無関心少女の淡々生活・・・・・をできたら良かったのになぁ   作:ぼっちのシニガミ

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転んで四話

 

木の葉の里のはずれにある、ボロな家・・・・というより廃屋が私の帰る所である。

雨漏れはしてるし、蹴りを入れれば即座に壊れそうだったけれど、数年住み着いてだけあって結構愛着は沸いていたのだが・・・・。

 

 

 

 

・・・・今朝、目を覚ましてみると家がなくなっていた。

 

 

確かに、今夜は風がそこそこ強かった。

台風とまではいかないが、洗濯物がとばされる程度には強かった。

 

でも、まさか家がとばされるとは思っていなかったかも。

 

まぁもう既にこの家、半壊していたけどね。

そこにたまたま私が住み着いただけだし。

 

ちなみに、残っているのは本棚とお粗末な腐ってる匂いのするカビたベッドに、同じくサビた木だなに入ってる質素な服だけ。

本棚は助かったからまだ良かったけれど。

 

しかし、今日帰る所はどうしようか。

カカシのテストが終わったら適当にどっか探してみようか。

無かったら野宿でいっか。

 

「・・・めんどくさいな。」

 

 

彼女は結局、本の事以外には無関心でめんどくさがりなのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やーーー諸君おはよう!」

「「「おっそーい!」」」

 

「もう少し遅ければ本がじっくり読めたのですが。実に微妙な時間で本気でうざいです。(ココロの奥底からうざいです。消えてください。一緒の空気を吸いたくないです、切実に。)」

「アレ・・・?俺の幻聴かな?何かものすごい罵倒が聞こえたんだけど・・・。」

(((李瑠羅ナイス!)))

 

今日も少しイライラしてるな、私。

この後の宿探しがめんどうだからかもしれない。=八つ当たりww

 

 

 

 

カチッ!

「よし!十二時セットOK!!」

「「「?」」」「・・・。」

「ここに鈴が3つある。これを俺から昼までに奪い取ることが課題だ。もし昼までに鈴を奪えなかった奴は昼飯抜き!あの丸太に縛り付けてその目の前でオレが弁当を食うから。」

 

別に私はマネーの問題でもうそろそろ1ヶ月くらい絶食しているから、今更一食分抜いたってどうということはないのだけれど・・・・。

ナルト達は慣れていないみたいで、盛大に腹の音がなっている。

原作ではサクラが夜朝とダイエットでご飯を抜かしたみたいだったけれど、私に言わせればまだまだつめが甘い。

1ヶ月間ご飯をぬいてみなよ。

それはもう、ガリガリ痩せるよ。

・・・・・骨と皮しか残らなくなる程度には。

 

うん、今度サクラにお勧めしてみよう。

お望み通り痩せるには痩せるだろうから。

 

「鈴はひとり一つで良い。三つしかないから・・・。鈴を取れない奴は任務失敗ってことで失格だ!学校に戻ってもらうことになるわけだが・・・。手裏剣も使っていいぞ。オレを殺すつもりでこないと取れないからな。」

「でも!!危ないわよ先生!!」

「そう!!そう!!黒板消しもよけれねーほどどんくせーのにィ!!」

 

いやいや、むしろアレは先生の教育魂に感動すべき所だと思うよ。

クナイがぶっささってたのに苦痛の声を上げなかったし、そのまま自己紹介にはいってたからね・・・。

どんだけ自己紹介をしたかったんだろう。

血がだらだら垂れてる人の前で自己紹介をする日がくるとは思わなかったけれど・・・。

少しだけ尊敬できるかもしれない。

 

「世間じゃさぁ・・・実力のない奴に限ってホエたがる。ま・・・ドベはほっといてよーいスタートの合図で―――――――――――――――――――」

 

ナルトがキレた。

ちなみに私の成績は下の中である。

ほとんど本を見ていてテストや授業をやってないからだけれど。

実際はそこらの科学者の知識よりかはあると思う。

全部本のたまものだよ、本当に。

本バンザーイ!!

 

あ、ナルトがカカシを倒そうと向かってっている。

よし、この場面を前世で見たときからやりたかった事をやろうか。

今、私の欲望に従って・・・・

 

 

ナルトの足をひっかける!!!

スッ――――――

「ぬをっ!?」

ズサァァァァ!!!

砂煙をあげてナルトが転げる。

・・・・・少々面白かったかもしれない。

 

「李瑠羅!?何しやがるんだってばよ!」

「転がした。」

「そうゆう事じゃねェーよ!!!」

 

じゃあ、どうゆうことだろうか。

 

「フン・・・ウスラトンカチ共が・・・。」

「クソッ!!ボッコボッコにしてやる・・・!!」

 

ザッ

スッ―――――――

スッテーン!

「ぐ・・・!!」

ザッ

スッ―――――――

ドサァァ!

「この・・・!」

ザッ

スッ――――――――

ゴロゴロゴロ!!

 

「・・・・・・・り・・・」

「ん?」

「李瑠羅ぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!!!」

 

怒られた(笑)

 

 

こんな事を数回繰り返した後。

 

 

 

「ク・・・クソォォォォォオオオオ!!!!」

 

何とかカカシに攻撃できたみたいだ。

まぁ、軽々と頭抑えられていたけれど。

ナルト、ドンマイすぐるwww

 

「そうあわてんなよ。まだスタートは言ってないだろ。」

 

サクラやサスケが、コイツ・・・やるな・・・!!みたいな空気になっているけど、そこまで早くなかった気がするのは私だけなのか?

まぁ手加減しているのだろうけれど、それにしても暗部で仕事してきたせいかハエが止まっているくらいゆ~~っくりに見えてしまう。

・・・・・・この場の雰囲気を味わいたかったかも・・・。少々残念。

 

「でも・・・ま・・オレを殺るつもりで来る気になったようだな。ククク・・・なんだかな。やっとお前らを好きになれそうだ・・・。」

 

ドM??

ドSだと思ってたけれどドMだったの??

殺されようとして喜んでいるとか・・・・完璧度を過ぎたドMらしい。

・・・・先生がそんな性癖をもっているなんて・・・ちょっぴり驚いたかも。

 

「え、ちょっぴりだけ?ちょっぴりだけなのか?なんか逆にショックだヨ、それ。」

「カカシ先生、何言ってるんだってばよ?」

「さあ。」

「頭打ったのかしら。」

「フン・・・。」

 

実は絶妙にカカシ先生だけに聞こえる声の大きさで呟いてたとは思うまい。

 

「はぁ・・・なんでもない。じゃ!はじめるぞ。・・・よーい・・・ スタート!!!」

 

ザッッ!!×4

 

一斉に地を蹴り、カカシの死角へ隠れる。

・・・・・・・・・・・・・・・ナルト以外はだけれど。

 

「いざ尋常に勝~~~~~~負!!!」

 

原作通り正面から挑んでいる。

忍者なのに忍べてないけれど、その心意気、嫌いじゃない。

 

ナルトが時間稼ぎしている間に私はセコセコと罠を仕掛ける。

卑怯なのは気にしない。

卑怯、汚いは敗者の戯言だととあるラノべに書いてあったし。

 

任務上自分の実力はみせれないから、トラップだけしか使わないことにした。

それも、綻びをたくさんつけて。

トラップだけが少し得意な子ということで、一つ。

 

縄を千本に巻きつけて・・・木爆札をつけて・・・・完成。

気配も下忍レベルくらいに付けて・・・本でも読んで待っていようか。

 

ん?チームワーク?

何ソレ、読めるの??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~カカシ視点~

 

 

 

 

このテストの正解はチームワーク。

しかし、いまの所誰もそれに気づいていないみたいだな。

 

ナルトとサクラとサスケをそれぞれ戦ってみたが・・・。

ナルトは堂々と出てきやがるし、サクラはサスケばっかり。

サスケは一人抜きん出てはいたが、周りを足手まといと決め付け個人プレイ。

 

もうちょっと期待してたんだがなぁ。

それもアカデミーを出たばかりのガキじゃあ仕方ないか。

 

後は李瑠羅か。

成績中の下と書かれていたが・・・。

何を言っても無表情だったし、案外ああゆう奴が忍びにむいてるのかもな。

正解には気づいてないみたいだが、馬鹿にされた分も合わせて手合わせしてみるか。

体術は出来そうになかったが、忍びを目指してるなら忍術くらいは出来るだろう。

 

李瑠羅がいる所の後ろに立ち、声をかける。

「李瑠羅・・・。こっちだ。」

「気づいてますよ。」

「へェ。」

 

気配には敏感みたいだな。

サクラよりは期待できそうだ。

 

「・・・私のトラップフィールドへようこそ、先生。」

 

確かに罠がそこらじゅうにある。

まだまだ甘いがアカデミー生にしては上出来だ。

 

「ククク・・・。来い。」

「はい。」

 

オレの上から丸太が振ってくる。

振ってくる真下に起爆札が設置してあるみたいだから、それを避けてさらに跳ぶ。

爆発のせいで煙が立つ中、クナイや千本や手裏剣や短刀が四方から数百本投げられるのを弾いてから気配がある方へ影分身の術で襲ってみたが、変わり身の術でよけられたみたいだな。

李瑠羅がいる木と木の間に糸を張ってたみたいだが、影分身じゃあ意味なかったな。

コケの下や樹木の中にも色々仕掛けられてるみたいだが、上忍のオレには適わない。

・・・少し大人げなかったか?

 

「まさかこんだけか?ガッカリだなァ。もうちょっと期待してたんだけど。」

「いえ。」

 

挑発してみたが、無表情で何を考えてるかが分からない淡々とした声で応えられる。

・・・・・これは、怒ってる・・・・・・のか?

 

「これから本番です。」

 

李瑠羅がまたしても淡々と告げたあとに、投げつけられてた凶器がチャクラを帯びてそれぞれの武器を糸みたいに繋げていく・・・・。

この年でチャクラの精密コントロールが出来るとは・・・!

 

「せーせーどーどー勝負です。」

「・・・・やっと本気になったのかな?」

「いきます。」

 

バッ――――――――ッ!!

近くに刺さってた短刀を取ってカカシに向かう。

スピードはそこまで速くないが、糸みたいなチャクラが邪魔して思うように動けない。

このチャクラ、切れない上にゴムのような性質になっていて、一旦伸びたかと思えばいきすぎると跳ね返って倍の威力で戻ってくる。

彼女にはきかないみたいで、綺麗にすりぬけて攻撃してくる。

しかもこのチャクラ、上空や地底にまで丁寧に張り巡らされているから土遁をやっても意味をなさない。跳ぶのも同じくその理由で無理みたいだな。

 

・・・・・なるほど・・・考えたな。

・・・・しかし・・・。

 

「いつまで続くかな??」

 

こんなに沢山のチャクラをコントロールするには集中力がいる。

それも、並大抵の集中力ではない。

このままいけば、精神力がどんどん削られてチャクラを練れないどころか、歩くことすらままならなくなるだろう。

 

「先生は忘れたんですか?ここは・・・」

 

ドッカァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!!

 

「トラップフィールド、ですよ?」

 

トラップ・・・・・・・!!!

そうか、確かに本人の攻撃と罠とチャクラ糸の三重であれば適う奴は少ないだろう。

だが、それでも上忍のオレには――――――――――――。

 

「アレ・・・・?」

 

今、オレは何で驚いていた・・・・?

トラップ?

そんなのさっきからずっと分かってたハズだ・・・!!

ならば何故、今更思い出す・・・?

忘れてたのか?

いや、いくら油断していたとはいえそれは無い。

じゃあ・・・・!?

 

「トラップならば毒はつき物です。」

「!?・・・いつのまに・・。」

 

触れられてもいないし、匂いもしなかった。

 

「最初の木爆札の所に混ぜておきました。無臭にしたかったからそんなに強いのは出来なかったけれど、思考をほんの少しずつ止める毒です。」

「そんな毒は今は無いはずじゃ・・・。」

「手作りです。」

 

これはちとヤバイかもな・・・。

少しずつでもかなりエグイ毒だ。

思考を奪われるのなら、その前にケリを付けるしかない。

 

「千鳥!!」

 

チャクラの糸を突き切って李瑠羅へ向かう。

さすがに当てる気はなから、千鳥を解除してただの突きにする。

 

「わ。」

 

ジャッポーーーーーン!!

驚いてたみたいだが、変わらず無表情で川に落ちた。

 

じりりりりりりりりりりりりりりりり!

 

李瑠羅は恐らくサスケよりも強かった。

いや、強いわけじゃあない。

力、スピード、チャクラと、共にサスケどころかサクラやナルトにも及ばない。

しかし、自分の戦闘ペースに持ち込むのが得意みたいだな。

それは、大事な才能だ。

・・・・・・・やはり、彼女こそ忍びに適してるかもネ。

 

しかし、どうにも戦っている時から感じていた違和感・・・。

彼女は、どうも戦いなれしているみたいなんだよねェ。

アカデミーでは実践といっても、そこまでやらない筈なんだがなぁ。

 

 

~カカシ視点終わり~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カカシ先生と適当に戦って負けて解毒剤渡して、丸太の場所へ帰ってきた。

皆が腹をなかせている中一人だけシーン・・・としていたから、疑わしい目でみられてけれど気にしない。

一ヶ月食べてなかったらなく元気もなくなるから。本当に。

 

 

「お前ら4人とも・・・・忍者やめろ!!」

「「「!?」」」

 

ぱらり・・・。

本を読みながら、驚いてる様子をボーっと眺める。

どうせ後で合格するのだし、問題なしだと思いたい。

 

「任務は命がけのものばかりだ!これを見ろ。この石に刻んであるのは、里で英雄と呼ばれている忍者達だ。」

「それそれそれそれいー!」

 

それいーって何?

 

まぁ、今回ばかりは一応止めておこうか。

あんなシリアス場面見るのめんどくさいし。←これこそが本音。

 

「オレもそこに名を刻むことを今決めたー!英雄!英雄!犬死なんて―――――――」

「ナルト。」

「ん?」

 

ガッ!

本の角で黄色い頭を打つ。

地味に痛いんだよ。

 

「痛てェェエエエエエ!!!またかよ、李瑠羅!!!」

「ストップしておこうかと思って。」

「はァ?」

「あれ、慰霊碑。おk?」

「な・・・!?」

「知ってたんだな。」

「はい。」

 

「ま!そうゆうことだ。・・・お前ら。もう一回チャンスをやる。挑戦したい奴だけ弁当を食え。ただしナルトには食わせるな。」

 

 

この後、原作通りに弁当をなるとにあげて合格になった。

忍者はむしろ何も考えずに命令だけを聞くのが一般的だと思うのは私だけだろうか。

・・・・・私だけでしたか、そうでしたかwwww

とにかく帰ろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・あ。

帰る場所無いじゃん。

どうするのさ。

 

「くしゅんっ!」

「李瑠羅ちゃん、風邪?」

「ん、みたい。」

 

川に落ちたからか、ただ貧弱だからか・・・。

あぁ~、熱まで上がってきたかも。

 

どうしようか。

 

「ん~。オレが家まで送ってこうか?」

「大丈夫です。」

 

 

その家がないんですよ、とは言えずに無難に応えてみた。

 

さて、これから宿探しをしなくては。

 

 

 

 




せ・・・・戦闘シーンが、こんなに難しいものだとは・・・!!

彼女が泊まる所はどこにしようか・・・。
誰か、感想に意見頂けると滅茶苦茶助かります!!!

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