リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第43話

これはヴェント活動停止中の優が

仕事でイタリアに来ていた時に

いつものようにベルに連れさられて

アジトに来てご飯を作った日の1日である

 

 

 

んーご飯の片付け終わったしー

これからどうしようかな?

ん?もしかして……

 

「お酒いります?」

 

「……あ゛あ゛」

 

おー当たった!

 

「優ちゃんはお酒にも詳しいのぉ?」

 

「20歳を過ぎたときに

 最低限の知識として覚えましたよ」

 

あ、そういえばXANXUSさんには作ったけど

みんなの前で作るのは初めてだったかもー

 

「姫は酒のまねーの?」

 

「お酒好きなんですけどねー

 酔っちゃうので禁止って言われてます」

 

「酔うとはまだまだガキだ!」

 

「そうですねー

 大変なことになるみたいなので

 絶対飲みませんよー」

 

 

 

 

 

 

 

「何してんの?」

 

「優ちゃんが酔ってる姿みたくなぁい?」

 

「ししっ

 同感♪」

 

「でしょ?

 こっそりジュースに混ぜてるのよぉ」

 

「どうなってもミーは知りませんよー」

 

「大丈夫よぉ

 酔っ払いなんてかわいいもんよ♪」

 

 

普段、ストッパー役はルッスーリアである

そのルッスーリアが実行犯になってしまったため

止める人物はいなくなってしまった……

この時にスクアーロが聞いていれば

恐らく今からおきる事態は回避出来ていただろう……

 

 

 

 

「全然変わらないじゃないの?」

 

「姫の酔ってる姿見れねーじゃん」

 

「酔ってると思いますよー

 さっきから眠そうですよー」

 

いかにも残念そうに話す2人に

優が目を何度もこすっていることを教えるフラン。

ベルとフランが普通に話すことが珍しい

この異常事態に気付いたのはスクアーロだった

 

「う゛お゛ぉい!!

 何コソコソ話してんだぁ」

 

「こっそり優ちゃんのジュースに

 お酒を混ぜて観察中なのよぉ」

 

「あ゛あ゛!?」

 

「んもぉ怒鳴らないでよー

 ちょっとした好奇心だったのよぉ

 そんなに強いお酒は混ぜてないわぁ」

 

「チッ」

 

舌打ちをしながら優のところに向かうスクアーロ

ルッスーリアはその姿を見て心の中で

やっぱりお兄ちゃんね~と感心していた

スクアーロに知られれば間違いなくぶっ飛ばされていたので

声には出さなかったが微笑ましく見ていた

 

「何してるのだ!!」

 

「もぉ何度も同じ説明させないでよぉ

 優ちゃんのジュースにお酒を混ぜて飲ませたの

 今観察中よぉ」

 

「ふん

 ばかばかしい!!」

 

スクアーロの声で事態に気付いたレヴィ

ばかばかしいといいながらチラチラと優を見ていれば

フランじゃなくても変態雷親父と思うだろう

それほど彼は残念な行動をしていた

 

 

 

 

「さっさと寝ろぉ!」

 

「ふぇ?

 シュクアーロしゃん?」

 

呂律が回っていない優を見て一瞬固まったスクアーロ

そんなスクアーロに心配する声をかける優

しかしそれは言葉になっていなかった

 

「…………(思いっきり酔ってじゃねぇかぁ!!)

 ルッス! こいつを何とかしろぉ!?」

 

「あらぁ本当に酔ってたのねぇ

 優ちゃん大丈夫~?」

 

「ルッチュ姐しゃん?」

 

「んまぁ!! かわいいわぁ!!」

 

「恭弥しゃんはどこでしゅか?」

 

「ここにはいないわよぉ?」

 

いないと聞いた瞬間に優の目に涙が溜まり始めた

いきなりのことで慌てるルッスーリアとスクアーロ

彼らは優が泣いたところも1度も見たいことがない

慌てるのは当然のことだった

 

「ちょっとぉ!?

 優ちゃん泣かないでぇ!!」

 

「姫を泣かすんじゃねぇーよ」

 

優が泣きそうになったため

お酒を飲ませることに賛成したのにあっさり寝返るベル

人としては最低だが

彼は王子なので彼は何をしても許されると思っている

本来ならば必ず何か言われていたが

ルッスーリアはベルの発言より

いつ落ちてもいいぐらい目に涙をためている優を

どうするべきかを優先して考えていたため見逃された

しかし考えている間に状況は最悪になった……

 

ふわっ

 

「「「「!?」」」」

 

「な、何が起きてるのだ!!」

 

「これって姫の暴走じゃねぇ?」

 

「う゛お゛ぉい!!

 くだらねぇことするからだぁ!!」

 

「どうなっても知らないって

 ミーは言いましたよー」

 

浮いている食器や家具が容赦なく急所に狙い……

避けたり防いで壊れると小さく軽くなるため

急所を狙う数が増えるという悪循環が起き

そして何とかスキを着いて直接押さえ込もうとすれば

浮かべられ壁に叩きつけて振り出しに戻るという

優の無双が始まった……

 

 

 

 

ガン!

 

「ぬおおお!?」

 

「チッ! キリがねぇ!!」

 

スクアーロはこの状況でも考えていた

優が泣き始めた原因は何か……

そして1つの答えが浮かんだ

 

「フラン! ヒバリの幻覚を出せぇ゛!!」

 

「人使い荒いですねー」

 

「さっさとしろぉ!!」

 

サァ……

 

「優」

 

「恭弥しゃん……?」

 

ピタッ

 

「「「「「止まった……」」」」」

 

スクアーロの考えは正解だった

雲雀恭弥がいれば暴走は止まる

そう……雲雀恭弥が本当にいれば……

 

「……違う」

 

ふわっ

 

「う゛お゛ぉい!!

 見破られてるんじゃねぇ!!」

 

「使えねー」

 

「ミーは悪くありませんー

 優さんが幻覚に強すぎるのが問題ですー」

 

「ちょっと本当にどうするのぉ!?」

 

仮にも彼らは暗殺部隊のエリート集団

ここまで手こずるのは理由があった

もし優を傷つけて止めた場合……

優は許すが許さない人物が何人もいることが

わかっていたため下手に止めれないということと

もし優が気にしてここに来なくなった場合

優が作ったご飯はXANXUSが文句を言わずに

食べることを知っていたので

下手に手が出せない状況が続いていた

ちなみにここにいる全員は後者の理由が

ほぼ頭に占めていたため手が出せなかった

そして……事態は急変した

入り口のドアがぶっ飛ばされたのだ

 

ドカッ

 

「るせぇ」

 

そう……あまりにもうるさすぎて

XANXUSが原因をカッ消しにきたのだ

 

ピタッ

 

「「「「「……止まった」」」」」

 

「あーじゃんじゃしゅしゃんだー♪」

 

優がのんきにXANXUSの名前を呼ぶ

このままだと優がカッ消されると思ったルッスーリアは

元々の原因は自分だったため

恐る恐る話しかけることにした

 

「ボ……ボス……

 優ちゃんは……ちょっと酔ってるのよぉ……」

 

決死の思いでルッスーリアは話しかけたのだが

優はそれに気付かなかった……

 

「うりゅしゃかったでしゅか?」

 

「…………」

 

「ごめんにゃちゃい……

 にゃまえ……とりゃないでくだしゃい……」

 

「…………くだらねぇ

 さっさと寝ろ」

 

スタスタスタ……

 

「……寝ましゅ……

 おやしゅみなちゃい……」

 

スタスタ……

 

今まで苦労していたのがウソのように

優は大人しく部屋に戻っていった

 

「……さ……流石ボスだ……」

 

「姫の様子見てこよーっと」

 

「名前って何ですかー?」

 

「ヴェントって名前をつけたのはボスなのよぉ

 優ちゃんはそれを大事にしてるのよ

 怒られてとられると思ったんじゃないのかしら・・」

 

「そうなんですかー」

 

「くだらねぇこと言ってねぇで

 さっさと片付けろぉ゛!!」

 

「隊長ーベル先輩が逃げましたー

 それに明日優さんが片付けると思いますー

 だからミーも寝ますー」

 

「う゛お゛ぉい!! ……チッ」

 

そして、結局優に片付けさせることになった……

 

 

 

 

 

「ひーめ?」

 

「ベルしゃん……」

 

「ボスは怒ってないから大丈夫だぜ?」

 

「本当でしゅか……?」

 

「間違いねぇって」

 

「よかったでしゅ♪」

 

「ししっ♪

 ん? まだ使ってんの?」

 

「あい!

 うしゃぎしゃんがいにゃいと寝れましぇん!!」

 

「ししっ♪」

 

「寝ましゅ!

 じゃんじゃすしゃんに怒られましゅ!」

 

「りょーかい

 おやすみ♪」

 

「おやしゅみなしゃいでしゅ!」

 




これはノリで書きましたww
ノリが強すぎるため載せるのをやめたんですけどねー
リクエストがあったので載せちゃった話です

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