アーランドの転生者 ~僕は悪いぷにぷにじゃないよ!~ 作:ふに
朝日が登ったころ、奴らがやってきた
そう冒険者(デストロイヤー)だ!
なぜ分かったかというと、森のアチラコチラで爆音が鳴り響いているからだ
冒険者の中で、最も危険な生物
それは錬金術師
奴らは弱そうな外見からは想像だにしない恐ろしい道具で犬と鉄鍋を吹き飛ばしていった
正直恐ろしい
前衛に守られた錬金術師がコレほどの天災だとは・・・
だが、俺は前までの弱い俺じゃない!
鉄並の硬度、犬なみの俊敏性、数mは伸びる触手、縦2m横5mはある犬のような体格
まぁ手足は簡単な四角っぽい形だが、どう見ても犬だろう
犬化した俺は今まさに宿敵に立ち向かうのだ!
「わわ、なんか出てきた!」
「でっけー! こいつは強そうだぜ!」
「新種のモンスター・・・? ちょっと、一人で突っ込ま無い!」
「わにぃいいいい!(やってやるデス!)」
何故か犬化すると、「わに~」になるのだが、やはり口の形が悪いのだろうか?
敵PTは トトリ 置物 メルビア だ
俺の突進攻撃
1番危険なトトリを狙ったが、メルビアに防がれた
俺は鉄の塊並みの重さだと追うのに・・・コレがウエポンリミッターか、身体能力ならこの世界トップクラスだろう
止まっている隙にジーノが脇腹を切りつけてきた
イイ連携だが、俺の体は鉄のような硬度がある水のようなものだ、いくら傷つけても無駄無駄無駄~!
「うお、攻撃が効かねー!?」
トトリを守ることに専念していたメルビアを斧ごと咥え、引っこ抜くように投げる
そしてトトリに追加攻撃を・・・しようとしたら大量の爆弾が導火線をバチバチ言わせながら転がってきた
そう、俺は忘れていたんだ
ここはゲームじゃない
だから、爆弾を1つづつ投げるなんてルールはなかったんや
「わ、わにぃいいいいいい!?(ひ、ひぎぃいいいいいいい!?)」
爆風でボロボロになった俺は、ナントカ再生して立ち上がった
イタイ、コワイ、冒険者ヤバイ、もうやだー!!
し、死にたくない、死にたくないでござるー!!
「わにいいいぃいぃぃぃぃぃぃ・・・・(人間怖いー・・・・・・)」
黒プニ(犬)は涙目で逃走した
「「「え?」」」