な素肌の春日部やレティシアの髪から滴る水が鎖骨のラインをスゥッと流れ落ちるさまは自然に慎ましい誘導するのは確定的にあ
スパァーン!!
十六夜が最後の言葉を発する前に飛鳥と黒ウサギが風呂桶を十六夜の顔面にぶつけていた。
「変態しかいないのこのコミュニティは!?」
「白夜叉様も十六夜さんもみんなお馬鹿です!!」
「ま、まあ、二人とも落ち着いて」
飛鳥と黒ウサギは顔を真っ赤にして怒り、レティシアはソレを宥めている。
そんな光景を見ていると耀が近づいてきた。
「修也、私ってそんなに小さい?」
ここで、何が?って聞くほど俺もアホじゃない。
何が小さいってそれは………アレだよ、アレ…………大きければ男なら思わず見てしまうアレだよ。
ていうか、浴衣だがら僅かに隙間から耀の薄い胸板がちらちら見えるし、髪から滴る水が鎖骨のラインを流れる様がなんかエロい。
そういえば、浴衣って胸が小さい人に良く似合うっていうけど、その通りだな。
耀にとてもよく似合っている。でも、流石に、本人にそのことを言ったら絶対ぶっ飛ばされそうだから言うのはやめておこう。」
「言っとくが修也。お前、途中から喋ってるぞ」
「……………どこから」
「ていうか、浴衣だがらのあたりから」
十六夜の言葉に俺は青ざめ恐る恐る耀の方を見る。
耀は俯いているので顔の様子が分からない。
「よ、耀?」
「……の…か」
「………ん?」
「修也の―――――バカ!!」
ゴスンッ!!
そこで俺の意識はどっかに飛んだ
今、起きたことをありのままに話すわ。
S君の失礼極まりない発言にKさんが怒ってS君の側頭部を殴ったわ。
それも、この世の物とは思えない音を出しながら。
確かにS君が言ったことは女として許せないけど、なんか可哀想ね………
それにしても、Kさんってあんなに声出るのね
証言者 “ノーネーム”A・Kさん