問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に吹く風~《リメイク中》   作:ソヨカゼ

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どうも!
いやー、もうなんだかよくわからなくなって来ました。
かなり重要なところを省きまくってます。
誰かアドレス下さい。待ってます。
ではどうぞ!!


八話 風牙の滅殺

何か俺が寝た後に、ガルドの部下が人質をさらいに来たり、十六夜に返り討ちにされたり、実は脅されてたりして最後にはジンが勝利宣言したりあったらしいが眠かったので無視だ。

 

さて、ガルドとのギフトゲームのために約束の場所にきたのだが.....

 

「明、その格好は?」

 

皆の疑問を耀が代弁した。

 

「ん?変かな?」

 

今の明の格好は、柔道着のズボンにシューズ、黒いティーシャツだ。

 

「こっちの方が動きやすいんだよ」

 

らしいが、どことなく浮いていた。

 

「そ、そんな事より皆さん、あれを見て下さい」

 

指揮を下げたくない黒ウサギは、

話を無理やり変えた。

 

『ギフトゲーム名“ハンティング”

 

・プレイヤー一覧 竜堂 明

         久遠 飛鳥

         春日部 耀

         ジン=ラッセル

 

・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐。

 

・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は“契約ギアス”によってガルド=ガスパーを傷つける事は不可能。

 

・敗北条件  降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

・指定武具  ゲームテリトリーにて配置。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

                               “フォレス・ガロ”印』

 

 

「ガルドの身をクリア条件に.....指定武具で打倒!?」

 

「こ、これはまずいです」

 

ジンと黒ウサギから悲鳴のような声が聞こえてくる。

 

飛鳥は心配そうに問う。

 

「このゲームはそんなに危険なの?」

 

「いえ、ゲーム自体は単純ですが問題はこのルールです。このルールだと飛鳥さんのギフトで彼を操ることも明さんと耀さんのギフトで傷付ける事も出来ないことになります」

 

「どういうことだ?」

 

「“恩恵”ではなく“契約”で身を守られているのです。」

 

「すいません。僕の落ち度です。こんなことならその場でルールを決めておけば.....」

 

ルールを決めるのが“主催者”である以上、白紙のゲームに承諾するのは自殺行為に等しい。

 

「それなら何も言わなかった俺らも同罪だ。」

 

「うん。だから自分だけを責めないように。」

 

「明さん、耀さん。」

 

ジンに少し明るさが戻る

 

「それにこのルールで絶対負けるなんてことはない。勝てる要素がある以上結果が出るまで弱音を吐くな」

 

「そ、そうですよ。“指定”武具と書かれているので何かしらのヒントがあるはずです。もしなければフォレス・ガロの反則負けです」

 

「大丈夫。黒ウサギもこう言ってるし私も明も頑張る。」

 

「.....ええそうね。むしろあの外道のプライドを粉砕するのにこのくらいのハンデは必要かもね」

 

愛嬌たっぷりに励ます黒ウサギとやる気を見せる耀に飛鳥も奮起したようだ。

 

ジンと十六夜が何か話しているようだが気にしなくてもいいだろう。

 

すると、イアがこちらに近づいてきた。

 

「明様.........」

 

「イア、心配するな。ちゃんと約束は守るさ。絶対にイアのコミュニティの名と旗印を取り戻す!」

 

イアは不安そうな顔のまま、ゆっくりと頷いた。

 

「はい、信じています。だから明様も気をつけて.......」

 

明はその小さな、それでも確かな少女の決意を胸に、足を進める。

 

(さて、ああは言ったけど結構厳しいな。)

 

耀はまだしもジンと飛鳥はギフトが効かなければ常人と指して変わらないはずだから実質戦えるのは明と耀の二人だけだろう。

 

さらに明は力を得てまだ二日目だ。

 

しかし、そんなことを言っても何もかわらない。

 

参加者の四人は門を開け突入する。

 

全員が入り終えると同時に門が勝手に閉まる。

 

ゾクッ

 

「ッツ!!」

 

門が閉まると同時に、寒気が走った。

 

今までに何回かあった感覚。

 

この感覚があるとだいたい動物何かが危なかったりする。

 

こっちに来てからは無かった久々のその感覚は、今までのどれよりもいやな感じだった。

 

(嫌な予感がする。注意して行こう)

 

「明、どうしたの?」

 

明が遅い事に気ずいた耀が話しかけて来た。

 

「何でもない、今いくよ」

 

絶対に守る。

 

そんな決意を胸に明も歩き出した。

 

 

 

 

 

「さて、ガルドを見つけなきゃいけないわけだが、俺にやらせてくれないか?」

 

入ってすぐに明が口を開いた。

 

「ええ、構いませんけど何か手があるんですか?」

 

ジンの疑問は最もだ。

 

明のギフトは風、それでどうやって索敵するのか気になるのだろう。

 

「まぁ、任せてくれ」

 

そういって全員視線が明に集まる。。

 

(俺のギフトの本質は風の隷属。全ての風を統べる者。なら.........)

 

明はゆっくりと目を閉じる。

 

すると、彼を中心にゆるやかな風が起きた。

 

(風を目に、風を耳に、風を手足に。)

 

その光景は、ある種の神秘性を含んでいた。

 

三人が見惚れている中、明はまたゆっくりと目を開けた。

 

「見つけた。城の中だ。指定武器っぽいのもガルド近くにあった。」

 

明の言葉にはっとする三人。

 

「今の、何をしたの?」

 

耀が訳がわからないとうったえる。

 

「ああ、俺のギフトの本質は大気の隷属らしいんだ。まぁ今の俺じゃあ風の隷属が限界らしいんだが。それ使って風を広範囲に吹かせる事でソナー代わりにしたんだ。」

 

耀は何とか理解してくれたが、二人はあまりわからなかったらしい。

 

今はとりあえず進もうと言ってこの話を終わらせる。

 

 

 

 

 

そして重々しい扉を開ける。

 

「二階に行くか。」

 

一階にいない事はわかっているので、早々に切り捨てる。

 

「それならジン君は此処で待ってなさい。」

 

「どうしてですか?僕だってギフトを持ってますから足手まといには」

 

「違うわ。あなたには退路を守ってほしいの」

 

ジンは不満そうだったがしぶしぶ納得した。

 

三人はその後真っ直ぐにガルドがいるであろう部屋まで行った。

 

ちなみになぜそこまでわかるかというと、簡単な話、この手の城は必ず“隙間”が生まれる。

 

そこを通る事で部屋の数やそれぞれの広さ、ガルドの居場所を突き止めた。

 

そして目的の部屋の扉に着いた。

 

「準備はいいか?」

 

「ええ」

 

「うん」

 

明が二人の声を聞き勢いよく扉を開けると

 

「―――………GEEEEEEEYAAAAAaaaaa!!」

 

昨日とは変わり果てた姿をしたガルドが白銀の十字剣を背に守りながら立ち塞がった。

 

三人が雄叫びに怯んでいるとガルドが突進を仕掛けてきた

 

それをなんとか明が風の壁で受け止めるが、“契約”で守られているからか全然止まる気配がない。

 

「二人とも下がれ!!」

 

明が叫ぶと飛鳥は扉の方に下がったが耀は部屋に入り十字剣を取ろうとした。

 

「馬鹿、逃げろ!」

 

耀の姿が見えたのか、ガルドは明を気にもせず耀に襲いかかる。

 

「えっ、きゃあ!!」

 

剣をとったが、想像以上に距離を詰められていた。

 

ガルドの牙が耀に襲い掛かる瞬間

 

「ぐわっ!」

 

「え?」

 

明が耀を押し出して居場所が変わった。

 

その為、ガルドの牙は明に襲い掛かった。

 

「GRRRRRRR」

 

「グッ!!」

 

明が自分を中心に小規模な風の爆発を起こし、ガルドを窓から外に吹き飛ばす。

 

「大丈夫か?」

 

その言葉に耀は我に返り、明に駆け寄る。

 

ここにくるまであった嫌な気配がなくなったのでしばらくは安心だろう。

 

「大丈夫なの!?」

 

耀が珍しく慌てた様子で聞いてくる。

 

「見た目より大分ましだ。とっさに重力支配(グラビティ・ルーラー)で体を硬化させたから、命に別状はないと思う」

 

「良かった」

 

少し涙ぐんで笑いかける耀。

 

(それにしても、嫌な予感の正体はあれか)

 

ガルドにはまるで意識がなかった。

 

何があったか知らないが、おそらく元には戻れないだろう。

 

取りあえず考えるのを止めて飛鳥に声を掛ける。

 

「飛鳥も大丈夫?」

 

「ええ、おかげさまで無傷よ」

 

自分だけが動けなかったことに悔しいのか元気がない。

 

「それより、これからどうしようか」

 

ガルドを見つけることは難しくない。

 

問題はどう攻めるかだ。

 

「私にやらせてくれない?」

 

飛鳥が手を上げながら言う。

 

「何か手があるの?」

 

耀は心当たりがあるのか黙って頷く。

 

「ええ、任せて」

 

結果役割は耀が時間稼ぎ、明が動きを止め、そして飛鳥が決める事になった。

 

 

 

 

 

風霊王の索敵でガルドは思ったとおりすぐ見つかった。

 

「さて、いくぞ!」

 

耀が真っ先に突っ込み、ガルドの気を引く。

 

「GRRRRRRRーーーーー!!」

 

(耀、気をつけて)

 

「明君、頼むわね」

 

明は頷き、風を蹴ってガルドの真上まで行く。

 

「........いくぞ」

 

明は両手を前に出した体勢で構える。

 

「風よ 、我は王

風を統べる王なり」

 

風が明の周りに集う。

 

「幾年もの時を経て

世界を見る物なり」

 

風は何千年の時を経ても変わる事なく存在し続ける。

 

「故に、我は問おう

世界は美しいか」

 

風と語り、風の本質を知り、風に認められ、風を手足として扱う。

 

つまり隷属。

 

明はこの時を持って、風の隷属を成し遂げた。

 

明の問いに答える様に、風がうめき出す。

 

「!?」

 

ガルドがこちらに気ずいたが、もう遅い。

 

頃合いかと耀が離脱する。

 

「風よ、我は汝らを統べる王なり。故に命じよう。我が矛となり、かの者に裁きを下せ!!!」

 

風のざわめきがより大きくなる。

 

「シャット・ファング(風牙の滅殺)!!」

 

瞬間、風は大きな圧力となりガルドを襲う。

 

「GRRAAAーーーーーーー!」

 

暴力的なまでの圧力は、ガルドを守ってる契約ごと押し潰し、地面にめり込ませる。

 

それはまるで、風の獣が持つ牙に噛み砕かれているようだった。

 

「今だ!決めろ飛鳥!!!」

 

「ええ、任せて!!」

 

そういって飛鳥は剣を構える。

 

「剣よ、ガルドを貫きなさい!」

 

瞬間、剣は輝きガルド首を捉えた。

 

「GAAAAーーーーーー.....」

 

ガルドは灰になり、何処かの吸血鬼よろしく霧散して行った。

 

飛鳥のした事は、“ギフトを従える”ことだ。

 

黒ウサギ曰く、飛鳥のギフトはダイヤの原石らしく、成長次第ではすごいことになるらしい。

 

要するに、ギフトの支配を目的に成長させたいわけだ。

 

こうして明達はギフトゲームに勝利した。

 

 

 

 

 

その後ジンが、無理やり名と旗印取られた奴らにそれぞれを返していた。

 

「明様、ありがとうございます!これでまた、皆で笑ってくらせます!!」

 

「あぁ、これで約束が果たせた。良かったよ」

 

イア達のコミュニティの分を、ジンに頼んで俺が返しているところだ。

 

うん、イアの笑顔が一段と眩しくなって良かった。

 

本当、大きくなったらものすごい美人になるだろうな。

 

「それじゃあ明日、グライさんのとこに行こう。きっと喜ぶだろ」

 

「はい!」

 

一日とはいえ、この年の子が母から離れるのは辛いだろう。

 

明日挨拶に行くことになった。

 

一応言っとくが、別に深い意味があるわけではない。

 

うん、見事なまでのハッピーエンドだな。

 

ドサッ

 

明が倒れなければ。

 

「「「「「え?」」」」」

 

皆唖然とする。

 

それもそうだろう。何の前触れもなく明が倒れたのだから。

 

「明様?」

 

こうしてガルド戦は幕を下ろした。

 

 

 

 

 

 




ジンとオリキャラ影薄すぎる。
どうしましょう.......。
本当にアドレス待ってるので。
ではまた次回(=゚ω゚)ノ




追伸
お気に入り25突破!!
これからも宜しくお願いします!!

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