アーランドの転生者 ~僕は悪いぷにぷにじゃないよ!~ 作:ふに
歩き続けること数時間、ようやく青ぷにを発見した
樽リスや青プニが居るってことは、結構街の近くなのかもしれない、サーチアンドデストロイに注意せねば
さて、試してみたかったことを早速実験してみよう!
ゲームでは分からなかったが、実際みてみるとプニの大きさは千差万別だ
大きいのも居れば小さいのも居る
俺の大きさは平均位のようだ
俺は群れから離れている小さめの青プニを探し、ゆっくりと後ろから近づき奇襲をかける
口?というか顔面にプニがめり込んでいくのがわかるが、襲われた方は体をプルプルさせて必死の抵抗を試みている
「ぷに~!(合体します、させます、食われなさい!)」
途中まで取り込んだ後、青プニが抵抗しなくなった
死んだのか? とも思ったが、取り込もうとしていた奴の顔がなくなっていた
気がついた時には俺はそいつと合わさったくらいに大きくなっていた
・・・これは、イケる!
でかいことは、すなわち強さだ
ドラゴンでも10倍の大きさのプニならば倒せるかもしれない
そのくらい重要な要素だ
その後も一プニでいるはぐれを数匹取り込んだ所で異変に気づいた
足音と草をかき分ける音が聞こえてくる
これは・・・冒険者(デストロイヤー)だ!
逃げねば、逃げねば死ぬ!?
俺は急いでその場を離れようとして正面から飛んできたプニにぶつかった
どうやら回りにいたプニ達は、足音が聞こえる方に突撃しているようなのだ
うん、こいつらは単細胞だからな
死の恐怖など、ほぼ無いのだろう
しばらくして、水っぽいものが潰れるような音が聞こえてきた
人間怖い、マジぱねぇ
大きい草の中で隠れていた俺は、暗くなってきたのでプニの虐殺現場に行って見ることにした
音に気をつけていれば、突っ込まない限り大丈夫かも? っと思ったからだが、試してみたいこともあった
そこにはゼリーの欠片のような物が散乱しており、起こったことの悲惨さを物語っていた
そして、ゼリーが地面に染みこんでいっているようなのだ
水っぽいとは思っていたが、死ぬと液状になるのか・・・
しばらく眺めていると、水?にならずに残っている塊を発見したので、とりあえず食べてみる
うまいw
なにこれ美味しいんだけどw
プニの表面よりぷにぷにとした弾力と濃い味わいで体が満たされているような・・・気がする
あぁ、そういえばプニプニ玉とかいうアイテム在ったな~っと思いつつ、他にも落ちている欠片でまだ地面に吸収されていないものを食べ漁った
何故かそこら中にプニの残骸が落ちているのだ、食べないほうが失礼に当たるだろう(謎)
どうやら冒険者(デストロイヤー)は、ここら一帯の駆除のようなことをしていたようだ
まぁ巻き込まれなかったらこちらとしてもありがたいものだ
おかげで俺の勝てそうな敵しかここには居ないのだからな!
夜が明ける頃には、数十個のプニプニ玉と食べ、他のプニよりも高さが2倍ほどになっていた
駆除目的の冒険者のお陰で、残骸回収おいしいですw
お陰で他のプニをじっくり観察する余裕もできた
・草を食っている
・ある程度大きくなったら分裂して増える
・あまり大きくなろうとするものが居ない
公式では謎設定だった物を目の当たりにした気分で面白かったが、なぜ進化キャンセル(分裂)するのだろうか?
どんな個体でもでかくなればそれなりに強いはずなのに
う~んわからん、とりあえず俺は大きくなることを優先しよう
「ぷに~!(体重はパワーだぜ!)」