赤き弓兵と科学の空   作:何故鳴く鴉

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更新ほんとに遅れて申し訳ないです!!

時間と文才が無いもので、ようやくようやく書けました。


少しでも楽しんで頂けたら幸いです。


エミヤ対セシリア ~その実力は~

さてエミヤとセシリアの決闘の日。

千冬とエミヤの二人はピットへとやってきていた。

エミヤは既にISスーツを纏っており、見た目はウェットスーツを纏ったダイバーのようだ。

因みに、真耶は一夏や他の生徒と共にアリーナの席に座っている。

 

「これが今回お前に使ってもらう機体、打鉄だ。初めてお前が起動させたのもこれだな」

「ふむ」

「何分急だったのでな、一夏のように専用機は用意できなかった」

「構わんよ。訓練機に使われるくらいだ、性能もまとまっているのだろう? 」

「あぁ、安定性と防御力には定評があるし、燃費もいい」

「十分すぎる、試作機を渡されるよりも遥かにマシだ」

「悪いが一夏と同じで時間が無い。幸いこれにはファーストシフトもない、すぐに装着してくれ」

「了解した」

 

そのままエミヤはISに乗り込む。

乗り込んだ瞬間に流れ込む情報に少し驚いたが、すぐにそれも無くなった。

 

「大丈夫か」

「……異常という意味でなら、特に問題はなさそうだ。多少慣れない感覚なのは確かだが」

「お前はこれが初の装着だからな。何、一夏でも出来たんだ、実戦中に慣れるだろう」

「そうだな……時にこのハイパーセンサー、一部の機能を切ることは可能だろうか? 」

「可能だが、どうするつもりだ? 」

 

答える前にエミヤはそれを行動に移した。

千冬が持っていたタブレット端末にその情報が送られる。

 

「視覚補正、射撃補佐、視覚情報処理補佐の解除、しかもPICはマニュアル設定だと? 」

 

ISに搭載されているハイパーセンサーには、戦闘を補佐する様々な機能が備わっている。

その中でも機体制御機能である”パッシブ・イナーシャル・キャンセラー”<PIC>は、ISの機動性と安定性の要とも言える機能だ。

マニュアルならばより細かい姿勢制御も可能だが、逆に射撃時の反動制御等も意識しなければいけない。

それ故、初心者はまずオート設定で闘うのが常識だ。

 

「元より目は良い方なのでね、全方位視野接続以外は必要ない。射撃管制も私には必要ないので切らせてもらった。それにPICはいずれマニュアル制御にしなくてはいけない。ならば初めからこちらに慣れてしまう方が良いだろう」

「しかしだな……」

「これでも私なりに最善の選択をしたつもりだよ。教師生命がかかってしまったのでね」

 

薄く笑ったエミヤには焦りの色は無く、自棄になった訳ではなさそうだ。

 

「……作業服かツナギか、希望を聞いておいた方がいいか? 」

「どちらも御免被る……さて、本当にそうならぬよう、そろそろ行かねばな」

「あぁ、行って来い。私もアリーナ席の方へ行っている」

「了解した」

 

千冬の返事に頷くと、エミヤは僅かに体を傾ける。

それだけで機体は滑るように動きだし、ピットからステージへと飛び出して行った。

 

 

 

 

 

「さて、覚悟はよろしくてエミヤ先生?」

 

アリーナで出迎えたのは勿論、ISを纏ったセシリアだ。

一夏との試合と同じように、高所からエミヤを見下ろしている。

 

「全く、とんだ初戦になったものだよ」

「初戦というのに随分と余裕ですわね。その余裕もどこまで持つか……楽しみですわ!!」 

 

言うが早いか、手に実体化させたライフル”スターライトmkⅢ”を構え、放つセシリア。

だがエミヤはまるで動かず、放たれたレーザーはエミヤのすぐ近くへと着弾した。

 

「……どうして、避けませんの? 」

 

そう言ったセシリアの表情が強張っていたことに、観客の何人が気づけただろうか。

 

「今の射撃のことかね? 射線からして威嚇の類だと判断したまでだ……当たらぬモノを避ける道理はなかろう? 」

「 っ!!? 」

 

セシリアの表情が今度こそ強張る。

確かに今の一射はエミヤへの威嚇を含んだものだったが、それでも着弾地点はエミヤのすぐそばだ。

射線に入っているか外れているか、こんな僅かな差は遠方からの狙撃ではわからないと言っていい。

 

何よりだ。

銃口を向けられた時点で常人ならば体は勝手に回避行動へと移っているはずである。

いくら絶対防御があろうとも、そのまま実戦で通用する兵器を向けられて恐くないはずがないし、本能的に危険を回避するのが生物として正解だ。

それをこの男は銃口を向けられようと眉一つ動かさず射線を見切り、ギリギリ当たらないからと回避すらしなかったのだ。

 

セシリアが驚きのあまり硬直していると、相手の機体の解析結果が画面に表示される。

 

(機体は第二世代 ”打鉄” ………なんですの、この設定は!? )

 

ただでさえ何の変哲もない訓練機、しかも一部の機能を切っている。

 

(視覚補正ですらカット……まさかさっきの、肉眼で!? )

 

優に100mはあった最初の狙撃を肉眼だけで見切って見せたと知り、セシリアは正面にいる男に戦慄する。

 

 

 

 

そもそもセシリア自身も、この決闘は流石に短慮に過ぎたと後ほど反省していた。

つい勢いで口から出てしまったものをどう収めるか考えた末。

 

 

エミヤをコテンパンにして大勝利。

落ち込むエミヤを慰め、教師としての存続を認める(ここで女性としての大らかさアピール)

一夏「やっぱセシリアって優しいし強いんだな!。なぁ頼む、セシリアにISや他のこと色々教わりたいんだ!! 」

一夏に色々と手取り足取り教える

なんか良い雰囲気

 

 

 

 

という、双方大円満の妙案を思いついたのだ。

そうして臨んだ今回の試合だが、もはやそのような妄想は捨て去らねばならない。

 

「……失礼しましたわ。これからは、わたくしも全力で行かせていただきます」

「そうでなくては張り合いがない、遠慮はいらんさ」

「そのようですわね……ではっ!!! 」

 

既に慢心は捨てた、眼前にいるのは未知なる敵。

ライフルを構えたセシリアの眼に、余裕は一切なくなっていた。

 

 

 

 

 

 

「………あれ? 」

 

試合が始まって暫くした後、アリーナで観戦していた一夏はふとそんな言葉を漏らした。

セシリアの強さは身を持って知っているし、エミヤ先生とて剣戟の技量は相当なものだ。

そんな二人が戦う今回、始まる前にはどんな試合になるかとワクワクしていたのだが……。

 

「なんか、地味じゃないか? 」

 

そう、それが試合を見ての率直な感想だった。

さぞや攻防入り乱れた戦いになるのかと思いきや、現在の試合は高所に陣取ったセシリアがブルーティアーズで一方的に攻撃、エミヤはそれをひたすら低空で避けているだけだ。

試合の運びなら一夏の時と同じ、更にエミヤはスピードもそれほど出しておらず、機体に不備があるのかと疑うほどだ。

姉の試合を隠れて見ていた程度の一夏には、このままセシリアのワンサイドゲームになるのではとさえ思える。

 

しかし不可解なのは周りの反応だ。

1年の多くは一夏と同じように試合運びに困惑しているが、上級生たちは食い入るように眺め、さらに「すごい」と言った声も時折り上がっている。

アリーナへ来ていた真耶も、手元のタブレット端末をしきりに操作しながら試合に釘付けになっていた。

ふと傍らの箒を見ると、こちらも困惑した表情を浮かべつつ試合に見入っている。

 

「なにがそんなにすごいんだ? 」

「そんなこともわからんのか、馬鹿者」

「えっ? 」

 

返事に驚いて振り向くと、そこにはビットにいた筈の千冬が立っている。

その場の生徒も振り向くと、千冬は一夏へと声をかける。

 

「実戦を経験して少しは分かったかと思っていたが、まだまだのようだな、織斑」

「あっ、織斑先生 」

「ここを任せて済まなかったな、山田先生」

「い、いえ……あっ! すいません、私ったら、すっかり見入っちゃって」

「気にするな、こんな試合を見せられれば当然だ」

「先生……この試合の何処が凄いんですか? 」

「そうだな……織斑」

「えっ?、あ、はい」

「お前がオルコットと戦った時はどうだった? 」

「いや、どうだったって聞かれても……初めは機体の反応について行けなくて精一杯だったというか……」

「成る程。つまりお前は初め、機体に振り回されていたという訳だ」

「うっ」

「機体の制御が出来ない状態では、どうあっても機動も単純なものにしかならない。攻撃する隙などいくらでもある」

 

千冬の冷静な意見に、ぐうの音も出ない一夏。

実際、一夏が反撃の糸口をつかむまでは散々セシリアにやられたからだ。

 

「話を戻すが、今エミヤ先生はお前と全く逆の事をやっている」

「えっ?、それってどういう―――」

「先生は今、自分が制御できる速度域での機動を徹底し、緩急を付けた不規則な動きでオルコットの弾幕を凌いでる。実際、エミヤ先生のシールドエネルギーはそこまで減っていない」

 

そう言うと千冬は、タブレットに表示されていたデータをいじり、空中投影ディスプレイを起動させる。

そこに表示されていたシールドエネルギーの表示には、確かにまだ4割程しか削られていたかった。

千冬の言葉を聞いて試合を見ると、確かに弾は当たっているものの今は装甲を掠めているだけだ。

初めの頃には命中弾もあったはずだが、時間が経つにつれて被弾する割合が大きく減少していたのだ。

言われてみれば確かに、エミヤはアリーナ中を動きながら攻撃を躱していて、それも円を描いたり急に切り返したり、急加速急減速まで織り込まれている。

アリーナ内をとにかく最高速でジグザグに動きまくっていた一夏とは、何もかもが大きく違っていた。

 

「派手さに欠けるのは奴の動きに無駄が無いから、先生が攻撃をしていないのは回避機動の中でISに体を慣らすことに集中しているからだ……見ろ」

 

初めの頃はぎこちなさも見えたエミヤの挙動は段々と速く、鋭く、滑らかになっていく。

ブルーティアーズが掠りもしなくなると、セシリアはとうとうブルーティアーズを格納し、ライフルでの射撃に専念し始めた。

 

「オルコットは一発ごとの精度をとったな。ブルーティアーズもまだ試作兵器、当然と言えば当然か。さて―――」

 

試合を見ていた千冬が生徒達の方へ目を向けると、もう彼女の言葉など聞こえていないかのように全員が試合に釘付けになっている。

その様子に千冬は小さく笑うと、再びアリーナの方へと意識を集中させた。

 

 

 

 

 

( やはり、そう上手くはいかんか )

 

敵の動きに意識を向けつつ、エミヤはそんな事を思っていた。

平時と異なる感覚や動き、不利な状態での戦闘も幾度となく切り抜けてきたが、今回は彼が初めて体験する種類のものだ。

慣れぬ感覚の中、地面スレスレを滑るようにして攻撃を回避していく。

 

(あるいは彼らなら……)

 

セイバーやランサーならばすぐ手足のように扱えただろうが、あいにく自身はそこまで器用ではない。

どこまでいっても元は一般人のエミヤはそれ故に、指先や足先、重心、それこそ一挙一投足に神経を集中させた。

どんな些細な動きにも細心の注意を払って攻撃を躱していくと、動きにも慣れ、挙動かぎこちなさがなくなっていく。

 

 

冷たい筈の金属装甲に血が巡っていく感覚。

中の回路が神経や血管へと変わる感覚。

違和感は消え、身に纏ったISそれ自体が体の一部となっていく感覚。

 

 

ようやく感覚が馴染んでくると、エミヤは薄く笑いを浮かべながら上空のセシリアへと目をやった。

 

相変わらず容赦のない精密な狙撃は、精密であるが故に射線さえ見切れれば回避は難しくない。

上空から降り注ぐレーザーライフルの攻撃は、観客からすれば降り注ぐ雨のようにも見えるだろう。

しかしエミヤがそれを見て想像したのは全く別のモノだった。

 

 

 

槍の 刺突

 

 

(ブルーティアーズによる攻撃は、寺の魔女のソレに近いがな。しかし、奇しくも色まであの槍兵と同じとは……)

 

脳裏に浮かんだのは犬猿の仲の槍兵だ。

戦争が終わった後でも、お互いに何かとくだらない理由を作っては手合わせを重ねた経験がある。

あの槍すら防ぎきって見せたのだ、この程度の攻撃を往なせずして何が英霊か。

 

「さて、ではそろそろ反撃と行こうか」

 

 

 

 

 

 

(なんですの、なんですのなんですのなんですの!!!? )

 

エミヤへと狙いを定めながら、セシリアは焦っていた。

 

初めこそセシリアが優勢を保っていた。

一夏の時とは違い初めから本気で挑んだ戦い、そうなって当然のはずだったのだ。

しかし今はどうだろう。

初めこそ回避するしかなかったエミヤは、今では逆にセシリアを翻弄している。

 

「くっ―――!!! 」 

 

照準内にエミヤを捉える。

だが引き金を引く一瞬前に、その姿はスコープの外へと外れてしまうのだ。

結果として放ったレーザーは紙一重のところで外れてしまう。

 

「あぁ、もう――!! 」

 

先程からこのやり取りの繰り返しだ。

躍起になったセシリアは狙撃に集中していき、自身の機動がおろそかになっていく。

試合直後は反撃対策で行っていた回避機動も、相手からの反撃が無いのをいいことに途中から行わなくなっていた。

と、ここでエミヤ動きが急に緩やかになる。

 

( !!、今ですわ―――!! )

 

これなら確実に当たると確信し、セシリアは狙いを定める。

 

―――ガィィインッ!!――

 

「 キャッ!! 」

 

しかし引き金を引くその瞬間、弾かれるような感覚と共にライフルが”勝手に”大きく逸れた。

なんとか取り落とさずには済んだが、右手はまだジンジンと痺れている。

 

「一体何が――!? 」

 

暴発を疑い手元の銃を確認するが、一見すれば何の変哲もない。

だがよく見ると、銃の側面に何か擦れたような痕が見えた。

 

(まさか――)

 

浮かんだ可能性を確かめるため、眼下のエミヤへと目を向ける。

そこには、アサルトライフルを構えたエミヤの姿が会った。

 

(そ、そんなこと……)

 

あり得るはずがない、あの距離から肉眼での狙撃など常人ならばありえるはずがない、

セシリアは再び大きくライフルを構える。

 

「キャアッ――-!!!」

 

が、再びライフルが弾かれる。

先程よりも大きな衝撃にセシリアは大きくのけぞった。

その隙を見逃さず、体勢を崩したセシリアへ銃口が向かう。

 

「キャアアアアアアアアアアッ!! 」

 

一息の元に放たれた弾丸はまるで決められていたかのようにセシリアへと命中する。

慌てて距離をとったセシリアが被害を確認すると、大幅にシールドエネルギーが削られていた。

 

「まさか、なんで……」

 

着弾数はそこまで多くは無い、アサルトライフルがただ当たっただけならここまで削れるわけは無かった。

その原因は、着弾箇所の表示を見て理解した。

 

心臓、両肩口、肝臓、腎臓、膀胱……。

 

弾丸は全て急所と言われている個所に的確に当たり、攻撃から操縦者を守るために通常よりも多くのシールドエネルギーを消耗していたのだ。

 

「ぐぅっ」

 

一瞬のうちに起きたことが理解できたところで、腕が痺れていることにようやく気が付いた。

肩口に強い衝撃が走ったことで、腕の感覚がマヒして動かなくなっていたのだ。

ライフルを取り落とさなかっただけマシだが、これでは正確な射撃どころか、ちゃんと構えることすら怪しい。

焦る表情で相手を見れば、エミヤは機体を停止させ、表情一つ変えずにセシリアの方を見ている。

エミヤが畳み掛けなかったのは体勢を立て直したのか、相手の反応を窺う程度の余裕があるのだろうか。

 

「……っ、行きなさいブルーティアーズ!! 」

 

腕の痺れが取れるまで時間を稼ぐことが、現在のセシリアの最優先事項だ。

声を張り上げたのは自らの士気を上げるためか、一息のうちに急所を的確に撃ち抜いた相手への、底知れぬ恐怖をごまかすためだったのか。

 

4機のビットはエミヤを取り囲むような機動をとるが、狙われているエミヤは動こうとすらしない。

セシリアがそれを訝しんだ瞬間、エミヤは両手にアサルトライフルを具現化させ、そのまま4機のビットを“薙いだ”。

2丁のアサルトライフルはそれぞれの砲火が空中に線を引き、その線がビットと重なった瞬間に爆発が走る。

 

「なっ…」

 

一瞬のうちに4機のビットが破壊されると、エミヤはセシリアへ接近する。

腕の痺れは未だ抜けない、ここが好機と見てのエミヤの的確な判断にしかし、セシリアは薄く笑って見せた。

 

「かかりましたわね!! ブルーティアーズは6機ありましてよ!!」

 

言いながら2つの砲口がエミヤへと狙いを定める。

一夏との試合でも見せていなかった兵装、エミヤは全く想定していない。

更にこのブルーティアーズはミサイルである、避けたところで相手を狙い続ける。

 

(勝った……)

 

向かってくるエミヤから驚きの表情を見た瞬間、ふとそんなことを思ってしまった。

しかしそれは、直後の目の前で起きた爆発にかき消された。

 

「キャッ!!」

 

爆炎によって周囲の状況がつかめないセシリアは、回避よりも爆発の衝撃から身を守ることを選択した。

しかし、その直後全身を襲う衝撃に、セシリアは更に硬直してしまう。

動けないセシリアへ、エミヤがアサルトライフルで畳み掛けたのだ。

 

「キャアアアアアアアアアアアア!!! 」

 

 

『試合終了。 勝者、エミヤ』

 

 

 

「……ハァ、なんとかなったな。オルコット君、怪我はないかね? 」

 

地面に降り立ったエミヤは、涼しい顔をしてセシリアへ話しかける。

 

「……いえ。問題ありませんわ」

「それは良かった。いや、流石に少々やりすぎたのではと」

「最後、一体何が起きましたの? 」

 

呆然としたセシリアが問うと、エミヤはキョトンとした表情を浮かべる。

 

「何がと言われても、迎撃させてもらっただけだが」

「迎撃!? 」

「まだ奥の手を持っていたことには意表を突かれたがね。しかしミサイルは発射直後ではあまり速度も出ない。そこを撃ち落とさせてもらった」

「そんな……」

 

あの瞬間、レーザー兵器の警戒をしたエミヤは射線から外れるように機動をとり、発射されたものがミサイルだと確認した後に撃ち落としたのだ。

セシリアは至近距離で爆風を食らいシールドエネルギーを消耗、更に衝撃で硬直している隙にエミヤから駄目押しのアサルトライフルを受けて負けたのだった。

 

「さて、どうにか面目は保てたか。では私はこれで失礼させてもらおう」

「えっ、は、はい」

 

セシリアの空返事に小さく笑顔を返すと、そのままエミヤはピットへと戻っていった。

アリーナは先ほどから静まり返り、生徒たちはみんな言葉を出せないでいる。

 

 

 

 

 

「あの方、一体何者ですの? 」

 

ポツリと呟いたセシリアの言葉が、やけに大きく響いた気がした。

 

 




ごめんなさい、お待たせしてすみませんでした。

戦闘シーンの描写全然ですね……。


エミヤは暫く打鉄を使います。
専用機も専用武器も考えてありますが、まだ暫く後になりそうです。
専用武器に関しては、他作品の武器を使ってもらうことになりそうです。


今後も不定期グダグダ更新になりそうですが、なるべく早く上げようと思うので、どうかよろしくお願いします。。。


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