【完結】熱血キンジと冷静アリア   作:ふぁもにか

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 どうも。ふぁもにかです。『何らかの手段→予約投稿』ということで、こうして予約投稿の力で見事に更新することができました。ホント、予約投稿様様ですね。ありがとうございます、予約投稿さん。全く、予約投稿は最高だぜ! 予約投稿先輩マジパネェッス! さすがは予約投稿お姉さまですわ!



34.熱血キンジと護衛依頼

 

「それで、どうして俺たちを呼び出したんですか、綴先生?」

 

 昼休み。突如綴先生に呼び出しをされ、教務科(マスターズ)へと赴くこととなったキンジとアリア。二人は今現在、綴先生の個室でテーブルを挟んで彼女と向かい合う形で椅子に座っている。綴先生の個室は整然としていて、しかしそれでいて殺風景とはまた違う、何とも不思議な印象だ。

 

「そんなん、あんたらが一番わかっとるやろ?」

「「へ?」」

「胸に手を当てて、よ~く考えてみぃ?」

 

 綴先生はキンジとアリアに「はい」と紅茶の入ったティーカップとソーサーを渡すと、ニコニコ笑顔と全てを優しく包みこむような声色で二人に語りかけてくる。しかし。当のキンジとアリアにはその柔和な笑みが般若の笑みに思えて仕方なかった。

 

「(お、俺たち、綴先生を怒らせるようなことしたか!? 何か綴先生の地雷ヶ原を平気で駆け抜けるような真似とかしたか!?)」

「(知りませんよそんなこと! 私には心当たりなんて全くありません! キンジ……貴方、一体綴先生に何をしでかしたんですか!?)」

「(ちょっと待てッ! なんで俺!? なんで俺が綴先生怒らせたって断定してんだよ!? それはさすがに納得いかねぇぞ!?)」

「(私はついこの間ここ(東京武偵高校)に転入してきたばかりですし、そもそも綴先生とは今まで一度しか会っていません。だったら一年生の頃からここにいたキンジが何かしでかしたと考えた方が自然でしょう。というか、そうとしか考えられません。さあ、今すぐ綴先生に土下座してください! 今ならきっとまだ間に合うはずです! 優しい綴先生なら寛大な心でキンジに慈悲を与えてくれるはずです!)」

「(誰が土下座なんかするか! 身に覚えのないことで頭下げてたまるかよ! つーか綴先生、アリアに怒ってんじゃねぇのか? 転入初日から教室で思いっきり銃弾ぶちまけた問題児にいい加減怒り心頭になったんじゃないのか!? 綴先生って、どちらかと言ったら平和主義者だしさ!)」

「(ッ!? な、なんでキンジがそのこと知ってるんですか!? あの時キンジいなかったじゃないですか!? というか、それを言うならキンジの私へのヘンタイ行為に関して、女性として憤っているんじゃ――)」

「(あれは誤解だ! 不慮の事故だ!)」

「(ヘンタイ行為に至った人は皆そう言います!)」

 

 お互いに目配せだけで上記の感情表現豊かなやり取りをやってのけるキンジとアリア。眼前に差し迫った恐怖があるために、二人とも冷や汗やら何やらをダラダラと流している。二人はそれぞれ自身が綴先生の怒りの鉄槌から逃れるために、いかにしてパートナーを綴先生の生贄に差し出すかの戦略を練りつつ無言のままで言葉の応酬を繰り広げる。

 

 綴先生は平和を好む温和な人だが、同時に尋問科(ダギュラ)の顧問でもある。そんな綴先生に怒りの矛先を向けられてしまうのは何としてでも避けたいのだ。ゆえに。二人は自身が綴先生の魔の手から逃れるためならパートナーとの仲に亀裂が生じるのも辞さない覚悟の上で、言葉を発することなく熾烈な舌戦を繰り広げる。

 

 と、その時。二人は眼前の綴先生が顔を下に向けて何かを堪えるようにして肩を上下にプルプルと震わせていることに気づいた。

 

「あはははッ! 冗談やって。ちょっとふざけてみただけや」

「「……え?」」

 

 遂に堪え切れなくなったのか、吹き出すようにして笑う綴先生。心底愉快そうに笑う綴先生の姿から、キンジとアリアは自身が綴先生の手の平で遊ばれていたことを悟った。

 

「……冗談きついですよ、綴先生」

「ごめんごめん。でも、二人とも反応凄く面白かったで。こんなに爆笑したの久しぶりやわ。どうや? 二人は将来お笑い芸人として芸能界に入る気は――」

「「ありません!」」

「あははは、そかそか」

 

 アリアがため息混じりに非難の念を込めた半眼で綴先生を見つめると、対する綴先生は実にあっさりと謝ったかと思うと今度は武偵とは全然関係のない職業をSランク武偵二名に進めてくる。これ以上綴先生のペースに翻弄されまいと二人して全力で否定するも、綴先生は「二人とも息ピッタリやなぁ」とピントのずれたことに関して感心した声を上げるだけだ。キンジはそんな綴先生に人を散々からかって相手の反応を楽しむ趣味を持つ陽菜の姿を幻視した。

 

「……綴先生。先生は仮にも武偵高教師なんですからお笑い芸人なんて勧めないでくださいよ」

「わかったわかった……って、え、ちょっ、仮にもってどういう意味や、遠山くん?」

「そのままの意味ですよ、綴先生。先生が武偵高に場違いな人ランキングで堂々の二位にランクインしてること、知らないんですか?」

「な、何やそのランキング、初耳なんやけど。てか、場違いって……」

 

 アリアと同じくジト目を綴先生に向けながらキンジはため息を漏らす。そのキンジからもたらされた思わぬ情報に、綴先生は「個人的には天職やと思っとるんやけどなぁ、この仕事……」とガックリとうなだれた。自分が武偵高教師に不相応だと生徒たちに思われていたことがかなりショックだったらしい。

 

「……とまぁ、どうでもいい前置き話はこの辺にしといてと。そろそろ本題に入ろか」

「今の、前置きだったんですか……」

「せや。いい感じに緊張がほぐれたやろ?」

「……まぁ、それはそうですけど」

(納得がいかない)

(納得がいきませんね)

 

 首をコテンと傾けて問いかける綴先生を前にキンジとアリアは眉を潜める。確かに先までのやり取りで緊張はほぐれ、教師-生徒間の壁は綺麗さっぱり消え去った。しかし。二人にとって、先までからかわれていたのをからかった本人の手によって正当化されてしまうことは釈然としないのだ。納得がいかないのだ。

 

 だが。そのことに関して不満を述べた所でいたずらに昼休みの時間を浪費するだけだと判断した二人はその気持ちを口に出すことを避けることにした。

 

「綴先生。先生がこうしてSランク武偵を二人も呼んだってことは、何かそれだけ切羽詰まった事態が起こったってことですか?」

 

 キンジは半ば探るようにして今回呼び出された理由を尋ねると、綴先生は「いやいや」と首を振った。そして。キンジとアリアを少しでも安心させようと笑いかける。

 

「安心しい。そーゆーのやないんや。要件は簡単や。遠山くん、神崎さん。これからしばらくの間、星伽さんのボディーガードをやってくれへんかな?」

「え? ユッキ……じゃなかった、白雪のボディガードですか?」

「……え、っと。綴先生? 話が見えないのですが?」

 

 降って湧いたような白雪の護衛依頼。何が狙いかわからず頭上に疑問符を浮かべるキンジとアリアへと、依頼を示した張本人たる綴先生は「実はなぁ……」とどこか憂いを含んだ表情で事情を語り始めるのだった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

――さかのぼること十数分前。綴の個室の元に白雪が訪れていた。

 

 

「全く。あんたは相変わらずやなぁ、星伽さん。いい加減この一ケタの成績、どうにかしてくれへん? さすがにここまで酷いとうちもカバーしきれへんよ? アホの生徒会長なんてもんが通用するのは二次元だけやって何度も言うとるやろ? てか、○×形式のテストでも一ケタって、あまりに酷過ぎて逆に凄く思えてくるわ」

「えへへ。それほどでも~」

「褒めてへんからな。むしろ最大限にけなしまくってるんやからな」

 

 テーブルを挟んで向き合う2年B組担任:綴とその生徒:白雪。綴は開口一番にテストの話題に触れ、ここ最近の白雪のテストをピラピラと見せつけるように振るが、肝心の白雪は照れくさそうな笑みで頬を掻くだけでまるで効果が見られない。そんな白雪の様子に綴は内心で嘆息する。

 

 それなりに直球で非難したってのに、一体どんな解釈をしたらうちの言葉を褒め言葉やと勘違いできるんやろか。星伽さんの思考回路はどんだけ独特の構造と化しとるんやろか。

 

「ったく、相変わらず呑気なもんやなぁ。今は特に魔剣(デュランダル)に狙われてるかもしれへんってのに、よくそうものほほんとしてられるもんやわ」

「え? 狙われてるんですか? 私?」

「へ?」

 

 白雪は呆れ混じりの綴の物言いにキョトンと首を傾げる。その言動に、綴は思わず一瞬硬直した。素で驚いた。ピシリと固まった。

 

「……いやいやいや、星伽さん。前にもちゃんと言うといたやろ。魔剣(デュランダル)があんたを狙う可能性が高いって話。もう忘れたんか?」

「はい! 過去は振り返らない主義なので!」

「おいおい。自信満々に言うことちゃうよ、それ」

 

 エッヘンと胸を張り晴れやかな笑みを見せる白雪を前に、綴は頭を抱えて、深々と、それはもう深々とため息をついた。その疲れ切った表情からは常日頃からダメ巫女筆頭:白雪を相手してきた担任教師の苦労が伺えるというものだ。

 

「でも、私みたいなダメ人間、誘拐してまで求める人なんかそうそういないと思いますよ?」

「……星伽さん。あんた、自分がダメ人間って自覚しとったんかい。完全に初耳やわ。つーか、わかっとるんなら改善の努力の1つくらい今のうちにしときぃ。いつまでも世話係(遠山くん)が一緒にいてくれるとは限らへんのやからな」

「あーい」

 

 綴は白雪が自身をダメ人間だと認識しているという事実に強く衝撃を受けつつ、ちゃっかり白雪に生活改善を提案する。今の一言で本当に白雪がわかってくれたかどうかはさておき、一応は返事をしてくれたということで、それで良しとした綴は「まぁ。それは置いといて」と話を元に戻す。

 

 今日、綴がわざわざ白雪を教務科に呼び出した理由は何も赤点の成績を非難したり白雪のだらけきった生活に物申したりするためではない。なので、そっち方面にあまり時間を割くわけにはいかないのだ。現状における最大の懸念事項は、あくまで白雪を狙っているかもしれない魔剣(デュランダル)なのだから。

 

「あんたの日頃のぐーたらな生活態度はともかく、能力は一級品の原石や。魔剣(デュランダル)っつうよーわからん誘拐魔がいるとすれば、超能力捜査研究科(SSR)の予言や諜報科(レザド)のレポートを抜きにしても、あんたが狙われる可能性は十分に考えられることなんよ」

 

 綴はそう前置きの言葉を入れて、一拍沈黙を挟む。ここからの説得が正念場だと心の中で言い聞かせつつ、綴は白雪の瞳を射抜くようにして見つめる。

 

「やから、これも前にも言ったけど、星伽さんは一応護衛をつけといた方がええとうちは思うんやけどな。念には念をってことで。ほら、武偵憲章7条にも『悲観論で備え、楽観論で行動せよ』って書かれとるしさ」

「で、でも護衛がいたら面倒だし、気が休まらないし、凄く面倒だし――」

「自分の身の安全のために多少面倒なことをするか、自分の身を顧みずに無防備に堕落生活を送るか。どっちを優先すべきかくらい、さすがのあんたでもわかるやろ?」

「……」

 

「あんたはうちの受け持つ大事な生徒で東京武偵高校の眠れる獅子やから、何かあったらと思うと、うちも心配なんや」と綴は目を伏せる。情に訴える作戦を駆使してどうにか白雪の了解を得ようとする綴に対して、白雪は眉を寄せて押し黙る。

 

「……だったら、私ずっと寮にいます。玄関と窓の前に荷物を積み重ねて封鎖すれば魔剣(デュランダル)もうかつにやって来れないと思いますし」

「いやいや! ちょっ待ちぃ、星伽さん! あんた仮にも生徒会長やろ!? アドシアードのことで色々と決めないといけないこととかあるから今から引きこもってもらうとすっごく困るんやけど! 職務放棄はダメやって!」

「えー」

「えー、やない!」

「うー」

「うー、やない!」

 

 しばしの沈黙の後。綴が想定していたものとはまるで異なる選択肢を選ぼうとした白雪を綴は慌てて止めようとする。すると。白雪は両手を伸ばしてテーブルにへばりつくと、顔だけを綴に向けてくる。その漆黒の瞳がうるうるとしていることから、よっぽど護衛をつけられることが嫌らしい。しかし。これは困ったことになった。綴は思わず頭を抱えた。

 

 綴としては魔剣(デュランダル)が行動を起こすであろう夜間だけでも護衛をつけてもらえたらそれで上々だと思っていた。だが。当の白雪は自身の傍に控える護衛の存在を認めるどころか、女子寮に引きこもる方向に気持ちを固めつつある。担任として白雪の頑固さを知っている綴にとっては最悪に近い展開だ。

 

 それに。仮に白雪が引きこもり、校内に彼女の姿が見えなくなれば、東京武偵高三大闇組織の一つ:『ダメダメユッキーを愛でる会』が何をしでかすかわかったものではない。武偵高を無用な混乱と混沌に陥れないためにも、綴は白雪を武偵高に通わせないワケにはいかないのだ。

 

 眼前のやる気ゼロ所かマイナスを突き進むダメダメ少女をどうしたものかと綴は頭を悩ませる。と、その時。綴は電撃が走ったような閃きに目をクワッと見開いた。

 

(――ん! そうや! 良いこと思いついた! あの二人に頼んでみよか!)

 

 綴は「綴先生?」と首をかしげる白雪をよそに、自身が導き出した名案にうんうんとうなずいた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「――というわけや」

 

 ひとまず話を終えた綴先生は一息入れようと紅茶を飲む。が、しばらく話していたせいで紅茶が随分と冷たくなっていたらしく、綴先生は「冷めてる……」と眉を潜めた。

 

「つまり、綴先生は私たちにユッキ……ゴホン。星伽さんの護衛をしてほしいということですか」

「せや。神崎さんは星伽さんとある程度は親しい間柄なんやろ? でもって、遠山くんに至っては今や星伽さんの世話係として定着しとるからな。二人なら星伽さんもめんどくさいとか言わないやろうし、二人は類まれなるSランク武偵。魔剣(デュランダル)っつう正体不明の誘拐魔から一人のダメ人間を守るには持って来いや。てことで、人の出入りの激しくなるアドシアード近辺の間だけでええから、星伽さんのボディガード、やってくれへんか?」

「そういうことですか。なら――」

「もちろんです! 絶対に魔剣(デュランダル)をおびき寄せて捕まえて星伽さんの身の安全を確保してみせます!!」

 

 白雪を取り巻く事情を把握したキンジは綴先生の頼みを引き受けようと言葉を紡ぐ。だが。アリアがキンジの言葉を遮るようにしていきなりバッと勢いよく立ち上がると、拳をギュッと握りしめて意気込みをみせてきた。そんなアリアの突然の起立&宣言にキンジと綴先生は目をパチクリとさせた。

 

「えっと、うちとしては星伽さんを守ってさえくれたらそれでええから、わざわざ魔剣(デュランダル)をおびき寄せて捕まえる必要はないんやけど……ま、頑張ってや。この件はうちからの依頼ってことで、達成したら存分に単位あげるから」

「――ッ!? 本当ですか、綴先生!?」

「おお? 食いつきおったな遠山くん。せやな、1単位くらいはあげるから星伽さんの護衛はしっかり頼むで」

「はい! わかりました!」

 

 キンジは綴先生の言葉に快く了承する。1単位。これだけもらえれば、キンジは進級が約束された同然だ。夏休みの期間中にまとめて緊急任務(クエスト・ブースト)をこなして現状で不足している1.2単位分を稼ごうとしていたキンジにとって、綴先生の申し出は棚からぼた餅といえる、非常にありがたいものだった。

 

「ほな。話は纏まったで。遠山くんと神崎さんがあんたの護衛やってくれるってさ」

「え? ホント!?」

 

 綴先生が新たにティーカップに注いだ紅茶を飲みつつ背後に向けて話しかけると、突如掃除用具入れのロッカーがバーンと開かれ、そこから今回の護衛対象の白雪が登場してきた。まさかロッカーの中に白雪が待機しているとはつゆにも思わなかったキンジとアリアは「えッ!?」と目を丸くする。

 

「キンちゃんとアーちゃんが護衛ごっこやってくれるなら、すっごく楽しそう!」

「ごっこやないからな、星伽さん。全く、今こうしている間にも虎視眈々と敵に狙われてるかもしれへんってのに……お願いやから、少しくらいは警戒心を持ってほしんやけどなぁ」

「……えーと。白雪が、何かすみません」

「あー、気にせんでええよ、遠山くん。うちが星伽さんの担任になったのが運のツキとでも思っとくから」

「そ、そうですか……」

 

 何か悪いことをした子供の親のようにキンジはペコリと頭を下げると、綴先生は苦笑しながらパタパタと手を振った。かくして。キンジとアリアは期間限定で白雪の護衛をすることが決定したのであった。

 




キンジ→白雪護衛依頼の報酬の単位に目がくらんだ熱血キャラ。
アリア→口に出して言わないだけで未だにキンジのことをヘンタイだと思ってる子。
白雪→ロッカーの中でずっとスタンバッてた怠惰巫女。頭は悪いが、それはめんどくさがって勉強をしてないからあんまり知識がついてないというだけで、頭の回転自体が遅いという意味ではない。やればできる子、でもやらないだけ。
綴先生→エセ関西弁の教師。タバコらしきものは吸っていない。ラリッてもいない。純粋に綺麗な綴先生。『守りたい、この笑顔』の言葉がよく似合う。


 ~おまけ(その1 NGシーン)~

綴「そんなん、あんたらが一番わかっとるやろ?」
キンジ&アリア「「へ?」」
綴「胸に手を当てて、よ~く考えてみぃ?」
キンジ「(お、俺たち、綴先生を怒らせるようなことしたか!? 何か綴先生の地雷ヶ原を平気で駆け抜けるような真似とかしたか!?)」
アリア「知りませんよそんなこと! 私には心当たりなんて全くありません! 精々、前にここ(教務科の綴先生の個室)に侵入して情報収集をする(情報を盗む)傍らで冷蔵庫の中の高級そうなケーキをおいしく頂いただけです! キンジ……貴方、一体綴先生に何をしでかしたんですか!?」
キンジ「ちょっと待てッ! なんで俺!? なんで俺が綴先生怒らせたって断定してんだよ!? それはさすがに納得いかねぇぞ!? 俺だって精々クラスメイトの綴先生の熱狂的なファンからの依頼でここ(教務科の綴先生の個室)に監視カメラと盗聴器を仕掛けまくっただけだぞ!」
綴「……二人とも。声漏れとるよ?」
キンジ&アリア「「……えッ?」」
綴「ちょっと、うちと『OHANASHI』しよっか(←絶対零度の眼差しで)」
キンジ&アリア「「ひッ!?」」

 ……その後、彼らの姿を見た者はいない。


 ~おまけ(その2 現時点でキンジが気にしている異性(?)ランク)~

第一位:遠山金一(性別:カナ)
ふぁもさんのコメント「当然の第一位。不動の第一位。ぶっちぎりの第一位。ここのキンジくんのブラコン(あるいはシスコン)具合を舐めてはいけません」

 << 越えられない壁 >>
 << 越えられない巨壁 >>
 << 越えられない絶壁 >>
 << 越えられない断崖絶壁 >>
 << 越えられないウォール・マリア >>

第二位:神崎・H・アリア
ふぁもさんのコメント「何たってキンジくんと共同生活してますからね。いくらキンジくんの好みの逆を行く幼児体型保持者だとしても、好感度は上がりますよ」

第三位:星伽白雪
ふぁもさんのコメント「というか、このぐらいのランクにいないと、キンジくんは甲斐甲斐しくユッキーの世話(介護)なんてしないと思うんだ」

上位三位に惜しくも入らなかった人:峰理子リュパン四世
ふぁもさんのコメント「まぁ、りこりんはキンジくんの兄さんの件で彼の地雷を踏んじゃったからね。原作三巻の展開で巻き返してくれるものと信じてる、うん」

番外:綴梅子
ふぁもさんのコメント「純情っぽいお姉さんキャラにエセ関西弁のオプションもついてる中々の高物件。しかし。既婚者のため、泣く泣く除外」

番外:神崎かなえ
ふぁもさんのコメント「既婚者のため、やっぱり除外。というか、かなえさんルート選んだらアリアさんとの仲がどうかなっちゃうと思うの。アリアさんの年齢を考えるとかなえさんが見た目にそぐわず結構年ってのもあるけど」

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