アーランドの転生者 ~僕は悪いぷにぷにじゃないよ!~ 作:ふに
錬金術とはけっこうアバウトだ
材料の特性と、作りたいもののイメージさえ大体あってれば結構できちゃったりする
まぁ何が言いたいかというと
【進化する栄養剤】
草系の品質を大幅に上げる
ただし、生命力が活発化した植物が、採取されまいと反撃してくる
前作ったやつだ
生きている特性を入れて、賢者のハーブとかいろいろ混ぜたらこうなった
つまり何が言いたいかというと、アバウトで感覚的なのだ!
前とった素材で依頼をこなしているご主人たちの後ろ姿を眺めるのも結構乙なのだが、さすがにずーっとというのは飽きが来る、いや飽きては居ないのだが、こう、美味しいものでも味を足したくなるというかな?
ってことで些細な日常を華やかにする物を作りたいわけですよ
それでいて稼げるやつなら直良
…ティンときた!
材料は、布素材2、俺素材2、雲綿花5、色の元必要数、何かの毛数本
【抱きまくら ロロナスペシャル】
元の世界で一時期話題になったやつで、だきまくらにカバーを付けて、脱がす感じを味わえるという革命的な抱きまくらだ
おかげで雲綿花がごっそりなくなったが致し方なし
もちろん売り先はクーデリア嬢だけどな!
だが、俺は失念してたぜ・・・このアトリエは3人もいた事にな!
「え゛なにそれー!? わたしが3人いる居る!?」
「うわ~、いいなぁ あれ、なんでここに隙間が… うひゃぁ!? ポチなんてもの作ってるの!?」
そりゃ俺が調合中はロロナ先生に擬態してますから、抱きまくら含めて3人ですよ
最近は何かの毛を定期的に摂取しているため、毛の再現までバッチリである
あえて部位特定はしないのが暗黙の了解というやつだ
「うわぁあ!? トトリちゃんソコむいちゃダメェ!!」
「というかポチ、色がついたから、更にロロナ先生とそっくりに… いずれ見分けつかなくなったりして…」
胸がデカイのと中身がぷにぷにで話せないのを除けばそっくりなのだ
俺頑張った!
「うぅぅ… ポーちゃん、コレどうするつもりなの?」
「わに~『クーデリア嬢にあげようかと』」
「くーちゃんに? なんで~? どうしてー?」
「わに~『親友が冒険に出たままなかなか帰ってこなくて寂しいと漏らしていたので』」
完全なるでっち上げである!
だが、事実なので俺は悪くない、タブンキット!
「そっか~、やっぱり定期的に帰ってきたほうが良かったかなぁ~…」
「わに~『ではちょっと行ってきます』」
「うん、ご飯までには帰ってくるんだよ~」
「ロロナ先生、いいんですか?」
「ちょっと、いやかなり恥ずかしいけど、くーちゃんが欲しいって言うなら叶えてあげたいし…」
「えっと、そうじゃなくって、ポチ、擬態したまま行っちゃいましたけど…」
「そっか~… って、わたしのままいっちゃったの!? ポーちゃん待って~、ソレは恥ずかしいからやめてー!?」
「へ~ほんとそっくりね~、胸以外」
「うぅぅ、だから嫌だったのにぃ、ポーちゃんも早く元の姿に戻ってよぅ」
「肌触りまではさすがに再現できてないのねー、あら、よく伸びるわね…」
「ふふぇぇーん! どうせおっぱいおっきくないもーん!」
ε=ε=ε=ε=(ノД`)
「あ、こら! 廊下ははしらない! …いっちゃったわねぇ、ま、なんかできたらまた持って来なさい!」
ロロナが悲しみを背負って迷走した後、抱きまくらカバー付きは1000コールで売れたことをここに報告しておく
クーデリア嬢マジ太っ腹、俺に出せない額をポンと出してくる、そこに痺れる憧れルゥ!