それ往け白野君!   作:アゴン

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花嫁は純白こそが真理

 

 

 

 

 来てくれたのか、セイバー。

 

目の前に立つ花嫁の剣士に思わず安堵の声が漏れてしまう。

 

「済まない奏者よ。珍妙な結界に阻まれて駆けつけるのが遅くなった」

 

 いや、こうして来てくれたのだし、実際間一髪で助かったのだ。ありがとう。

 

それよりも、セイバー、今結界と言ったのか?

 

結界と言えばアリスとありすの固有結界やアーチャーの宝具を連想させるが、この異質な空間はそこまで危険なものとは思えないのだけれど。

 

「恐らくは単に外界との繋がりを空間ごと隔離させる結界なのだろう。─────それよりも、だ」

 

あぁ、分かっている。

 

痛みで軋む肉体に喝を入れ、よろけながらも立ち上がる。

 

セイバーが見据える女騎士は此方の出方を伺っているのか剣を構えて待ちの姿勢を保っている。

 

「……さて、一応訊いておくとしよう。何故奏者を狙う? 貴様の目的は何だ?」

 

「……………」

 

 セイバーの問いにもやはり女騎士は語らない。まるで仮面を被っているのかさえ思われる彼女の表情はさながら氷の剣士を連想させる。

 

「来るぞ! 下がれ奏者よ!」

 

っ!

 

そういって飛び出してくる女騎士に合わせてセイバーも剣を携えて地を蹴る。

 

弾丸の如く飛び出す両者、互いに手にした剣に力を込め、間合いに入った─────瞬間。

 

剣戟が響くと同時に、空気が爆ぜた。

 

何十メートルと離れているというのに振動する大気がビリビリと肌に突き刺さってくる。

 

それは、ここ暫く忘れていた戦いの感覚……サーヴァント同士による戦場の感覚だった。

 

だが、それはおかしい。ここは───否、この世界は自分達の知る世界ではない。

 

自分という再現されたデータを地上にあった冷凍睡眠状態の自分に移す為、桜がムーンセルの力で以てサーヴァント達と共に地上へ降ろした。

 

その際、自分達のいた世界からは弾き出され、似ているが違う平行世界へと跳ばされてしまっている。

 

まだこの世界の事は知らないことは多いから絶対にとは言えないが、それでも皆のようなサーヴァントはいない筈。

 

もし存在すればそれはその地が聖杯戦争の地である事は間違いない。

 

以前、ギルガメッシュから訊いたことがある。本来聖杯戦争は七人のマスターと七人のサーヴァントによる乱戦が主体であると。

 

なら、やはりあの女騎士はサーヴァントなのか? ならばマスターはどこに?

 

「っ! 奏者よ! 何を呆けておる!」

 

っ!

 

言われて我に返る。一度距離を開けたのかセイバーは走れば此方の手の届く距離まで来ていた。

 

セイバーの衣装のアチコチには細かい擦り傷が見える。……悪いことをした。戦いの最中に他の考えにうつつを抜かすなど愚の骨頂。

 

そんな慢心を振り払うように頬を両手で打ち、思考を戦いに移す。

 

済まないセイバー。迷惑を掛けた。

 

「うむ、特別に許そう。ここから先は余と奏者のオンステージだ。あの無礼千万で厚顔な女剣士を蹴散らそうではないか」

 

───そうだな。……所でセイバー、あの女騎士と打ち合って何か気付いた事はないか?

 

戦いにおける自分の役割はサーヴァントのバックアップ。セイバーの実力を十二分に発揮させる為に相手の情報は不可欠になる。

 

あくまで、あの女騎士をサーヴァントとして語るなら───

 

「うむ。今ので奴のクラスが余と同じセイバーである事は間違いないと確信した。ただ────」

 

ただ?

 

「奴の持つ剣、何やら細工が施されているようなのだ。それがいちいち目にはいるから鬱陶しくて叶わん」

 

言われて女騎士の持つ剣に注目している。幸いに向こうもセイバーの実力を思い知ったのか迂闊に攻めてこようとはしない。だからじっくりと彼女を観察するに危険を伴うことはなかった。

 

────確かに、女騎士の持つ剣はどこか機械染みていて何らかの仕掛け(ギミック)がありそうに見える。

 

機械仕掛けの剣。そんな剣を持った英霊なんているのだろうか?

 

「────参る!」

 

 と、今まで黙っていた女騎士がたった一言の言葉と共に再び突進してきた。

 

セイバー!

 

「うむ! 心得た!」

 

自分の叫びと共にセイバーもまた再び弾丸となって女騎士を迎え討つ。

 

そして、二合目の打ち合いが始まろうとした時。ふと、奇妙な音を聞いた。

 

それはまるで何かを充填……いや、装填した音。そして見えたのは女騎士の持つ剣から一個の薬莢が弾け飛ぶ光景。

 

装填、そして薬莢。この二つに嫌な予感を感じた俺は。

 

「セイバー! 下がれ!」

 

「っ!」

 

「紫電─────一閃!」

 

 女騎士の剣に、眩いまでの炎が宿る。アレは拙い。振り下ろされる破壊の斬撃を前に。

 

「花散る(ロサ)──────」

 

セイバーは下がるのではなく、敢えて前へと踏み込み。

 

「天幕(イクトゥス)!!」

 

自身の真紅の大剣に更なる力を込め、女騎士に目掛けて打ち込んだ。

 

力と力、二つのエネルギーはぶつかり合い、せめぎ合い────そして。

 

猛烈な爆撃となり、周囲一帯を巻き込んで爆散した。

 

 くっ、セイバー!

 

堪らず声を大にして叫ぶ。しかし、その叫びすら爆発の余波によりかき消され、俺はただ襲い来る爆風に堪えるだけで精一杯だった。

 

やがて爆風も収まり、煙も晴れてきた所で視界も良好となり、辺りを見渡すと。

 

──────っ!!

 

ウェディングドレスを身に纏っていた花嫁は、腹部からにじみ出る鮮血によってその純白のドレスを赤に染め上げていた。

 

彼女の本来の色は赤だ。だが、瞬時にそれは違うと頭の中で否定する。

 

彼女に似合う赤は情熱。彼女の在り方が炎に思えるからこそ彼女は赤が似合うのだ。

 

断じて、あのような血に染められた色合いではない!

 

 剣を突き立てて必死に堪えているセイバー。その表情は苦悶に満ちながらもしてやったりと言いたげな……悪戯が成功した子供の顔をしていた。

 

何だろうと向こうへ視線を向ければ、そこにはセイバーと同じ様にボロボロの姿となった女騎士が奇しくもセイバー同様地面に剣を突き立てて膝を地に着けていた。

 

しかも、彼女が動かない所を見る限り、どうやら彼女は気絶しているようだ。

 

 あ、相打ち? まさかセイバーはあのタイミングの最中で避けるよりも互いに打ち合う事で両者に……自分を含めてダメージを与える事を選んだのか!?

 

確かにあのタイミングでは完全に避けきれる事は出来なかった。同時に生半可な防御では防ぐことも………。

 

自分の所為だ。と、後悔しながらセイバーの下へ駆け寄り、崩れる彼女の身体を抱き留めた。

 

「そ、奏者。すまぬな、無様な姿を見せた」

 

謝らないで欲しい。今回の戦いは自分の責任だ。謝らないといけないのは自分の方だ。

 

「そんな愛らしい顔をするでない。ひとまずあ奴の動きは止めた。悔しいがここは退くとしよう」

 

あぁ、此方も被害は多大だがあの女騎士も動けなくなった今、逃げる事は容易い。

 

反省は後ででも出来る。今は撤退の時だ。

 

俺は動けなくなったセイバーを抱き抱え、肉体強化によって増強させた身体能力でこの場から離れようとする。

 

───────が。

 

これは─────糸!?

 

細く、緑色に輝く糸が自分達の身体を締め上げていた。

 

「シグナム、大丈夫?」

 

「珍しいな。シグナムがここまでボロボロにやられるなんて」

 

「それほどあの剣士の力は強力だったという事か」

 

頭上から聞こえてくる三者三様の異なる声。

 

満足に動けなくなった身体を這いずる事で声のする方に向ける。

 

そこにいたのは、宙に浮かぶ三人の騎士。

 

三人の内二人は女性、しかもハンマーを手にした赤い格好の女の子は外見的にはまだ年端のいかない少女。

 

いや、外見に惑わされてはいかない。あの口振りからしてこの三人は全員セイバーに重傷を負わせた女騎士と同等の力を有しているのが分かる。

 

 未知の敵の更なる襲撃に背筋に悪寒が走る。だが、ここで地べたに這い蹲っている訳にはいかない。

 

セイバー!

 

 

 

声に出して彼女を呼びかける。しかし、彼女からは返しの言葉が聞こえてこない。身体を拘束されているのになんの反応も示さない所から察するに、彼女も気を失っている。

 

彼女の下へ往く為に地面を這う。ゴリゴリと堅いアスファルトが身体の至る所に食い込んでくるがそんなものは苦にもならない。

 

何故なら、あそこで血を流して気を失っているセイバーの方がもっと苦しく、痛い思いをしているのだ。

 

「……やめておけ、もう貴様に出来ることはない。大人しく諦めろ」

 

犬耳と尻尾を生やした男から、諦めろと告げられる。だが、止まらない。

 

「諦めなさい。私のクラールヴィントからは逃げられないわ。大人しくして、今なら傷の手当てもちゃんとするわ」

 

緑色の女性に諦めろと告げられる。しかしそれでも止まらない。

 

二人から諦めろと言われ、それでも止まらず、ゆっくりだがセイバーに近付きつつある自分に苛立ちを覚えたのか。

 

「おい、いい加減にしとけよ。あんまり余計な手間をかけさせんな」

 

鉄槌を手に持った赤い少女が立ちふさがった。

 

これ以上動いたら潰すのだと、目の前の少女の瞳が語っている。

 

………ふざけている。全くもってふざけている。

 

いきなり攻撃してきておいて諦めろだの傷を治すから動くなだの、挙げ句の果てには潰すだの……好き勝手言ってくれている。

 

そして何より不快に思うのが、“この程度の窮地で自分が諦めていると思われている事”だ。

 

「…………け」

 

「あぁ?」

 

「───────どけ」

 

一言。たった一言だけ紡がれた言葉は少女の何かを揺さぶったのか、その瞳を大きく見開かせている。

 

「……………シャマル、『闇の書』を」

 

「ヴィータちゃん?」

 

「コイツ、大した力なんて持ち合わせてねぇクセにそこらの魔導師よりも固い意志を持ってやがる。“アイツ”も言ってただろ、この手のタイプは放っておくといつの間にか逆転してるって」

 

「……そう、なら蒐集は貴女に任せるわ。私はシグナムの治癒をしてくるわね」

 

そういって緑の女性は女騎士の方に向かい、赤い少女は左手を掲げ此方に詰め寄ってくる。

 

「許してなんて言わねえ。恨んでくれても構わねぇ、けど、今はアンタの力、貰い受けるよ」

 

そういって少女の左手に現れたのは………一冊の本。

 

十字架の装飾が施された本を前に、背筋に悪寒が走った。

 

なんだ………あれは? ただの本でないことは分かるが、それでもあの禍々しさは……まるで絵本のお伽話に出てくる呪われた魔導書のよう。

 

ギギギと音を立てて開くその様は、まるで死者を招く棺。

 

「闇の書、蒐集」

 

少女の呟きと共に妖しい光を放つ魔導の書。

 

そこに意識が奪われ掛けた──────その時。

 

「ヴィータ! 下がれ!」

 

男の声を聞いた瞬間、少女は闇の書と呼ばれる書物を閉じ、後ろへと飛び退く。

 

瞬間、少女のいた場所に何かが突き刺さり、爆発。俺はその爆風と衝撃波に圧され、吹き飛ばされてしまう。

 

そして、宙に浮かんだ自分の身体が暖かい何かに抱き留められ、縛られていた身体の糸が瞬く間に切り裂かれ、身体の自由が解放されていくのが分かる。

 

─────あぁ、本当に、ウチの英霊達はなんでいつも登場するタイミングが良いんだろう。

 

 

「全く、夕飯の時間になっても帰ってこないから心配して来てみれば……………相変わらず君の女難のスキルは健在か」

 

そんなスキルはない。と皮肉を語る褐色肌のオカンに返す。

 

「うわ軽る! セイバーさんなんであんなにいつもガツガツご飯食べてるのに太らないんですか? 不公平すぎですぅ……て、ご主人様! いいいいけません男同士だなんて! 非生産的ですぅ! ハッ! まさかこれまで私の誘惑を幾度も跳ね返してきたのはご主人様にそういう性癖があったから!?」

 

………そして、こちらも相変わらずだねキャスター。そしてありがとうセイバーを助けてくれて、お陰で助かった。

 

セイバーを抱えたまま此方に駆け寄ってくるキャスター。彼女もアーチャー同様黒の呪術者の衣装を身に纏っている。

 

駆けつけてくれたサーヴァント達。二人に簡潔に、それでいて真摯を込めた礼を言うと。

 

キャスターの手が傷付いた自分の頬に汚れる事も厭わずに優しく触れてくる。

 

「いえいえ、ご主人様もよくご無事で………セイバーさんとここで暫くお休みください。───あの騎士気取りの三下、ちょっと●●してきますんで」

 

………あれ? もしかしてキャスター、めちゃくちゃ怒ってる?

 

「……責任は君が持ってくれよマスター。彼女、他の女が君に手を出したと思い機嫌を損ねているようだ」

 

全身から怒気というオーラを醸し出すキャスターにアーチャーは引いていた。いや、手を出されたというのは本当だが……意味合いが違くないか?

 

「何者だテメーら、邪魔すんなよ」

 

「アラアラ、人の旦那様をいきなり襲っておいて邪魔とか、いよいよ度し難いですねぇ………呪うぞ?」

 

ゾクッとした。彼女の敵意……いや、殺意か。直接彼女の殺意を向けられていないのにこうも悪寒がするとは……。

 

そんなキャスターの殺意を面と向かっている赤い少女は目を大きく見開いている。

 

「やれやれ、彼女が悪霊の類で喚ばれていたと思うとゾッとするな。流石マスターだ。あんなじゃじゃ馬をよく今まで制御できたものだ」

 

 いや、あんまり出来てないと思う。というか、誰も彼女の旦那発言に誰も気にも止めていない。まぁ、流石にこの場面では指摘しないと思うが。

 

「そ、奏者は余の婿……だ」

 

と思ったら気絶しながらもセイバーが反応した!?

 

「だが、実際どうするマスター。セイバーが一人撃退したとはいえ以前として数は向こうが上。しかもあの緑の方は回復担当と来ている。長引けば此方が不利になるぞ」

 

そう、アーチャーの指摘の通り状況は未だ此方が不利だ。あの赤い少女の持つ鉄槌も女騎士と同様に仕掛けがありそうだし、青い男の方は構えを見るに徒手空拳が得意に見え、緑の女性は糸の拘束と回復と卓越した後方支援者だ。

 

もし彼女達が一斉に襲いかかってきたら、そしてその攻撃方法が洗練された連携だったら、今の自分達では勝てる見込みは限りなくゼロに近い。

 

「あぁ、私も同意見だ。故にキャスターの迫力に圧されている今がチャンスだ。タイミングは此方でやる。マスターはセイバーを抱えて逃げる事を第一に考えてくれ」

 

アーチャーの呟きに頷く。そして、今にもキャスターが飛びかかろうとした…………その時。

 

「! ヴィータ、管理局の魔導師が此方に向かっている。相当な数だ」

 

頭から生えた耳をピコピコと動かし、男は少女に何か言っている。

 

……今更だが、何で男に犬耳?

 

「ヴィータちゃん、シグナムの回復もまだ時間が掛かるだろし、ここは………」

 

「チッ、分かったよ。ここは大人しく退いてやる。けどな、おい! そこのお前!」

 

……はい? 俺?

 

「次会った時はゼッテーお前の魔力頂くからな、覚悟しておけ!」

 

 鉄槌を自分に突きつけ、捨て台詞を吐くと少女達はそれぞれ宙に浮かび、それぞれ別方向へと飛んでいった。

 

………て、飛んだ!?

 

「マスター! 呆けるのは後だ。恐らくは結界が消える。我々も撤退するぞ!」

 

「あのガキんちょめ、覚えてやがれよ。それはそうとご主人様、セイバーさんは私が責任持ってお預かりします。マスターはアーチャーさんに捕まって下さい」

 

分かった。何がどうなっているのか、今日の出来事を桜とギルガメッシュに話す以上、ここに留まるのは宜しくない。

 

抱き抱えたセイバーをキャスターに預け、自分はアーチャーに捕まり、サーヴァント特有の超人的な身体能力で以て跳躍し、その場からさっていく。

 

 やがて元の空間へと戻り、街にはまるで何事もなかったように人々の活気で賑わっていた。

 

冬の肌寒い外気に触れ、自分はまた新たな戦いに巻き込まれたのだと、静かに確信していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛生軌道上。時空管理局大型艦船『アースラ』

 

 宇宙空間に佇む次元を渡る船。現在の“地球人類”では到底到達しえない技術の塊。

 

そんな近未来的宇宙船の内部で一組の男女が大きなモニターを前にしていた。

 

「……また、“闇の書の守護騎士”が現れたみたいだね」

 

「うん。けど、どうやら今回は対象の蒐集に失敗しているみたい」

 

「失敗?」

 

 その言葉に黒い制服を纏う少年は怪訝に思う。モニターに移る四人組、守護騎士と呼ばれる彼女達は皆狙った対象者達を確実にしとめているからだ。

 

その実力は魔導師のランクで言えば“S”しかも古代ベルカの騎士ならば近接戦闘では無類の強さを発揮する。

 

事実、そんな彼女達に同じく優秀な魔導師の少女が二人も撃墜されている。

 

そんな彼女達からよくも逃げ延びたのだと少年は驚き、関心する。

 

だが、その一方でキーボードを叩く青い制服の少女は少し苦笑いを浮かべている。

 

「それで、ね、クロノ君。一応対象者の映像も一枚だけあるんだけど……見る?」

 

「……そうだな。もしなのはやフェイトとは別の魔導師がいるのなら接触するためにも必要かな」

 

「………うん、分かった。けど、見て驚かないでね」

 

「?」

 

一瞬だけ間を空ける少女にクロノと呼ばれる少年は首を傾げる。

 

一体何だろうと怪訝に思うと、目の前に新たに大きくモニターが映し出され。

 

「───────花嫁?」

 

間の抜けた顔をしてしまい、少女にクスリと笑われてしまった。

 

 




今更ですが、この作品は一つの世界に複数の作品が登場するのではなく、一つ一つ違う世界に介入するという物語です。

ディケイド的な。

………あれ? もしかしてそれって多重クロスじゃない?

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