リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第55話

……本当に私は雲雀先輩と付き合ってるの?

いや、だってさ……昨日急に彼女とか言われたけどさ……

特に何もないんだもん!!

 

昨日は普通に授業を受け家に帰って寝た

で、いつも通りノソノソと起きて準備したけど

雲雀先輩は来なかったし……

もし朝ご飯を食べるなら7時半までに来るからね

うーん……やっぱり私の幻聴だった?

でも腕章があるし……

あ!書類を私にさせるためか……

 

・・・・・

 

そうだよねー

雲雀先輩が私なんかと付き合うわけないよねー

……なんで私は勘違いしたんだろう……

少し泣きたくなるのは気のせいだよね……?

はぁ……

ああ!大変だ!!

ツナ君達に言っちゃったよ!!

訂正しなければ……!急いで学校に行こう!!

 

 

 

 

 

 

……訂正したかったけど出来なかった

まさか学校についてすぐ電話がかかってくるとは……

でもやっぱり書類があるしそうだよねー

頑張るか……

 

「はぁ……」

 

「どうしたの?」

 

「凄い量だなーと……

 書類頑張りますね」

 

「そう」

 

……ふむ

やっぱり私の勘違いだったみたい

雲雀先輩はいつもと変わらないし……

はぁ……

 

 

 

 

 

 

 

……さて、どうしてこうなった?

書類していたらお昼休みになったから

ご飯を食べたいから雲雀先輩に許可をもらったのはいい

でも、なんで2人でご飯を食べることになったの?

まぁいいか……

屋上の風は気持ちよくて好きだしねー

 

「……僕のは?」

 

「へ?」

 

「僕の分は?」

 

えええ!?

雲雀先輩の弁当なんか知らないよーー!?

 

「……ど、どうぞ」

 

わ、私のお弁当が……(泣)

 

「……僕は何か買って食べるよ

 少し待ってて」

 

「い、いいですよ!

 私が何か買って食べますし……」

 

「待ってて」

 

行っちゃった……

うーん……今度からは弁当もいるの?

でもいらない時はどうしよう……

今でもいらない時はちょっと困ってるのに……

あ!クラスの子にあげよっか!

毎日パンで飽きてる子もいると思うしねー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご飯を食べたら雲雀先輩のお昼寝に付き合って

その後は書類……

私ってクラスに顔を出すことは出来るの?

ちょうど見回りから帰ってきたし聞いてみよう

 

「雲雀先輩」

 

「なに」

 

「私は授業を受けなくなるんですか?」

 

「受けたいの?」

 

「えっと……まぁ……」

 

毎日ここに引きこもるのは精神的にしんどいよ……

 

「……わかった

 書類がない日は受ければいいよ

 それとある日は終わればいいよ」

 

つまり私の仕事のスピードで受けれるか決まるのか……

頑張ればツナ君達と会えるし遊べるんだろうねー

 

「あ、はい

 わかりました」

 

まぁ頑張るしかないよねー

 

 

 

 

 

 

やっと終わったーーー!!

何度か手伝ったことはあるけど

やっぱりわからないところがあるから時間がかかったよ

だってもう放課後だし……

 

「終わった?」

 

「あ、はい!」

 

「そう 行くよ」

 

へ?また?今度はどこに?

あ、また行っちゃったよ

つまり行くしかないと……

 

 

 

 

 

 

 

これって見回りだよね?

だって商店街を歩いているんだもん

私はしなくていいって説明を受けたのに……

まぁいいか……

どうせ私は後ろをついて歩くだけだしね

 

おお!少し時期が早いのに白菜が安い!!

ここは遅くまで開いてたよね?

 

「なにかあるの?」

 

あ!少し歩くのが遅くなったことがばれた!!

 

「何もありませんよ!」

 

まさか帰りに白菜を買う予定を立ててたとは言えない

 

「……そう」

 

「はい」

 

ほっ……ばれてないみたいで助かった……

 

「……お寿司は好き?」

 

「へ? あ、はい」

 

「そう」

 

 

 

 

 

 

 

えっと……ここって……確か……

 

ガラッ

 

あ、入っていっちゃったよ

 

「へい! いらっしゃい」

 

やっぱり山本君のお父さんだね

まさか初の絡みが雲雀先輩と一緒とは思わなかった

ってか、山本君のお父さんが何かしちゃった!?

えええ!?咬み殺すの!?

あれ?違うかも……普通にカウンターに座ったし……

 

「はやく座りなよ」

 

「あ、はい」

 

ん?注文しようとしてるよね?

 

「あ、あの……雲雀先輩……」

 

「なに」

 

「私……あんまりお金を持ってきてないので……」

 

「いいよ

 僕がおごるから」

 

「えええ!?

 そんなの悪いですよ!?」

 

「気にしなくていいよ

 明日から昼食も頼んだしね」

 

ふむ……そういえばそうかも……

1回ぐらいだったらいいか……

 

「じゃぁ……今日はお言葉に甘えますね?」

 

「うん」

 

……うんっていったーー!!

私にはあんまり言わなかったのに……

うわ……かわいい……///

 

「何か嫌いなものがある?」

 

「あ! わさびが……」

 

「……子どもだね」

 

だってどうも好きになれないんだもん……

 

「他には?」

 

「他は大丈夫です」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ……食べた食べた

あー美味しいかったー

山本君のお父さんの腕がいい!

ついいっぱい食べちゃったよ

いや、本当は遠慮するつもりだったんだけど

雲雀先輩が私の分も一緒に頼むから出来なかったし……

だから雲雀先輩はカンパチとヒラメのえんがわが好きとわかった

だって頼む割合が多かったもん

 

「今日はおごっていただきありがとうございました」

 

「問題ないよ」

 

雲雀先輩はこれからどうするんだろう?

家に帰るか学校に行くんだろうねー

 

「では……」

 

「……どこ行くの?」

 

「へ? あ、まだ見回りがあるんですね

 すみませんでした」

 

最初の目的を忘れちゃってたよ

 

「はぁ……」

 

あらー呆れられちゃった……

でもお寿司が美味しくて忘れてしまったのはしょうがないよね

 

「……僕はデートのつもりだったんだけど?」

 

「へぇ

 そうだったんですかー」

 

デートかー

それは全然気付かなかったなー

え……誰とデートしてるつもりだったの?

 

「えええ!? 私とですか!?」

 

「……そうだよ」

 

デ、デート……?

もしかして……放課後デートだったの……?

ほ、本当に付き合ってたんだ……

 

「だから家まで送るよ」

 

「あ……はい……///」

 

こ、これって女の子扱いしてくれてるってことだよね?

うわーなんか恥ずかしい///

 

 

 

 

 

 

本当に家まで送ってくれた……

やっぱり付き合ってたんだ……///

 

「また明日」

 

「はい

 今日はありがとうございました」

 

「……入りなよ」

 

「あ、はい

 おやすみなさい」

 

「おやすみ」

 

バタン

 

ふぅ……お、終わった……///

今日は放課後デートというものだったんだ……

全然気付かなかった……

ただの見回りだったと思ったし……

あ!見回りで思い出した!!

白菜を買わなければ!!

 

ガチャ

 

「あれ? 雲雀先輩?」

 

まだ玄関前にいたの?

何かあったのかな?

 

「……どこかに行くの?」

 

「ちょっと買い物に……」

 

「はぁ……僕も一緒に行くよ」

 

「え!? ダ、ダメですよ!!」

 

「……どうして?」

 

白菜を持つ私の前で雲雀先輩が歩いてる……

いや、やっぱりそれはない

 

「行くのをやめますので気にしないでください」

 

「はやくいいなよ」

 

「急いでほしいものじゃないんです

 だから明日の放課後に行きます」

 

まぁ明日は安売りしてないと思うけどね

 

「……わかった

 そのかわり夜遅くに出かける場合は

 僕も一緒に行くから声をかけること」

 

「えええ!?」

 

もう夜に買い物に行けないじゃん!

 

「……優 わかった?」

 

うぅ……これは返事しないとダメなんだろうね……

 

「……はぃ……」

 

ん?今なんて言った……?

 

「ひ、雲雀先輩……さっき……」

 

「……優 おやすみ」

 

や、やっぱり……名前で……

 

「お、おやすみなさぃ……///」

 

も、もう無理だ!!

家に逃げよう!!

 

バタン

 

きゃーー!!明日からどうやって会えばいいの!?

どうしよーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……うん

そうだよね

雲雀先輩はそうだよね

 

「おはよう」

 

「……おはようございます」

 

私に心の準備をする時間をください……///

 




やっぱり日常っぽくない気がww
うーん……私の力ではこれが限度でした

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