問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に吹く風~《リメイク中》   作:ソヨカゼ

13 / 42
すみませんでした!!
なぜ誤って居るのかというと、まぁ内容があれなんですね。
もうわけわかりません。
あと全く進みませんね。
ではどうぞ!!


九話 改めまして

ガルド戦の結果は勝利に終わった。

 

イアのコミュニティを含めた各々の名と旗印を返した。

 

まさに完璧なハッピーエンドだっただろう。

 

一人の負傷者がいなければ........。

 

「明....様!....明様!!」

 

(あぁ、やっちまった......)

 

意識が薄れて行く中、今にも泣き出しそうなイアの顔を見て明は後悔していた。

 

(こんなんなら、無理しなきゃ良かったな.......)

 

そして明の意識は闇に落ちた。

 

 

 

 

 

「おめでとう。風の隷属に成功した見たいね」

 

「........ウェンディ」

 

気がつくと明はまた心象世界にいた。

 

「覚えてくれたのね。ありがとう」

 

「........俺はどうなったんだ?」

 

イアの顔からして多分気絶したんだろうが、一応確認しておこう。

 

「貴方の思っている通り、気絶したわよ。ガルドから受けた傷のダメージと、風を隷属された事の反動でね。」

 

「なるほど。それであんたがいるって事は、また何か教えて貰えるのか?」

 

「焦らなくても教えるわよ。といっても、今出来るのはほんのアドバイスくらいだけど。」

 

なるほど、大気の隷属は自分でつかめって事か。

 

「わかった。それでアドバイスっていうのは?」

 

するとウェンディは、ふふっと待ってましたと言わんばかりの笑顔で微笑んだ。

 

「いい、風は力任せに振るうだけではだめなの。今貴方に必要なのは、もっと風に近づく事。貴方自身の可能性を見つけることなの」

 

結構難しいこと言ってるが要するにどうすればいいんだろう。

 

「要するに、私からは何も言えないという事よ」

 

「それって意味なくね!あとさらっと心読まないでね!?」

 

「ごめんなさい、顔に出てたから(笑)」

 

本当に掴みどころがないな。

 

「まぁでも、わかったよ。俺はまだ強くなれるんだな。」

 

「ええ、貴方の努力次第で」

 

あぁ、ならもっと強くなって、今度こそ全てを守れる。

 

誰も泣かずにすむんだ!

 

グラッッッ!

 

「ッッ!!」

 

「どうやらここまでね。とにかく頑張ってね、貴方には力がある。絶対に諦めずに、前を向き続けなさい。」

 

その言葉を最後に、明の意識は覚醒した。

 

 

 

 

 

目が覚めるとそこは病室のようなところだった。

 

「スゥ、スゥ........」

 

そしてイアが一緒に寝ていた。

 

「何で?」

 

いや、マジで同じ布団だし。

 

仕方ないか、だいたい俺が心配で看病してたら寝ちゃったみたいな感じかな。

 

「うぅん、明.....様?」

 

「!?」

 

イアが起きた。

 

しかし驚くのはそこじゃない。

 

「?」

 

イアが明を見て首をかしげた。

 

今の明の顔は赤かった。

 

それ位、寝起きのイアが可愛く見えた。

 

本当にロリに目覚めそうだ。

 

「あっ!そうだ明様、もう体は大丈夫なのですか!?」

 

「あ、あぁ。もう大丈夫。傷もあんまり深くなかったし。それよりも俺はどのくらい寝てた?」

 

「え?えっと、十時間くらい、だと思いますよ。それよりも本当に良かったです!」

 

何だ、次の日の朝だったのか。

 

「あぁ、心配させて悪かった。そうだ、今日グライさんのところに一緒に行こう。きっと喜ぶだろ」

 

というわけで、ご飯を食べたらあの森に行く事になった。

 

本人には言ってないが、森に行く理由は報告ともう一つ。

 

イアを返すためだ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、黒ウサギに理由を話してとりあえず森まで飛んで来た。

 

理由を話したら皆寂しそうだったが、もともとそういう約束だったから仕方ない。

 

「グライさん!いますか!!」

 

そして森の中を探し回っている。

 

もちろん闇雲にではない。

 

グライさんのとどまった場所の木々は、その神格のせいで周りより生き生きしている。

 

そこをあたって探しているのだ。

 

どうやら彼女達のコミュニティ『森の団(フォレスト・ブリゲート)』は森の中を転々としているらしい。

 

「あっ!あっちです!」

 

イアが何かを見つけたらしく、明の手を引きながら先に進む。

 

すると、目の前に巨大な狼、つまりグライさんがいた。

 

「あら、思ったよりはやかったわね?」

 

グライさんもこっちを見つけたらしく、声を掛けてくる。

 

「はい!」

 

イアが元気に返事をしながらグライさんに抱きついた。

 

やっぱり寂しかったんだな。

 

「そう、無事に取り返してくれたのね」

 

イアの持っていた旗を見ながら満足そうに唸る。

 

「ええ。........それじゃあイア、お別れだ」

 

「えっ!?」

 

そう、目的は果たしたのだ。

 

イアが俺と一緒に居る理由もなくなった。

 

「待ちなさい。まだお礼をしていないわ」

 

「?お礼なら前払いで貰っただろう?」

 

そういってギフトカードを見せる。

 

確かにそこにはあの時貰った重力支配(グラビティ・ルーラー)の文字がある。

 

「ええ、それは前払い。でもそれとこれとは話が別だわ」

 

なるほど、お礼をしないと気が済まないと言うことか。

 

この手の人は貰うまで返してくれ無いだろうな。

 

「はぁ、わかったよ。で、なんなんだ?」

 

しかたないので貰っておこう。

 

早くしないと、俺もイアから離れられなくなる。

 

イアは今にも泣き出しそうだしな。

 

「ええ、貴方にはこれを貰って欲しいの」

 

そういってグライは“イア”を差し出した。

 

「はい!?」

 

俺の目はおかしいのか?

 

何でイア?

 

本人もキョトンとしてるし。

 

「冗談.......ですよね?」

 

「冗談で娘を差し出す親がいると思う?」

 

ですよねー。

 

「あの、お母様?」

 

イアが言いずらそうに尋ねる。

 

そうそう、本人の確認もなしに決めたらだめだろ。

 

イアもグライさんといた方が幸せだろうし。

 

「明様についていって良いんですか?」

 

どうやら娘も乗りきらしい。

 

なんでさ。

 

「えっと、イアはいいのか?嫌じゃない?」

 

「いえ、むしろ嬉しいんです。これからも一緒に居れるなら」

 

「いって来なさい。ただし、たまに顔を見せにくること。分かった?」

 

「はい!」

 

何かそんな方向でまとまったらしい。

 

本人が来たいなら仕方ない.......のかな?

 

「はぁ、わかったよ。イアのことはまかせろ。絶対守るから」

 

そうしてイアはノーネームに入ることになった。

 

 

 

 

 

その後、本拠地に戻るや否や、イアは飛鳥や耀に揉みくちゃにされていた。

 

まぁ、これも悪くは無いだろう。

 

そうしてその後、改めてイアの歓迎会をした。

 

「改めて、宜しくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




orz


才能が欲しいですね。
さて、ここで重大発表(でもないか?)!!
ヒロインがイアだと思った皆さん、すみません!
この作品のヒロインは次回出てくるあの人です!
ではまた次回(=゚ω゚)ノ





追伸
ついにお気に入り30超えました!
これからもお願いします!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。