リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第40話

んーどうやら先攻を譲ってくれるみたい

そういえばトンファーって刀に強いんだよねー

まぁ自分で不利な条件出したし……しょうがない

さて……頑張りますかー

とりあえず突っ込んでみよう!

 

ガキッン

 

うん……すごい音だ……

やっぱり力負けしてるねー

おっと!そんなこと考えてたら

刀を抑えてない方のトンファーを突き出してきたよ

まぁ当然バックステップで避けるけどね

これ以上力勝負しても勝ち目がないのはわかってるし

1度離れた方がいいしね

 

ぎゃ!

雲雀先輩も私が後ろに避けると思って突っ込んできたよ

でもスピードは私のほうが速かったみたい

連続攻撃を回避できたもん

 

つまり……スピードは私が勝ってるけど

パワーは雲雀先輩に負けてるから刀が捕まるとやばい

 

そんなこと考えてたら

雲雀先輩がまた突っ込んで来たよ

つまり私と逆のことを考えたんだろうね

とりあえず後ろに下がって距離をまたとったけど……

このままだとまずいね

リーチの差が出てくるもん

今は私の刀の方があるけど……

 

ヒュンヒュンヒュン……

 

ですよねー

トンファーを回転できる分

そっちの方がリーチが長くなるし威力が強くなるよね

元々、体格の差でも負けてるから辛いのに……

まじで私に怪我してほしくないって思ってるのかな?

楽しくなってて忘れてそう(笑)

このまま避け続けても意味がないから

今度は私から攻めさせてもらうよ!

ということで、また突っ込む

 

ガキッン!

 

うん!防がれたけど

今度は私のほうに軍配があがったね

スピードで翻弄して雲雀先輩が気付くのが少し遅れたから

力がそこまで込めれなかったのと

私が体を回転しながら出した一撃だったからね

あ、でももう1個のトンファーが来るからやっぱり負けかな

うーん……今度は最小限の動きで避けることにして

雲雀先輩から出来るだけ離れないでおこう

 

ヒュ……

 

うん……この音……当たったら痛いんだろうね……

トンファーは確かに刀とは相性悪いけど

直線的だから避けやすい

蹴りとかも同じで避けやすいしね

それに避けれないなら受け流したらいいしね

まぁ気を抜いた瞬間終わりだけど……

 

さて……私が勝つには……

最低でもトンファーを1つにしないとね

普通の構えだと腕からひじにふっついてるから

流石にそれを崩すのは難しい……

雲雀先輩の攻撃パターンで多いのは

そのまま殴る、突き出す、回転をかけて殴るだね

そして忘れてはいけないのは刀を捕まえる仕掛けがあるだね

1番いいのは回転をかけて殴るタイミングだよねー

その時が1番弾きやすいよね

 

「避けてばっかりだね」

 

“避けてる理由はわかってるのに聞くなよ……”

 

まじで……って無視された(笑)

多分当たらないことに腹が立ってきたんだろうねー

でも戦況は雲雀先輩の方が有利だと思う

あまり離れないように避けてるけど

バックステップを使って避ける回数がかなり増えてる

まぁわざと増やしてるのもあるけどね

理由はリーチが足りないと思わせて

トンファーで回転をかけて殴る回数を少しずつ増やすため

さて、ありがとう

罠にかかってくれたね♪

 

「!?」

 

ガッ!

 

おーいい感じにトンファー飛んでいったよ

でも今のはやばかった

 

私は雲雀先輩が右のトンファーを突き出すとわかったから

突き出したトンファーをスレスレに避けて突っ込んだ

それじゃぁ本来私がいたはずの位置に

左手のトンファーを回転させて殴ろうとしたのを

雲雀先輩が無理矢理止めたんだよねー

そしてその無理矢理止めたトンファーのまま殴ろうとした

攻撃は最大の防御っていうぐらいだし

多分攻撃を無理にでも仕掛けて私が離れるようにしたんだと思う

あのままだと一撃を食らう位置に私がいたからね

 

まぁ確かにこのまま突っ込んでいけば雲雀先輩の懐に入るよ

だから懐に入って一発入れるのもいいと思う

でも一発を入れたら終わりじゃないんだ

そう考えると最初の予定通り狙いはトンファーを減らすだね

無理矢理止めた左のトンファーの握りは甘くて

そこに何とか一発いれて飛ばしたからね

 

正直、私の考えが甘かった

握りが甘いのでギリギリだったよ

雲雀先輩が無理に行動したから飛ばせたんだ

私の計画のままだったら

回転させたトンファーを飛ばせなくて

そのままカウンターを食らったね

これは本当にラッキーだった

まぁ運も実力のうちって言うしね

後はトンファーが飛んでいったほうに

雲雀先輩が行かないように気をつけないと……

 

ジャララララ

 

……そうでした

このトンファー……チェーンもあったんだ……

片方だけになったけどさらにリーチ差が出来たよ

迂闊に近寄れなくなったねー

でも片方しかないからまだ勝機はあるよね?

た、多分……

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ! 山本」

 

「よぉ」

 

「よぉツナ! 獄寺!

 はえーじゃねぇーか」

 

「今日はオレ日直なんだ」

 

「そうだったか?

 じゃぁ獄寺もか?」

 

「オレは10代目の手伝いだ!」

 

そ、そうだったんだ……

偶然同じに朝から用事があって

道で会っただけと思ってたけど……

オレをあそこでずっと待ってたんだ……

 

ざわざわざわ……

 

「何かあったの?

 様子が変だけど……」

 

それにいつもこんなにも人がいた?

 

「もう朝練の時間が過ぎてるのに

 まだ学校に入れないんだ」

 

「そうなの!?」

 

「ああ

 練習したいんだけどな

 風紀委員が開けにこねーんだよなー」

 

風紀委員が開けてたのー!?

 

「面白いことになってるぞ」

 

「リボーン! なんでここにいるんだよ!?」

 

朝からいないから母さんが探してたのに……!

 

「リボーンさん何かあるんですか?」

 

「雲雀とヴェントがグランドで戦ってるぞ」

 

「「「なっ!?」」」

 

「な、なんであの2人が!?」

 

「しらねぇぞ

 ケンカでもしたんじゃねぇのか?」

 

「んなーー!!

 と、とにかく止めないと!!

 確かあっちのフェンスが壊れてた!!」

 

あそこからグラウンドにいけるよ!!

 

ダッ!!

 

「10代目! オレも……ってはえぇ……」

 

「……ああ

 小僧乗ってけ」

 

「サンキューな」

 

ダッ!!

 

「小僧状況はどうなってるんだ?」

 

「わずかにヴェントの方が有利だな」

 

「まじスか!?」

 

「ああ

 トンファーが1つ転がってたからな

 ヴェントがヒバリの隙を突いたんだろ

 だがヒバリも負けてねぇぞ

 今ヴェントは攻撃をかわすのに精一杯だったからな」

 

「ハハッ

 やっぱ2人ともつえーな」

 

「バカ!

 そういう問題じゃねぇだろ!?」

 

 

 

 

 

 

うーん……このまま避け続けると

体力と集中力の勝負になるね

それに……問題が出てきたし……

そうなってくると……雲雀先輩のほうが強いよね

だって寝ずにずっと戦うことが出来るぐらいだもん……

私はそこまで集中力は持たないね……

つまり勝負をかけないと私の負けは決定だね

 

ガキッ!

 

よし!予定通り刀にチェーンが絡まった

そして刀を離して一気に間合いを詰める!!

 

「!?」

 

あ!雲雀先輩がビックリしてるねー

といっても一瞬ですぐに蹴りを入れるのはさすがだね

でもそれは予想通りの軌道だよ

そこにしか出来ないように誘導したからね!

これを避けて一発いれて気絶出来れば私の勝ちだ!!

出来なかった場合は私の負けだね!

 

まぁ私の負けだろうなー

だって一撃で雲雀先輩が気絶できるとは思えない

何度か急所を狙ったけど全部避けられてるんだよねー

やっぱり雲雀先輩は強いなー

 

「危ない!!」

 

「「!?」」

 

ドンッ

 

いきなり押された!?

……ツナ君!?

え……このままだと地面に背中がすりそう……

風!ヘルプミー!!

 

ドサッ……

 

よかった……

時間がなかったし2人分だったけど

少しは衝撃を抑えられたね

だって背中が痛くないもん

 

「ま……間に合ったーー」

 

えっと……どういうこと?

とりあえず……

 

“彼の攻撃……当たってないか?”

 

「う、うん

 オレは大丈夫だよ」

 

“それは良かった……”




……戦闘シーン……これで勘弁を……w

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