転生者についての考察   作:すぷりんがるど

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考察その1~世界最強クラスの魔力~

僕は転生者だ。

 

僕は前の世界で死んでしまって、すごく神々しい光に出会った。

 

そこで僕は魔法先生ネギまの世界に転生するって事を聞いたのさ。

 

僕は嬉しかった。

 

魔法先生ネギまはすごくかわいい女の子が沢山いるし、何より大好きな漫画だったから。

 

魔法があって、冒険があって、エッチなハプニングがあって。

 

僕はだから光にどんな力を望むのかって聞かれて、誰よりも強い魔力を望んだんだ。

 

そうすれば僕にもきっと魔法が使えて、ネギくんたちと一緒に冒険が出来て、もしかしたら3―Aの女の子たちとも、きっと仲良くなれる。

 

僕は女の子とお話するのがすごく得意な訳じゃないけれど、友達と一緒になら大丈夫だった。

 

だからネギくんと友達になれば――。

 

だけどもうあいつらに会えないかって思うと、お父さんやお母さんに会えないかって思うと、とっても悲しい。

 

だから僕は生まれた時に、赤ちゃんとして見た事もない女の人から生まれたんだけど、わんわん泣いてしまった。

 

お乳を飲むか、寝ているか、それ以外はずっと僕は泣いてたんだ。

 

そんなある時、目が覚めたら僕はいつも寝ていた病院じゃない違う場所に居た。

 

目の前に居るのはすごく、僕が前の世界もあわせた中でも一番って言いきれる、美人の女の子がいた。

 

銀色の髪の、人形みたいに整った顔の女の子はまだ赤ちゃんの僕に話しかける。

 

「この子供が……取り込むために、逃れられないように、絡め取れば……」

 

その日から、僕はその女の子にお世話をされるようになった。

 

ご飯も、トイレも、勉強も、遊ぶのも。

 

ひと月が過ぎて、一年が過ぎて、五年が過ぎて、十年が過ぎて、僕は前いた世界と同じ12歳になっていた。

 

僕は起きたらすぐにとある部屋に行くことが日課になっている。

 

大きな機械から延びるチューブが僕に繋がれて、僕の身体から魔力が機械に移っていく。

 

きっと目の前で何かを書いている科学者みたいな人たちは、悪い人なんだろう。

 

大きな光の巨人が機械の近くにあるモニターに映ったこともある。

 

爆弾みたいなものの設計図も見たことがある。

 

それよりも、この世界で僕を産んでくれた人から誘拐して、僕をこの場所に連れてきているんだ。

 

きっと彼らは悪い人なんだろう。

 

だから僕は、ここから逃げなきゃいけないんだろう。

 

だけど――

 

「何か考えごと?」

 

そういって僕の隣の、すごく美人の女の子、セクストゥムは僕を見るんだ。

 

すごく白い、白くて細い指が僕の顎を撫でる。

 

ゆっくりとセクストゥムの身体が僕に近付いて、甘い甘い女の子の匂いに僕の頭はくらくらする。

 

目の前に整った顔がある。

 

僕の顔はとっても熱い、きっとトマトみたいに真っ赤になっている。

 

「ねぇ」

 

やわらかいセクストゥムが僕の肌に触れる。

 

「あなたはずっとここにいるの」

 

そう言って熱い息を吹きかけられて、膨らんだ股間に手を添えられたら、僕はもう何も出来ないんだ。

 

きっとここは悪の組織。

 

セクストゥムも悪い人なんだろう。

 

でも僕は、それでも僕は、多分どんなことがあっても、もう二度と――。


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