リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第6話

うーん……ここにもいないかー

今日は学校休みだけど雲雀先輩はいると思ったのにー

見回りでもしてるのかなぁ……

それとも……特別な用事あるのかも……

 

……そうだよねー

今日は大事な日だよねー

まぁ用がなかったら来るよね?

本いっぱい持ってきたし

ここで読みながら待っておこうかな?

 

 

 

 

 

 

 

プルルルル……

 

「?」

 

僕からの電話に出ないとは珍しいね

気付いてすぐ慌ててかけてくる姿が目に浮かぶよ

 

 

 

 

 

 

 

はぁ……来ないなー……

うーん……電話しようかな?

でも特別な用だったら嫌だし……

もう少し待ってみよう!

まだ本があるしねー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

……いない

 

「はぁ……困った子だね……」

 

忘れて出かけるとケイタイの意味がないよ……

……冷蔵庫に下ごしらえしたものがあるね

何か忘れて慌てて買いに行った……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いい加減にしないと風邪ひくぞ……』

 

神様ありがとー

でも大丈夫だよ

 

『……もう遅い

 あきらめろよ』

 

じゃぁ……後30分……

 

『……さっきからずっと同じことを言ってるぞ』

 

……気のせい

 

『気のせいじゃないだろ……

 せめて電話しろって言っても無理か……

 オレが何度もケイタイをとりに行けって言ったのに……』

 

だって……取りに帰ってる途中で……

すれ違ったら嫌だったんだもん……

時計はここから見えるから問題ないし……

 

『はぁ……』

 

それに電話かけちゃ……迷惑かも知れないし……

私がここで待つのは迷惑かけないし……

 

『……後30分だけだぞ

 30分過ぎたら帰れ

 もう遅い、このままだと風邪引くからな

 約束だぞ』

 

……はぁい

 

『(はぁ……これで無自覚なのか……)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

「ツッ君ー!

 今、手が離せないのー!」

 

「えー……」

 

オレこの休み全然遊べてねーのに……

人使い荒すぎだっつーの……

 

ガチャ

 

「はぁーい……ヒ、ヒバリさん!?

 な、なんでーーー!?」

 

それにヒバリさんがチャイムを鳴らしたーー!?

そういえばオレの部屋は雨戸を閉めたままだった……

 

「……うるさい」

 

か、咬み殺されるーー!?

 

「す、すみません!!

 どうかしたんですか……?」

 

またリボーンがなにかヒバリさんに言ったんじゃ……

 

「……風早優 知らない?」

 

「え? 優ですか?

 オレ……旅行に行ってて

 この休みはずっと会ってないですけど……」

 

「そう」

 

「優に何かあったんですか?」

 

「君には関係ないよ」

 

「で、でも……」

 

「……最低でも2時から

 どこに行ったのかわからない」

 

「ええ!?

 そ、そういえば京子ちゃんとハルに会った時に

 優は用事があるから遊べなかったって言ってたような……」

 

「……へぇ」

 

「でも……もう8時過ぎてるし……

 優はオレ達と遊ぶ時は遅くなる前に絶対帰るし……」

 

優は1人暮らしだからすることいっぱいあるから……

 

「ケ、ケイタイは……!」

 

「家にあった」

 

「……そうですか」

 

あれ?何で家にあるの知ってるんだろ?

い、いやそんなことより優だよ!

 

「オレ……探します!」

 

「いらない」

 

「で、でも……」

 

「風紀委員を使ったほうがはやいからね

 ……君に連絡するように言うよ」

 

「は……はい……」

 

優……大丈夫かな……

 

 

 

 

 

 

「君! そこで何してる!」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

「……風早さんでしたか……すみません」

 

あ、草壁さんだったんだ……

 

「私のほうこそ……すみません……」

 

「……どうかしたんですか?

 もう遅い時間ですし……」

 

「あ……なんでもないです……

 えっと……もう学校閉まります?」

 

「……はい

 今日のお昼から委員長は用事があるらしく……

 私が学校の戸締りを……」

 

あ……用事あったんだ……

そっか……やっぱりそうだよね……

 

「……委員長に用事ですか?」

 

「……すみません!

 戸締りするんですよね? すぐ帰りますね!」

 

「……もう遅いですしお送りしますよ」

 

あ……何も聞かないでくれた……

 

「大丈夫ですよー

 家が近いんでね」

 

「いいえ

 何かあってからでは遅いので……」

 

……草壁さんって心配性だったんだ

 

「じゃぁ……今日はお言葉に甘えます!

 お願いします!」

 

「はい

 少し中で待っててください

 すぐ終わりますので……」

 

「ありがとうございます

 ゆっくりで大丈夫ですからね?」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

……まだ帰ってない

 

プルルル……

 

『お疲れ様です! 委員長!』

 

「風紀委員を今すぐ集めて」

 

『は、はい!』

 

「頼んだよ」

 

『お、お待ちください!

 委員長!!』

 

「……なに」

 

『すみません……

 今すぐ集合はかけますが……私だけ……

 少しばかり遅れてもよろしいでしょうか……?』

 

「……君……本気で言ってるの?」

 

『……申し訳ございません

 先に風早さんをお送りするべきかと思い……』

 

「どこにいるの」

 

『……学校ですが……』

 

今までずっと学校にいた……?

 

「何してたの」

 

『私も先ほどお会いしまして……

 応接室の前にいたことしか……』

 

応接室の前?

 

「……わかった

 もう集合かけなくていいよ」

 

『……わかりました

 彼女は今、応接室にいます』

 

「そう」

 




今回はすれ違いでした
なので……次が甘いです
それにしても草壁さんはいい仕事をしましたw

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