リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~ 作:ちびっこ
これはヴェント活動停止中の優が
仕事でイタリアに来ていた時に
いつものようにベルに連れさられて
アジトに来てご飯を作った日の1日である
んーご飯の片付け終わったしー
これからどうしようかな?
ん?もしかして……
「お酒いります?」
「……あ゛あ゛」
おー当たった!
「優ちゃんはお酒にも詳しいのぉ?」
「20歳を過ぎたときに
最低限の知識として覚えましたよ」
あ、そういえばXANXUSさんには作ったけど
みんなの前で作るのは初めてだったかもー
「姫は酒のまねーの?」
「お酒好きなんですけどねー
酔っちゃうので禁止って言われてます」
「酔うとはまだまだガキだ!」
「そうですねー
大変なことになるみたいなので
絶対飲みませんよー」
「何してんの?」
「優ちゃんが酔ってる姿みたくなぁい?」
「ししっ
同感♪」
「でしょ?
こっそりジュースに混ぜてるのよぉ」
「どうなってもミーは知りませんよー」
「大丈夫よぉ
酔っ払いなんてかわいいもんよ♪」
普段、ストッパー役はルッスーリアである
そのルッスーリアが実行犯になってしまったため
止める人物はいなくなってしまった……
この時にスクアーロが聞いていれば
恐らく今からおきる事態は回避出来ていただろう……
「全然変わらないじゃないの?」
「姫の酔ってる姿見れねーじゃん」
「酔ってると思いますよー
さっきから眠そうですよー」
いかにも残念そうに話す2人に
優が目を何度もこすっていることを教えるフラン。
ベルとフランが普通に話すことが珍しい
この異常事態に気付いたのはスクアーロだった
「う゛お゛ぉい!!
何コソコソ話してんだぁ」
「こっそり優ちゃんのジュースに
お酒を混ぜて観察中なのよぉ」
「あ゛あ゛!?」
「んもぉ怒鳴らないでよー
ちょっとした好奇心だったのよぉ
そんなに強いお酒は混ぜてないわぁ」
「チッ」
舌打ちをしながら優のところに向かうスクアーロ
ルッスーリアはその姿を見て心の中で
やっぱりお兄ちゃんね~と感心していた
スクアーロに知られれば間違いなくぶっ飛ばされていたので
声には出さなかったが微笑ましく見ていた
「何してるのだ!!」
「もぉ何度も同じ説明させないでよぉ
優ちゃんのジュースにお酒を混ぜて飲ませたの
今観察中よぉ」
「ふん
ばかばかしい!!」
スクアーロの声で事態に気付いたレヴィ
ばかばかしいといいながらチラチラと優を見ていれば
フランじゃなくても変態雷親父と思うだろう
それほど彼は残念な行動をしていた
「さっさと寝ろぉ!」
「ふぇ?
シュクアーロしゃん?」
呂律が回っていない優を見て一瞬固まったスクアーロ
そんなスクアーロに心配する声をかける優
しかしそれは言葉になっていなかった
「…………(思いっきり酔ってじゃねぇかぁ!!)
ルッス! こいつを何とかしろぉ!?」
「あらぁ本当に酔ってたのねぇ
優ちゃん大丈夫~?」
「ルッチュ姐しゃん?」
「んまぁ!! かわいいわぁ!!」
「恭弥しゃんはどこでしゅか?」
「ここにはいないわよぉ?」
いないと聞いた瞬間に優の目に涙が溜まり始めた
いきなりのことで慌てるルッスーリアとスクアーロ
彼らは優が泣いたところも1度も見たいことがない
慌てるのは当然のことだった
「ちょっとぉ!?
優ちゃん泣かないでぇ!!」
「姫を泣かすんじゃねぇーよ」
優が泣きそうになったため
お酒を飲ませることに賛成したのにあっさり寝返るベル
人としては最低だが
彼は王子なので彼は何をしても許されると思っている
本来ならば必ず何か言われていたが
ルッスーリアはベルの発言より
いつ落ちてもいいぐらい目に涙をためている優を
どうするべきかを優先して考えていたため見逃された
しかし考えている間に状況は最悪になった……
ふわっ
「「「「!?」」」」
「な、何が起きてるのだ!!」
「これって姫の暴走じゃねぇ?」
「う゛お゛ぉい!!
くだらねぇことするからだぁ!!」
「どうなっても知らないって
ミーは言いましたよー」
浮いている食器や家具が容赦なく急所に狙い……
避けたり防いで壊れると小さく軽くなるため
急所を狙う数が増えるという悪循環が起き
そして何とかスキを着いて直接押さえ込もうとすれば
浮かべられ壁に叩きつけて振り出しに戻るという
優の無双が始まった……
ガン!
「ぬおおお!?」
「チッ! キリがねぇ!!」
スクアーロはこの状況でも考えていた
優が泣き始めた原因は何か……
そして1つの答えが浮かんだ
「フラン! ヒバリの幻覚を出せぇ゛!!」
「人使い荒いですねー」
「さっさとしろぉ!!」
サァ……
「優」
「恭弥しゃん……?」
ピタッ
「「「「「止まった……」」」」」
スクアーロの考えは正解だった
雲雀恭弥がいれば暴走は止まる
そう……雲雀恭弥が本当にいれば……
「……違う」
ふわっ
「う゛お゛ぉい!!
見破られてるんじゃねぇ!!」
「使えねー」
「ミーは悪くありませんー
優さんが幻覚に強すぎるのが問題ですー」
「ちょっと本当にどうするのぉ!?」
仮にも彼らは暗殺部隊のエリート集団
ここまで手こずるのは理由があった
もし優を傷つけて止めた場合……
優は許すが許さない人物が何人もいることが
わかっていたため下手に止めれないということと
もし優が気にしてここに来なくなった場合
優が作ったご飯はXANXUSが文句を言わずに
食べることを知っていたので
下手に手が出せない状況が続いていた
ちなみにここにいる全員は後者の理由が
ほぼ頭に占めていたため手が出せなかった
そして……事態は急変した
入り口のドアがぶっ飛ばされたのだ
ドカッ
「るせぇ」
そう……あまりにもうるさすぎて
XANXUSが原因をカッ消しにきたのだ
ピタッ
「「「「「……止まった」」」」」
「あーじゃんじゃしゅしゃんだー♪」
優がのんきにXANXUSの名前を呼ぶ
このままだと優がカッ消されると思ったルッスーリアは
元々の原因は自分だったため
恐る恐る話しかけることにした
「ボ……ボス……
優ちゃんは……ちょっと酔ってるのよぉ……」
決死の思いでルッスーリアは話しかけたのだが
優はそれに気付かなかった……
「うりゅしゃかったでしゅか?」
「…………」
「ごめんにゃちゃい……
にゃまえ……とりゃないでくだしゃい……」
「…………くだらねぇ
さっさと寝ろ」
スタスタスタ……
「……寝ましゅ……
おやしゅみなちゃい……」
スタスタ……
今まで苦労していたのがウソのように
優は大人しく部屋に戻っていった
「……さ……流石ボスだ……」
「姫の様子見てこよーっと」
「名前って何ですかー?」
「ヴェントって名前をつけたのはボスなのよぉ
優ちゃんはそれを大事にしてるのよ
怒られてとられると思ったんじゃないのかしら・・」
「そうなんですかー」
「くだらねぇこと言ってねぇで
さっさと片付けろぉ゛!!」
「隊長ーベル先輩が逃げましたー
それに明日優さんが片付けると思いますー
だからミーも寝ますー」
「う゛お゛ぉい!! ……チッ」
そして、結局優に片付けさせることになった……
「ひーめ?」
「ベルしゃん……」
「ボスは怒ってないから大丈夫だぜ?」
「本当でしゅか……?」
「間違いねぇって」
「よかったでしゅ♪」
「ししっ♪
ん? まだ使ってんの?」
「あい!
うしゃぎしゃんがいにゃいと寝れましぇん!!」
「ししっ♪」
「寝ましゅ!
じゃんじゃすしゃんに怒られましゅ!」
「りょーかい
おやすみ♪」
「おやしゅみなしゃいでしゅ!」
これはノリで書きましたww
ノリが強すぎるため載せるのをやめたんですけどねー
リクエストがあったので載せちゃった話です