無関心少女の淡々生活・・・・・をできたら良かったのになぁ   作:ぼっちのシニガミ

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終わりのプロローグ

佐奈川李瑠羅 (さながわりるら)

愛知県春日井市に住む、一般(?)の女子高校生だ。

 

一つ違う点を上げるとするならば、アルビノ(色素が抜けている人のこと)であることだろうか。

真っ白な髪を二つで三つあみにして、後ろへたらしている。

前髪は目まで隠していて、暗い印象をうける。

顔は目元が見えないが、平凡である。

少し可愛いともいえなくはないかもしれない。

 

そんな少女は、右手にかばん、左手に本を持って帰宅中である。

昨夜、本の見すぎで寝不足な頭で足を懸命に動かしてフラフラしながら歩く。

アルビノが珍しいのか、少女をちらちら見る通行人がいるがそんなことはどうでもいい。

 

今はどれだけ体を動かさずに、かつ早く家に着き本を読めるかが問題である!

 

今ので分かった人もいるだろうが、少女はめんどくさがり屋で本の虫・・・否、本の蟲である。

虫が三つつくくらいの本好きだ。大好きだ。

(ちなみに本の基準はストーリーがあること詩や、短編は却下。夢小説や漫画は含まれる。)

 

そして、周りに無関心。

自分にも酷く無関心。

そのせいで、洒落っ気が一つもないのは女子として微妙である。

彼女はいかんせん、孤立しそうな子だが意外とみんなに好かれている。

何でも、行動が分かりやすくて良いだとか、話を良く聞いてくれる(正確にはボーッとしているだけだが)だとか、女子独特のドロドロがないだとか。

 

友達も数人いる。

意外にも彼氏もいた。

 

まぁ、少女の優先順位は

 

本>>>>(超えられない壁)>>>>>彼氏>友達>>>>>>>>>>自分

 

本が大好きなだけで、友達が嫌いなわけではない。

むしろ、自分より優先順位が高い所を見ると、わりかし友達思いだ。

そして、友達よりも彼氏優先なのも一般的感性だといえよう。

常識もマナーもある。

しかし、本好きな彼女は彼氏よりも本なので、愛想を尽かして分かれたのにそれでも外面も内面も無感情だった彼女は、少しずれているのかもしれない。

 

家庭も普通

 

人間関係も普通

 

成績も普通

 

見た目も普通

 

 

なのに、少しおかしい

 

 

 

 

 

そんな不思議な少女が―――――――――――――――――――・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、トラックにはねられ死亡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女自身のただの前方不注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?本を見ながら歩いたのがいけなかったかな?

そんな呑気な事を思いながらも、血はドクドク出てきている。

四肢は動かなくなり、思考も出来なくなり、意識が薄れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、高校2年16歳

 

ここで、私の人生は終わった。

 

 

 

 

最後に思ったことは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もっとストーリーが読みたかったな。

 

 

 

 

 

 

だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジーザス

 

 

 

 

 

 




短いですね、すみません。


次回からは、もっと長くします

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