リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第53話

……私って意外とチャレンジャーだね

簡単にツナ君に見破られたからって

今度は雲雀先輩を騙そうと考えるなんて……

まぁ騙す内容は雲雀先輩は絶対興味がないことだし

そこまで構える必要はないか……

 

「雲雀先輩」

 

「なに」

 

「実はツナ君と付き合うことになりました♪」

 

ふふん!

これはすぐわかるウソじゃないよねー

だって私とツナ君は本当に仲いいからねー

雲雀先輩だとありえないと思うけど

ツナ君だとありえるかもって思えると思うもん!

 

「……それ……本気で言ってるの?」

 

……なんでばれるんだろう

すぐ本気で言ってないことをわかるなんて……

そんなに私ってわかりやすいのかな?

うーん……

 

「……僕がそれを許すと思ってるの」

 

「えっと……雲雀先輩?」

 

なんかこっちに来るよ!!

もしかして怒った!?

えー!!エイプリルフールでも

雲雀先輩にウソをつくのは許されないことなのー!?

 

「ご、ごめんなさい……」

 

と、とりあえず謝ってみたけど……

まだ怒ってそう……

 

「……それは僕の気持ちをわかって謝ったの?」

 

「はい……

 今……わかりました……」

 

本当に知らなかった……

ここまで雲雀先輩がウソをつかれることが嫌いなんて……

 

「…………帰る」

 

え……まだご飯を食べてないのに……?

 

「……もう来ないから」

 

もう……って……ずっと……?

もしかして嫌われた……?

あ……でもしょうがないよね……

ウソつかれることがここまで嫌いなら

遅かれ早かれ嫌われてたと思うし……

だって……私はウソばっかりついてるもん……

 

「ま、待ってください!!」

 

「……なに」

 

「今まですごく楽しかったです……」

 

「……そう」

 

最後なのに……

こっちを見てくれなかったな……

あ……そっか……

 

「ウソをついた私を信じられないですよね……」

 

「……ウソってなに」

 

「へ?」

 

「ウソってなに」

 

「え……っと……

 ツナ君と付き合ってるっていうウソを……

 今日はエイプリールフールだから……

 でもそんなに雲雀先輩がウソが嫌いとは知らなくて……」

 

「……僕は今ものすごく機嫌が悪い」

 

「私がウソつきだからですよね……」

 

「……今回は許してあげてもいいけど?」

 

「ほ、本当ですか!?

 あ……でも……私はウソつきだし……」

 

今回許してもらえてもまた嫌われると思うし……

 

「……君はうそつきと覚えておくよ

 最初から知っていれば問題ないからね」

 

「……は、はい!

 ありがとうございます!!」

 

「……君も覚えておいて」

 

「はい?」

 

「僕は君の逃げ道をもう残さないと決めたよ」

 

「えっと、どういう意味ですか?」

 

「さぁね」

 

えー教えてくれないの?

 

「お腹すいた」

 

「あ、はい

 今すぐ作りますねー」

 

んー逃げ道を残さないってどういう意味だろ?

うーん……あ!

ウソをついたら雲雀先輩が許すまで逃げれないとか?

……それは怖いな……

 




少し短かったですけど雲雀さんバージョンでした
もう少しネタ話にするつもりだったのに主人公が暴走したww

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