リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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※ 本編終了後にお読みください


第65話 ※

んー……いつもと少し抱き心地が違う

これはこれで気持ちがいいけどね

何か見てみよう……

きゃー!かわいいうさぎさんだ!

もう1度抱きしめよう(笑)

ってか、ここはどこだろう?

 

「ム 起きたみたいだよ」

 

あ!そうだった!

連れ去られたんだ!!

 

「……いたぃ……」

 

慌てて起き上がればお腹が痛い……

そういえばお腹に1発入れられたような……

 

「ん? 隊長が入れたのがいてぇの?

 あー……オカマが肝心な時にいねーじゃん」

 

さっきの王子だ!

私の身体を心配してくれてるような……

でもうさぎさんを更に抱きしめるのはしょうがないよね

だって怖いんだもん!!

 

「隊長が姫に手ぇ出すから怖がってるじゃん」

 

うわ……あっちに私を殴った人がいる……!!

 

「うるせぇ゛!

 ジタバタ暴れて面倒だったんだぁ!!

 全ての原因はこいつが記憶を無くしたせいだろうがぁ゛!!」

 

「隊長は姫に大きな借りがあんのにー」

 

「……ぐっ……悪かったなぁ゛」

 

「へ? あ、はい」

 

私に謝ってくれたよ……

この人達は悪い人じゃないってこと?

そういえば私って捕まってないよ

ってか、話の流れからして私が姫なの?

まぁいいや……他に気になることがあるし……

 

「あの……王子……様?」

 

聞いてみようと思ったけど名前がわからない

しょうがないから王子って呼ぼうと思ったら

なぜか「さん」をつけたくなった

王子って言えば普通は「様」だと思うよね?

まぁいいか……

 

「うししっ♪」

 

よくわからないけどものすごく機嫌が良さそうだね

これだったら聞けば教えてくれそう

 

「これって飛行機ですよね……?

 どこに向かってるんですか……?」

 

窓から見える景色がおかしいんだもん!

飛行機に乗ってるとしか思えない

それも絶対個人で持ってる飛行機だよ!

 

「イタリアに向かってるのさ」

 

「イタリア!?」

 

なんでイタリアに!?

ってか、パスポートは!?

 

「どこまで君はリボーンから聞いたんだい?

 君が暗殺部隊に所属してるのは知ってるの?」

 

え……まさか……

 

「あなた達は暗殺部隊の方……?」

 

「そうさ

 アジトに向かってるところさ」

 

……雲雀先輩……助けてくださーい!!(泣)

まじで怖いよーー!!

 

「話は聞いていましたが……本当なんですか?

 だって……私は人を殴ったこともないですよ……?」

 

「姫はそこにいるロンゲの隊長をぶっ飛ばしたこともあるぜ?」

 

うそぉ!?

あんな怖そうな人をぶっ飛ばしたの!?

 

「う゛お゛ぉい!?

 余計なことを言うんじゃねぇ!!」

 

……大変だ

この人の反応を見るとまじっぽいよ

 

「……寝よう」

 

よし、現実逃避をしよう

暗殺部隊に所属してるから殺されることはないと思うし……

 

「りょーかい

 着けば起こすぜ」

 

「あ、王子様? ありがとうございます」

 

……どうしてもこの呼び方に違和感を感じてしまう

相手はものすごく喜んでそうだけど……

起きたら名前を聞いてみよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディーノがイタリアに向かったぞ

ツナ達も着いて行きたそうだったがうまく説得したな

まぁこれは予想通りだぞ

 

「赤ん坊」

 

「ちゃおッス ヒバリ」

 

オレが隠れて観察していたことに気付いたぞ

ヒバリはまた腕をあげたな

 

「……これは赤ん坊が仕組んだの?」

 

「ちげぇぞ」

 

「……ふぅん

 でも知っていたよね?」

 

「ああ」

 

ヴァリアーが日本に来たことを知っていたからな

今回、オレはあえて手を出さなかった

 

「どういうつもり?」

 

「ヒバリはもう気付いてるだろ?」

 

ツナ達は恐らく気付いねーけどな

ディーノは気付いてるが言わなかっただろう

いろいろ甘いからな

これからオレがあいつらに話さねーとな

 

「……………」

 

ヒバリはムカついてオレの前から去っていったぞ

オレにじゃなく自分にムカついてだが……

 

今回、優を連れ去ったのがヴァリアーだから良かった

あいつらは優には手を出さねーからな

だが、もしヴェントを狙ってるマフィアだったら?

……相当やべぇことだぞ

 

暗殺を得意として表立って行動しないヴァリアーが

あのタイミングで優を連れ去ったのはわざとだ

記憶がない優に自分の立場を理解させるためだぞ

そして10日間に身を守るすべを優に叩き込む気だ

優はヴァリアーにとって大事な戦力だからな

 

記憶があった時の優はあれほど簡単には捕まることはねぇ

だが、今は記憶がねーんだ

ツナ達はそのことをはっきり理解出来ていなかった

……オレも考えが甘かった

 

風を操れるようになり、炎を灯せるようになって

ヴァリアーが来たから最終試験として試してみたが……

優はツナが守りやすいように動くこともしなかった

 

……あいつはどうやって優を鍛えたんだ?

優とツナは似てるが決定的に違うところがある

恐らく優に死ぬ気弾を撃ったら死ぬ

死んでもしょうがねぇと割り切ってしまって後悔しねーんだ

周りが死ぬことは許せねーのにな

だからヴァリアーが行動したことで

周りの安全のために優は鍛えようと思うはずだ

優はそういう奴だからな

だが、優は自分がレアと知る前に鍛えていた

これがオレにはどう考えもわからねぇ

 

優の戦い方を見れば無茶な行動はさせるような型を使ってねぇ

これは優の性格を理解していたからだ

無茶しないように身体に覚えさせようとしたんだろう

それでもみんなのためにと暴走したことがあったが……

 

この優の性格を考えると

優が自分のために鍛えていたのが尚更理解できねぇ……

認めたくねーが、あいつの方が家庭教師として上ってことだ

もっと腕を鍛えねーとな

ツナ達をもっと鍛えなおさねーとな

 




まず話を聞いただけで、この主人公が自分の立場をわかるとは思えません
そのことに誰も気付かなかったことが拉致されてしまった原因です
わかっていればもっと対策をしますからね
まぁわかっていれば雲雀さんは主人公から離れなかったでしょうww

今回はヴァリアーの方が主人公の性格をわかって
裏の世界に生きる人ほど、レアという危険性がわかっていました
嫌でも身体に叩き込まならなかったんです。
主人公のために(ヴァリアーの大事な戦力のためにw)

バトルがあるとわかっているから危機を感じ鍛えていました
記憶がなくなれば、戦うという考えが出てきません
ツナ君達は鍛えていた主人公しか知らないのが気付かなかった原因です

みんなが気付いていれば他にもいろんな方法があったのに
ヴァリアーが手を出される状況を作ってしまい
強制的に鍛えられることになりました(早いほうがいいので)
……主人公ガンバレww

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