リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

42 / 91
第42話

電話は何かなーと思ったら応接室に来てだったよ

書類があるのかな?

ってか、考えてる場合じゃないねー

急がないと間に合わない……

早くシャワー浴びよう!

 

ガルルゥ

 

あらー心配してそうだね

 

「大丈夫だよ

 シャワー浴びてくるね?

 だから後でお願いね?」

 

ガルッ!

 

バタン

 

バサッバサッ……

 

 

 

 

 

 

これは一体何だろうか……

窓の外に恐竜らしき動物が飛んでいる……

ただ恐竜にしては凶暴に見えない

それに恐竜は絶滅危惧種だ

恐竜に見えるが違う生き物か……

それより……なぜここに……

 

「……い、委員長」

 

「なに」

 

ガルッ!

 

「ワオ! ミントどうしたの?」

 

……委員長はこの動物を知っている

名前はミント……覚えておかなければ……

 

ガブッ!!

 

「委員長!?」

 

凶暴な動物だったのか!?

その前にミントという動物が委員長の手を噛むなんて……

恐る恐る委員長を見てみたが……

少し考えていた……どういうことだ……?

 

「……怪我してたんだね

 でも怪我をさせたことじゃなくて

 気付かなかったことに怒ってるんだね」

 

……カパッ

 

咬んでいた委員長の手を離したことに

安堵の溜息をつきたくなったが

委員長が言っていた怪我というのは……

 

ガルルルゥ……

 

「怒ってないよ

 それより黙って出てきたんだよね?

 もう戻りなよ」

 

ガルッ……

 

「教えてくれてありがとう」

 

ガルッ!

 

バサッバサッ……

 

委員長が噛まれても咬み殺さないとは……

これは風早さんに関係することでは……?

いや、考えるより先に……

 

「委員長! 大丈夫ですか!?」

 

「問題ないよ

 牙を立ててなかったしね」

 

ミントという動物は

委員長の手を銜えただけだったのか……

 

「……そうですか

 今のは……」

 

「優の恐竜」

 

……やはり風早さんが関係していた

だが……恐竜とは……?

いや、これ以上は聞かない方がいいだろう

必要になれば委員長が話してくれるはずだ

 

「……わかりました

 風早さんが怪我したのですか……?」

 

「みたいだね

 全部避けたはずだけど……」

 

私には風早さんの姿が見えなかったので判断が出来ない

委員長には手応えがなかった

確か……風早さんの武器は刀……

可能性があるとすれば……

 

「……委員長」

 

「なに」

 

「すみません

 湿布薬を買いに行ってもよろしいでしょうか?」

 

「……頼んだよ」

 

他の物をおっしゃらなかった

委員長も同じことを考えだったんだろう

 

「……屋上に持ってきて」

 

「はい!」

 

急いで行かなければ……

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ……さっぱりしたー

……ん?

 

「ミント!」

 

ガルッ!?

 

「この装置は壊れたら困るんだから

 触っちゃダメって言ったよね?」

 

ガルル……

 

うーん……反応を見ると覚えてたみたいだね

 

「ミントがわけもなく触らないよね

 ごめんね?」

 

ガルルルゥ

 

よしよしー

 

多分落ちそうになってたのかな?

ミントが慌てて直そうとしてたのかも……

置き場所を考えなおそう

 

さて……さっさと着替えないとねー

それにしても私ってミントの使い方を間違ってるよね

口から風が出るから威力を調節して

髪を乾かしながらクシで梳いてもらうなんて……

すごい贅沢だよね(笑)

でも髪を乾かしてる間に他のことが出来るんだよねー

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「失礼しまーす」

 

あ、やっぱり書類だねー

いっぱい机に乗ってたよ

 

「さて……頑張りますかー」

 

ガシッ

 

「っ……どうかしました?」

 

「……これは後でいい

 屋上行くよ」

 

「あ、はい」

 

なんとか……誤魔化せたかな……?

うーん……早く回復してくれればいいんだけどねー

ちょっと不便だし……先に昼寝でよかったね

まぁ回復できなくても風でフォローすれば問題ないか……

 

 

 

 

……あれ?寝転ばないね

 

「どうしたんですか?」

 

「……手……大丈夫?」

 

あ……ばれてたんだ……

 

「やっぱり雲雀先輩には敵いませんねー」

 

「……そうだね」

 

「雲雀先輩の攻撃が早くて……

 受け流した時に何度か体の回転を入れれなくて

 腕がちょっと痛くなりました」

 

「……わかった」

 

「ばれちゃったし……

 後で湿布もらってきます」

 

ばれるなら初めからつけとけば良かった……

Drシャマル……いないことを願おう……(笑)

 

「今、草壁が用意してる」

 

「へ?」

 

「そろそろ戻ってくるはず」

 

「そうですか……」

 

また草壁さんに迷惑かけちゃった……

 

「今日は付き合ってくれてありがとうございました」

 

「役に立った?」

 

「はい

 制限して戦ったのであれが多分今の私の限界です

 わかって良かったです」

 

「そう」

 

「もう少し鍛えないといけませんね」

 

「優はしなくていいよ」

 

「頑張ります!」

 

ミントの形態変化を考えると

身体は鍛えたほうがいいからねー

 

「……攻撃する前に刀を握り直す」

 

「へ?」

 

「優の癖だと思う

 僕に怪我してほしくないから一瞬躊躇した

 受け流す時にはしなかった」

 

そんな癖あったんだ……

神様と戦う時には躊躇しないと思うし……

リボーン君に言われなかったのは本当に斬るために

峰を返すから気付かなかったんだろうねー

それ以外は当たるとは思わなかったから

躊躇しなかったと思うしねー

 

「ありがとうございます!

 すごく参考になりました!」

 

「そう」

 

絶対これ白蘭さんにもばれてたよね

特殊能力使っても最後は私がしないといけないし……

それに多分白蘭さんと戦った時には

この癖は直らなかったのかも知れない……

早いうちに気付いてよかった!!

後で神様と相談しよう!!

 

「雲雀先輩」

 

「なに」

 

「私ってわがままですよねー」

 

「どうして?」

 

「全部ほしいって思ってます」

 

「?」

 

「諦めるべきことを諦めたくないんです

 だからみんなに迷惑をかけてます」

 

「……問題ないよ」

 

「お願いがあります」

 

「……なに」

 

「私が周りの目を見れなくなった時は

 怒ってほしいです」

 

もし私のせいで風紀が乱れて

もう雲雀先輩の手におえなくなったのに

そのことに私が気付かなくなった時が1番怖い

だってそれは本当は気付いているのに

ここにいたいから見ないフリをしてることだもん

 

「これもものすごくわがままだと思います

 でも誰かに言われるなら雲雀先輩が言ってほしい

 まぁ……そうならないように気をつけますけどね」

 

「……安心していいよ」

 

「へ?」

 

「僕が見てるから」

 

「……ありがとうございます」

 

「……寝る」

 

「はい

 おやすみなさい」

 

「……おやすみ」

 




ミントは雲雀さんのいうことを聞いたのは
全部主人公が嫌な思いをしないと思ったからです
だから雲雀さんに反抗?したりもします
滅多にないですけどねー

それにしても「優の恐竜」って……
全く説明になってないww草壁さんは大変ですねーw

これでこの話は終わりです
あまり甘くなかったと思います
次は「酔っ払いの優」です
完全なネタですので温かい目で見てくださいw

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。