この世界。自分のいた世界とは別の所謂平行世界へと跳んで早1ヶ月以上の月日が流れた。
誰もが楽しみにしているだろうクリスマスの日を前に、二度も襲撃を受けるという大波乱を経験しながら、私こと岸波白野は日頃の感謝を込め、マンションにいるだろう女性陣にプレゼントを買ったのだが。
その後に偶然ばったりと出会ったヴォルケンリッターなるこれまで自分達を襲ってきた騎士達と出会い、彼女達の家に拉致される。
危うく斬り殺されるかと思いきや、此方の言葉に耳を傾けてくれたお陰でどうにか窮地を脱出した────と、ここまでは良かったのだが。
「ほら子ブタ、さっさと口を開けなさいな。この私が食べさせて上げるのだから素直に言うこと聞きなさい」
「…………」
今現在、別の意味で窮地に立たされているとです。
差し出された箸に刺さったミートボールを頬張り、モグモグと噛みしめて飲み込む。
「どう? おいしい?」
上目遣いで訊ねてくる少女……ランサーことエリザベートに美味しいよと返す。
その返しに気分を良くしたのか、ランサーは次々と受け皿に料理を乗せ、自分を食べさせようと迫ってくる。
い、いやね、実際嬉しいよ? 角や尻尾を生やしていると言っても彼女は間違い無く美少女の部類に入る。
けど……。
「あらあら、良かったわねぇ岸波君? 可愛い女の子に食べさせて貰えるなんて男冥利に尽きるわね。これならもう思い残す事はないんじゃない?」
向かい側に座る阿修羅をも凌駕した覇気を纏った遠坂凛 が菩薩の如き微笑みを向けてきている彼女を前に、夕飯時なのに食欲がだだ下がりである。
どうやら最初の再会の時にミスをしたのか、あれ以来マトモに口を聞いてくれなかった彼女だが、夕食時に更に悪化。
同じく再会を果たしたランサーが隣に座ると、凛の怒りのボルテージは瞬く間に上昇し、今では此方の一挙一動に反応して怒りを募らせている。
……正直、おっかないです。
怖すぎて逃げ出したいのだが、隣に座るランサーがその腕力でもって離さないから席を立つことすら叶わない。
流石竜の娘、その怪力は今も健在である。
そして上記の通り、ランサーは自分に引っ付いている。……つまりは密着状態である。
それが凛の琴線に触れているのか、彼女の怒りボルテージは更に上昇。負のスパイラルの完成である。
その内、彼女の細めた目からビームが出てくるのではないか……それ程までに彼女の表情は恐ろしかった。
そして恐ろしい序でにもう一つ思ったのが。
「うわ! うわわ! これが噂に聞くSHURABAなんやな! ウチ初めて見た!」
「ちょ主、目を爛々と輝かせて見ないで下さい! 主の教育に悪いです!」
「大丈夫や! ウチちゃんと知識とこの後の対応は覚えてるもん! 確かあれやろ? 取り敢えずnice,boat。って言うんやろ?」
「ダメです主、それでは血の雨が降ります」
「そうですはやてちゃん。その前に中に誰もいませんよ。て言わないと」
「貴様の仕業かシャマルゥゥゥゥッ!!」
意外にも、彼女達とは気が合いそうな気がする。
そんな気がするんだ。
「お前、結構余裕そうだな」
現実逃避とも言う。
と言うか、何故ランサーはこんなに自分に引っ付いて来るのだろうか?
彼女は人とこういう触れ合いを極度に苦手にしている。手を繋ぐ事は勿論、こうしてくっ付くのは彼女的にはかなり抵抗を感じるのではないだろうか?
「は? 何で私がこんな事をしているかですって? 恥ずかしくないのかって? そう言ってるの? そんなの……恥ずかしいに決まっているじゃない」
では何故? と聞き返すと、ランサーは受け皿を持ったまま目を逸らし、顔を真っ赤に染めてボソボソと小声で呟き始めた。
「だ、だって、折角また会えたんだし。本当はもう二度と会えないと思ってた訳だし? その………う、嬉しかったし?」
───うん?
「と、兎に角私がしたいからこうしているの! わ、悪い!?」
突然怒鳴らた。その迫力に押されながら頷くと、ランサーは「分かればいいのよ」とだけ言って、変わらず自分の腕に引っ付いている。
顔を真っ赤にしながらも離れようとしないランサーに、どうしたものかと困っていると。
「こはぁーーー……」
口から煙を吐き出し、金髪のツインテールを揺らす凛が視界に飛び込んできた。
『初号機は!? パイロットの様子はどうなってるの!?』
『ダメです! 反応ありません!』
『え? な、何これ? パイロットの反応はないのに初号機のシンクロ率が上がっている!?』
『そんな!?』
『まさか……暴走!?』
付けたままのテレビからそんな話が聞こえてきた。
止めて遠坂さん。使徒との決戦はまだ先よ。
「こ、これがSHURABA……想像以上の迫力や」
「こ、こえぇ、凛の奴いつもの倍以上にキレてねぇか?」
「二人の少女が一人の男を巡って争う……はやてちゃんの将来の為にこの場を是非録画しておかないと!」
「そこまでにしておけよシャマル」
その後、激昂した凛を何とか宥めつつ、夕食の食卓は進み、なんだかんだありながら結果的にはシグナム達とは和解。
少々ハラハラした時間ではあったけれど、その後の彼女達との時間は有意義に過ごせたと思う。
あ、あと彼女達のリーダー格であるシグナムさんとは最後辺り結構話せたりして友人みたいな関係になれた。
やはり同じ苦労人として色々感じる所があるらしい。
「この見境なし」
なんでや。
◇
八神家で夕飯をご馳走になって時刻は九時を過ぎた頃、すっかりお邪魔になってしまった自分はそろそろお暇する事にした。
八神家の皆さんに見送られ、漸く家に帰れるかと思った矢先。
「そこまで送っていくわ。調度、話したい事もあるしね」
見慣れた髪を駆け上げる仕草をして、凛がそう言うと──。
「なら、私も行くわ。いざという時マスターを守るのがサーヴァントの役目でしょ?」
ランサーも当然の様に付いてくる事になった。
そうして凛とランサーに送って貰い(何故か挟まれた。逃げ場がない!)電灯の付いた暗い夜道を歩いていく。
誰も言葉を口にしない沈黙の空間。ランサーは夕食の時と同じように自分の腕に引っ付いて一人キャッキャッとはしゃいでいる。
だからなのか、暗闇でよく見えない凛の顔が般若に見えるのは……。
……あの、凛さん?殴ったりしませんよね?
「あら何? 岸波君にはそんな性癖があったのかしら?」
ホントスミマセンゴメンナサイ。ですからもう勘弁して下さい。
彼女の有無を言わせない微笑みに高速の速さで頭を下げる。……自分の周りの女性陣はどうしてこう、気が強い人ばかりなのだろう。
「何か言った?」
いいえ何も!
「はぁ、……まぁいいわ。貴方への制裁は今度にして今は重要な話が先よ」
呆れられながら凛はとある方向に向けて指を差す。何だろうと思い視線を向けると、人の気配がない夜の公園を差していた。
どうやら、あそこで話をするつもりらしい。街灯以外目立った所もないし、あの家で話せない内容をあそこでなら話せるのだろう。
凛の提案に分かったと頷き、彼女の後をついて行く。
所で凛さんや、先程制裁がどうとか言ってましたけど……冗談ですよね?
「ふふっ」
何その薄ら笑い。
凛の意味深な微笑みに怯えながら、人気のない海沿いの公園へと足を踏み入れた。
誰もいない公園。自分達以外は人の気配がないこの場所で、凛と自分は向かい合うように立っている。
「白野君。話をする前に一つ質問していい?」
彼女の問いに自分は黙したまま頷く。凛……彼女が言いたい事は恐らくシグナム達の事に関する事だろう。
「白野君は彼女達の持つ魔導書、闇の書って本を見たことある?」
やはり。と思うと同時にあると返答する。
凛の言う闇の書とは十中八九十字架の装飾が施されたあの本に違いない。
あの禍々しい嫌な空気を醸し出している魔導書など、ムーンセルにいた頃にだって見たことがない。
「そう。アンタもあの魔導書がどんなにヤバい代物か理解したみたいね。あの中にいる化け物を解き放ったらそれこそ未曾有の大災害になりかねないわ」
険しい表情の凛を前に、自分も同じく頷く。
あの中にあるモノは危険だ。どこか遠い所で厳重に封印させるか、強力な一撃で粉々に打ち砕く位しか方法が思い付かない。
あの本の中に蠢いているのは、そういう類のモノだ。
「そうね。私もアンタに同意見だわ。でも、今の私たちではそれは無理。だから──」
?
一瞬だけ言い淀む凛に、思わず首を傾げる。
すると───。
「あの魔導書は危険な存在よ。だから、あの魔導書が完成する前に───八神はやてを、殺さなければならない」
─────え?
ちょ、ちょっと待て。今、凛は何て言ったんだ?
殺す? 誰を? 八神はやて? はやてって……まさか、あの車椅子の少女を?
凛の言葉に何をバカなと言いたくなったが、彼女の悲痛な顔を前に何も言えなかった。
凛は……本気だ。必要があるなら躊躇なくあの少女を殺す事を厭わないでいる。
そして凛の言葉が嘘ではないように、今までにやけ顔だったランサーの顔が曇っている。
──だが、それはあまりにもおかしい話だ。何故闇の書の完成を防ぐ為にあの幼い少女を手に掛ける必要がある?
「彼女は闇の書と契約しているのよ。彼女が特定の年齢に達する時、自動的に闇の書の主になるよう、予め細工をしていたのでしょうね」
契約とは誓約。つまりは目的があって交わされる約束の上位変換システムだ。
契約書という一般会社でよく使うモノであるいっぽう、魂レベルで縛る呪いじみた物だって存在している。
だけど、それでは何のためにあの少女はそんな契約を? そこまでして望む願いとは一体何なんだ?
「いいえ、彼女自身にはなんの望みもないみたいよ。これは一緒に暮らしていた私がよく知っている。あの娘は碌な願いがない。いえ、欲が薄いのよ」
何だろう。その言い回しをする凛に何か違和感を覚える。
いや、違和感を感じるのは凛ではなく、彼女を通して欲が薄いとされるあの少女か。
欲が薄いと言うのは生まれた時からそういう性質なのか、或いは既に充分過ぎる幸福を得ているからか。
まぁ、10歳になるかならないかの少女に欲望云々説いても仕方ないと思うが。
「どうしてあの娘が闇の書の主に選ばれたのか、その原因は分からない。けれど、はやてが魂レベルで闇の書と接続(リンク)しているのは確かよ」
またもや凛の言い方に違和感を覚える。そもそも、どうして彼女はそんなに自信を持って言えるのだ? 喩え一緒に暮らしていると言ってもその人の精神を潜らない限り………。
そこまで言い掛けた所で口が止まる。───待て、あるぞ。一つだけだが相手の精神に潜る方法が!
「そう、白野君の想像通りよ。私ははやて──ではなく、魔導書である闇の書に使ったのよ。殺生院キアラの持つコードキャスト………“万色悠帯”を」
万色悠帯。それは月の裏側での事件で全ての元凶となった張本人、殺生院キアラが用いる彼女独自で編み出した禁忌の術。
相手の魂に潜るだけではなく、相手の魂を自分の内側へと引き込む秘技。
確かに彼女に解読してもらう為に万色悠帯のコードを渡したが………まさか、実際に使えるまで会得していたとは。
「な、なによ。どうして何も言わないのよ? アンタならこんな術を使った私に何か言いたい事があるんじゃない?」
万色悠帯は使う人の目的次第で最低最悪の兵器になり得る力を持つ。相手の精神に潜り込み、意識を奪えば体の言い操り人形にしたり、逆に魂を自分の内に誘い込めば相手は器のないただの肉塊に成り果てる。
そんな危険な術を凛が使った。──本来なら糾弾すべき事なのかもしれないが、自分はさほど怒りを覚えなかった。
何故なら、その術を使った事を凛自身が深く反省しているから。故に自分には彼女に対して怒る必要などないのだ。
それに、彼女がそんな事は絶対にしないと。表、裏を通じて知り得たから。
だから、余計な言葉は使わず、ただ一言だけ告げる。
「君を、信じていたから」
「──────っ、ば、バカじゃない!」
……怒られてしまった。
まぁ、確かに面と向かって言う言葉ではないな。今更ながら気恥ずかしくなって頬が熱くなってきた。
……話を戻そう。何故凛ははやてにではなく闇の書に万色悠帯を?
「はやてと闇の書には何らかのパスがあるって前から気付いていたわ。パスが繋がっている以上、闇の書にも何らかの接続因子が存在する。寧ろ、なくてはならないのよ」
それは……どうして?
「さっきも言った通り、闇の書とはやては魂レベルで契約をしている。けれどはやて自身にはそれを繋げるパスがない。仮にあったとしてもあの娘にはそれだけの術式を展開できる力………いや、知識がないのよ」
………成る程、はやてに闇の書と繋がる因子が見当たらない以上、原因は闇の書しかない。ということか。
「そう言うこと。闇の書を通じてはやての状態を診るつもりだったけど……正直、かなりヤバいわ」
眉を寄せ、表情を曇らせる凛に事の重大さが伺える。
「白野君。この世界には自分とは別の魔術体系が確立されているのはご存知?」
凛の問いに知っていると返す。知っているも何も、実際彼女達の魔はこの身で以て思い知っている。
「シグナム達はそんな自分達の使う魔術を生み出す器官をリンカーコアと呼んでいるみたい」
リンカーコア。それは自分達でいう魔術回路の事を言うのだろうか。
「そうね。その認識で間違いないわ。で、はやてにもリンカーコアがあるのだけれど、彼女の場合そのリンカーコアが闇の書に侵食されていたわ」
リンカーコアの侵食。自分の魔術を生み出す器官が別のモノに蝕まれる………。
それがどんな害となるのか、ただ聞かされている自分には想像すら出来ない。
「リンカーコアが侵食された事によりはやての足は不随となった。しかも、それだけじゃなく闇の書は随時はやての躯をリンカーコアを通じて蝕んでいってる」
はやての車椅子生活で歩けなくなった真実、そしてその侵食が今も進行していると聞かされ、自然と自分の手は握り拳を作っていた。
そうか。凛は自分よりもずっと前からこんな気持ちを持っていたのか。
なら────
「助けよう。凛」
「………白野君?」
それが、自分の選んだ選択だった。
はやては闇の書に蝕まれて以前から、そして今も尚苦しんでいる。
そして、そんな彼女を助ける為にシグナム達も傷付いている。凛も、何も出来ないでいる自分を悔いている。
なら、助けるしかない。この中で誰よりも弱く、力のない自分が言っても説得力は皆無だろうが、それでも言わずにはいられない。
身を粉にして足掻いているシグナム達が、報いるには、それぐらいしか手がない。
それに、“闇の書の中にいる”声の主だってそれを望んでいると思う。
でなければ、助けてなんて言葉が出るわけがない。
「……ホント、これが最弱のマスターだって言うんだから始末が悪いわよね。白野君、アナタ自分がどれだけ無茶な事言っているか自覚してる?」
無論、自覚はある。けれどこっちには自分より格段に優秀な魔術師と何度も戦いその強さを思い知ったランサーがいる。
「ふ、ふん。流石私の子ブタね。なかなか見る目があるじゃない」
「全く、結局は丸投げじゃない。当然、言い出しっぺのアンタも手伝ってくれるのよね?」
勿論だ。幸い此方には頼りになる四人の英霊がいるんだからな。
と、そんな事を言った途端、場の空気がシンッと静まり返った。
………え? どしたの?
「……何言ってるの? アンタのサーヴァントは狐のいかにもあざといキャスターでしょ?」
「はぁ? 貴女こそなに言ってるの凛? 子ブタのサーヴァントは私が認めた剣士、セイバーじゃない」
食い違う二人の言葉に思わずしまったと口を結ぶが、既に手遅れなので大人しく白状する事にした。
◇
「え、英霊が四人とか、最早チートってレベルじゃないわね」
「あ、あれ? 何だろ。私の記憶にないのに私の本能がその三人には絶対に会うなって叫んでる。特にギルガメッシュとか言う奴に」
自分の今までの顛末を話し終えると、凛とランサーはそれぞれ疲れ切った様子で公園のベンチに座り込んでいた。
凛達がこの平行世界にいる理由。はやてに拾われるまで記憶を無くしていたこと、何故かランサーが受肉していた事など不可解な事や分かった事などを話している内に、既に時刻は10時を過ぎていた。
けれど、ムーンセル(仮)については話していない。だって話してしまったら凛が発狂しながらハイキックしてきそうなんだもの。
太陽系最古の物体を真っ二つに切り離すとか、あの世界で生きている人間からすればとんでもない事には違いない。
……あれ? そう言えば、そんな事をしでかした彼等のマスターである自分はあの世界ではどんな扱いになっているのだろう?
やばい。知りたいけど怖くて聞き出せなくなってきた。
今更思い浮かんできた自分への疑問に冷や汗を流す一方、凛は深い溜息を吐き出して──
「ま、兎に角アンタの手札は把握したわ。私も私で色々調べてみたい事があるし。何かあったら連絡して」
そうして手渡されたのは一枚の紙切れ。そこには凛の携帯番号とアドレスらしき文字が書き出されていた。
すぐさま自分の携帯に凛の番号とアドレスを打ち込み登録を済ませる。
互いに協力する事になった以上、連絡手段は必須事項。凛の事だから不必要な連絡は迷惑だろうから、頻繁に掛ける事はないたろうが……。
「じゃあ、私達はここで帰るわ。多分、あのバカ達は今日も蒐集に行っているだろうし、はやてを一人にしておくわけにはいかないから」
あぁ、その方がいい。一人というのは存外堪えるものだ。ましてやあの幼い少女が孤独とやらを味わうには少しばかり早すぎる。
早く帰ってやれと言うと、凛もありがとうとだけ返して来た道を戻ろうと踵を返す。
その際、俺は改めて凛に言った。
絶対助けよう。はやてを、そしてシグナム達を。
その返事に凛は「当たり前よ」と強気の応えを返してくれた。
ランサーも名残惜しそうに離れると凛の後を追い、凛と共に暗闇の中へと消えていった。
………今日は、少しばかり疲れた。
セイバー達のプレゼントを買いに外へ出たかと思いきや、襲ってきたシグナム達と三度目の邂逅を果たし、更に凛達と再会した矢先に闇の書をどうにかするという話に繋がっていく。
さてさて、これから自分はどうするべきか。取り敢えず我が家で待つ勝手気ままな英雄様達に懇願の土下座をすることから始めるとしよう。
それが、はやて達を闇の書から解放させる最初の一手なのだから。
その後、帰ってきた自分を待ち構えていたのは涙目で斬り掛かってくるセイバーと鬼と化したキャスターの命を懸けた鬼ごっこを繰り広げたのは……思い出したくないので止めておく。
英雄王よ。遠見の筒とやらで覗いていただけでなく、その内容を脚色してある事ない事キャスター達に聞かせるのは流石に人としてどうかと思う。
今回は以前やった説明会その二です。
相変わらず矛盾だらけの考察ですが、笑って見逃して下さい。
そして、感想欄を見て思ったのですが……まさか、なのはGODまで期待してくれている方……います?
もし書くべきだと言う人は礼呪でもって命じて下さい。
そうでない人は参考までに次はどの世界に行かせてみたいか、検討してみて下さい。
勝手気ままな作者ですが、どうぞこれからも宜しく。