リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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本編終了後に読んだほうがいいかも?
多分、大丈夫と思いますけどね


第72話 ※?

「……何かが違う気がする」

 

思わずつぶやいた私は悪くない気がする

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は約束通り雲雀先輩が海に連れてってくれる日!

いっぱい泳ぐぞー!って感じで、浮かれ中(笑)

まぁまた貸切しちゃったのは悪い気がするけどね

いや、だって並盛海岸を全部だし……

最終的に雲雀先輩が群れるのがダメなせいと思うことにした

だって別に私は問題ないんだもん

 

私が開き直ってる間に到着したっぽい

今日もバイクの後ろに乗せて連れてってくれたんだよねー

ぶっちゃけ楽だけど、私も免許取ろうかなーと考え中

やっぱりバイクに乗れれば移動が楽だもん

風早優の時は空を飛べないし……

んー今度雲雀先輩に頼んでみよう

本当は16歳からじゃないと取れないけど

私は大丈夫だと思うしねー

 

「……お疲れ様です。草壁さん」

 

「お疲れ様です。風早さん。楽しんできてください」

 

「ありがとうございます」と返事をしたけど……

ものすっごい謝りたい。土下座したい気分だ

いや、まじで

貸切にするために暑い中ずっと立って警備?してくれてるんだよ!

……もう雲雀先輩と夏の海は嫌かも

海で泳ぎたいって言ったのは私だけどさ!!

来年からは室内プールにしてと頼もう……

 

「……どうしたの?」

 

どうやら雲雀先輩は私が変だと気付いたらしい

出来れば私以外の人にも同じぐらい気をつかってほしい

いや、まじで

 

「(草壁さんが)暑そうだなーって思いまして……」

 

「そうだね。泳ぐのはいいけど、水分はしっかり取りなよ」

 

チラチラ草壁さんを見ながら言ったのにスルーしたよ

絶対気付いてるのにスルーしたよ!!

 

「優、わかった?」

 

う……返事をしなかったからちょっと怒ってるよ!

 

「……はい」

 

ってか、なんで怒られたんだ……理不尽すぎる……

草壁さん、後で何か持って行きますので許してください……

 

 

 

 

 

「うわーきれいー!!」

 

何度見てもこの海は綺麗だ!

それに貸切だから凄い眺めもいい!!

草壁さんには悪いけど楽しむことにしよう

それに私が気にすると……草壁さんに被害が行きそうだしね

あ、私が嬉しそうに叫んでたら

雲雀先輩の機嫌が直ってる(笑)

 

「ちょっと着替えてきますねー」

 

水着の上から服を着てるけど

ここで脱ぐのは恥ずかしいんだよね

だから海の家(貸切)で着替えたい……

 

「わかった。僕はここで待ってるよ」

 

ビーチパラソルの下で待ってる雲雀先輩……

なんてカッコイイんだ……!

用意してくれたのは草壁さんかな?感謝だね!

 

 

 

 

 

おお!着替えてる間に店員さんが浮き輪に空気を入れてくれた

やっぱり親切な人だなー

本当はこの人のお母さんが来る予定だったけど

来れなくなったから来たってさっき着替える前に聞いたんだよね

親孝行するいい息子さんだなと思ってたけど

まさか頼んでないのに入れてくれるとは……

お昼ご飯はここで食べる予定だし期待しよう♪

 

「わざわざありがとうございます♪」

 

あれ?返事がない

それになんかジッと見られてる気がする

うーん……京子ちゃん達と一緒に選んだから

水着は問題ないと思うんだよねー

つまり、私の体系がダメなのか……上着を着よう

可愛いラッシュガードを買ってよかったー

……目に汗が入っただけだもん……グスッ

 

少しやさぐれながら戻ると雲雀先輩は本を読んでいた

一応、水着には着替えてるっぽい

でも上着をきてるからいつもとあまり変わらない気がする

ってか、なんで海に来て本を持ってきてるんだ……

貸切の海でそれはない気がする

……まぁいいか

 

「おかえり」

 

「はい。ただいまです!」

 

「……優、ちょっとこっち着て」

 

なんだろ?

慌てて雲雀先輩の方に駆け寄れば……

上着のファスナーを首元までしめられた

ってか、胸元までしめてたのに!!

 

「く、苦しいです……」

 

流石に1番上まであげられると苦しい……

抗議すれば少しだけ下げてくれたから助かった

ただ……泣きたくなるのは気のせいだ……!

どうせ似合いませんよー

子ども体系で悪いですかー!!

 

「何か問題でもある?」

 

なんかすごい圧力がきたーーー!!

 

「いえ、問題ありません!!」

 

ビシッと敬礼しながら答えてしまった

雲雀先輩が笑ったからいいとしよう

……そしてやっぱりカッコイイ

 

「じゃぁ泳いできなよ」

 

「あ、はい」

 

……ん?んん???

 

 

 

 

 

 

今、私は気が済むまで泳いだので

浮き輪を使ってプカプカと浮かび中である

貸切だから誰ともぶつからないので快適。でも……

 

「……何かが違う気がする」

 

……一緒に海にきた意味がない!!

雲雀先輩はずっと読書中だし!!

つまり本を読んでるから手を振っても気付かない!!

……寂しすぎる(泣)

行きたくないなら無理しなくていいのに……

 

はぁ……プカプカ浮かぶのも飽きたし

海の家に行ってジュースをもらってこよう

草壁さんに届けたいしね

 

 

 

 

海の家に入ると息子さんは暇そうだった

お客さんが私達だけだし当たり前だよね(笑)

 

「お昼にしますか?」

 

「あ、ご飯はもう少し後でお願いします

 少し喉が渇いて……」

 

あ、慌てて用意してくれてるよ

別にそこまで急いではないんだけど……

まぁいいか

 

用意してくれたジュースをゴクゴクと飲みきってしまった

思っていたより喉が渇いていたらしい

もし倒れていれば雲雀先輩が怖かっただろうなー

危ない危ない……

 

私の飲みっぷりをみた息子さんが

雲雀先輩と草壁さんにも届けてくるといい行ってしまった

気が利く人だねー。ただ、ちょっと心配……

まぁ群れてないから大丈夫か……

流石に善意で用意したジュースを見て咬み殺すことはしないよねー

……うん。雲雀先輩が咬み殺すことに慣れてきた自分が悲しい

慣れって怖いな……

 

ちょっとテンションが下がったけど

元々が低いからすぐに割り切った

……1人で寂しいからね(泣)

はぁ……日焼け止めを塗りなおそう……

 

日焼け止めを塗り終わって顔をあげると

雲雀先輩がこっちにきたのが見えた

ってか、息子さんは?

あ、草壁さんの方へ届けに行ってくれてるね

つまり怪我はしてないね。良かった良かった

じゃぁなんで雲雀先輩はこっちに来たの?

 

「雲雀先輩どうかしました?」

 

「行くよ」

 

「へ? うわわわわ!!」

 

急に手を引っ張るのは危ないってば!

それに上着を脱いだままで置きっぱなしだし!!

……ん?

手が……手が……

どどどどど、どうしよう……

雲雀先輩と外で手を繋いで歩いてる!!

……幸せすぎて死にそう……来てよかった!!

あ、私って単純(笑)

 

 

 

 

……どこまで歩くんだろう?

まぁ雲雀先輩と散歩するのは嬉しいからいいけどね

手を繋いでるし……

あ、ちょうどいいから聞いてみよう

 

「あ、あの……」

 

「……なに?」

 

あれ?少し機嫌が悪い気がする

んーまぁいいか

 

「水着……似合ってますか……?

 花が雲雀先輩が絶対喜ぶって言ってくれたんですけど……」

 

「…………」

 

うう……返事がない!!

それに足が止まっちゃったよ!!

花のバカーー!!

いい感じの時に私の名前を出してもいいから聞きなさい

って言ったけど……空気が悪くなったじゃん!!

 

「……上着は?」

 

どうやら雲雀先輩は私が着てないことに今気付いたらしい

……たいしたことがないって知ってるもん

ちょっと期待した私がバカだったってことだよね!!

 

「雲雀先輩が急に引っ張るから置いてきてしまいました

 約束を破りすみませんでしたー」

 

私が投げやりに答えると雲雀先輩が上着を脱いでる

これを着れってことですね

はい。すみません。目汚しで申し訳ない

……泣いてもいいですか?

 

私の予想通り上着を渡された

睨まなくてもファスナーを上の方まであげますよ(泣)

それにしても雲雀先輩と体格が違いすぎる

手の先まで袖があるし、ふくらはぎぐらいまで丈がある

上着を借りるとはっきりわかるなー

 

「……あまり良くないね」

 

雲雀先輩がボソっと呟いた

残念ながら私は地獄耳だから聞こえてしまった

似合わなくて悪うございましたー

 

「優?」

 

「はい? なんですか?」

 

雲雀先輩が私の顔に手を伸ばしてくる

もしかして私の顔に何かついてる?

雲雀先輩が触れる直前に気付いた

借りた上着にポタッと何かが落ちて濡らしてしまった……

 

「ご、ごめんなさい!!」

 

これ以上顔を見られたくなくて

海の家に引き返そうとしたけど腕が掴まれた

あーもうどうして我慢できなかったんだろう!!

 

「は、離してください!!」

 

「いやだ」

 

思わず睨めば雲雀先輩が溜息をついた

面倒な奴で悪かったなー!!

これは完全に逆ギレだ

私の体系が悪いだけだし……

でも私1人のせいじゃない気がする!

寂しくて機嫌が最初から良くなかったのもあると思う!!

 

「……本当は僕も海に入るつもりだった」

 

「へ?」

 

もしかして何か訳があったの?

言ってくれれば私だってすねたりしなかったのにー

 

「本は優が着替える間に読もうと思って持ってきただけで

 ずっと読むつもりはなかった

 でも優が戻ってた時に本を読んだ方がいいと思ったんだ」

 

え?もしかして何かしちゃった?

思わずキョロキョロ見渡してもわからない

 

「そして優は彼と仲良く話したみたいでムカついた」

 

「えええ!?」

 

もしかして焼きもち……?

それは嬉しいかも……いや、でもその前に……

 

「息子さ……えっと、店員さんは結婚してますよ?」

 

お母さんがぎっくり腰で奥さんが世話してるらしいし

だから息子さんが来たって聞いたし……

 

「知ってる。彼から直接聞いた」

 

……知ってるのに!?

 

「雲雀先輩、大丈夫ですか?

 熱があるんじゃ……」

 

睨まれて最後まで言えなかったよ……

本気で思ったのに……

 

「……お腹すいた」

 

「へ? あ、はい

 ご飯、食べに行きます?」

 

うわー!また手を……!

って、あれ?私、流されてない?

大事なことを聞いてないよ

 

「あの、なんで海に入るのをやめたか……」

 

「……食べたくなるから」

 

はい?

つまり、動くとお腹が減るから?

そんなことだったんだ

言ってくれれば良かったのになー

 

「食べ盛りですもんねー」

 

最近、また身長が伸びてるからねー

食べても食べても追いつかないのかもしれない

 

「……本当に食べちゃうよ」

 

なんか疲れたっぽい感じで言われたね

んーなんでだろう?

 

「あ! 大丈夫です!

 雲雀先輩が満足するぐらいはあるはずです!」

 

「…………お金は僕も持ってるよ」

 

「あ、それもそうですね

 じゃぁいっぱい食べましょう!!

 私は焼きそばを狙ってます!!

 カキ氷もおいしそうですよね!!」

 

ソースがまた食欲をそそるんだよねー

そしてやっぱり外せないのがカキ氷!!

うー楽しみだ!!

 

「……好きに頼めばいいよ」

 

「はい!」

 




久しぶりに主人公の鈍感っぷりを書きました
雲雀さん……ガンバw

妖怪づかいツナをの肩慣らしで書きました
9月なのに夏の話というツッコミはなしでww
優の口調を思い出すためだけに書こうと思っただけなのでいいネタがなかったんですw

妖怪づかいツナはハロウィンに更新したいな……←ただの願望

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