リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

66 / 91
※ 本編終了後にお読みください


第66話 ※

ヴァリアーという暗殺部隊のアジトに来て4日がたった

内容が濃すぎだった……

 

アジトについてすぐ出迎えてくれたのはルッス姐さん

おかまでビックリしたけど優しい人だったよ

困ったことがあれば相談できるしね

だから最初に王子様の名前を教えてもらった

ベルさんが1番違和感がなくて呼んでみれば

ルッス姐さんがぶっ飛ばされちゃったんだよね……

ずっと王子様と呼ばれたかったらしい

でもベルさんから王子様には戻せなかった……

何度も呼び間違える私を見てベルさんが許してくれたよ

 

で、次にボスのXANXUSさんに会いに行ったんだよ

スクアーロさん(ルッス姐さんに聞いた)も

一緒に行ってくれたのは嬉しかった

いきなりボスと1人で会うのは怖すぎるもん……

そして本当に怖かった

ドアを開けた瞬間に何か飛んできたもん!!

私はギリギリ風で止めれたけどスクアーロさんは直撃した

でもすぐ叫んで元気だったよ

 

まぁ怖そうな人と思ったけど私を見るなり……

料理のリクエスト……じゃない……あれは命令だね

命令されたのがビックリしたよ

私は暗殺としての腕じゃなく料理の腕を磨けばいいかも!

 

……現実は甘くなかった

修行、料理、修業、寝るの繰り返し……

そりゃ話を聞いて周りために鍛えようとは思ったよ

ここまでしんどいとは思わなかったんだ……

1番きついのは怪我をすればルッス姐さんが治療してくれる

私……泣いちゃうよ!?

いや、まじで

 

「う゛お゛ぉい!!

 集中しろぉ!! 死ぬぞぉ!!」

 

……おにーー!!!

風は予測しか使っちゃいけないって鬼だ……

私のためかもしれないけどひどいよ!!

風が使えればスクアーロさんを近づけさせないのに!!

それを使えばすぐ決着がつくのになー

 

また避けるのが遅くて今度はほっぺたが斬れた……

痛いと叫びたいけど動かないと死んじゃう!

ってか、普通は死ぬよ!!

スクアーロさんの剣を避けながら

ベルさんのナイフも見極めるなんて無理!!

そりゃベルさんはワイヤーを使ってないけど!!

避け方の選択を1つでもミスったら死んじゃうよーー

せめてレビィさんにしてよ!!

レビィさんの攻撃はゆっくりで読みやすいのにーーー

お? 攻撃が止まった?

いやー助かった

 

「いいか てめぇの良さは判断力の早さとスピードだ

 オレが予想していたより短い時間で元に戻った」

 

いきなりスクアーロさんが語りだしたね

戦いたくないからずっと語ってくれないかなー

 

「だが、避けるだけじゃ何もならねぇ!

 てめぇのいう守りたいものが死んでもいいのかぁ!!

 1度くらい攻撃して来いぃぃ!!」

 

だから戦わなければいいじゃん!!

あーもう叫びながら突っ込んでこないでよーー!!

 

「無理無理無理ーーーー!!!」

 

……逃げよう

私にはもう無理だ

 

「はぁい!! 今日はそこまでよ~」

 

「チッ」

 

そう思った時にいつもルッス姐さんが止めるよね

毎日逃げるタイミングを失ってる気がする

 

「今日もボロボロねぇ~」

 

本当に服がボロボロだ

下着が見えていないのが奇跡な気がする

あ、今日は髪の毛とツメがあまり伸びないね

 

「これ 使えば?」

 

「助かります」

 

ベルさんが上着を貸してくれたよ

そして怪しい目で見てたレビィさんをぶっ飛ばしてくれた

 

「つーか、後は姫が反撃すれば合格じゃね?」

 

「そうよね~

 私だって2人の攻撃を避けれるとは思えないわ~」

 

そ……そんな……

暗殺部隊のルッス姐さんが無理なのに

なんで私は2人を相手しないといけないんだ……!!

 

「隊長は優ちゃんのことを考えてるのよ

 相手に攻撃しないで誰かに何かあった場合

 気にするのは優ちゃんよ?

 どうしても優ちゃんが攻撃できるようにしたいのよ」

 

「……頑張ります」

 

そういわれると頑張るしかないと気がする……

でも手を出す気になれないんだよ!!

 

「君に客だよ」

 

「へ? 私にですか?」

 

「そうだよ

 ずっとアジトの近くにいるのは迷惑だからね

 特別にボスの許可が出たのさ」

 

よくわからないけどマーモンちゃんについていこう

案内してくれるっぽいし……

 

 

 

 

 

このドアの前に止まったってことは……

……私の部屋に通したんだ

一応、女子の部屋なんですけど……

 

「……君の部屋で大人しくいるのが

 ボスが出した条件だったのさ」

 

私の言いたいことがわかっていたみたい

 

「条件が守られなかった場合

 同盟ファミリーだから手は出さないけど

 すぐに力ずくで追い出すことが決まってるよ」

 

力ずくで追い出すって私みたいな目にあうんだろうね

それを知ってるのに私に会いに来てくれたんだ

……誰だろう?

聞こうと思ったらもう帰っちゃったよ

んーイタリアに住んでる人に知り合いがいたのかな?

まぁドアをあければわかることか……

 

ガチャ

 

「優!! 大丈夫か!?」

 

「……ディーノさん!! と、ロマーリオさん!」

 

うわー頭をポンポンしてくれるし本物だ!!

……本当にディーノさんだよ!!

そういえばボンゴレと同盟ファミリーだったね

 

「えっと、その……」

 

話を聞いてほしいけど

いろいろありすぎて上手く話せない

 

「……優、待て 話は後だ

 先に着替えた方がいい」

 

……そうでした

上着を羽織ってもわかるぐらい私ってボロボロだよ

さっさと着替えよう

 

「ここで着替えるなよ!?」

 

私はそこまでバカじゃないんだけど……

 

「大丈夫ですよ

 脱がずにこの上から新しい服を着ますから」

 

ディーノさんとロマーリオさんがほっとした(笑)

ってか、2人から見れば私は子どもでしょ

気にする必要がないような……まぁいいか

 

 

 

 

 

 

とりあえずこの4日間のことをグチった

ディーノさんは優しいから話を聞いてくれるしね

 

「私には無理なんです……」

 

だからディーノさんの力で逃がしてほしい

いや、まじで

 

「……もう少し頑張れ、優」

 

「え……」

 

助けてくれないの!?

ディーノさんがそんなこと言うなんて……

驚いて顔をあげてしまったよ

 

「助けてねーオレを怨んでくれ」

 

言われてすぐ首を横に振った

……だってそれは絶対出来ないよ

記憶がなくなった私をずっと気にかけてくれたんだよ

 

「……そうか」

 

「理由だけ聞いてもいいですか……?」

 

ディーノさんが意味もなく言わないと思うし……

 

「優には失ってから後悔してほしくねぇんだ」

 

私にはか……

ディーノさんは大切なものを失ったのかもしれない

少し気になって聞こうかと思ったけどやめた

悲しそうな目をしてる気がしたから……

 

「ディーノさん、お願いがあります」

 

「なんだ?」

 

「私はどんな風に戦ってました?

 どうしても想像がつかなくて……」

 

聞いたけど笑いながら戦ってたらどうしよう……

自分を信じよう

流石にそれはないと思うし……

 

「そうだな……

 優は戦闘嫌いで恭弥に任せてることが多かったぜ

 恭弥は強い奴と戦うことが好きだからな」

 

やっぱり私は私だった(笑)

そして雲雀先輩に丸投げするなんてひどいね(笑)

 

「恭弥と相性が悪い時や、ツナ達がピンチの時は

 積極的に前に出てみんなを守っていたぜ

 まっ 守るために無茶するのは勘弁してほしいけどな」

 

へぇ……

私って無茶とかしたんだー

 

「もっと詳しく教えてください

 ツナ君にはそこまで聞かなかったんですよねー」

 

「ああ 任せろ」

 

 

 

 

 

次の日

スクアーロさんに攻撃をしたけど防がれてしまった

でも合格だったらしい

……基準がよくわからない……




ルッスーリアやレヴィともっと絡ませようとしたけどやめました
本編と似たような流れになりそうですしね
1日休んで考えてこの流れになり私はちょっと満足です
ちなみにディーノさんの話は隠し弾の話です


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。