ふぁもにか「……」
ふぁもにか「ダレモイナイナ? |ω・`)チラッ」
ふぁもにか「バレナイヨウニ... | ・_・)o)) ソーッ」
ふぁもにか「ソイヤッ! (ノ ゜Д゜)ノ⌒『102話』 トスッ」
ふぁもにか「ε=ε=ヾ(;゚д゚)/ ニーゲロー」
修羅アリア「ニ・ガ・シ・マ・セ・ン・ヨ?(←ふぁもにかの頭をわし掴みにしつつ)」
ふぁもにか「ぎゃああああああああああああ!? 頭が割れるぅぅううううううう!?」
修羅アリア「長期間、更新をサボった罪は重いのですよ、ふぁもにかさん。さぁ、楽しく愉快な風穴の時間です」
というわけで。どうも、ふぁもにかです。……ええ、皆さん。大変お久しぶりですね。実に約5カ月ぶりです。いや、言い訳させてください。これは違うんですよ。決してエタっていたわけではないんです。ニコニコ動画にドップリハマってたり、お酒の魅力に憑りつかれたりしたせいでこの作品のことをすっかり忘れてたとか、そんな事情があるわけではないんです、信じてください、この通りです。
……ごめんなさい、ウソです。エタってました。執筆活動投げ出してました。全然執筆意欲が湧かなかったがためにこのまま一生エタったままにするつもりだったんですが、リアルで後輩にこの作品の作者だとバレてしまい、加えてその後輩がこの作品を読んでくれていたことが発覚。「先輩、早く続き書いてくださいよぉ」との言葉に込められた有無を言わせぬ期待の眼差しをきっかけに、再びここへと舞い戻ってきた次第です。
ゆえに。しばらく期間が空いたので文体にそこはかとない違和感が存在したり、ただでさえ改変しているキャラ陣にさらなる違和感が生まれたりするでしょうが、その辺は生暖かい目で見守ってくれたら幸いです。
あと、98話以降しばらくやってなかった感想返しも今回から復活させようと思います。当時は「感想返しをやらなかったらエタることなく素早い更新を維持できるのでは?」との意図の元、感想を見てニヤニヤするだけで返信することなくスルーしていたけれど、結局エタってましたしね。どっちみち執筆速度に影響が出ないのなら楽しく感想返ししていこうというわけです。
さて。長々とした前書きはこの辺にして。そろそろ本編に入っていきましょう。どうぞ!
ピラミディオン台場の特等ルーレット・エリアにて。
「……」
「レキ、大丈夫か?」
「……」
レキといかにも本物のIT社長っぽい男性との勝負に突如乱入し、場の空気を丸ごとかっさらっていった深窓の令嬢風の女性:パトラ・Cの余波が消えない中。遠山金子に扮するキンジはその場に立ちつくしたままのレキへと歩み寄り、こっそり声をかける。まだチラホラと周囲に存在する人たちに聞こえないよう声を忍ばせるキンジだったが、当のレキはまるで無反応だ。心なしか琥珀色の瞳が険しくなっているような気がする。
「レキ」
「……」
「おーい、レキー?」
「……ッ。あぁ、キンジさん。どうしましたか?」
「それはこっちのセリフだ。さっき動揺してたみたいだけど、何があった?」
キンジの問いかけにレキは「見破られてましたか。さすがは私の永遠のライバルです」と誇らしげに言葉を紡ぐ。その後。レキは1つ息を吐くと、険しさを宿した瞳をスッとキンジに向けた。
「キンジさん。先ほどのパトラ・Cさんのことですが……もし今後彼女と会うようなことがあったら、くれぐれも警戒を怠らないでください」
「それは、どういうことだ?」
「私は特定のマスに好きなように球を入れられます。なので、私はあの時、
「……なるほどな」
レキの言いたいことを理解したキンジは神妙な顔つきを浮かべる。
「わかった、気をつけ――ッ!?」
心の片隅にレキの言葉を置いたキンジはレキに返事をしようとする。と、ここで。急に背後から荒々しい殺気を感じたキンジは瞬時に真横へと跳ぶ。直後、ついさっきまでキンジのいた場所にズダンと半月型の斧が突き刺さった。
「なッ!?」
いきなりすぎる展開を受けて、襲撃者の正体を見ようと視線を斧の持ち主へと向けたキンジは驚愕の声を上げた。無理もない。何せ今まさにキンジを真っ二つにせんと斧を振り下ろした張本人は、まさしく異形だったのだから。
「グォォォオオオオオオオオオオ!!」
ジャッカルの頭。真紅の鋭い眼光。黒一色でムキムキの筋肉を持つ全身。腰に茶色の短い布を巻いただけの服装。明らかに異常極まりない何者かの襲撃にカジノの客たちはそろって言葉を失う。その後、客の一人が「う、うああああああ!」と裏返った悲鳴とともに覚束ない足を動かして必死に逃げ始めたのを契機にカジノの客たちが蜘蛛の子を散らすようにジャッカル男から逃げゆく中、上記の特徴を兼ね備えたジャッカル男は標的をキンジに定めたまま斧を真横に振るわんとする。
しかし、いつの間にやらテーブル上で狙撃体勢に入っていたレキのドラグノフ狙撃銃で頭を撃ち抜かれたことにより、ジャッカル男は斧を落として背中から倒れ込んだ。
「な、何なんだ、こいつ……」
仰向けに倒れた直後、溶けるように黒い砂鉄へと姿を変えていくジャッカル男。そして砂鉄の中からおもむろに姿を現し飛び去っていく黒いコガネムシ。まるでわけのわからない状況にただただキンジが戦慄する一方、レキは「キンジさん。気を抜かないでください。まだいます」とキンジに周囲を見渡すよう喚起する。
「……おいおい、マジかよ」
レキに促される形で周囲へと視線を移したキンジは思わずため息を吐いた。いつの間にか20体は裕に超える数のジャッカル男たちに取り囲まれていたからだ。四方八方から振るわれる斧に気をつけないといけない現状は非常によろしくない。そのような考えの元、キンジは目線でレキに、ジャッカル男たちの包囲網を抜け出すことを伝える。
「レキ、正面突破だ。いくぞ。1、2――3!」
キンジの方針を受け入れたレキがテーブルから飛び降りつつコクリとうなずくのを確認すると、キンジは合図とともに懐から拳銃を取り出し眼前のジャッカル男の頭を撃ち抜く。そして。キンジは軽く跳躍し、バランスを崩して後ろに倒れそうになったジャッカル男の頭部に小太刀を突き刺し、勢いのままに無理やり背中から倒れさせた。
「キンジさん!」
キンジが切り開いた道を速やかに通り抜けたレキは、黒い砂鉄と化したジャッカル男の上に着地したキンジの背後から斧を振り下ろさんとする2体のジャッカル男の存在を知らせんとキンジの名を呼ぶ。対するキンジは「わかってる!」と即座に回避行動を取ろうした、その時。
突如、スルリとキンジの前方に割って入ってきた2人のバニーガールの銃撃&斬撃で頭部に風穴を開けられたことにより、2体のジャッカル男はあっけなく砂鉄へと還ることとなった。
「だ、だだだだ大丈夫ッ!? キンジくん、レキさん!」
「二人とも、怪我とかしてないよね?」
新たに倒された2体のジャッカル男の成れの果てからまた例の黒いコガネムシがビビビッと飛び立っていく中。視線は前方のジャッカル男の軍勢に注いだまま、キンジとレキの安否を尋ねる白雪&理子。どうやら2階での騒ぎを聞きつけてここまでやってきたらしい。キンジが自分もレキも無傷だと伝えると2人はホッと胸をなでおろした。
「ユッキー、理子。ここに来て大丈夫なのか? 一階はどうなってんだ?」
「し、心配ないよ、キンジくん。一階にいたのはボクたちが倒したから、もうあの異形はいない。パニックになってる人たちの避難誘導は店員さんに任せたから、大丈夫だよ。……た、多分」
「そーゆーこと。にしても、りーちゃんのナイフ、結構使いやすいね。私の
白雪と理子の加勢が入った影響か、がむしゃらに攻め入ることなくジリジリと距離を詰めつつ様子をうかがい始めたジャッカル男勢を前に。キンジの問いかけに理子は心配ないと言いつつ不安に満ち満ちた口調で返答し、白雪はクルクルと2本の漆黒のナイフを指先で遊ばせる。まだまだ得体の知れない異形のジャッカル男たちを相手に、何とも余裕な態度である。
「ん? ユッキー?
と、ここで。ふと白雪の手に
「皆、気をつけて。これは
「中身? それって、こいつらの体から出てきた黒いコガネムシみたいなのか?」
「うん。多分それ。絶対触らないでね。殺すのもダメだよ」
「わかった」
かなり強めの口調で忠告を出す白雪にキンジは神妙にうなずく。正直な所、蟲人形だとか呪われるとか、二次元の世界でなければそうそう聞くことのない単語を言われてもどうにもピンとこないキンジだったが、超常的な知識や技術を研究する超能力捜査研究科を専攻している白雪の言葉であるため、キンジはすぐさま眼前のジャッカル男への危険度判定を上方修正する。
「え、黒いコガネムシ? それって、まさか……」
「峰さん、どうしましたか?」
「ふぇッ!? ああああいいいや、何でもない! 何でもないよ、レキさん! さーて、早くこの操り人形たちを退治して騒ぎを治めないとね、うん! このままだと白雪さんの単位にも影響出ちゃいそうだし!」
何かに気づいたらしい理子にレキが声をかけると、理子はビクンと肩を震わせたかと思うと、拳銃を持つ両手をギュッと握りしめ、あからさまに話題逸らしにかかる。レキは明らかに挙動不審な理子に無表情のままただただ視線を注ぎ続けるも、成果を得られないと判断し「……まぁいいでしょう」と視線をジャッカル男勢へと戻す。
「一階のことを気にしなくていいのなら、話は簡単です。目の前の異形と思う存分、遊べるわけですね。楽しみです」
レキはその身に秘める殺気を自重せずに解放し、ドラグノフの銃口をわずかに上げる。その瞳には何の感情も映していないはずが、キンジには新しい玩具を見つけた無邪気で残酷な子供特有の爛々とした瞳を幻想させた。
ズワリと蠢く殺気を解放したレキにキンジが内心でビビり、理子が「ひぅあ!?」と素っ頓狂な悲鳴を上げる中。殺気なんてものを感じなさそうな存在であるはずのジャッカル男勢は総じて一歩後ずさるも、「グォォォオオオオオオ!!」と己を鼓舞するかのような咆哮とともに一斉にキンジたちに襲いかかってきた。
一度でも喰らってしまえば確実に死ぬであろう斧撃。しかし、力のままに振るわれるだけで何の技術も付随していない斧に命を刈り取られる
時折、ジャッカル男たちがプロのボクサー並みの俊敏力を発揮して攻撃を仕掛けてこようと、人外領域に片足突っ込んでいる面々からすればまるで関係ない。キンジたちは皆、危なげなくジャッカル男たちの繰り出す斧を回避し、己の武器を駆使して着実にジャッカル男たちにダメージを与え、次々とジャッカル男たちを倒していく。黒の砂塵へと還していく。
――その、はずだった。
ジャッカル男たちの膝を撃ち抜く形で行動を制限させ、白雪たちがトドメを刺しやすくする役目を自ら率先して担っていたキンジの視界にふと入ったのは――「ひぃぃぃ!」と怯えた声を上げつつもジャッカル男たちの数の利に任せた攻撃をかわして反撃する理子と、理子の右側から斧を振り下ろさんとするジャッカル男の姿だった。
「理子ッ! 右だ!」
「ふぇっ!?」
キンジは理子の元へと一直線に駆けつつ右手の拳銃の引き金を引き、理子が相手していたジャッカル男の頭を複数の銃弾で撃ち抜く。そして。キンジの声にビクリと身を縮こまらせる理子の右サイドに己の体を割り込ませると、キンジは目前に迫った斧の側面に左手の小太刀を押し当てて、ジャッカル男の斧の軌道を大幅にズラした。
「うひゃ!? い、いつの間に……!?」
キンジの妨害の影響で斧を床につき刺し、懐が隙だらけになったジャッカル男の胴体をキンジは小太刀で薙ぎ、ジャッカル男の上半身と下半身とを離れ離れにする形で撃破する。その一方で、理子はズガンと床を大いに震わせて突き刺さった斧を驚愕の眼差しで見つめて、わなわなと体を震わせる。どうやら理子は今の今まで自身の右側から迫ってきていたジャッカル男の存在に気づいていなかったようだ。
(おかしい)
キンジは怪訝な顔で理子に視線を注ぐ。そう、おかしいのだ。いつもの理子であれば、ビビりな性格を起因とした、常軌を逸した危機察知&回避能力を持つ理子であれば、今のジャッカル男の攻撃程度、気づけないはずがないのだ。なのに、理子は今、確かにジャッカル男の振り下ろす斧を見逃していた。
(どういうことだ?)
キンジは違和感の正体を探らんと、ジャッカル男の攻撃を適当に処理しつつ、理子の一挙手一投足を観察する。そうして観察した所、大して時間が経たない内にキンジは気づいた。理子が必要以上に体を回転させて周囲の様子を視界に入れていることに。右側からの攻撃への反応が目に見えて遅れていることに。
(可能性はいくつか挙げられるけど、最も可能性がありそうなのは――)
「理子。お前さ、もしかして今、右目が見えないのか?」
「うぇ!? え、ちょっ、えーと、その……な、ナンノコトカナァー?」
キンジが己が導き出した一つの可能性をそのまま理子にぶつけると、理子はしどろもどろな様子で言葉を紡ぎ、バシャバシャと目を存分に泳がせた状態で白を切ろうとする。
誰であろうと図星を指されてうろたえているとまるわかりな理子の姿にキンジが「OK。右目が見えないんだな。よーくわかった」と棒読み気味に呟くと、戦場にも関わらず理子は「う、うぅ……」と顔をうつむかせる。そのしょぼーんとした理子の姿は、キンジに得も言われぬ罪悪感を抱え込ませるに十分すぎるものだった。
「ったく、見えないんなら見えないって先に言ってくれ。じゃないと、俺が理子を上手く守れないだろ?」
「ご、ごめんね。キンジくん」
「わかればいい。で、それは何かの病気なのか? というか、いつから見えなくなってた?」
「いや、これは病気とかそういうのじゃなくて、きっとあの人の呪い――ッ! 来るよ!」
理子がキンジの問いに返答しようとした最中、5体のジャッカル男勢が一斉に迫ってくるのを前に理子は二丁の拳銃を構える。おそらく戦場でそれなりに長々と会話をしていたキンジと理子を狙い目だと感じたがゆえの行動なのだろう。
(その考えはわからなくもないが……あの2人をスルーするのは愚策だったな)
理子に数秒遅れて右手に拳銃、左手に小太刀を構えるキンジだったが、ジャッカル男5体の背後へとレキと白雪が一気に距離を詰めている姿を見つけたため、眼前のジャッカル男たちから視線を外して周囲の様子を一瞥しにかかる。はたして、5体のジャッカル男たちは無防備なキンジに斧を突き立てる前に、レキと白雪のオーバーキルな攻撃に召されることとなった。
「随分数が少なくなったみたいだな」
(これなら後1分もあれば全部片づけられるか?)
精々7,8体しか生き残っていないジャッカル男たちを見やり独り言を漏らすキンジだったが、その時。視界の端に1体のジャッカル男を捉えた。「オオオォォォオオオーーン!!」と遠吠えを上げながら窓へと疾走しているジャッカル男の姿を。
「あいつ、まさか!?」
キンジがそのジャッカル男の意図を理解したと同時に、ジャッカル男はダンッと足を強く踏みしめて前方の窓へとジャンプし、体当たりで窓を粉々に粉砕していく。パラパラと落ちていく窓ガラスの破片を引き連れてピラミッドの斜面を滑り降りていく。
「ユッキー、理子、レキ! 俺はあいつを追う! ここは任せたぞ!」
「あい!」
「う、うん!」
「了解です」
死の恐怖なんてないはずの蟲人形の、屋外への全力逃走。ここへきてピラミディオン台場で発生中のジャッカル男たちの襲撃のことなど知らない屋外の一般市民に被害が及ぶ可能性が浮上したため、キンジはこの場を3人に任せて戦場から逃げ出したジャッカル男の後を急いで追い始める。
この時。なぜか得体の知れない胸騒ぎを感じ始めるキンジなのだった。
キンジ→すっかり遠山金子としての演技を忘れている熱血キャラ。そのため、2階から逃げ遅れ、テーブルの下でガクブルしながら隠れていたカジノの客に『オレっ娘』と認識されてたりする。
白雪→実は原作通り、色金殺女を星伽神社に没収されていた怠惰巫女。理子から借りた2本のナイフを自由自在に使いこなせる柔軟性を持つ。ちなみに『こなちゃん』とは星伽粉雪のこと。
( ゚∀゚)o彡゚こなちゃん! こなちゃん!
理子→右目が見えないのを隠して必死に戦っていたビビり少女。この件の伏線は既に92話で張っていたりする。主人公に窮地を救われるとか、これはもうメインヒロインの座を手に入れちゃってますわ。やったね、りこりん。
レキ→味方をも震え上がらせるほどの殺気を放てるバトルジャンキー。前話の一件の影響でパトラ・Cさんに苦手意識を抱いていたりする。
というわけで。原作とあまり相違がなく、どこか面白みに欠ける102話終了です。しばらく更新途絶えさせてたせいか、本編に上手いことギャグを放り込めませんね。ここはやっぱりジャッカル男たちに全力でギャグやらせるべきだったんでしょうかね? ジャッカル男たち全員にアームストロング少佐ばりの行動させるべきだったんでしょうかね? 後悔は尽きない。
~ちょっとしたおまけ(わかる人にはわかるネタ)~
キンジがカジノの外へ逃げ出したジャッカル男を追ってから、数分後のこと。
白雪、レキ、理子の3人は3体のジャッカル男たちと対峙していた。
レキ「残りはあの3体だけですね」
理子「う、うん。でも、あの3体、凄くしぶといよ? さっきから銃弾浴びせてるのに、全然倒れてくれないもん」
白雪「凄くしぶといのもそうだけど……あの蟲人形、かなり異質だよね。さっきから謎のポーズ取ってるし」
3人は攻めあぐねていた。というのも、3体のジャッカル男たちがおかしなポーズを取っていたからだ。具体的には、「コロンビア」と回答して見事正解しドヤ顔でガッツポーズしたかのような体勢のジャッカル男を中央に据え、残る2体のジャッカル男が左右から全体重を預けるようにもたれかかるポーズを取っていたからだ。
理子「ど、どうする?」
レキ「いつまでも膠着状態では何も始まりませんし、こちらから仕掛け――来ます!」
奇妙なポーズを取ったまま動こうとしない3体のジャッカル男にレキが痺れを切らし始めた、まさにその時。3体のジャッカル男に動きが生じた。
3人がわずかな動作も見逃すまいとジャッカル男たちの様子を注視する中。ジャッカル男3体は最期の力を振り絞ってポーズを変えた。両手を頭の後ろで組み、片足を踏み出し、胸筋を見せびらかすように胸を張るポーズへと切り替えた。
――すてきだった。
ジャッカル男3体の体がボロボロと崩れ落ち、砂塵と化す中。
なぜか、3人の脳裏に共通の感想が浮かぶのだった。
元ネタが気になる人は『けっかいトリオ』で検索してみよう!
きっと、素敵な気持ちになれるはず。