無関心少女の淡々生活・・・・・をできたら良かったのになぁ   作:ぼっちのシニガミ

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道化の六話

 

 

 

 

 

入院して数週間。

アスマがうざい程に世話を焼いてくる。

地味にうっとうしい。

何なのだろうか、あの人は。

しかし、それを差し引いてもゆったり出来て有り難い――――――――――――・・・・

何てこともなく、普通に暗部の仕事に忙しい。

・・・・・入院費が馬鹿にならないほどに高い。

それに加え、本も読みたい。

だから、むしろいつもより働いてるかもしれない。

・・・何コレ、いじめ?

嫌な事が重なりすぎて、疲れが悪化してる気がする。

 

まぁ、表側は入院してるように影分身してるけれど。

バレたら、あのナースの方々が・・・。

恐かったから・・・アレは。

 

 

「目標との距離は?」

「5m!いつでも行けるってばよ!」

「俺もいいぜ。」

「私も。」

「よし!やれ」

「うりゃあああああああ!!!!」

 

今の任務はナルト達の監視、及びに護衛。

元々、表の李瑠羅としての仕事だったけれど、入院したから急遽裏のインコがやる事になった。

まぁ同一人物だから、結局一緒だけど。

 

 

「迷子ペット“トラ”捕獲任務終了!」

 

え、何その、ほのぼのとした任務。

私なんて、昼は7班の監視だからまだ楽で安全だけど、夜なんて暗殺に死体処理に・・・危険臭漂う任務をそりゃもう沢山やって・・・。

この差は何・・・。

 

今はその羨ましい7班は受付に戻って報告してる。

何故かナルト&イルカがうるさい。

ん、モメてるみたいだ。

あ、カカシにたしなめられた。

 

「オレってばもっとこう、スゲェ任務がやりたいの!」

 

じゃあ、私がそのお手伝い任務やるから、暗殺変わってほしい。割と切実に。

 

「分かった。お前等がそこまで言うなら、ランクCの任務をやってもらう。・・・ある人物の護衛任務だ。」

「だれ!?だれ!?」

「――――――と、その前に。インコ」

 

あれ?私?

 

まぁ、いいや。

はいはい、私の言葉にちゅうも~く。

 

 

「呼ばれて参上☆インコでござ~い!」

 

・・・・言った瞬間吐き気がしてきた。

火影の命令で、もしインコとして私を紹介する事があったら、李瑠羅とばれない様に性格も変えろって事だったから適当に作ってみたけど、少々後悔。

火影、地味にひいてるし。命令したの、そっちのくせに・・・。

 

「「な、何か変な奴出てきたァ!」」

「いやぁ、こんな大物に会えるとはネ。」

「先生!?この人誰か知ってるの!?」

 

「あぁ。護衛暗殺監視・・・何でもやり、そのすべての任務において失敗率0の凄腕忍者だ。」

 

私、一応結構有名人だから(笑)

 

「いや~、お世辞でも照れる照れる!ま、そんな大したもんじゃないけどなー。本当に、期待すんなよー。てゆうかむしろ、カカシ君の方が―――――――――。」

「その話は後にしてくれ。とにかく、こやつはインコ。今回の任務に限り、一緒に同行させる。」

「??・・・何でだってばよ?」

「本来、人数上の理由でこの班は5人班だった・・・が、李瑠羅が一身上の都合で抜けた。その穴を埋めるために、こやつに入ってもらう。」

 

何それ、聞いてない。

はぁ・・・。

正直まだキャラが固まってなくてグダグダだけど頑張りますか。

 

「そうゆう事だから、一つ宜しくーー!」

「え~。何かこいつ、怪しいってばよ!」

 

そりゃあ、暗部の格好だから。

でも、だからってそれを直接私に言う?

 

「コラコラ。この人本当に凄い人だから。」

「えェ~。何か弱そうだってばよ~~。」

「ハハハ!ひどい事言うなぁ、君は。でも、そう言われるとむしろやる気がでるのが、インコちゃんクオリティなんだぜーーー。」

「「「そ・・・そうか・・・。」」」

 

「な・・・何か、変な人ね・・・。」コソコソ

「お、おう・・・。何というか・・・・まぁ、元気な奴だってばよ・・・。」コソコソ

 

中身は元気0だけれどね。

 

「元気というか、不思議な感じかも・・・?」コソコソ

「掴みどころが無いってばよ。」コソコソ

 

「フン。ただのウスラトンカチだろ。」バンッ!

「サ、サスケ君!?」

 

「んお!?・・・んー、何というか・・・そこの黒髪、空気嫁!!って感じだなww」

「!!・・・フン、くだらん。」

「サスケくん、かっこいい!///」ポッ・・・!

「はぁ・・・何かすみませんね、インコさん。」

「いやいや、青春GJ!俺は後ろからニヤニヤさせてもらうけどな!」

(((趣味悪っ!!)))

 

このテンションはなかなか疲れるなぁ。

 

「・・・とにかく。入って来てもらえますかな?」

「超遅いわいっ!にしてもなんだァ?ガキばっかじゃねーかよ!とくにそこの一番ちっこい超アホ面。お前それ本当に忍者かぁ!?」

「アハハ、誰だ一番ちっこいアホ面って・・・。」

「金髪君は周りをよく見るべきじゃねーかー?」

 

ナルトが周りをキョロキョロ見て、一言

 

「ぶっ殺す!!」

 

余談だが、私の背は今変化してる時に限って サスケ<私<カカシ という並びになる。

変化してない時は 私<ナルト になるけれど。

女子にとってチビはステータスになると思うんだよ。

思うだけだけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出発ーーっ!!」

「何はしゃいじゃってんの、あんた。」

「いやはや、元気なのは良きかな良きかなw」

「インコさんも、何笑ってるんですか!全然良くないですよ!」

 

ナルトは、木の葉の里出るの初めてらしいから、仕方が無い思う。

それにしても、さっきから視線と殺気が鬱陶しい。

確か、原作でもいたあの、雑魚2匹だと思われるけれど、カカシ気づいてない・・・。

めんどくさいから言わなくて良いか。

 

「おい!・・・本当にこんなガキで大丈夫なのかよォ!」

「俺とカカシがいれば、結構大丈夫だと思うぞー。」

 

貴方が任務を偽ってなければだけれどね。

・・・いや、実を言うと、もしこれが特Aランクの任務でも私は達成できるのだけど。

 

「ま、そうゆう事です。そう心配はいりませんよ。」

 

カカシが苦笑しながら言う。

 

「おいコラ、じじい!あんまり忍者をなめんじゃねェーぜ!オレってばスゲーんだからなぁ!いずれ火影の名を語る超エリート忍者!・・・名を、うずまきナルトという。覚えとけ!!!」

「火影っていやー里一番の超忍者だろ?お前みたいなのがなれるとは思えんが。」

「だーうっさい!!火影なるためにオレってばどんな努力もする覚悟だっての!!オレが火影になったらオッサンだってオレのこと認めざるをえねェーんだぞ!!」

「・・・・。・・・認めやしねーよ、ガキ。火影になれたとしてもな。」

「・・・・!!」

 

ギリッ・・・と、歯を噛み締めるナルト。

何か微妙なシリアス空気めんどくさい。

 

「・・・金髪少年、金髪少年。もしかして、火影になれば、皆が自分の事を認めてくれるなんて思ってた感じか?」

「!!・・・だ、だって!火影は凄いんだろ!?爺ちゃんだって、皆に認めてるじゃねェか・・・!!!」

「ま、一言でどうのこうの言えるもんじゃねーけど、・・・・金髪少年はさァ、現火影様が火影だからだけで認められてるとでも思ってたりかー?」

「う・・・。」

「いやいや、別に、火影だからって時も無きにしもあらずではあるんだけどなー。けど、決してそれだけでも無かったりする。」

「・・・。」

「どんな努力もする?そんな事だけで火影になれるなら、誰も苦労も苦悩もしないぜ。それに、火影になったとしても、認められるかは別。今の火影様だって、嫌ってる人もいるにはいるしな。」

 

ダンゾウとかダンゾウとかダンゾウとか。

 

「つまり、人に認められるのは滅茶苦茶難しいって事だ!人は誰かを認めるのも難しいんだから、認められるのも難しいのは道理だろー?」

 

未来のナルトの言葉を引用してみますたww

 

「努力だけなら誰でも出来る。そこはもう大前提って所だぜ。じゃあ、金髪君は何をすれば周りに認められると思う?」

「?・・・分かんないってばよ。」

「ハハハ。やっぱり分かんねぇかー。そだなぁ、お前はそこの依頼人君を認めたか?」

「はァ!?何でオレがあんなじじいの事を――――――――」

 

「自分が相手を認めなければ、相手も自分を認めてくれるわけねーだろ。」

 

あれ?

何か私もシリアス風味になってしまった。

まぁ、いいや。

何かそれらしい言葉を様々な本から拝借しただけだけれど、中々良い感じかもしれない。

とりあえず、ナルトの頭にポンッと手を乗せ歩き始める。

ナルトの視線が凄いけれど、とりあえず気にしない。

どうせ、厨二乙!とか思ってるのだろうし。

 

それより、今はちょっと先の道端に溜まってる水溜りの方が気になる。

こんな雨が何日も降ってない日に、ぽつんと、一つだけある。

・・・・・・・正直、違和感が半端ないです。

これ、例の雑魚2匹の変化(?)だよね?

仮にも中忍なんだったら、もう少しどうにかならなかったんだろうか。

あ、カカシも気づいたみたい。

 

「カカシ君、どうするー?」

「やっぱ、気づいてましたか。」

「ハハハ、俺を舐めんなっての!んでー?」

「今はアレが何を狙ってるか知りたいですね。あの程度ならば一瞬で片付けられますので、とりあえず様子見をしたいと思ってますよ。」

「おkー。じゃ、俺もそうするぜ。」

「ありがとうござ―――――・・・」

 

無論、この話はコソコソと行われている。

それも口を動かさずに(私の方は仮面で見えないが)、適度な距離で。

上忍や暗部位の耳の良さと技術になれば、案外簡単、簡単。

 

「ねぇ・・・カカシ先生。波の国にも忍者っているの?」

 

まぁ、味方にも気づかないから、普通に話しが遮られる事がデメリット。

 

「いや、波の国には忍者はいない。ま・・・Cランクの忍者対決なんてしやしないよ。」

「じゃあ外国の忍者と接触する心配はないんだァ・・・。」

「もちろんだよアハハハ。」

「案外意地悪だなー、カカシ君。」コソコソ

 

タズナの顔が酷い事になっている。

絶対これ狙ったのだろう。

この、ドSめ。

 

ピチャ・・

 

雑魚2匹、水溜りから出てきたっぽい。

忍者なら音立てちゃダメな気がする。

 

ギュルルルルルル!!

 

鎖を巻かれた。

 

「なに!?」

「ワオ!」

「え!!?」

「な、何だァ?」

 

「一匹目」

 

はいはい、変わり身の術~。

 

・・・うわ、私とカカシが凄いグロになってる。

正確に言えば、体が八つに鎖で引きちぎられてる。

 

それを私達はちょっと離れた木の影でぼんやり眺めていた。

 

「おいおい、あの三人組、めっちゃ引いてるぞー。情けないなぁ。」

「ま、当たり前でしょう。まだ、忍者といえども子供ですから。」

「だな。それに、あんな暖かい里で生活してたんだし、しょうがないか。あ、でも黒髪君は、結構いけてる。あれ、本当に下忍になったばっかの忍者?」

「木の葉の里の期待のルーキーですからネ。」

「そりゃ上等。金髪君は未来に期待ってとこかなー?ん、もうそろそろ行くか。」

「了解。」

 

適当に雑魚をいなして、ナルトの前に行く。

 

「ありゃ、金髪君怪我してる?大丈夫かー?」

「お前がここまで動けないとは思ってなかった。悪かったな。」

 

ちょwwカカシ、追い討ち掛けないであげてww

ナルト君がショボーンってしてるよw

 

「よォ、怪我はねーかよ。ビビリ君。」

「!!!」

「はいはい、金髪君落ち着こうぜー。それよりその傷、毒抜きしないとヤバイ感じな気がするぞ。」

「・・・。」

 

ザクッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ナルトが自分の手をクナイで刺す。

そういえば、こんな場面あったような・・・。

 

 

「オレがこのクナイでオッサンは守る。任務続行だ!!!」

 

・・・不覚にも、少しだけカッコイイかもしれない。

 

「ナルト・・・景気良く毒血を抜くのは良いが・・・。それ以上は、出血多量で死ぬぞ☆」

「ぬぉお!ダメ!それダメ!!こんな所で死ねるかってばよ!!」

 

前言撤回。

ナルトはやっぱりナルトである。

そして、カカシもやはりドSのもよう。

 

「いやー、このインコ。結構感動したぜー。まさか、死ぬの覚悟で決意を表すとはなァ。」

「んな!?違うっつの!!オレってばまだまだ生きて、火影になるんだってばよ!」

「ハハハ、がんばれー。・・・ほら手、貸してみ?手当てしてやるから。」

「ん?はい。」

 

九尾でほとんど治ってるっぽいけれど、一応包帯を巻いとく。

 

「完了ー。」

「先生さん達よ、ちょっと話したい事がある。」

 

タズナが話しかけて来た。

どうせ、任務の事だろうけれど。

 

「・・・依頼の内容についてじゃ・・・・・」

 

やっぱり。

 

簡単にまとめるとこんな感じ。

 

・ごめん、依頼の内容偽ってたにゃ。

→ガトーショコラとかいう、うざい金持ちに命を狙われてるにゃん。

→正確に依頼したかったけど、金がなかったんだにゃー。

→まぁ、わしが死んでも孫と娘が恨むだけにゃ!にゃははははは!!

 

猫語にした意味は特には無い。

 

「仕方がないですね・・・。国へ帰る間だけでも護衛を続け――――――――」

「ちょっとまてーい。」

 

ペシッ!

カカシの頭をはたく。

 

「痛っ!・・・・何をするんですか、インコさん・・・。」

「怒るな怒るな。カルシウムが足りないぜー。」

(((カカシを叩く事を出来る奴がこの世にいたんだ!!!)))

「oh・・・。三人の気持ちがビシバシ来るわwwそれはそうと、本当にその任務受けるのか?」

「ま、国に帰るまでは・・・。」

「別にそこまで付き合う義理はねー筈だぜ。」

 

原作ブレーカーは起こしたくないけれど、面倒ごとはもっと起こしたくない。

ここでカカシを説得できれば、病院で一日はゴロゴロ出来る。

 

「タズナさんも、もしここで木の葉に引き返してもらえたら、きっちり依頼金は返してやる。」

「な!?おい、インコ!今更逃げるのか!?見損なったってばよ!!!」

「見損なっても結構!そもそも、任務を偽ってたのが悪い。金髪君達はまだ下忍だ。強くもないし、人を殺す事も出来ない。それに実戦経験も少ないし、正直足手まとい!」

「な・・・!」

「インコさん!そんな言い方――――!」

「まぁ、最後まで聞け。お前等は成長の余地は山ほどある。それを失うのは、嫌だ。」

「・・・!!」

「それに、俺も無駄働きはしたくねぇ!!」

「「結局それかよっ!!(それですか!!)」」

「とにかく、この任務を受けるのはリスクが多すぎる。この任務、もしかしたら、達成できるかもしれない・・・・が、出来ない確率の方が高い。勇敢と無謀を取り違えるなよ!!もっと強くなって80%達成できるようになってから、またランクの高い任務に付けば良い。今回は諦めろ。」

 

い、言い切ったよ・・・。

元々そんなに喋らないほうだから、この長台詞はキツイ。

 

「フン・・・。結局逃げてるだけじゃねーか。腰抜けが。」

「どう思ってくれてもいいけど、何かその言い方むかつくな、おい。」

「イ、インコ!」

「お、どした?金髪君。」

「俺は、オッサンを守ると決めた!!だからこの任務、止めねェ!!」

「わ、私も・・・。」

「俺もやめる気は無いぜ、どうする?インコ。俺達はお前が止めてもやるぞ。」

「・・・・うーん・・・どうしよ。カカシ君、どうしたらいい?」

「申し訳ないですケド、オレもやらせて頂きますよ。」

「うーーー・・・・・・・。」

 

何か、私が一人我侭を言ってる気がしてきた。

 

「何か普通にすねてるわね・・・。」コソコソ

「あぁ・・・すねてるな」コソコソ

「意外とインコって子供な気がしてきたってばよ」コソコソ

 

「その話、全部聞こえてるぜー。」

「「「!!!」」」

「あー、もう知らね。やるやる、やるから。」

「フン・・・最初からそう言っとけば良いんだよ。」

「ハハ、うぜー。とにかく、やるから、一つだけ約束してくれ。

 

 

・・・・・・・絶対に死ぬなよ。」

 

「「「・・・・!!当たり前だ!!!!」」」

 

 

良い感じに終わったけれど、そんなのどうでもいい。

今はそんな事より、重大なことがある。

私は、李瑠羅とばれない様に、インコの時は本が読むことを禁じている。

そしてこれから数日、任務で李瑠羅になることは無い=数日本が読めない。

 

 

・・・・・・・・・・・辛い・・・。

 

 

 

 

 




主人公の言ってる事とやってる事が著しく違う・・・。

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