リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第4話

……全部私が悪いんだよね?

ユニちゃんに会いに行ったから体調悪くて

寝込んでたからずっと我慢させて……

過去からの私のために我慢したのがきっかけだよね……?

 

……うん

恭弥さんに我慢はさせていけないことがわかった

元々恭弥さんに我慢させることが間違いなんだよね

身に沁みたから……

草壁さん同情するような目で見ないでください……

ちょっと泣きたくなるんで……グスッ

 

「風早さん私がしますので……」

 

「大丈夫ですよ

 少しだけでも動きたいんです」

 

毎日寝てるのは辛いのー!!

掃除をするぐらいは動きたいのーー!!

 

「……わかりました」

 

うぅ……やっぱり草壁さんは大人だよ……

歩けないから風で浮いて移動してるのに

動けてないっていうツッコミを入れない……

 

「……何してるの」

 

「あ……おかえりなさい……」

 

見つかっちゃった……

 

「何してるの」

 

「ごめんなさい……

 ちょっと動きたくて……」

 

うぅ……怒ってるかも……

でもずっと寝るのも辛いんです……

 

「怒ってないから顔あげなよ」

 

ほ、本当かな……?

……信じて顔をあげるよ?

これで不機嫌な顔とか嫌だよ!

あ……優しい顔だ……

 

「外はどんな感じでした……?」

 

「過去から来た優が囮になってた効果が出てたよ

 少ししかいなかった」

 

あ……やっぱりまだいるんだ……

 

「大丈夫だよ

 本当に気付かないぐらいだったよ」

 

「そうですか……」

 

いつ風紀が戻るのかな……

 

「それに僕の欲しい物もあったからね」

 

「へ?」

 

……リングじゃないですか……

まぁあんまり良くなさそうだけどね

でも……恭弥さん……リング持ってないのに……

咬み殺せちゃったんですね……

 

恭弥さんだったら

匣兵器を出す前に倒せる可能性あるもんね

まぁ普通はそんな危険なことしないけどね

強敵だったら終わりだしね……

 

「よく怪我しなかったですね……」

 

「群れていたから咬み殺せば当たりだった」

 

……それも複数だったんだ

気付かないっていう意味がわかったよ

あまりにも動きが素人過ぎてマフィアと思わなかったんだ

つまりここにはいないと思うけど

念のために下っ端に探させてたっていうレベルか……

 

それにしても……恭弥さんの運がいいのか……

相手の運が悪すぎるのかわからない……

うん……深く考えるのは止めよう……

 

「疲れたでしょ?

 先にお風呂入ります?」

 

「そうだね」

 

 

 

 

 

 

……なんか久しぶりにゆっくりしてるね

いや、私はずっと寝てたからゆっくりしてたけどね

でも恭弥さんにお酒を注ぐのは久しぶりだし……

 

「やっぱり違う」

 

「へ?」

 

「過去から来た優は

 お酒を注ぐのが初めてだったみたい」

 

そうだろうねー

過去から来た私がしたことあるわけないよ

まぁXANXUSさんにしていたらわからないけどね

 

「ふふ

 そんなに慣れてなかったんですか?」

 

わざわざ言ったってことはそうだよね?

 

「そうだね

 必死に入れてたよ」

 

あーその光景が目に浮かぶよ

大人の色気たっぷりの恭弥さんに

お酒を注ぐのはものすごく緊張しただろうなー

 

「それは面白かったんでしょうね」

 

「かわいかったよ」

 

う……なんか過去の自分に言われると変な気分だ……

 

「優も飲むかい?」

 

「え!? いいんですか?」

 

「いいよ」

 

わーい♪久しぶりのお酒だー♪

 

「でも一気に飲んじゃダメだよ」

 

「わかってます!」

 

もう学習したもん!

 

「優はお酒の失敗が多いからね」

 

う……

 

「すぐ寝ちゃう時はいいけど

 それ以外の時は大変だからね」

 

うぅ……

 

「それも覚えてないしね」

 

うぅぅ……

 

「僕がいないところでは飲んじゃダメ

 って言ったのに飲んだことあるしね」

 

……恭弥さんがいじめる……(泣)

 

「いじめてないよ

 事実を言っただけだよ」

 

……何も言ってないのに……

 

「で、でも……私も飲むつもりはなかったんです……

 お酒入ってるのに気付かなかったんですもん!」

 

「わかってるよ

 優は僕との約束やぶらないからね」

 

「そうですー」

 

ムー!ムー!

ほっぺた膨らましてすねてやるーー!!

 

「すねないの」

 

ほっぺたつままれて空気が抜けた!!

ムー!!

じゃぁ今度は口を尖らせよう!!

 

「まぁだけど……

 優がここまでわかりやすく

 感情を見せるようになったのはいいことだよね」

 

へ?どういうこと?

 

「過去から来た優を見て思ったよ

 見ていられなかった

 過去の僕がしないと意味がないことを

 僕がしてしまいそうだった」

 

「……そうですか」

 

「からかうとすぐ反応するけど

 肝心なことは一切言わないし態度に出そうとしない

 そして溜め込んで結局耐え切れなくなって泣くんだ

 僕はそんなに頼りにならないのかって思ったよ

 今の僕は過去から来た優より10歳年上なのにね」

 

「……違いますよ」

 

「?」

 

「……甘えかたがわからないんです

 一言いうだけでも……楽になるのにね……

 それがわからなくて溜めて泣くしか出来ないんです

 泣けば恭弥さんが気付いて慰めてくれるから……

 そうやって甘えるしか出来ないんです」

 

「そう……」

 

「でももう大丈夫ですよ」

 

「……そうだね

 あれから優も泣く数が減ったからね」

 

「はい」

 

「……少し飲むペース速い」

 

「大丈夫ですー」

 

パッ

 

「あー!」

 

取り上げられたーー!!

私のお酒ーー!!

 

「おあずけ」

 

うー睨んでやる!!

 

「怒ってもかわいいから意味ないよ」

 

////

……私が態度とか出るようになったのは……

恭弥さんがはっきり言うようになったからな気がしてきた……///

 




過去から来た主人公を見て雲雀さんが思ってたことでした
10年後の雲雀さんは知らないですけど
雲雀さんのおかげで実は過去から来た雲雀さんに聞く前に
少し甘えれるようになっています
まぁビミョーな違いなのでわかりにくかったと思いますけどねw

これで10年後の優と雲雀さんの絡みは終わりです
次は雲雀さんの誕生日です!といっても……
最初の1話は雲雀さんの誕生日じゃないですけどねw

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