リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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※ 本編終了後にお読みください


第70話 ※

きれいだなー……

手を伸ばしても掴めないのに伸ばしたくなるよねー

 

「……何してるの?」

 

「へ? 雲雀先輩!?

 どうしてここが!?」

 

誰にも言わずにここに来たのに……

 

「優が行きそうな場所ぐらいわかる」

 

まじか……

ってか、分かったとしてもよく見つけたね……

私は雲の上にいるから地上から絶対見えないのに……

雲雀先輩はロールを増殖させて足場を作って来たんだね

まぁ危なった時は風を使って支えよう

空気も薄いから送った方がいいかなー

それに絶対寒いはず……温かい風をもう少し呼ばないと……

低い雲の上にいてまだよかったね

 

「で、何してるの?」

 

やば……これは怒ってるよ

黙って出かけたことに……まぁ夜中だしね

でも夜に来なかったからばれないと思ったのに……

 

「近くで見たくて……」

 

「はぁ……次は僕も一緒に行くよ」

 

おお……許してもらえたっぽい

 

「わかりました

 えっと、雲雀先輩はこんな時間にどうしたんですか?」

 

今まで夜中に家に来たことはないよね?

 

「……ミントが心配してたよ

 目が覚めると優がいないから」

 

「……それはすみません」

 

眠ってたから置いてきたら起きちゃったんだね

探しに行きたくてもすれ違うかもしれないから

雲雀先輩に連絡したのか……

なんでミントは電話のかけ方まで知ってるんだろう……

 

「戻りますね」

 

流石にミントが心配してるとしれば帰らないと……

もう少し見たかったなー

あ、帰ってからもう一度来たらいいのか

 

「君、ミントに見つかったと伝えて」

 

あ、ヒバードが飛んでいった

本当に低い雲の上にいてよかったよ

いや、まじで……

 

「……1年に一度しか会えないか……」

 

「僕達はいつでも会える」

 

うお……雲雀先輩が知ってるとは意外だ……

 

「そうですね

 まだ……大丈夫ですよね」

 

まだヴェントの正体はばれていない

だから雲雀先輩の隣にいることはできる

 

「あれ……? ぷっ! あはは!!」

 

「……なに?」

 

あ、いきなり笑い出したから機嫌が悪くなった

 

「雲雀先輩は縛られるのが嫌いだし

 無理にでも渡りそうだなーって思っちゃいました」

 

僕に指図しないでとか言いそうだよ(笑)

まぁ私のために会いに来てくれるかはわからないけどね

風紀のためだったら渡りそう(笑)

 

「当たり前だよ」

 

当たり前なんだ(笑)

 

「優を捕まえに行くよ」

 

うわ……今のは凄い……

 

「……嬉しくてますます好きになっちゃいますよ?」

 

ちょっと戯けた感じで言っちゃった

真面目に言うのは恥ずかしすぎるもん!!

 

「……へぇ」

 

あれ?ちょっと失敗した?

なんか目が……真剣な感じがする……

 

「ひゃ!」

 

急に引っ張られた!!

ってか、私が念のために支えてるけど

ロールの作った雲の上でいるのに危ないってば!!

うーー抱きしめられると何も文句が言えない……///

 

「……フードが邪魔」

 

いやいや、フードを取らないでよ!!

まぁこの場所は誰かに見られるとは思えないけど……

顔が真っ赤なのがばれる!!

 

「あ……あの……」

 

「煽ったのは優だよ」

 

えええ!?私は何もしてないよ!?

ひゃーー!!このパターンは絶対大人のキスになる!!

 

「こ、こここここは外です!!!」

 

無駄に「こ」が多かったのは気のせいだ!!

 

「誰も見てないよ」

 

「ほ、星が見ています!!」

 

よし……勝った!!

離してくれたよ!!!

 

「帰ろう」

 

……こっちを見ないで言ったよ

嫌われちゃったとか……?

キスするのが恥ずかしいだけで嫌じゃないのに……

でも恥ずかしくて真面目に言えないよ!!

あーでもこのまますれ違うのは……

 

「……はい」

 

結局、返事しか出来なかった……

 

 

 

 

 

 

 

正体がばれるから雲雀先輩とは別ルートだったし……

ちゃんと言えばよかったなー

今日は本当に失敗しちゃった……

 

ガルルルー!!

 

「ゴメンね 心配かけたみたいで……」

 

私と違ってミントは可愛いなー

無事と分かって嬉しいのか抱きつくんだもん

もっと素直になれば良かった……

 

「おかえり」

 

「はい ただいまです」

 

ん?普通に返事したけど……今のは……

 

「雲雀先輩!?」

 

「なに」

 

「私のことが嫌いになったんじゃ……」

 

「……わかった

 今から優に僕の気持ちをわからせることにする」

 

「へ……?」

 

絶対やばい予感がする……

多分、私は1人で勘違いしただけだよ

そしてそれを雲雀先輩に言ったのは失敗だった!!

 

「心配しなくていい

 もう誰にも見えないところにいるからね」

 

だから帰ろうって言ったの!?

私ってもしかして……さっきからピンチだったの!?

 

「あ、あの!!」

 

……ここで拒否すれば……

さっきと同じ繰り返しになるよね……?

ミントみたいに素直にならないと!!

 

「……優しいのがいいな……」

 

大人のキスは心臓がおかしくなる……までは言えなかった……

だって雲雀先輩が私を抱きかかえて運ぶんだもん!!

あれ?どこに行くつもり!?

あ、ベットか……おろしてくれたしね

ってか、体勢が変だよね?

雲雀先輩が私の上をまたがってる??

 

「何度も言ったよね?

 僕は優しくないって……」

 

そ、そんなーー!!!!(泣)

 

「でも優を傷つけたいわけじゃない

 あまり煽らないで……我慢できなくなる」

 

私は煽ってないよーー!って叫びたかったけど

雲雀先輩の目が真剣すぎて言うのをやめて

必死にうなずくことにした

 

「優が言った意味はわかってる

 ……安心していいよ」

 

よくわからないけど……

雲雀先輩が真剣な目から優しい目にかわったね

少し気が楽になったー

 

「僕達はいつでも触れれる距離にいるんだ

 ゆっくり進んでいくよ」

 

はい。と返事をしたかったけど

雲雀先輩の指が唇に触れて返事が出来ない

ドンドン顔が真っ赤になるのが自分でもわかるーー!!

 

「おやすみ」

 

軽く触れるキスをして雲雀先輩が私を抱きしめて眠った

いやいやいや、その状態だと私は眠れないって!!

 

 

結局、1時間以上たってから眠れた

……寝不足になったのはしょうがないと思う




リクエストのネタが思いつかず七夕とあわせてみました
更新時間を見ればわかるでしょう。慌てて書きましたww
甘かったですかね?
久しぶりに激甘を書いた気がするので感覚が……w

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