【完結】熱血キンジと冷静アリア   作:ふぁもにか

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キンジ「(……フッ、計画通り)」

 どうも。ふぁもにかです。今回はサブタイトルが何だか不穏ですね。何か今後の展開的によろしくないことが起こるぞって雰囲気を存分に醸し出してますね。

 ところで。ふと気づいたんですけど……最近、アリアさんにももまんを食わせてませんね。というか、完全にアリアさんがももまん大好きっ娘って設定忘れてましたよ。ええ。



42.熱血キンジと仲違い

 

 陽菜と電話で連絡を取った後。夕日が今にも地平線に沈まんとしている中、アリアと白雪の待つ男子寮へと帰ったキンジは、リビングに張りつめた糸のような緊迫した空気が流れていることを直感で察知した。

 

 これはただ事ではない。瞬時にそう悟ったキンジは音をたてないようにして右手に拳銃を、左手にバタフライナイフを装備する。そして。慎重な足取りでリビングのドアへと歩み寄り、そっとドアを開けた。すると。キンジの視界に、バチバチと激しく火花を鳴らしているような錯覚を覚えるほどに睨み合うアリアと白雪の姿が映った。

 

「……え?」

「あ、おかえり。キンちゃん」

「おかえりなさい、キンジ」

 

 キンジがこっそりとドアを開けたにも関わらず、すぐにキンジの帰宅に気づいたアリアと白雪は、一瞬だけキンジの方向に顔を向けるも、またすぐに睨み合いを再開する。アリアと白雪との間には険悪極まりない雰囲気が漂っており、両者の間に飛び散る火花は目に見えて苛烈さを増していく。それに伴って、アリアは周囲に荒れ狂う吹雪を思わせる冷たいオーラを纏い始め、白雪は周囲に燃え盛る業火を思わせる熱いオーラを纏い始める。とても昨日の夜に百合百合しい雰囲気を醸しだしていた女子二人と同一人物とは思えない。

 

「あ、あぁ、ただいま。で、どうしたんだよ、二人とも?」

「いえ、何でもありません。気にしないでください、キンジ」

「ん。何でもないから気にしなくていいよ、キンちゃん」

「何でもないとか言いつつ戦闘体勢に入ってんじゃねぇよ!」

「仕方ないでしょう? 私とユッキーさんとは所詮、相容れない運命なのですから」

「うんうん。仕方ない。私とアーちゃんは遅かれ早かれ、こうなる運命だったんだよ」

 

 キンジの問いには似たような答えを返しつつも、アリアは両手の白黒ガバメントの照準を白雪に定め、白雪は色金殺女(イロカネアヤメ)の切っ先をアリアへと向ける。アリアも白雪も、このまま睨み合っているだけでは埒が明かないとでも言いたげに武力行使に打って出ようとする。一触即発とはこのことか。

 

 何が原因でこうなったのかは皆目見当もつかないが、このままだとアリアとユッキーが仲違いしかねない。いや、確実に仲違いする。魔剣(デュランダル)にとって、これほど幸運な展開はないだろう。何せ、被護衛者-ボディーガード間の関係がギスギスとしたものになればなるほど、魔剣(デュランダル)がユッキーに付け入りやすくなるのだから。というか、本来ユッキーを護衛する立場のアリアがユッキーにガバメント向けるって、常識的におかしいだろ。

 

「アリアもユッキーもとりあえず落ち着け。ここでドンパチやったら夕食抜きにするぞ。それでいいのか?」

「「えッ!?」」

 

 いくらキンジの部屋が家具に始まりスリッパに至るまであらゆるモノが防弾&防刃仕様となっているとはいえ、それがリビングで思う存分暴れていい理由にはならない。今ここで強襲科(アサルト)Sランク武偵と星伽神社が誇る武装巫女との本格的な戦いが勃発すれば、キンジが退避する前に流れ弾や色金殺女(イロカネアヤメ)の被害に遭いかねないのだから。

 

 ゆえに。キンジは無駄だろうなと半ば諦めつつ、夕食を手札に、今にも衝突しそうなアリアと白雪との戦闘を防ごうとする。しかし。意外なことに、夕食の件を持ち出したことは効果テキメンだったのか、アリアと白雪はしぶしぶといった風にそれぞれの武器を収めた。類まれなる調理スキルによってアリアと白雪の胃袋をがっしりと掴んでいるキンジだからこそ成し得た仲裁方法である。

 

 キンジはここぞとばかりに夕食を盾にすることで、素直にキンジの言うことを聞くようになったアリアと白雪を椅子に座らせる。そして。現状を把握するために双方から事情聴取を開始することにした。

 

 両者の主張を簡潔に纏めると、アリアと白雪との間に亀裂が生まれたのは約1時間前のこと。ふとしたきっかけで白雪が大の犬好きであることが露見したのだが、同時にアリアが無類の猫好きであることも発覚。その後、両者がそれぞれ相手の好みの動物について否定的な意見を述べたことで両者の間に険悪ムードが発生。両者が際限なくヒートアップした頃にキンジが帰って来て、今に至るのだそうだ。

 

(くだらねぇ! 超くだらねぇんだけど……!)

 

 アリアと白雪との関係が険悪化している理由の一切を知ったキンジは、思わず天を仰いで、心の中で本音を漏らした。

 

 犬派と猫派との確執は深い。それはもう、きのこの山脈とたけのこの里村並みの確執を持っている。今に至るまで、どれだけ犬派の人と猫派の人との論争が繰り広げられてきただろうか。気持ちはわかる。自分の好きな物を相手にも好きになってもらいたい気持ちは凄くわかる。だけど。そんなくだらないことで仲違いしないでほしい。魔剣(デュランダル)を喜ばすような真似をしないでほしい。

 

「で、キンジはどっち派ですか? もちろん猫派ですよね?」

「キンちゃんは犬派だよね? 犬好きだよね?」

 

 非常にしょうもないことで仲が悪くなっているアリアと白雪に内心であきれ返っているキンジをよそに、眼前の二人はズイズイと顔を近づけてキンジに言い寄ってくる。どうやらキンジがどの派閥に属しているかを知ることで、2対1に持ち込みたいようだ。

 

 ここで俺が犬派か猫派かを答えてしまえば、アリアとユッキーとの間での軋轢が決定的なものになりかねない。しかし。だからといって、ここで俺が曖昧なことを言ってお茶を濁すことはできないだろう。はっきりとした答えを求める二人の真紅と漆黒の瞳が、そのことを如実に示している。

 

「俺はどっちかっていうと犬派なんだけど……」

 

 迷いに迷った末。キンジは正直に自分の好きな動物を打ち明けることにした。その刹那、犬派が多数派だと明らかになったことで、白雪は「どうだ!」と言わんばかりに胸を張り、ニヤリと勝者の笑みを浮かべる。一方のアリアは「ブルータス、お前もか」と言いたげな絶望しきった表情でキンジを見やると、力なく膝をつきorz状態になった。猫派筆頭:神崎・H・アリア撃沈の瞬間だった。

 

 このまま放っておいてももう大丈夫だろう。これなら万が一にもアリアとユッキーが武器を交えることはなさそうだ。この場において猫派が少数派なことに多大なショックを受けた影響で戦意をなくしたらしいアリアをしり目にそう判断したキンジは、これ以上二人に付き合うのもバカらしいということで、ソファーに腰を下ろす。

 

「……あ、そうだ」

 

 と、その時。ふと白雪に視線を向けたことで、帰ったら早速やろうと考えていたことを思い出したキンジは目の前のパソコンを起動させる。次に東京ウォーカーを検索し、そこから目的のページを探してプリンターで印刷する。

 

「えっと、なになに……5月5日、東京ウォルトランド・花火大会……一足お先に浴衣でスター・イリュージョンを見に行こう……? へぇ~、こんなのあったんだ。知らなかったよ」

 

 急に稼働を始めたプリンターの音でキンジへと注意を向けた白雪が、プリンターから吐き出された一枚の紙をひょいと拾って、読み上げる。キンジが印刷したものは、5月5日に東京ウォルトランドで開催される花火大会の広告だ。広告には白雪が読んだ文字の他に、大規模な花火と、それを見上げる浴衣姿の男女のカップルの後ろ姿が描かれている。

 

「でも、いきなりどうしたの、キンちゃん?」

「ユッキー。せっかくだし……行かないか、花火大会? あ、もちろんアリアも一緒にな」

「……え?」

 

 「はい」とキンジに向けて印刷された紙を差し出しつつ白雪が疑問を挟むと、キンジはその言葉を待ってましたと言わんばかりに白雪を花火大会に誘った。キンジのいきなりのお誘いに白雪は目を白黒とさせる。

 

 さて。どうしてキンジが突如このような提案をしたのかというと、それは今日の放課後にキンジが見た白雪の羨望混じりの眼差しに、白雪の笑みに、そして白雪の言葉に起因する。

 

――まぁ、興味がないって言ったらウソなんだけどね。でも、いいの。今の私は護衛されてる身だし、それに、外で遊ぶのは面倒だもん。やっぱり中が一番だよ。ゆっくりゴロゴロできるからね。

 

 あの時の白雪の言動はキンジの心に深く残っていた。本当に外で遊ぶのは面倒だから嫌だと思っていたのか。家でゆっくりゴロゴロしているのが一番だと心の底からそう思っていたというのなら、どうして自由気ままに遊びに行く人たちにわずかでも羨望の念を抱いたのか。『アドシアード準備委員会』メンバーに遠慮したのか。それとも他に何か理由があるのか。

 

 男子寮への帰路につく中で、キンジは白雪の真意について様々な方面から考えを巡らせるも、結局はわからずじまいだった。その代わり、キンジにとって、あの時の白雪の態度が酷く気に入らないものだということだけはよくよく理解できた。

 

 ユッキーに羨望の眼差しなんて似合わない。貼りつけた偽物の笑みなんて似合わない。ユッキーは持ち前の美貌と、女性として完璧に近い体躯と、内面に宿る怠惰精神とのギャップで、周囲の人々を散々呆れさせつつもその魅力の虜にさせてこそユッキーなのだ。無意識の内に見境なくユッキー信者を作っていく中で、二ヘラと心地良さそうに笑っていてこそユッキーなのだ。だから。そんな、俺の考える『いつものユッキー』を取り戻す。そのような強い気持ちがキンジを駆り立てた結果が、先のキンジの提案である。尤も、キンジには別の思惑もあるのだが。

 

「で、でも、ウォルトランドは人が多いから――」

「わかってる。ウォルトランドには行かない。あそこは魔剣(デュランダル)にとっては絶好の誘拐ポイントだろうしな。だから、葛西臨海公園から見るんだよ。ウォルトランドで花火やるんなら、あそこからでも結構見えるはずだ。だから、花火を見に行かないか、ユッキー?」

「だけど、花火なんて、わざわざ見に行くの面倒だし――」

 

 しかし。キンジの心情とは裏腹に、白雪はどうにかしてキンジの誘いを断ろうと、花火大会に行かない理由を口にする。だが。ここで引き下がる遠山キンジではない。キンジの思いは、中々うんと言わない白雪を前に消え去るような脆弱なものではないのだ。

 

 正攻法での誘いではいつものごとく怠惰感情を理由に断られるだけだと判断したキンジは、別の方向からアプローチすることで白雪を花火大会に行こうと思わせようと、言葉を紡ぐ。現在進行形で怠惰精神に侵されている白雪を確実に花火鑑賞に乗り気にさせることができるだろうとの確信を胸に、キンジは魔法の言葉を口にする。

 

「――何事も“ケーケン”が大事だって兄さんが言ってたからな。花火を見るのもいい“ケーケン”って奴なんじゃないか?」

「ッ!?」

 

 花火大会。そのキーワードから過去に白雪と一緒に花火を見に行った時のことをはっきりと思い出していたキンジは、その当時に自身が言っていた言葉を復唱する。過去の自分が言い放った言葉を再現して、白雪の心を揺さぶりにかかる。とはいえ、さすがに高校二年生にもなって『金一兄ちゃん』の部分まで復唱することはできなかったが。

 

 キンジの言葉を聞いた白雪は、今度こそ驚愕の表情を浮かべる。「あの時のこと、キンちゃんも覚えてるの?」とでも言いたげに口をパクパクとさせている。

 

「……うん。そうだね。“ケーケン”って大事だよね。じゃあ、行こっか。花火大会」

 

 そうして。数瞬だけ呆けていた白雪は、キンジの言葉を噛みしめるようにして目を細めると、内心の嬉しさを隠しきれないといった弾んだ声で花火鑑賞に意欲を見せた。キンジは白雪を見つめて「あぁ」とうなずく一方、心の奥底で計画通りとほくそ笑んだ。

 

(ふぅ。これで、ユッキーの説得という最初で最大の難関は突破できた。魔法の言葉がちゃんと効くかどうかほんのちょっとだけ不安だったけど、杞憂に終わって何よりだ。てことで……あとは、アリアの説得だな)

「ちょっ!? 待ってください、キンジ! 何を考えているのですか!? 今のユッキーさんの立場をわかっているのですか!?」

 

 すっかり花火鑑賞に乗り気になった白雪とは対照的に、orz状態からようやく復活したアリアはキンジの提案に待ったの声を上げる。真紅の瞳に抗議の色を灯しながら、キンジを睨みつける。

 

「当然、そんなことはわかってる。でも、Sランク武偵の俺たちが一緒にいれば、大抵のことは何とかなる。違うか?」

「ですが――」

「それに。これは魔剣(デュランダル)を釣るチャンスでもある」

「ッ!?」

 

 異を唱えて詰め寄ってくるアリアの耳元に口を寄せて、キンジは囁く。白雪に聞こえないように細心の注意を払ってキンジが発した一言に、アリアは目を見開いた。その後。アリアが何も言わずに静聴モードに入ったことから、アリアが暗に話の続きを促していることを察したキンジは言葉を続ける。白雪には明かすつもりなど更々なかったもう一つの思惑を口にする。

 

「綴先生はユッキーの護衛はアドシアード近辺まででいいって言ったし、魔剣(デュランダル)をおびき寄せて捕まえる必要はないとも言ったけど、俺としてもやっぱり早い内に魔剣(デュランダル)を捕まえたいんだよ。アドシアード期間中まで何事もなく切り抜けられたからといって、それで魔剣(デュランダル)の魔の手がパッタリなくなるとは限らないからな。魔剣(デュランダル)にとっては、アドシアード期間中が最も容易にユッキーを誘拐できるってだけで、別に誘拐するだけならいつ実行したって構わないんだしさ」

「……そう言われれば、確かにそうですね。失念していました」

「だから。この機会にユッキーを囮にして、魔剣(デュランダル)をおびき寄せて捕まえる。例え捕まえられなくても、魔剣(デュランダル)に繋がる証拠を手に入れる。俺たちがユッキーの護衛として、ずっとユッキーの傍に控えていられる今の内に。それなりにリスクはあるだろうが、やってみて損はないと思うぞ?」

「……少し、考えさせてください」

「あぁ。わかった」

 

 キンジの思惑を聞き終えたアリアは、眉を寄せた思案顔を浮かべつつ、キンジに考える時間を要求する。アリアに言われるまでもなく最初からそのつもりだったキンジは、後はアリアの判断に委ねることにした。キンジの了解を得たアリアは目を瞑って、どの選択肢を選ぶべきかを思索する。なまじ白雪の身柄や自分の母親の冤罪の証明が関わってくるだけに、真剣に、じっくりと考える。そして、数分後。考えが纏まったのか、アリアはスッと目を開ける。

 

「キンジ。三人で一緒に行きましょうか、花火大会。いい機会ですしね」

 

 そして。考えるだけ考えたアリアの出した答えは是だった。アリアはうんと一つうなずくと、キンジと白雪に笑いかける。かくして。キンジ、アリア、白雪の三人は花火を見に外出することとなったのであった。

 




キンジ→持ち前の話術が冴えわたっている熱血キャラ。魔剣(デュランダル)一本釣り計画の立案者でもある。
アリア→猫派筆頭の少女。キンジにしっかりと餌付けされている。
白雪→犬派筆頭の怠惰巫女。キンジにガッシリと胃袋を掴まれている。

・原作でのアリアさんとユッキーとの不仲化の原因――好きな異性が一緒。
・ここでのアリアさんとユッキーとの不仲化の原因――好きな動物が違う。

 ……こうして見ると、原作とここでの仲違いの原因の落差が凄まじいですね。どうしてこうなった。余談ですが、私は猫好きです。ニャンコ可愛いよニャンコ。


 ~おまけ(その1 未公開会話:アリアと白雪の間の確執はいかにして生まれたのか)~

 帰り道。

白雪「おお! チワワッフルのぬいぐるみだぁ! こんな所で売ってるなんて!(←本能の赴くままにぬいぐるみを購入するユッキー)」
白雪「えへへ、可愛いなぁ、チワワッフル(←ぬいぐるみに頬をスリスリしつつ)」
アリア「えと、ユッキーさん。そのキャラクターは有名なのですか?」
白雪「うん! 『わんわんおー』っていう、犬好きの人必見の犬アニメの主人公のチワワッフルだよ! このつぶらな瞳とか、可愛いと思わない?」
アリア「……ん、私にはよくわかりませんね(←冷めた目で)」
白雪「え、アーちゃん?(←信じられないといった眼差し)」
アリア「まぁ、仕方ないですね。私は生粋の猫派ですので、犬の魅力はよく理解できないのでしょう」
白雪「えぇー。アーちゃん猫好きなの? 犬の方が絶対いいよ~(←非難の眼差しを向けつつ)」
アリア「……犬はハァハァハァハァ言いながらやたらとすり寄ってくるのでうざったいです。それに。隙あらば顔を舐めてこようとしますしね。どこのヘンタイかと問いただしたくなりますよ、全く(←吐き捨てるように)」
白雪「……猫は忠誠心の欠片も持ってないから嫌い。発情期になるとミャーミャーミャーミャーうるさいし(←猫に対する嫌悪感を顕わにしつつ)」
アリア「犬だってうるさいじゃないですか。ワンワンワンワン無駄に遠吠えするのが趣味みたいですし(←蔑むような声で)」
白雪「猫だって、所構わず爪で引っ掻き回して家具や家を見境なく傷つけるのが趣味でしょ?(←見下すような声で)」
アリア&白雪「「……(←睨み合う両者)」」
アリア「ニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコニャンコ――」
白雪「ワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコ――」
アリア「ヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコヌコ――」
白雪「ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン――」

 かくして。二人の間に確執が生まれた。


 ~おまけ(その2 次回予告:ガオガイガー風)~

アリア「君たちに最新情報を公開しよう(←キリッとした瞳で)」
アリア「ついに始まる東京ウォルトランド主催の花火大会」
アリア「それぞれの思惑を胸に、葛西臨海公園から花火を拝もうと外出するキンジ・アリア・白雪の三人」
アリア「その行動は、事態が大幅に加速する契機と化した」
アリア「果たして、魔剣(デュランダル)一本釣り計画は成功するのか?」
アリア「熱血キンジと冷静アリア、NEXT。熱血キンジと花火大会」
アリア「次回もここハーメルンで、ファイナルフュージョン承認!」

キンジ「……あいつ、どこに向かって喋ってんだ?(←若干引きつつ)」
白雪「アーちゃん、ノリノリだねぇー」

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