リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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※本編終了後にお読みください


第63話 ※

んーよく寝た

少し肩がこってる気がするけど問題ないかな

さっさと目を覚まして動かないとね

 

「ん? …………夢か」

 

まだ寝ぼけてるみたい

だって雲雀先輩が目の前にいるんだもん

 

「……おはよう」

 

「おはようございます」

 

雲雀先輩も寝ぼけてそうだよ

いや、寝ぼけてる雲雀先輩の夢を見ているだよ

 

「……上着を脱がしただけだから」

 

「あ、はい」

 

ん?ちょっと待った……

私……制服を来て寝た!?

いやいやいや、これは夢だよ

 

ぽふっ

 

あ、頭の上にヒバードが乗った

そういえばヒバードは何羽いるんだろう?

いっぱいいるけど雲雀先輩はあまり連れて行かないよね

ほとんどが学校でいるもん

あれ?……頭にヒバードが乗った感触がある……?

 

「ええええ!?////」

 

「何もしてないよ」

 

ツッコミどころが違う!!

いや、あってるけどあってない!!

 

「な、なななななんで同じベッドに……」

 

無駄に「な」が多かったのは気のせいだ……!

 

「問題ないよ」

 

いや、ある!

これは絶対あるよ!!

 

「はぁ……嫌なら指輪を外せばいい」

 

指輪を外すってことは……

雲雀先輩はもう私に近づかないってことだよね

……服は上着だけしか脱いでないよ

他は特に変わったところはない

……何もなかったのに指輪を外すの?

いや、あったよ

雲雀先輩が同じベッドで寝てたんだ!

……それが許せないからもう会わない

んー会えなくなるほど許せないことじゃないよね

まぁいいか……本当にいいのか!?

完全に雲雀先輩のペースな気がする!!

 

「昨日のままだからシャワー浴びれば?」

 

「……途中で寝ちゃった……?」

 

「そうだよ

 赤ん坊から僕に連絡があったんだ」

 

「それはすみません……」

 

雲雀先輩が運んでくれたんだ……

 

「あれ? カギはどうやって?」

 

「持ってる」

 

……合い鍵というものがあるのか!

覚えてないけど私が渡したんだね……

まぁ1人暮らしは危ないしね

持ってもらった方が安全と思ったのかもー

 

「今日は僕が作るよ その間にすれば?」

 

「あ、ありがとうございます」

 

雲雀先輩が作りに行ってくれたよ

少し悪い気がするけど昨日は入ってないからね

流石にシャワーだけでもいいから浴びたいよ

……完全に雲雀先輩のペースだ!!

もういいや……シャワー浴びよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

ソファーに座ってるし

雲雀先輩は料理が得意みたい

私がゆっくり入ってた間に出来たみたいだからね

ってか、ご飯はいつ炊いたんだろう?

寝る前にしてくれたんだ……優しいな……

 

「優……これどうしたの?」

 

あ、広げたままだったよ

雲雀先輩は暇つぶしに見てたのかな?

 

「えっと、覚えていませんけど……

 写真を見て楽しそうだったとかわかりますし……

 みんなに聞けば名前を教えてくれます」

 

本当のところは役に立ってない気がする

だって仲が良かった子は写真を見る前に

お見舞いに来てくれたんだもん!!

もう名前を先に覚えてたよ……

草壁さんの写真はなかったしね……

 

「……この写真は?」

 

どれだろう?

うわー雲雀先輩に見られるとなんか恥ずかしいね

 

「それは……あんまり覚えてないんですよね

 私の周りには写真を撮ってくれる人がいなかったので

 友達からもらったんじゃないですか?」

 

友達のお父さんが撮った中にあったのかな?

雲雀先輩が見てるのは運動会の写真だからね

写真を撮るのが好きな人はいると思うしー

毎年あるし意外と枚数が多いんだよねー

でも誰から貰ったのかは覚えてない

うーこれも記憶がないのが原因かなぁ……

 

「……そう」

 

「何かありました?」

 

「……きれいに撮れてると思ったんだ」

 

「そうですよねー

 ゴールのところとかもありますしね」

 

絶対撮るのが難しいと思うんだよね

撮ってくれた人は腕がいいんだろうね

 

「1枚ほしいけど……大事にしたほうがいい」

 

「へ? いいですよ?

 1枚ぐらいもらっても……」

 

ってか、私の小さい頃の写真がほしいと思ったんだ……

あ、でも雲雀先輩の小さい頃の写真を1枚持ってるよ

あれはものすごく可愛かったよ!

雲雀先輩にお願いしてもらったのかな?

 

「頼めば見せてくれるよね?」

 

「はい いつでもどうぞ?」

 

「それならいい

 大事にするんだよ」

 

「あ、はい

 わかりました」

 

雲雀先輩が優しそうな顔で言ったけど

この写真に何かあるのかな?

気になったけど雲雀先輩が食べる用意をしたから

結局、聞くタイミングを逃してしまった

 




書き忘れた話だったので少し短めになりました
すみません
ちなみにどうしても書きたかったのは後者です

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