問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に吹く風~《リメイク中》 作:ソヨカゼ
なぜ誤って居るのかというと、まぁ内容があれなんですね。
もうわけわかりません。
あと全く進みませんね。
ではどうぞ!!
ガルド戦の結果は勝利に終わった。
イアのコミュニティを含めた各々の名と旗印を返した。
まさに完璧なハッピーエンドだっただろう。
一人の負傷者がいなければ........。
「明....様!....明様!!」
(あぁ、やっちまった......)
意識が薄れて行く中、今にも泣き出しそうなイアの顔を見て明は後悔していた。
(こんなんなら、無理しなきゃ良かったな.......)
そして明の意識は闇に落ちた。
「おめでとう。風の隷属に成功した見たいね」
「........ウェンディ」
気がつくと明はまた心象世界にいた。
「覚えてくれたのね。ありがとう」
「........俺はどうなったんだ?」
イアの顔からして多分気絶したんだろうが、一応確認しておこう。
「貴方の思っている通り、気絶したわよ。ガルドから受けた傷のダメージと、風を隷属された事の反動でね。」
「なるほど。それであんたがいるって事は、また何か教えて貰えるのか?」
「焦らなくても教えるわよ。といっても、今出来るのはほんのアドバイスくらいだけど。」
なるほど、大気の隷属は自分でつかめって事か。
「わかった。それでアドバイスっていうのは?」
するとウェンディは、ふふっと待ってましたと言わんばかりの笑顔で微笑んだ。
「いい、風は力任せに振るうだけではだめなの。今貴方に必要なのは、もっと風に近づく事。貴方自身の可能性を見つけることなの」
結構難しいこと言ってるが要するにどうすればいいんだろう。
「要するに、私からは何も言えないという事よ」
「それって意味なくね!あとさらっと心読まないでね!?」
「ごめんなさい、顔に出てたから(笑)」
本当に掴みどころがないな。
「まぁでも、わかったよ。俺はまだ強くなれるんだな。」
「ええ、貴方の努力次第で」
あぁ、ならもっと強くなって、今度こそ全てを守れる。
誰も泣かずにすむんだ!
グラッッッ!
「ッッ!!」
「どうやらここまでね。とにかく頑張ってね、貴方には力がある。絶対に諦めずに、前を向き続けなさい。」
その言葉を最後に、明の意識は覚醒した。
目が覚めるとそこは病室のようなところだった。
「スゥ、スゥ........」
そしてイアが一緒に寝ていた。
「何で?」
いや、マジで同じ布団だし。
仕方ないか、だいたい俺が心配で看病してたら寝ちゃったみたいな感じかな。
「うぅん、明.....様?」
「!?」
イアが起きた。
しかし驚くのはそこじゃない。
「?」
イアが明を見て首をかしげた。
今の明の顔は赤かった。
それ位、寝起きのイアが可愛く見えた。
本当にロリに目覚めそうだ。
「あっ!そうだ明様、もう体は大丈夫なのですか!?」
「あ、あぁ。もう大丈夫。傷もあんまり深くなかったし。それよりも俺はどのくらい寝てた?」
「え?えっと、十時間くらい、だと思いますよ。それよりも本当に良かったです!」
何だ、次の日の朝だったのか。
「あぁ、心配させて悪かった。そうだ、今日グライさんのところに一緒に行こう。きっと喜ぶだろ」
というわけで、ご飯を食べたらあの森に行く事になった。
本人には言ってないが、森に行く理由は報告ともう一つ。
イアを返すためだ。
さて、黒ウサギに理由を話してとりあえず森まで飛んで来た。
理由を話したら皆寂しそうだったが、もともとそういう約束だったから仕方ない。
「グライさん!いますか!!」
そして森の中を探し回っている。
もちろん闇雲にではない。
グライさんのとどまった場所の木々は、その神格のせいで周りより生き生きしている。
そこをあたって探しているのだ。
どうやら彼女達のコミュニティ『森の団(フォレスト・ブリゲート)』は森の中を転々としているらしい。
「あっ!あっちです!」
イアが何かを見つけたらしく、明の手を引きながら先に進む。
すると、目の前に巨大な狼、つまりグライさんがいた。
「あら、思ったよりはやかったわね?」
グライさんもこっちを見つけたらしく、声を掛けてくる。
「はい!」
イアが元気に返事をしながらグライさんに抱きついた。
やっぱり寂しかったんだな。
「そう、無事に取り返してくれたのね」
イアの持っていた旗を見ながら満足そうに唸る。
「ええ。........それじゃあイア、お別れだ」
「えっ!?」
そう、目的は果たしたのだ。
イアが俺と一緒に居る理由もなくなった。
「待ちなさい。まだお礼をしていないわ」
「?お礼なら前払いで貰っただろう?」
そういってギフトカードを見せる。
確かにそこにはあの時貰った重力支配(グラビティ・ルーラー)の文字がある。
「ええ、それは前払い。でもそれとこれとは話が別だわ」
なるほど、お礼をしないと気が済まないと言うことか。
この手の人は貰うまで返してくれ無いだろうな。
「はぁ、わかったよ。で、なんなんだ?」
しかたないので貰っておこう。
早くしないと、俺もイアから離れられなくなる。
イアは今にも泣き出しそうだしな。
「ええ、貴方にはこれを貰って欲しいの」
そういってグライは“イア”を差し出した。
「はい!?」
俺の目はおかしいのか?
何でイア?
本人もキョトンとしてるし。
「冗談.......ですよね?」
「冗談で娘を差し出す親がいると思う?」
ですよねー。
「あの、お母様?」
イアが言いずらそうに尋ねる。
そうそう、本人の確認もなしに決めたらだめだろ。
イアもグライさんといた方が幸せだろうし。
「明様についていって良いんですか?」
どうやら娘も乗りきらしい。
なんでさ。
「えっと、イアはいいのか?嫌じゃない?」
「いえ、むしろ嬉しいんです。これからも一緒に居れるなら」
「いって来なさい。ただし、たまに顔を見せにくること。分かった?」
「はい!」
何かそんな方向でまとまったらしい。
本人が来たいなら仕方ない.......のかな?
「はぁ、わかったよ。イアのことはまかせろ。絶対守るから」
そうしてイアはノーネームに入ることになった。
その後、本拠地に戻るや否や、イアは飛鳥や耀に揉みくちゃにされていた。
まぁ、これも悪くは無いだろう。
そうしてその後、改めてイアの歓迎会をした。
「改めて、宜しくお願いします!」
orz
才能が欲しいですね。
さて、ここで重大発表(でもないか?)!!
ヒロインがイアだと思った皆さん、すみません!
この作品のヒロインは次回出てくるあの人です!
ではまた次回(=゚ω゚)ノ
追伸
ついにお気に入り30超えました!
これからもお願いします!!