修羅アリア「何か言い残すことはありますか、キンジ? まぁ、ありませんよね? あるわけないですよね?」
キンジ「(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブルガクガクガクガク」
修羅アリア「それでは早速、逝きましょうか」
キンジ「Σ≡≡≡≡≡ヘ(; >д<)ノ ワアァァ・・!!」
修羅アリア「逃がしませんよ?」
修羅レキ「逃がすとお思いですか、キンジさん?」
修羅陽菜「逃がさないでござるよ、師匠」
キンジ「何か増えてるッ!? つーか、囲まれた!?∑∑( ̄Д ̄;)」
どうも、ふぁもにかです。今回は話の展開上、もしかしたらキンジくんにかるぅーく殺意を抱く人がいるかもしれません。イラッとくる人がいるかもしれません。そうなった方々に関しては……構うことはありません。各々の妄想の中で思う存分にキンジくんをボコってやってください。いたぶってやってください。腹パンしてやってください。ふぁもにかからのお願いです。
( ̄∇ ̄+) アハッ
あと、今回はちょっとR-15要素もありますので、閲覧注意です。
「あーもう! アーちゃん可愛い、超可愛い! その割烹着姿、凄く可愛い!」
「ちょっ、ユッキーさん!? いきなり何を――って、どこ触ってるんですか!?」
「あッ! まさか、これがアニメで言ってた、『萌え』なのかな!?」
「知りませんよ、そんなこと! って、そこは触っちゃ――」
キンジが白雪のお誘い(床で一緒に寝そべること)を蹴って台所へと逃亡した後。床にうつ伏せで寝転がり床のひんやりとした感触を楽しんでいたダメ人間:白雪(サンタクロースのコスプレ衣装のまま)がガバッと起き上がってまず最初にしたことは、近くにいたサイドテールのアリアに正面から抱きつき、自身の体を最大限駆使してアリアの体をガッチリとホールドすることだった。
アーちゃん可愛い超可愛いと連呼しつつアリアの体の至る所をペタペタと触りまくる白雪に、普段はダラダラしている白雪のいきなりの褒め言葉の嵐とやけに俊敏な動きにどう対処すればいいのかわからないためにたじたじのアリア。白雪の奇行の影響で、一瞬にして男子寮内には場違いなほどの百合百合しい空間が形成される。
一方。台所にて。エプロンを装備したキンジは、男子にとって明らかに目に毒な光景を視界に入れないように、女子二人の甲高い声を右から左に聞き流すように努めつつ、夕食作りに取りかかる。
(……そういや、今日のユッキーはやけに積極的だな)
俺とアリアを驚かそうと段ボール箱の中から登場してきたり、普段は絶対に着ない類いの服を着ていたり、アリアと若干(?)過剰なスキンシップを取ったりと、いつもはベッドや床でグテーとしているユッキーにしては珍しく行動的だ。何が原因なのだろうかと考えつつ食材を包丁で切り刻んでいると、キンジはふと一つの結論に至った。
おそらく、ユッキーは神崎・H・アリアといういじり相手を存分にいじれる機会を得られたことがよほど嬉しいのだろう。だから今のユッキーはハイテンションなのだと。
ユッキーは普段、愛でられる側だ。可愛いと美しいの中間にあると言える美貌に、心の奥深くまで染みついた怠惰精神に起因する、極度に面倒事を嫌う性格。見た目の完璧さと内面のダメダメさ。そのギャップが他の生徒に愛らしさやら母性本能やらを抱かせるために、ユッキーは武偵高生活においてかいぐりかいぐりされる立場にある。
だが。そんな愛でられるポジションに甘んじているユッキーにも、Sに属する気持ちはある。俺がアリアをアーちゃん呼ばわりしていじった時に便乗したのがいい例だ(※5話参照)。ゆえに。いつも愛でられる側に落ち着いているユッキーが、たまには誰かを愛でる側に回りたいと考えていても何らおかしくはないのだ。
(強く生きろ、アリア……)
「あー、アリア。とりあえずユッキーと一緒に風呂に入ってくれないか? その間に夕食作っとくから」
白雪の手によって作られた、男子にとっては少々居心地の悪い空間を破壊するため、キンジはアリアと白雪にお風呂に入るよう提案する。白雪に変な所でも触られたのか、「うにゃー!?」といった何ともネコっぽい悲鳴を上げるアリアへの助け舟の意味合いも込めたキンジの提案だ。
「――ん? どうして私も一緒になのですか? 別々でいいのではないのですか? さすがにバスルームにまで
「あー、いや。そういう意味じゃないんだが……ユッキーはな。風呂も結構めんどくさがるんだよ」
「……え?」
キンジの言葉に疑問を抱いたアリアにキンジが白雪の性向の一つを伝えると、アリアは信じられないといった眼差しをキンジに向け、それを白雪へと移し、そして「マジですか……」と言わんばかりにガクッとうなだれた。
「……い、いくら極度のめんどくさがり屋だからといっても一応は女の子ですし、さすがにお風呂くらいは毎日きちんと入っているものと思っていたのですが……どうやら私の認識が甘かったみたいですね。……というか、ユッキーさんって巫女さんなんですよね? 巫女さんが身を清めないとか、どういうことですか? 職務放棄じゃないんですか?」
「だって、お風呂ってすっごく面倒なんだもん☆」
「……ユッキーさん。貴女、素材は一級品なんですからもっと積極的に自分磨きしましょうよ。ここで腐らせるなんてもったいないですよ」
テヘッと言わんばかりの晴れやかな表情を浮かべる白雪にアリアは一瞬絶句する。しかし。その後すぐにハッと我を取り戻したアリアは、白雪の肩をペチペチと叩きつつ、抗議の眼差しで白雪を射抜く。しかし。白雪にはまるで効果が見られない。アリアの言葉の意味がイマイチよくわからなかったのか、「うー?」と首をコテンと傾げている。
「アリア。その辺にしとけ」
「ですが――」
「ユッキーと付き合う上で物を言うのは諦念だぞ」
「……むぅ」
風呂が面倒で面倒で仕方ない白雪と、白雪に女性として毎日風呂に入ってほしいと考えるアリア。二人の間でどのような言葉が交わされようと、頑固さに定評のある白雪がアリアの主張を受け入れることはないとわかりきっているキンジは、アリアに妥協を求める。
アリアはキンジの言葉に眉を潜める形で不満を顕わにしたが、すぐに引き下がった。白雪と割と長く付き合っている先達の言葉に、とりあえずは理解を示してくれたようだ。納得は一ミリたりともしていないようだが。
「ところで、ユッキーさんは今までどうしていたんですか? いくらお風呂に入るのが面倒だからといっても、いくらなんでも1カ月も1年もお風呂に入っていないなんてことはないですよね?」
「ッ! ま、まぁ――」
アリアは相変わらず白雪に抱きつかれたままの状態で、キンジに疑問を投げかける。その問いに、急激に危機意識を感じたキンジはすぐさま当たり障りのない返答をしてこの話題をさっさと終わらせようとした。が、しかし。キンジが話す前に白雪が爆弾を投下した。
「うん。だってキンちゃんがお風呂に入れてくれるから」
「……はい?」
瞬間。白雪が平然と口にした言葉により、空気が凍った。白雪がサラリと言い放った厳然たる事実にこれはマズいとキンジが顔を青くして硬直していると、アリアがギギギッとブリキ人形のようにキンジへと顔を向けてきた。アリアの真紅の瞳は、淀んでいた。
「……キンジ。これは、どういうことですか?」
「ア、アリア! これはだな――」
「もしやとは思いますが……ユッキーさんをお風呂に入れる度にユッキーさんの裸を見てきたのですか? 拝んできたのですか? 脳内フォルダに収めてきたのですか? それとも、それだけに飽き足らずR-18なことでもしてきたのですか? とんでもないヘンタイですね。まぁ、わかりますよ? ユッキーさん、だらけきった生活してる割には凄く女性として妬まし……ゴホン。素晴らしい体型を保持してますしね。出る所は出て、締まる所は締まってますしね。お風呂場でユッキーさん相手にキャッキャウフフな不純異性交遊に励む気持ちはよーくわかりますよ。ええ。わかりますとも」
アリアはキンジの言葉を遮って、マシンガンのように言葉をぶつける。据わりきった真紅の瞳でキンジを射抜きつつ、絶対零度の声色でキンジをその場に縛りつけつつ、いつの間にか取り出していた白黒ガバメントを手に、一歩一歩キンジのいる台所へと近づいていく。ゆらりゆらりと幽鬼のごとく自身の元へと歩いてくるアリアの背後に、キンジは漆黒の鎌を振りかぶってニタァと凶笑を浮かべる死神を幻視した。
「ま、待て! ちょっと待て、アリア! とりあえず、まずは俺の言い分を聞いてくれ!」
「……せめてもの情けです。パートナーとして、一応聞いてあげましょう。フフフッ」
少々の逡巡の後。アリアはガバメント二丁をしまうと、濁りきった瞳でキンジを見上げてくる。口角を吊り上げて笑い声を漏らす様がアリアの怖さを増長している。
ひとまず、目の前のアリアは俺に少々の猶予を与えてくれたらしい。ならば、ここは慎重にいかなければならない。下手をすれば最近アリアの口から聞かなかった『風穴』の言葉とともに銃弾が放たれるかもしれないのだから。
アリアはホームズの血を継ぐ人間だからか、直感が鋭い。ゆえに、この場でウソをつくことだけはしてはいけない。どれだけ巧妙なウソであろうと、直感という曖昧なモノの前では意味をなさない。容易く看破されてしまう。そうなれば俺のデッドエンドは確実なものになってしまう。そのため、ここで重要性を帯びてくるのは、いかに本当のことを言わずに、事実に触れずに、アリアに弁明するかだ。
キンジは頭をフル回転しながらも、言葉を紡ぎ始める。興味津々といった表情でキンジとアリアを交互に見やる観客気分の白雪を羨ましいと心から思いつつ。立ち位置変わってくれと心の中で白雪に懇願しつつ。
「確かに俺は風呂さえ面倒だと言って全然入ろうとしないユッキーを風呂に入れた! だけど、俺はユッキーの裸は見ていない! 風呂に入る前にタオルでしっかり目隠ししたからな! もしかしたらチラッと目に入ったこともあったかもしれないが、それで断じてヒステリアモードになったりはしていない!」
「ん? ヒステリアモード? 何ですか、それ?」
「あ、いや、それはこっちの話。とにかく! 体もちゃんとユッキー自身に洗わせたから何も問題ない!」
ついうっかりヒステリアモードのことを口にしてしまったキンジは、強引に話の内容を元に戻す。ただでさえ修羅をその身に宿すアリアという名の巨大爆弾を速やかに処理しなければいけない現状において、さらにヒステリア・サヴァン・シンドロームなどという新たな爆弾が投下される展開は何としてでも避けたいのである。
ちなみに。白雪をお風呂に入れる際、諸事情により2、3回ほどヒスってしまったことがあったりするのはキンジだけの秘密だ。その時の紳士なキンジと白雪とのお風呂タイムに関しては凄まじくカオスだったが辛うじて18禁な展開にはならなかったとだけ記しておこう。
「体を洗わせたって……まさか、それまでキンジの為すがままに任せようとしていたのですか、ユッキーさんは!?」
「そのまさかだ。そういう奴なんだよ、ユッキーは。とりあえず、こいつは妹だとか家族だとか血が繋がってるんだとか、俺はユッキーの介護者だとか保護者だとか世話係だって無理やり思い込んでユッキーを風呂に入れてるから、アリアが考えてるようなことは起こってないぞ。今じゃ単純作業として、それこそ風呂嫌いなペットを無理やり風呂に入れる感覚でユッキーを風呂に入れてるぐらいなんだからな」
濁りきった真紅の瞳に呆れという名の光を取り戻したアリア。キンジはこのチャンスを逃すまいと、畳みかけるように言葉を重ねていく。今も昔も、いつだって生き残るのは好機を逃さなかった者だけなのである。
「……ウソをついてるようには見えませんし、まぁいいでしょう」
アリアは「ふぅ」と軽く息を吐くと、禍々しいことこの上ない邪悪なオーラを取り払う。どうやら最悪の展開からは何とか逃れられたようだ。これで首の皮が繋がった。キンジは内心で安堵のため息をついた。
「そういうわけだから、頼んだぞアリア。いくら俺とユッキーが一緒に風呂に入った際に何も問題が起こってないとしても、年齢が年齢だし、恋人関係でもない男女が一緒に風呂に入るのはやっぱりマズいだろ。主に世間体的に。だから、今日みたいにアリアがいる内はアリアに任せたいんだ」
「わかりました。そういうことなら、引き受けましょう。これから私が毎日ユッキーさんをお風呂に入れることにします」
「よろしく頼む」
「えー」
「えー、じゃありません。この際ですし、ユッキーさんにはお風呂の魅力の虜になってもらいますよ。そうならなかったとしても、最低限、自ら進んでお風呂に入ろうと思える人間になってもらいますからね」
キンジの頼み事を請け負ったアリアは白雪の両手首を掴むと、そのままズルズルと白雪を脱衣所へと引きずっていった。最悪の事態を回避するためにゴリゴリと精神をすり減らしたキンジは、アリアと白雪の姿が見えなくなると同時に夕食作りを一旦中断し、「危ない所だった……」とソファーに深く腰かけたのだった。
キンジ→白雪と一緒に複数回お風呂に入ったことのあるリア充。
アリア→久々にその身に修羅を宿した少女。焼きもちですね、わかります。
白雪→お風呂さえもめんどくさがる怠惰少女。お風呂の件は彼女なりのアピールなのかもしれないが、真実のほどは定かではない。
ここのキンジくんが原作の比にならないくらいにユッキーとのおいしい展開を体験している件について。よし。キンジくん、ちょっと一回爆発してみようか? 大丈夫、痛いのは最初と途中と最後だけだから、ね?
あと、本編を読み終えた今、もう一回前書きのセリフを読んでみたら別の意味で楽しめるかもしれません。リア充爆発しろと思っている方々にとっては特に。
~おまけ(その1 キンジの脳内シュミレート)~
アリア「……キンジ。これは、どういうことですか?」
アリアが今まさに修羅と化そうとしている! どうする、俺!?
――脳内シュミレート開始。
全力でDO☆GE☆ZA!
東京湾DIVEでTO☆U☆SO☆U!
咄嗟のI☆I☆WA☆KE!
→笑ってGO☆MA☆KA☆SU!
キンジ「――テヘッ♪(←ペコちゃん風に)」
アリア「とりあえず一旦死にましょうか、キンジ。あと、その笑みは凄くムカつきます(ズガガガガガガガガン! ←風穴祭り・初夏の陣!)」
キンジ「(これはやっぱダメだよな、さすがに……)」
全力でDO☆GE☆ZA!
→東京湾DIVEでTO☆U☆SO☆U!
咄嗟のI☆I☆WA☆KE!
キンジ「――今だッ!(←ベランダへダッシュ)」
アリア「逃げられると思っているのですか?(ズガガガガガガガガガガン!! ←豪華絢爛・風穴フェスティバル!)」
キンジ「(アリアに背を向けて逃げられるとは思えない。となると……)」
→全力でDO☆GE☆ZA!
咄嗟のI☆I☆WA☆KE!
キンジ「すいませんでしたぁぁぁぁぁああああああああああああああああッ!!(←土下座ッ!)」
アリア「認めましたね、このヘンタイ!(ズダダダダダダダダダダダダダダダッ!! ←絶対必中・風穴百連発!)」
キンジ「(こ、これもダメなのか!? 土下座してもアウトなのか!? じゃあもう言い訳するしか選択肢ないじゃんか!?)」
→咄嗟のI☆I☆WA☆KE!
キンジ「ま、待て! ちょっと待て、アリア! とりあえず、まずは俺の言い分を聞いてくれ!」
――脳内シュミレート完了。この間約0.1秒。
~おまけ(その2 その後の小ネタ:バカテス風)~
翌日。放課後。
キンジ「(……ふぅ、昨日は危うくアリアに殺されかける所だった。どうにか収まってくれてホントに助かった――)」
YYY団員A「いたぞ! 遠山キンジだ!」
YYY団員B「取り押さえろ!」
YYY団員D「決して逃がすな!」
キンジ「はぁ!? ちょっ、何だよお前ら――」
YYY団員C「Behave yourself!(←キンジの鳩尾に鋭く重い拳撃を打ちこむ外人の団員)」
キンジ「――グハッ!?(←気絶)」
◇◇◇
キンジ「……ぅ(ここ、どこだ?)」
YYY団員A「起きたか、異端者:遠山キンジよ」
YYY団員E「ではこれより、異端審問会を始める」
キンジ「……異端、審問会? 何だ、それ?」
YYY団員F「被告、遠山キンジは聖女の生まれ変わりとして名高いユッキーこと星伽白雪様のどこまでも整った美しい裸を、どこぞの絵画や像を遥かに凌ぐ神秘的な彼女の裸を、彼女を風呂に入れるという名目の元で凝視! 視姦! 撮影! そして、己の欲望の赴くままに彼女を犯した! 被告、遠山キンジのユッキーの初めてを奪い、純潔を穢した所業の罪は果てしなく大きい!」
キンジ「なッ!? なんでお前らが風呂のこと知ってんだよ!? つーか、それは誤解だ! 俺はユッキーの裸を凝視も視姦も撮影もしてないし、ましてや犯してもいな――」
YYY団員C「Shut up! Kinzi Touyama!」
キンジ「――あ、はい、ごめんなさい(な、何なんだよ、あの英語の奴!? 色々と威圧感が凄まじいんだけど!?)」
YYY団員B「本来であれば、断罪人:A☆RI☆A様が罪深き遠山キンジに私刑を執行することで事なきを得るはずであった! それにより我らの溜飲も下がるはずであった!」
YYY団員G「が、しかァし! 断罪人:A☆RI☆A様がこの件を不問としたため、我ら、『ダメダメユッキーを愛でる会』の派生組織、『ユッキーに手を出す輩は断じて許すまじ団』が異端審問会の元、断罪人に代わって判決を下す!」
YYY団員A「裁判長! 判決を!」
YYY団裁判長「判決、死刑ッ! 『リア充爆発しろ』の刑に処す! 野郎どもォ! 殺っちまええええええええええ!!」
YYY団全員「「「「ヒャッハー!! 死ねぇぇぇええええええええええええ!! 遠山キンジぃぃぃいいいいいいいいいいいい!!」」」」
キンジ「おいいいいいい! 何だよ、そのふざけた刑は――って、ぎゃぁあああああああああああああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
……その後。変わり果てた姿と化した遠山キンジが男子寮前で見つかったとか。