アーランドの転生者 ~僕は悪いぷにぷにじゃないよ!~   作:ふに

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っと言うわけで、ヘルモルト家に住み着いたポチです

ツェツィさんの料理はギガウマだった、調理された料理がこんなにうまいとはな!

調子に乗ったツェツィさんに消化仕切れないほどの料理を食べさせられ、お腹を引きずらないと歩けなくなったのはいい思い出だ

 

俺、生きててよかった!

もう、冒険者(デストロイヤー)に怯ず、安定したペット生活をおくるんだ!

 

結局食材が足りなくなり、トトリと一緒にご飯の材料を採取しに行く羽目になったのだがな!

 

最初の夜は、起きたらトトリの抱きまくらになっていた

人間じゃないのが悔やまれるが、人だったらこんな積極的なことはできないので問題など無かったぜ!

 

あ、ちょ、噛み付かないで!

ちぎれる、ちぎれちゃう~!?

 

 

 

 

最近わかったんだが、トトリは調合中に声をかけたり釜を覗きこんだりしないと触っていても気が付かない

まぁメルヴィアが調合中のトトリの胸を揉んでいるのをみてやってみただけなんだがなw

(人間なら犯罪です)

 

あ、そういえば俺って錬金術出来るのかな?

この世界に来たらやってみたかったんだよね~

 

・・・結論

作る前に、衝動的に素材を食べてしまった

俺はもう、飼われ専用でいい orz

 

だって、美味しそうだったんだもの!

 

 

 

数日立って、俺は初めてトトリの親父の存在に気づいた

なるほど、コレがステルス性能完備と名高いアーランドの無職か!

誰かに話しかけるまで、姿すら見えなかったぜ、どこの暗殺者だw

 

更に数日経ち、トトリと浜辺で散歩していると、親父さんの唸り声が聞こえてきた

 

あれ、コレなんか記憶に覚えが・・・

 

「ポチ、おもいっきり引っ張って!」

 

「わに~(あいあいさ~)」

 

そして、ロロナを釣り上げたのだ

いや、実際よく生きてたよなロロナ

いや、確か水中で呼吸できる雨があったはずだしソレかな?

 

てか、あの釣竿なんで出来てるんだ?

ずぶ濡れの人一人釣り上げて、損傷がないぞ!?

 

 

「きゅ~・・・」

 

「へ…? え! わああ! ロ、ロロナ先生!?」

 

「コレまた、予想以上の大物ものだね こんなの持って帰ったら、ツェツィも驚くだろーなぁ」

 

「それどころじゃないよ! 先生! 生きてますか!? せんせいー!!」

 

「ぷくぷく・・・おさかなぁ~ わたしは、お魚~…」

 

oh…喋りながら溺れていた…のか?

 

「よかった! 生きてる! ちょっとおかしいけど! えっとえっと… とにかく連れて帰らないと! ポチ、お願い!」

 

「わに~!(任せてドンドコドン!)」

 

服についてる水は吸い取っちゃおうね~!

 

ところでスライム風呂をご存知だろうか?

つまるところ俺の体内に入り、汚れを俺が全て吸収するどちらにもお得な素晴らしい風呂なのだ!

ツェツィさんにも好評で、お酒の臭いがすぐに取れると喜んでおられました

 

まぁ1番喜んでいたのは、美女の裸を包み込んだ俺なんだがなw

 

さて、ロロナ先生の体液が染み付いた服を体ごとドボン

かすかに漂うロロナ臭が・・・しない、海水で訳わからん!

んぁ?この部位って、まさかあの時の・・・

ついでだしアップグレードしちゃうもんね!

 

数秒後、海水に居たとは覚えないほど風呂あがりのような先生とお話タイムだ

 

「はぁ…助かったぁ~ 今度ばかりはダメかと思った~…」

 

「よかったー… もうびっくりしましたよ まさか先生が釣れちゃうなんて」

 

話によるとウニ林でコケて流れ着いたようだ

・・・え?

てことはエアドロップ無しでここまで流れて・・・

人間の神秘を感じたわ

 

「う~ん、あ、そうだ、その、下着、流れてこなかった?」

 

「え、見なかったけど・・・ポチ何かしらない?」

 

「ポチ・・・って、この犬?だよね?」

 

あぁ、俺は机の下からロロナの足元で居たよ

もちろん内股で見えにくかったがな! 眼福眼福

 

「わに~?(これのこと~?)」

 

「わぁ!? それ、なんで持ってるの!?」

 

うん、ソレとはロロナの元パンティだ

どうやら俺の体の一部を素材に錬金術で作ったようなのだが、運ぶときに触ったら戻ってきちゃったんだよね~

だから、今手に持ってる奴は、アップグレードしたやつだ!

 

俺は黒光りするソレを、ロロナに手渡した

 

「なんで2足歩行!? しかもコレ、私が履いてたものと違うし!? …あれ~、でも素材はおんなじ・・・・あぁ~! 餅石君だ!」

 

「違いますよ先生、ポチ・ザ・グレイトハヤイデス君です!」

 

「うぇえ!? …そっか~、もう一回逢えたら餅石君にしようって思ってたのになぁ」

 

ポチのほうがマシかもしれない、語尾さえなければな!

 

 

ちなみに性能は

 

【ポチのスパッツ黒】

羽のように軽い

自動修理・吸収(蒸れない)

ポチ召喚

 

特性

体重-10%(グラビ石効果)

局部防御+10(柔ら硬い)

素早さ+10(体重軽減のより)

聖なる力(ロロナがつけたヤツ)

癒しの力(ロロナがつけたヤツ)

 

 

モノクロム(方メガネ)を取り出して

 

「うわ~、なんかすごいことに・・・」

 

「いいなぁ、私も欲しいかも・・・」

 

トトリさん、あんた年中レオタードじゃないですかヤッター!

 

追伸

スパッツを履く先生をガン見しながら、脳内補完余裕でした!

 

 

 

なにやら俺がトトリの服を生成しようと試みていた所、トトリ達はギゼラさんを探す話をして盛り上がっていた

そしてロロナさんは、お腹がすいたと言っていたのに、メシも食わずに飛び出していった・・・

 

アーランドで何やら用意して持ってるらしいです

一人でちゃんとアーランドにたどり着けるのかな・・・

あ、そういえばルーラ的な道具があったっけなぁ

 

 

 

数日トトリは爆弾を作って居た

なんでも、遠出の準備だとか

錬金術師は物騒すぎてブルっちまうぜ

さすがの俺も、バクダン調合中におしりを触ったり、胸をもんだりはしない

 

「ポチ~、アーランド行くから乗せてってくれる?」

 

「わに~(ok)」

 

両手を上にあげて、両手の形を変えて、okっと作ってみた

 

「じゃあ前みたいによろしくね・・・・って、ふぇえええ!? ポチ、文字わかるの!?」

 

この世界は、ローマ字だったんだ

パソコンに寄生していた俺に隙はなかった

 

「わに~(U NN)」

 

「そっか~、ポチは賢いんだね~」

 

 

 

「ミミちゃ~ん、この子がポチ・ザ・グレイトハヤイデス君だよ~、かわいいでしょ~」

 

「トトリ! あなた! コレはどう見てもモンスターじゃない!」

 

「え~、でも、こんなに可愛いし、人懐っこいんだよ~?」

 

抱きしめられている俺をミミさんがすっごい睨んでくる

羨ましいじゃろ? 羨ましいんじゃろ?

 

「はぁ、もういいわ、それじゃー行きましょう」

 

そいうって、p・・・ヘタレの馬車に向かっていったが、トトリが呼び止めた

 

「ミミちゃん違うよ~、今日はこの子に乗って行くんだよ~」

 

「あ、あら、そうなの? ていうか大丈夫なの? 小さいし・・・」

 

「うん! ほら、ポチ、おっきくなって~」

 

とりあえず3mほどになり、地面にしゃがむ

もちろん階段完備だ!

やったねヘタレ(ペーター)! 馬車は廃業できるよ!

 

ミミさんは半ば放心していた

おみ足から伝わる体温が素晴らしい

てかこの世界は足を丸出しにするの流行ってんのか?

探検中に虫刺されとか枝が引っかかったりしないのだろうか・・・

 

移動中に何回か休憩や採取をしつつ、無事に2日でアーランドに到着した

ぶつかったらコワイので、海を走るよりはスピードを落としたが2日というのはかなり速いのではないだろうか?

もちろん馬車道を使ったけどなw


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