問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に吹く風~《リメイク中》 作:ソヨカゼ
最初に謝っておきますが、仁くんペアは出すことができませんでした。
申し訳ない!
ちなみに、勢いで書いたため文章がグラグラです。
それでもいいという方はどうぞ!
「え~それでは、これより『クリスマスだよ全員集合!!~問題児だらけの大激突!!ポロリもあるよ?~』を開催するぞっ!!」
「ってお待ちください白夜叉さまっ!?ポロリってなんですかいったい!?」
「もちろん!黒ウサギたちにミニスカガーターサンタコスを着てもらうに決まっておろうがっ!!」
とまぁ、いきなりですがメリークリスマス。
白夜叉のゲーム盤特設スタジオバージョンからお届けします。
「そういう訳で改めて!私が司会の白夜叉だ!」
「どういう訳ですかいったい!!うぅ……同じく司会の黒ウサギです」
さて、改めて今の状況について説明しておこう。
クリスマスイブの昨日、サウザンドアイズからギフトゲームの招待状が届いたのだ。
詳しい内容は省くが、優勝したコミュニティには食糧を一年分贈呈するということだったので、ノーネーム一同は参加することにしたのだ。
「それにしても白夜叉……グッドだ」
「ふふっ、おんしもそう思うか?十六夜よ」
「何がグッドなのですかこのお馬鹿様方っ!」
ガシッと腕を組み合う二人。
そしてその二人を華麗なハリセンさばきでぶっ叩く黒ウサギ。
もうノーネームの日常である。
「いやいや黒ウサギ。このチョイスはどう見てもグッドの一言だろう」
「あっ、ありえないのですよ!参加するしないに関わらず、女性陣は皆ミニスカガーターサンタコスなんですかっ!?」
恥じらう黒ウサギを見て、十六夜はヤハハと楽しそうに笑っている。
「あ、明。どう……だろうか?その……似合ってるかな?」
「レティシア……うん、すごく可愛いよ。今回ばかりは白夜叉に感謝かな」
一方明とレティシアは………まぁ、言わなくても伝わるだろう。
「えー、それでは早速だが選手紹介に移るぞ!出場者は自分の名札がある席に座ってくれ!」
「ん?でも白夜叉……だっけ?ここには俺たちしかいないんだが……」
そう、綱吉がいった通り現在このゲーム盤にいるのは明とレティシア、十六夜と綱吉チームだけなのだ。
「む?見ない顔だなおんし。まぁよい、席に着けばいずれわかる!」
というわけで、とりあえず四人とも席に着いた。
「うむ!ではいくぞ!まずはノーネームA、竜堂明&レティシアチーム!」
「え?俺たち?」
「そのようだが……」
戸惑う明とレティシアに白夜叉はチッチッチッと指を振る。
「ほらほら、紹介したらカメラに向かって手を振らんか。バラエティの常識だろう。……では改めて!ノーネームA 、竜堂明&レティシアチーム!」
「え?うおっ!?がっ頑張ります!」
「まぁよいか。では次いくぞ!ノーネームB、坂廻十六夜&徳川綱吉!知らん顔だが気にしないぞ!」
「おう!一宿一飯の恩義、返させてもらうぜ!」
「どんどんいくぞぉ!
『ふふっ、まさかこんな形で出ることになるとは……』
「なんと一桁からの出場!
「ふふっ、面白そうね?」
「聖夜限りの復活!?グリムグリモワール・ハーメルン、ペスト&ラッテン!」
「ようやく出番のようね。本編のようには負けないわ」
「あいつらが手を組んだ!やられ組、ルイオス&ガルド=ガスパー!」
「まったく、何で俺がこんなやつと組まなきゃいけないんだ!」
「以上六チームの出場だ!それでは早速「ちょっと待った!」……なんじゃ明」
「なんだ、じゃないだろ!?どこから突っ込んで良いのかわからないよ!?なんで他のやつら床から生えてきたの!?あと二人だけおかしいやつら混ざってるよね!?」
机をバンバンと叩き、息を切らしながらとりあえず言いたいことを一通り叫んだ明。
まぁ、無理もないだろう。
なにせ、他の参加者たちは名前を呼ばれると同時に床から出てきたり、本編でも出てこないようなキャラたちがしれっと居座っているのだ。
たぶん、明じゃなくても突っ込んでいただろう。
「クリスマスだからOKじゃ!」
「……それで済ませられる白夜叉がすごいと思うのは俺だけか?」
「うむ!ちなみにギフトとかオーバーレイ・ギフトの使用は禁止なので悪しからず!では早速一回戦いってみよう!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
※ここからは台詞オンリーでお楽しみください
一回戦『かるた』グライvs 天照
グライ『はああぁぁぁぁぁ!!』
天照「ふっ、あまいっ!!」
グライ『くっ!?なかなかやりますね……ならこれでっ!』
天照「なっ!?舐めていました……でも、次で終わりですっ!」
黒ウサギ「灯台もと……ヒッ!?」
グライ&天照『「これだっ!!」』
黒ウサギ「えっえっと……お二方、それは"と"ではなく"て"ですが……」
グライ&天照『「しまったっ!?」』
二回戦『テニス』ガルドvs イア
ガルド「はははっ!こんな小娘が俺様の相手だと?三秒で捻り潰してくれるわっ!!GEEEEEEEYAAAAAaaaaa!!」
イア「ヒイイィィ!?じっ、獣化するなんて聞いてませんよっ!?」
ピピーッ!
白夜叉「ガルド=ガスパーの反則負け!ギフトの使用は禁止だと言っただろう?」
ガルド「なっ、何だって!?」
ルイオス「あんのバカ……」
三回戦『黒ひげ危機一髪!!』全員勝負
ルイオス「ってちょっと待てよ!?何で俺が黒ひげなんだよ!?」
明「いや、クジで決めたことだし」
十六夜「ヤハハ!そんなわけで逝っちまえ!」
ルイオス「ちょっ!?字が酷っ……待て待て待て待て!!」
ペスト「なかなか当たらないわね……このっ!」
ルイオス「ちょ!皆友達だろ!?そういうのはよくないと思うな?思うなっ!?」
綱吉「なら、こういうのはどうだい?千本刺さって針のむしろってね!」
十六夜「おいおい綱吉。その量はさすがにエグいぞ?」
ルイオス「え?ちょっ!?やめっ!!」
ドドドドドドドドドドドドド……ドシュッ!!
明「ルイオスが死んだ!?」
白夜叉「この人でなし!」
四回戦『王様ゲーム』全員勝負
白夜叉「よーし、全員に行き渡ったな?それでは……」
全員「王様だーれだ!」
十六夜「お?ヤハハ、俺か。なら、三番が五番にキスする」
明「意外と定番な嫌がらせだな」
十六夜「ふりをして耳元で"I love you "とささやく」
明「なぜそこで付け足した?あ、しかも俺じゃん。えっと、五番ってだれ?」
レティシア「あぁ、私だよ」
一同「なっ、何だって!?」
明「よし。じゃあ、レティシア」
レティシア「あっ……うん、明」
明「………I love you 」
レティシア「あうっ!?」
五回戦『熱々おでん』全員勝負
綱吉「『熱々おでん』?いったい何をやるんだ?」
白夜叉「あぁ、熱々のおでんをペアと食べさせ合い、その早さを競うのだよ」
ルイオス「はぁ!?じゃあ俺はこいつと"あーん"しあうのか!?冗談じゃねぇ!」
ガルド「俺だって嫌だよ!何でこんな残念イケメンと!」
ルイオス&ガルド「やんのかテメエ!!」
白夜叉「止めんかおんしら。まったく、明たちを見習わんか」
レティシア「あっ……あーん」
明「あん……うん、美味しいよ」
レティシア「そっそうか……えへへ」
綱吉「あっっっっっっまい!?なんて甘いんだ!?十六夜、ブラックコーヒー!!」
十六夜「言うなツナ!これはもう……無理だ」
綱吉「諦めた!?」
六回戦『チャンバラ』各チーム一人参加
白夜叉「ルールは至って簡単。頭に着けた紙風船を先に割った方の勝ちだ!トーナメント形式でいくぞ!」
綱吉vs ガルド
ガルド「がははっ!二回戦のようなヘマはしないぜ!この体格差で押しきる!」
綱吉「悪いが、剣でサイゾーたち以外に負けるわけにはいかないんだよな。……疾っ!!」
ガルド「はははっ!何やって……ヒデブッ!?」
綱吉「才華が、負けるわけにはいかないんだよ」
イアvs 明
明「負けました」
イア「へ!?えぇ!!」
明「いや、ぶっちゃけイアに暴力なんて振るえませんですはい」
黒の道化vs イア
黒の道化『竜堂明。だから貴様はあまいのだ。戦いに私情を持ち込むなど……』
イア「…………」うるうる
黒の道化『………』
イア「…………」ウルウル
黒の道化『……くっ!我の……負けだ……』
綱吉vs イア
イア「あっあの!」
綱吉「ん?なんだ?」
イア「その!……やっ優しく……してください……」
綱吉「………グホッ!?」
白夜叉「大量出血により綱吉が戦闘不能。よってイアの優勝じゃ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「えーまぁそんなわけで、結果発表いってみよう!」
「ハイなのです!優勝は………ノーネームB です!」
「ヤハハ!やったなツナ!」
「おうよ!これで一宿一飯の恩は返したぜ!」
「うむ!では優勝のノーネームには食糧一年分を贈呈だ!そして………」
白夜叉が不意に柏手を打つ。
するそ、世界がぐるりと回転する。
「ささやかなクリスマスプレゼントだ!」
それは、最初に白夜叉と戦ったところ。
白い雪原と湖畔、そして水平に太陽が廻る世界だった。
「これは……雪?」
空からシンシンと降り注ぐそれは、間違いなく雪だった。
そう、ノーネームがある区画では決してみることのできない、雪だった。
「あぁ。綺麗だな、明」
レティシアが明の横に立ち、キュッと手を握る。
明は少し驚いたが、すぐにその手を握り直す。
「あぁ、そうだな。……来年も、その次の年も、またこうして見れるかな?」
「……見れるさ。私は、ずっと明のそばにいるから」
「……ありがとう」
こうして、明たちがノーネームに来て最初のクリスマスが終わった。
白夜叉の悪巧みやその他もろもろがあったが、結果的に楽しく過ごせた。
「あれ?そういえばツナはどこいった?」
十六夜の声に、一同は周りを見回す。
しかし、あの風来坊の姿はどこにもなかった。
「ま、帰ったんじゃないか?家族のところに」
「あぁ、だといいんだがな」
こうして、聖夜に降る雪に見送られながらノーネームはクリスマスを過ごしたのだった。
~おまけ①~
「ラッテン、泣かないで。その、またいつか出番があるわよ」
「うぅ……マスター!!けっきょく一言しかしゃべれなかったよぉ!!」
~おまけ②~
「おう、ツナ。今度はどこで迷子になったんだ?」
「ちょっ、サイゾー!?まるで人がいつも迷子みたいに……」
「だって迷子だろ?」
「うぅ……ま、そうなんだけどな。ちょっと異世界まで行ってきたよ。……また、行きたいな」
「……そうか」
前書きでもいいましたが勢いで書いてしまいました。
実は結構後悔してます。
なので、後でちゃんとしたバージョンに書き直すかもしれません。
では、良いクリスマスを!
また、地蔵菩薩 new さん。
綱吉を貸していただき、ありがとうございました!
それではまた次回!