リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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※本編終了後にお読みください


第64話 ※

退院して学校に通いだしてもう2週間か……

ドタバタしすぎて1日が早いんだよね

ちょっとゆっくりしたい気がする……

ん?頭をポフポフされてるよ

 

「少し疲れてるみたいだが大丈夫か?」

 

「あ、大丈夫です

 すみません……授業中なのに……」

 

少しボーっとしすぎたね……

 

「生徒の健康管理を見るのも教師の仕事だぜ」

 

……本当の教師だね

クラスの女の子の目がハートマークになってるよ

あ、私が大丈夫とわかったから授業に戻ってくれたね

 

「では、この2つの英文を関係代名詞を使えば……」

 

本当に馴染みすぎてマフィアのボスに思えない

それにしても黒板に書いてる2つの英文を

関係代名詞を使って1つの文にするみたいだけど……

2つの英文が同じだよ(笑)

言おうと思ったらもうツッコミされてたよ

そういうところもいいって更にハートマークになってるね

ディーノさんはモテモテだねー

まぁ獄寺君はこういうのはダメでサボってるけどね(笑)

 

ガラッ

 

ん?ドアが開いたけど授業中に誰だろう?

 

「げっ 跳ね馬ディーノじゃん

 なーんか嫌な予感がしたんだよねー」

 

「……なんでお前がここに……」

 

ディーノさんの知り合いみたい

それにしては空気が微妙な気がする

ツナ君に聞いてみようかな?

 

「ツナ君、誰か知ってる?」

 

「え、えっと……」

 

あ、知ってるっぽいね

慌ててそうだし急かさず待ったほうがいいか……

 

「姫みっけ♪」

 

「待て! 優は記憶がないんだ!!」

 

今、ディーノさんが私の名前を言ったよね?

って、こけてるよ!

そっちに注意がいってる間にさっきの人が隣にいる!

あ、頭に王冠が乗ってるなー

年は私と同じぐらいかな?

 

「まじで覚えてねーの?」

 

「……すみません」

 

知ってる人だったのか……

でも写真にいなかった気がするけど……

 

「問題ねーって

 むしろ覚えてねーほうが王子的にはラッキー?」

 

覚えてない方がいいっていうのは初めてだなー

私とこの人は何かあったのかな?

ってか、王子って言ったよね

だから頭に王冠が乗ってるの?

 

「うししっ 行こうぜ」

 

「へ?」

 

行くってどこに?

ってか、その前に授業中だよ

どうしよう……手がこっちに向かって……

人がいっぱいるところでは風を操っちゃダメなんだよね?

あ、王子っていう人の腕にロープが……ディーノさん!?

 

「そうはいかねぇぜ

 今は授業中だ」

 

すごく強そうと思ったらロマーリオさんがいた!

……どこにいたんだろう……

 

「……お前も授業受けるか?

 授業が終われば優と話す時間は作ってやるから

 まっ オレも一緒にいるのが条件だけどな」

 

ディーノさんは強くなっても変わらないね

いい先生だよ

……間違った。マフィアのボスだった

まぁディーノさんが一緒なら安心できるね

 

「ああ? バカじゃねーの?

 記憶がねーから無理矢理でも連れて行くんだっつーの

 おめーらは生ぬるいじゃん」

 

え?もしかして……私ってピンチ?

だってディーノさんの空気がかわったもん……

 

「生ぬるいって……優に何する気だよ!!」

 

「ツナの言う通りだ

 返答次第じゃただじゃおかねーぜ」

 

ツナ君と山本君がちょっと怒ってる気がする……

 

「おめーらこの状況がわかってんの?

 オレは姫以外はどーでもいいしー

 別に殺ってもいいんだぜ?」

 

やってもいいってどういうことだろ?

まさか……みんなをボコボコにするってこと!?

空気がやばい気がする……

 

「それに……跳ね馬がいたのは予定と違ったけど

 こーなることは予想済み♪」

 

「わっ!」

 

「炎真!?」

 

ツナ君の声で気付いたよ!!

炎真君の周りにワイヤーが見えるような……!

え?ワイヤーは王子っていう人から出てるよ

今度は急に景色が2つに……1つは真っ暗になっちゃった

えっと、2つに見えた場合は幻覚って言ってたっけ?

幻覚って見破るのは大変って聞いたような……

つまりみんながピンチ?

うわっ! 誰かに腕を捕まった!!

 

「優! 絶対、離さないから!!」

 

あ、ツナ君だったよ……

ツナ君と席が近くてよかったー

山本君は私と席が遠くてヘタに動けない感じだね

クラスのみんなは机にしがみついてるから大丈夫かな……

1番やばいのはディーノさんだ

何が見えてるんだろ? 立っていられなくなってるよ……

でもまだロープを掴んでる

あれ?ロープの上に動物がいるような……ミンク?

 

「ツナ君、それは私じゃない!」

 

ええ!? 今のは私が言ったわけじゃないよ!?

ツナ君が手を離そうとしてるよ!!

 

「ボス! 今のは幻覚!!」

 

「そうなの! 離しちゃ……きゃっ!!」

 

ツナ君の力が緩んだ時にいきなり担がれた!!

ディーノさんを心配してる場合じゃなかったよ!

ダメだ!!顔が見えなくて髪の毛が長いことしかわからない!

クロームちゃんだけが状況がわかってそうだ

助けようとしてくれてるよ!

 

「君の相手は僕さ

 少し動けないようにするよ」

 

クロームちゃんが動かなくなった……

小さい子がクロームちゃんに何かした……?

それにしても私を担いでるのに動きが速過ぎる!!

もう窓から下りようとしてるよ!!

 

「う゛お゛ぉい!!

 10日間、こいつをあずかる!

 返してもらえることをありがたく思え!!

 じゃぁなぁ!!」

 

う……耳が……声が大きすぎだよ!!

ってか、10日って何!?

私は手を出しちゃダメなんだよね……

じゃぁ、私ってこのまま連れて行かれるの!?

 

「ひ……雲雀先輩ーー!!」

 

助けてくださいーー!!(泣)

って、窓から落ちるーー!!

 

「きゃーー!!!」

 

し、死ぬかと思った……

無事に着地したから助かったよ……

 

「さっきからうるせぇぞぉ!!」

 

この人の方がうるさいよーー!!

 

「……離しなよ」

 

この声……雲雀先輩だぁ!!!!

担がれてるせいで姿は見えないけど……(泣)

さっきから背中まである髪の毛しか見えないんだよ

あ、私を担いでる人が舌打ちしたよ!!

もしかして助かる……!

 

「ん? ヒバリがいるじゃん」

 

「本当だね

 彼は出かけたんじゃなかったのかい?」

 

仲間が増えたーー!!(泣)

 

「しるかぁ!

 こいつの相手をしてるヒマはねぇ!

 マーモン ヒバリの足止めしろ!」

 

「これは別料金だよ」

 

「……チッ さっさとしろぉ!」

 

ああ!またすごい速さで移動してしまったよ

雲雀先輩と離れちゃうよ!!

ジタバタもがいてやるーー!!

おお……おろしてくれそうだよね?

 

ドスッ

 

う……今のはお腹に入った……

 




昨日はお休みしました。すみません

ヴァリアーなのに(笑)じゃない!!w
今回はガチ拉致でした~
そして雲雀さんは更に術士が嫌いになるww

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