魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~ 作:メガネ
「―――どうしてこうなった」
ゴールデンウィークから数日後、何故か2週間の謹慎を喰らっている。
「「「応援に来た首都航空部隊を1人残らず殴り飛ばすから(です)」」」
アイン、クイント、ティーダが声を揃えてきた……
「アイツら遅すぎたんだ……大義名分で……ほら、俺第一被害者だし」
「いや、流石にそれは無理あると思うわ」
「確かに遅すぎるけど……全員殴り飛ばすのがマズいって」
「……ですが病院送りが5名だけで済んだのは不幸中の幸いと言ったところでしょうか」
あの時の空港火災の事でクイント、ティーダ、アインから総ツッコミを受けている……
「と言うか謹慎中なのにここにきて平気なの?」
「バレなければ良い。クロノも此処に居る位ならいいって言ってたし……」
強襲隊としてはアウトだがクリミナルとして緊急でも動ける様にしておけと……
「それよりもクイント。そっちはどうだ?」
「全然……あれから随分と違法研究所を破壊しているのに一向に収まらないし」
「あの未確認体も気になりますね。後黒幕も……未だに掴めないし、一方はあっちに任せると言っても気になって仕方ないし」
クイントが言っていた研究所はまだ末端と言いうし、ティーダの言っていた未確認体もアレから頻度は少ないが遭遇する事があった。
第一に目的がな。戦力を増やすと言うならあの機械を使うだけで良い、AMFもあるし死体を使う理由が無い………人間いや、死体を使う事に意味があるのか?逆に死体を使う理由…………死者を蘇らす?
妥当な線は故人の再生だが……管理局にそれほど躍起になって復活させる人間がいるかどうかも不思議だし……
ユーノからもあの未確認体は新し過ぎるから無限書庫に載っていないらしい。
「無い物を探しても意味無いか……」
ソファーから立ちあがり、扉に向かう。
「主、どこに行くのですか?」
「買い出し。いつでも出れる様に通信は開いておくから」
そろそろ冷蔵庫の中身が危険だしな。
足りない物をリストにアップしながら首都のクラナガンに転移した。
「えっと……あとはコレとアレを買えば良いかな……あ、アレも切らしていたっけ……」
紙袋を抱えて店を出るこれでリストの半分は消費出来たな。
「えっと……この3つはあそこで纏めて買えたよな?」
「コダイ!私持つ、私持つ!」
紙袋を片手で抱えて残った手で指折り数えていると。レイがグイグイとコートを引っ張っていた……いつの間に実体化した?
「大丈夫だ、それにレイには重すぎる」
紙袋自体大きいからレイが持つと前が塞がる。
「持つ~!も~つ~の~!」
更にコートを掴んで駄々をこねる……前はこんな事しなかったのに……あ。
「もしかして手伝いたいのか?」
「うゆ!?………うん」
驚いた拍子にコートを掴んでいた手を離し、その後小さく頷いた。
「あのね、アインが……嬉しそうにコダイのお手伝いをしているからチョット………うらやましいなぁ……って」
人差し指同士を突き合わせて、頬を赤くして上目遣いでコッチを見てくる………
確かに……もうレイは人間で言うと6歳位だからな、見た目相応になっているし……そうだな……
「じゃあハイ」
「わわわっ!」
レイに紙袋を待たせて、レイから少し離れた向こう側に立った。
「それを持って、此処までコレたら手伝わせてやる」
割れて困る物は入って無いから大丈夫……だと思う。
「ホントに!?よ~し……うんしょっ……おっととと」
レイは紙袋をしっかり前で抱えて、ゆっくり歩き出すが、少しよろめいた……
「とととと……っしょっ……うんしょっ……うんしょっ……」
それを持ちこたえて、ゆっくりと歩き出す…………よし、後半分だ。道は真っ直ぐだし迷わないだろう……
「うんしょっ……うんしょっ……あぁっ!?」
レイの体が前に大きく倒れる……良く見たら足元に石が……コレで転んだのか。
「よっと」
倒れそうになるレイを受け止める……
「惜しかったな」
「うぅ~なかみがぁ~」
レイが今にも泣きそうだな。倒れそうな時に受け止めたのはレイだけだったから、紙袋の中身がぶちまけられている。
「………大丈夫だ、幸いにも低い位置で落ちたから壊れた物は1つも無い。ほら、拾うのを『手伝って』くれ」
わざと『手伝って』の部分を強調する。
「手伝って?……うん!……頑張る!!」
さっきまでとは一変笑顔になったレイはテキパキと落ちた物を拾って袋に入れていく。俺も周りのだけ入れとくか。
「……コレと……コレ……あれ?1個足りない」
こっちもリンゴが1個足りない……周りには無いし……レイの方か?
「あの………もしかしてコレか?」
声がした方に振り向くと、青年……スラリとした長身に癖がない黒髪、シャツ越しでも分る細く引き締まった肉体。そして左手だけに黒い手袋をはめていた。
同年代……にしては雰囲気が大人すぎている。
男がリンゴを持ってこっちに差し出してきた。
「多分そうかも、ありがとう」
リンゴを貰い、袋に入れる。
「全部拾ったよ~!」
遠くに落ちていた物を全部抱えて来たレイ。
「じゃあ此処に全部入れて」
「は~い!」
………よし、確かに全部だね。
「手伝ってくれてありがとう、レイ」
「にゅ~♪」
頭を撫でるともはや定番の鳴き声を上げた。
「この子レイって言うんだ?」
「うゆ?この人だれ?」
「手伝ってくれた人だ」
「そうなの?えっと……ありがとうございます!!」
レイがさっきの男にペコリと頭を下げる。
「気にしなくていいさ、お兄さんの手伝いして偉いね」
その男がレイの頭を撫でた。
………………は?今こいつ何かとんでもない言い間違いしてたぞ?
「にゅ~♪」
何時もの様に嬉しそうに鳴き始めた。
「じゃあ、俺はこれで―――」
男がその場を去ろうとする………
これは………確かめる必要があるな。
「その前に1ついい?」
「え?……一体な―――」
――ヒュン!!
その男に向かって、逆手に持ったスローナイフを振った。
「ッ!」
だが紙一重でかわされた……
この反応から間違い無く一般人では無いな。
「貴様は何者だ」
「え……一体何を言っている!?」
「……何故俺が『男』と分った」
こいつはさっき俺の事を『お兄さん』と言った……まずあり得ない事だ。
「喋り方は男も女も使うが、1人称を使ったのはさっきの1回だ」
「いきなりなんだよ!俺達は初対面だろ!」
「初対面だからあり得ない……初対面の人間は確実に俺を女だと勘違いする………名前は一応知られているがそれでも正確に性別を知っている奴はあまりいない……」
なのは達以外で知っているのはとアースラクルー達と三提督とか……数える位だ。
「それを前に置いてもう1度聞く……」
俺はもう1度スローナイフを持ち男に突き付ける。
「貴様は………一体何者だ」
その瞬間………
「やっぱり隠せないか」
空気が一変した…………それに気づいてか知らないが周りがざわつき始めた。
「人が多いな……」
何を気にしている……どうやら犯罪者や不正をしている局員では無い様だ。見つかると何か危険なのか?
「別に……俺は此処で始めても構わないぞ?」
「いや、よそう……俺はあまり犠牲は出したくない」
狙いは俺だけか。この場で倒しても良いが……しかし一々引っ掛かる発言をするな……まるで俺を見て来た様な発言をする。
「それと……そろそろソレを引っ込めてくれないか?幾つになっても刃物を突き付けられるのは苦手なんだ」
その男がスローナイフを指す……
――キィン……
「ん?………」
その音に思わず男から視線を外した……音の発生源は俺の手元………そう………スローナイフが『切れた音』だった。
「え?やば―――」
紙袋を捨て、レイを抱えて跳ぶ……
――ドォォォォォォォォォォン!!!!
刃を根元から切られたスローナイフは地面に落ちた瞬間、通常以上の爆発を起こした。
「壊れて爆発だから……コレはむしろ暴発に近いな」
近くの建物の屋上から広がる爆炎を見下ろす。
「レイ、今の内に戻れ、ついでにアインに連絡だ」
「うん!」
レイが右腕の宝石の中に戻った。
それから予め時間が掛かる魔法をいくつかキープしておいた。
「切れた?…………スローナイフはかなり頑丈な設定だ、切れる事はまず無い……」
アレは最初に考えた魔法だ……間違っても変なやり方はしない筈。
考えられるのは1つ……あの男が指さししたと同時に俺のスローナイフを切った……どうやって?
「今のがベアトリス式……かなりの威力だな」
「噂をすれば………か」
声に振り向くとあの男が何事も無く立っていた。
………無傷?スローナイフは大の男位気絶させる程度なのに傷が無い……恐ろしく頑丈なのか?
「手品のタネは本人に聞いた方が速いか」
同時にスローナイフを数本投げ放つ。
「成程……複数同時に放てるのか。頑丈さもさっきので分ったし、おまけに爆発もする……結構やっかいだな」
男の呟きの直後に再び爆音、スローナイフが俺と男の中心で同時に炸裂させられた。
取り敢えず纏めて投げてみたが複数同時に切れるみたいだな……切れ方が一定して無い、何かを設置したと言う訳ではなさそうだな。
「今度はコッチの番だ」
男がこちらをそして来た。
――ドクン!!
―――なんだ?これ?
右腕から冷たい物を流し込まれた感覚は……一体何が。
≪何か来る!≫
「何がってなんだ?」
≪何か!!≫
「胸張って言える事じゃないな」
取り敢えず相手が前に居ると言う事は前から来ているんだ。横に飛んで―――
――ズゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
横に飛び込んだ直後、物凄い地鳴りと共に大きく揺れた。
「っ……今度は何だ」
≪コダイ後ろ!≫
「後ろ?………何だこれは」
振り返った時に見たものは向こう側の建物が縦に切込みが彫り込まれていた……
≪何あれ!?≫
「これがお前の言ってた何かの正体だろ……」
あの建物を傷跡を真っ直ぐ伸ばすと俺の居た位置になる。
「俺のかわした攻撃がそのまま向こうまで跳んで建物を破壊した……そうだろ?」
今度は男の方を見る。
「その通りだ」
「―――の割には大した威力ではなさそうだな」
「言って置くが。俺はお前と違い極力被害を出したくないだけだ……お前の後ろの建物は先週から改修工事で中には誰もいなく今日は作業員は休みだ」
「確かにそうだったな。此処まで用意周到とは……そこまで教えたんだ、ついでにそのトリックな魔法も説明してほしいな」
「攻撃の正体まで説明するつもりは無い。お前の頭脳なら分るだろうしな」
さすがにそう簡単には行かないか。あの男の攻撃は不可視の魔法……見えないし気配も無い、刃物の様な鉄の臭いも無い……レイが一瞬気付いたぐらいか。
しかしコイツの口振り………さっきから俺を知った様に話すわ。それに何だアイツの纏う雰囲気は……何かムカつく。殺したいぐらい……
「見えないなら、見える様にするだけだ」
≪ガンブレイズ!≫
ガンブレイズを男―――では無く、俺と挟んだ地面の中心に向けて撃ち込んだ。無数の極小魔力弾は命中して爆発、男の周囲を煙で包まれた。
例え不可視でも煙の動きで大まかな全容は掴めるはずだ。
――ドクン!!
腕にはまたあの冷たい感覚、その瞬間に前に飛んで、自分の立てた煙の中に飛び込んだ。
その際に後ろを見るとさっきまでいた位置にあの男が立っていた。何かが起きている、あの男とこの右腕に何かが……
「何だ今の……何時の間にか後ろに?」
気配も魔力も感知できなかった。煙の動きで攻撃の正体を探るつもりがいとも簡単に後ろを取られた。
レアスキルか……だけど何だこの感覚は、さっきから右腕が冷たくて仕方ない……
――ブォオン!!!
「っ―――っとに面倒くさいなこれ」
寒気が前から来るのを感じると同時に屈むと頭上の煙が対流を起こして横に流れた。
「レイ、最初の攻撃の時……あれが見えたのか?」
≪分んない!≫
「………は?」
≪分んないけど分る!……あれ?何言ってるんだろ?≫
本当にな、えっと………
「つまり何かが分らないがそれが何処にあるのか分るのか?」
≪………あ、そっか!≫
なら正体不明の攻撃をわざわざ喰らうつもりは無い。
「早々にご退場願おうか……ア・サンブル」
腕にキープしていた3つの環状魔法陣が1つになった。
「ディレィスペル・アウト」
≪スローナイフ・フォートレスシフト・
通常のフォートレスシフトより巨大な六角形の魔法陣が現れて大量のナイフ……と言うより剣を形成した。
「見た所あの魔力刃が大きくなって敷き詰められているみたいだけど?」
また後ろから声が聞こえた……と言うか後ろ取るの好きだなこいつ。
「その通りただのスローナイフさ、貴様の攻撃で簡単に切れたな………だけど」
振り返ると同時にバニシングバスターの発射直前でとどめた魔力をあの男に向けた。
男は微動だにせずこちらを見ている……避ける自信がありそうだな。
「――――連動式だ」
≪バニシングバスター!!≫
バニシングバスターを……地面に向けて撃った。
――ズガアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
地面を撃った時の勢いで一気に上空に移動する。それと同時に砲撃で破壊されたスローナイフが一斉に爆発を起こした。
「まだだ」
≪ア・サンブル!≫
右手を開き握りこむ
「ディレィスペル・アウト」
「スローナイフ・
5つも重複したスローナイフは身長の倍は超える巨大な槍と言えるほどの大きさになった。
「見えなくてもこの変な寒気をたどれば……そこか」
スローナイフ・クインテットを寒気がたどった先に向かい自分の全体重を乗せて突き刺す。
――グシャッ!!
出応えはある……………いや、この感触は。
スローナイフ・クインテットからてを離し、後ろに跳ぶ。
≪ど、どうしたの?!≫
「どうやら一杯噛まされたらしいな」
≪え?………あ~!!≫
俺があの男をだと思って刺したのは。
「何でここに未確認体が居るんだよ………」
あの白い未確認体だった
「それは生体ガジェットと言うらしい」
何処からかあの男の声が響いた……
≪ど……どこ?!≫
「………そこだ」
――ズガアアアアン!!!
気配がした方に振り向きざまスローナイフを投げたがまた途中で爆破された。
「それはお前ら管理局が度々見かけるレリックを運ぶ機械、『ガジェット』の同パーツを多く使用している」
男はそんな事も気にする事無く話し続けた。
「生物と機械の混合兵器……いうなれば『生体ガジェット』と言うらしい」
「生体ガジェットね……」
≪ありがとうございます!≫
「礼はいいさ」
「……だけどこれに関しては随分とハッキリしない言い方だな」
串刺しになっている生体ガジェットとやらを指して言う。
「まあな、実はと言うとこれに関しては。俺も分らない……こっちには一切関係ないしな。それも貰い物だし捨てる手間が省けた」
「生体ガジェットを貰った?」
あんなのがまだあるのか………
「だが誤解の無いように言って置く……」
男はこっちの事情を知るかと言う感じで話を続けた。
「先週の空港火災、その前の遺跡でのロストロギア回収での襲撃は俺達は一切関与していない」
………関係は絶たれた。だがこれであの白い未確認体の出何処の手掛かりが増えた。
「俺の狙いはあくまでお前だけだ」
「成程…………バースト」
スローナイフ・クインテットを爆発させて串刺しの生体ガジェットを跡形もなく消し去った。証拠隠滅しないと今は公にしない方が良いし。
「………で、まだ続ける?」
「………いや、こっちの作戦が成功したから今日はここまでだ」
「……ゴミ掃除してあげたついでにその作戦の一部始終を教えては……くれないか」
「当たり前だ………迎えも来たようだしな」
男の隣にミッドの魔法陣が展開しそこから1人の女が現れた。
「お疲れ様」
「大して疲れては無い……」
………要するに俺は囮に嵌った訳か。
「あれはあったのか?」
「これよ」
女が男に何かを渡していた……金属見たいな感じだな。
「≪レイ、ついでにアレと撮っておけ≫」
≪OK♪≫
「…………あら?ねぇこの子は?」
念話を使ったからか、ようやく俺に気付いた女。
「……『アイツ』だよ」
「へぇ……『アイツ』ねぇ」
2人がコッチを見据える……こいつもだ、この女もあの男と同じ雰囲気を纏っている。この場で殺したくなるんだけど……
「……さて、今日はこの辺で帰るか」
男がベルカの魔法陣を展開した。
「はぁい、一応自己紹介ね。私の名前は『こっちでは』ターエン……じゃあまた今度ね」
女……ターエンはそう言ってどこかに転移して行った……
「俺も名乗って置くか……俺は『こっちでも』アスカだ」
「こっちでも?」
偽名か?……それともただ名前が複数あるのか?
「それともう1つ……今回は挨拶代わりだ」
そう言って男……アスカは自分の左肩を指して、そのまま転移して行った……
「主!!」
アスカとターエンが去って少しし経った後、あの時事前に連絡したアインが急いだ様子で降りてきた。
「主コダイ!御無事ですか!?」
「一応……あちらさんが手心を加えてくれたからな」
あれだけ完全に後ろを取っておいて不意打ちしないと言う事は完全に手を抜かれたって事だな。
……こっちとしては力を全部公開しなくて良かったから有り難いが……完全に後手だなこれは……
「で、随分焦っていたが?」
「実は管理局が襲われた事件があって中々離れる事が出来なくて………」
そう言う事か。俺はその事件の罠に嵌ったのか。
「そっちの状況は?」
「はい、私とマテリアルズが駆け付けた頃はもう襲われた後で、重軽傷者十数名に死者が1名のようです」
「目的を果たして即トンズラ……かなり手慣れているな」
「そうですね………主の方は?」
「時間稼ぎに遊ばれて、その後仲間と合流して消えた……追っても無駄だな」
しかし………あの2人は一体何だ?妙な雰囲気にあの去り際の言葉……『こっち』とはなんだ?
「ターエンと……アスカ」
あの2人の名前………『こっちでは』……『こっちでも』?……………アスカ?
「あの顔……まさか」
――ブシャアアアアアアアア!!!
突然左肩から勢いよく血が吹き出た……
「主!?何故いきなり血が?!」
「この場所は―――まさか」
『今回は挨拶代わりだ』
先程のアスカが言った事を思い出す……いつの間に斬った?
「成程………だからか」
肩から流れている血を拭い、血濡れの手を眺める……
「な~んだ……そう言う事ね………だからこっちと」
血の付いた手を舌で舐める……口の中に久しく味わっていない人間の血肉の味が広がる。
「あんなオモチャがまだ残ってたなんてね………」
あの2人は……
「まさか前の世界で私が殺した人間が転生してくるなんてねぇ………」
アインが急いで治療をしているのを余所に誰にも聞こえない様に呟いた。
さて……今度は何してくれるのかしら?
ミラ ランドラス様、頭翅様、アルクオン様、零崎 式様、桜日紅葉雪様、陽気な死神様、感想を有難う御座います。
~次回もお楽しみにしてください~