リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第58話

……本当にいつ帰れるんだろう

XANXUSさんが明日の料理をリクエストするから帰れない

いや、正しくは命令だけどね

まぁ1日1回しか作らなくていいからいいけど……

流石にXANXUSさんに料理を作るのは緊張するんだよ……

 

「ひーめ♪」

 

「どうかしましたか?」

 

ものすごく機嫌が良さそうだけど……

 

「姫ってスシ作れんの?」

 

「お寿司ですか?

 簡単なものなら大丈夫ですが……」

 

流石に握り寿司とかは自信がないよ

自分で食べるなら気にしないけど……

まぁご飯に酢をあわせることは出来る

 

「うししっ つくろーぜ♪」

 

え!?まじで?

ベルさんって料理出来たんだ……

王子だからしなくていいと勝手に決め付けていたよ

 

 

 

 

 

 

 

 

スパァッンッ!

 

……うん

私が思ってるのと違ってたよ

いや、ベルさんが間違ってるわけじゃないよ

でも何かが違うんだよ……

 

「凄いですね……」

 

「うしし♪」

 

すごい上機嫌で魚をさばいていくなー

……ベルさんのナイフで(笑)

これはある意味芸術かも知れない

 

「ベルさんはお寿司を知っていたんですね」

 

「しばらく日本に居たじゃん

 その時に知った」

 

あーリング戦の時かな?

夜に試合があったし暇だったのかな?

 

「昼に勝負したオヤジがスシくれてー

 夜に姫と一緒にたべよーかと思ったけど

 変態オヤジがうるさい間に姫が寝ちゃったじゃん」

 

え?もしかして拉致したのは

明日の朝ご飯のためだけじゃなかったんだ……

ってか、勝負って何したの?

私の記憶ではベルさんは暇つぶしに殺し屋を……

うん。これは深く突っ込んじゃいけないね

とりあえず寝てしまったことに謝るべきだね

 

「それは……すみません」

 

「問題ねーって うしし」

 

ベルさんって意外と優しいね

いや、私は気に入られてるからだと思う

気に入られてなかったら多分殺されてる(笑)

ってか、これだけ綺麗に魚をさばいちゃうと

握り寿司にしないといけない気がする……

手巻きとかにしようと思ってたのに……

まぁお造りとして食べる逃げ道もあるけど

ベルさんはお寿司を食べたいみたいだし……

 

「私は握るのは上手じゃないですけどいいですか?」

 

「ん? 姫はプロじゃねーししかたねーじゃん」

 

いやーそう言ってくれて助かります

よし!ベルさんにお礼を言って早く酢をあわせてしまおう

そして風でさっさとご飯を冷まさないとね!

 

 

 

 

 

 

 

うーん……美味しいかなぁ……

やっぱり握り方で味がかわると思うんだよねー

 

「すみません……

 私の腕ではこれが限界でした……」

 

せっかくベルさんが綺麗にさばいたのにね

私のせいで絶対味が落ちちゃうよねー

気になる人は手巻きで食べてもらおう

 

「別にオレは姫と食べれればそれでいいしー

 元々あいつらに食わせるギリはねぇーよ」

 

そうですか……と返事をしたけど

何でここまで仲が微妙に悪いんだろう?

まぁ暗殺部隊だしね

仲良しでいるのもダメな気もする……

 

コンコン

 

「失礼しまーす」

 

料理は風で浮かせるから両手が空くのはやっぱり便利だね

あ、私が料理を持ってきたからビックリしてる

 

「あら? 今日は優ちゃんが作ったの~?」

 

「はい

 ベルさんと一緒に作りました♪」

 

……明らかにみんなの動きが止まったね

 

「……それは食えるのかぁ?」

 

スクアーロさんそれは失礼だよ

ベルさんが睨んでるじゃん

ちょっと効果音をつけたくなる感じで

みんなにお寿司を見せよう!!

 

「ふっ 食えたものではないな」

 

……食べてもないのにそれはひどい

あ、ベルさんがレヴィさんを蹴り飛ばしたよ

まぁこれは自業自得だと思う

 

「本当に大丈夫なの……?

 すっぱい匂いがするわ……」

 

それは私があわせた酢の匂いだね……

やっぱりお造りにするのが正解だったか……

手巻きの分で少しお造りがあるしそっちを食べてもらおう

あ、少し落ち込んでる間に今度はルッス姐さんが犠牲になった

 

「ベルさん……すみません……

 私の腕がないせいで……」

 

芸術作品を汚してしまった……

うーこんなことなら山本君にコツを聞けばよかった!!

 

「オレらだけで食おーぜ」

 

そうしよう

みんなと食べたかったけど

私の腕の悪さでこれ以上ベルさんの評価を下げたくない

 

「嫌な方はシェフに作ってもらってくださいね」

 

一流シェフがいるからね

勝手に頼んで食べればいいと思う

……微妙に私も機嫌が悪いかもしれない

私のせいなのにそれはダメな気がする

ベルさんの機嫌を戻すのが先だよ

 

「ベルさん、ありがとうございます

 いただきますね?」

 

「うししっ」

 

機嫌よくなったみたいでよかったー

 

「僕は食べるよ」

 

意外だ……

マーモンちゃんって怪しいものは食べないと思ったけど

お寿司を食べたことがあるのかもしれない

まぁさらにベルさんが機嫌が良くなったしいいか……

じゃぁ私は食べるぞーーー!

 

「……おいしーー!!!」

 

ベルさんがさばいたネタが美味しい!!

それに久しぶりの米!!

ちょっと感動して涙が出そうだ……!

やっぱり日本といえばお寿司だよ

……まぁ私のはわさび抜きだけどね(笑)

 

「あ!?」

 

スクアーロさんが私のを奪った!!

食べたいなら食べたいって言えばいいじゃん!!

わさび抜きは私の分しか作ってないから数が少ないのに!!

ふっふっふ……食べ物の恨みは怖いんだよ(怒)

まぁ先に手巻きを食べるけどね(笑)

だってなくなりそうだもん

 

「ベルさん……後で付き合ってくれます?」

 

「いいぜ♪」

 

凄く楽しそうに返事をしたよ

私の考えてることがわかってるのかもしれない

 

「……何を考えてんだぁ?」

 

私達の不穏な空気を気付いたけどもう遅いよ

私はスクアーロさんを逃がすつもりはない

 

 

 

 

ご飯を食べた後、私の気が済むまで

スクアーロさんにベルさんのワイヤーつきナイフを

私の風で操って攻撃をしたけど決定打を与えることは出来なかった

やっぱりスクアーロさんは強いなー

まぁだから安心して攻撃を仕掛けたんだけどね

他の人なら絶対しないからね

 

 

 

 

ちなみに……

スクアーロは優の能力は敵に回すと厄介と再確認した




目次にも書きましたが
VSヴァリアー編よりベルと仲が良くなった雰囲気で書いてみました

もう少し笑いを入れたかったですね
でも原作を使わずみんなをいじるのは難しかったです
まぁ気づく人はいると思いますが……
隠し弾から話をひねり出し作りましたww

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