リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第33話

うわー……書類がいっぱいだ……

 

「これは全部……今日に出来た書類ですか……?」

 

「そうだよ」

 

まじか……

まぁ借りた物とかの返却書類とかもあるしね

これは私の仕事だし……頑張ろう!!

 

にょおん♪

 

おお!瓜も応援してくれてるよ!

 

「……まだいたんだ」

 

「あ、すみません

 もう炎は注入してないんですけどね

 獄寺君に返したら嫌がって……」

 

「書類は汚さないでよ」

 

「大丈夫ですよー

 瓜、私の肩で大人しくいててね?

 何かあったら言ってね?」

 

にょん!

 

よしよしー

 

瓜もかしこいなー……

どうして獄寺君には懐かないんだろう……

 

 

 

 

 

 

よし……返却物の書類のチェック終了!

後は壊れてないかを確認してサインだね!

……というか……頭が良くなったことを……

全部学校の書類を覚えることに使ってるような……

まぁいいけどね

あーでも瓜が戻っちゃって癒しがないなー……

後でミントに甘えよう……

 

「草壁さん」

 

「どうかしましたか?」

 

「こっちの書類は不備があるんで

 もう一度各クラスと文化委員に返して

 再提出をお願いします

 こっちは問題ないので返却物を見てきますね」

 

「え!?」

 

「え?」

 

見てきちゃダメだったのかな?

 

「……もう……終わったのですか?」

 

「あ、はい

 各クラスの借りた物は覚えてるので返却は楽でした」

 

申請用紙のチェックのほうが面倒だったよ

バラバラで来るし……

クラスごとにわけないといけないし……

文化委員にまとめろよって言いたくなった……

 

「……それはすごいですね」

 

「私は書類だけですからね

 見回りはしてないですしー

 雲雀先輩と草壁さんのほうが大変ですよ」

 

「ですが……

 本当は風早さんもどちらも出来ますし……

 強さを隠してる努力もしてるのでは……」

 

「まぁそうですね

 正直今日は変に疲れました

 不良に見つかった時に『お逃げてください』

 ってみんなに言われて……悪い気がしました」

 

「……そうですか」

 

「草壁さん」

 

「はい」

 

「私はいつまでここにいれるかわかりません

 雲雀先輩のこと……頼みますね」

 

「……わかりました」

 

「まぁ私にとってここは大事な場所なんでね……

 出来るだけここにいたいです

 なので……手は出しません

 ひどい人でごめんなさい」

 

「問題ありません

 風早さんが手を出すことを

 委員長は望んでいませんから」

 

あ……だから草壁さんは

『隠れておいてください』って言ったんだね……

 

「……いつも……何も聞かないでくれて……

 すごく……助かってます……

 ありがとうございます……」

 

うぅ……ちょっと潤んでしまった……

 

「か、風早さん!?」

 

「……ごめんなさい

 ちょっと気が緩んでしまいました

 もう大丈夫です」

 

「……は、はい」

 

ガチャ

 

あ、雲雀先輩だ

 

「お、お疲れ様です!!

 委員長!!」

 

「お帰りなさーい」

 

「…………副委員長」

 

「は、はい!!」

 

「覚悟は出来てるのかい?」

 

「お、お待ちください!! 委員長!!」

 

咬み殺そうとしてない!?

 

「ええ!? どうしたんですか!?

 草壁さん何かしちゃったんですか……?」

 

ずっと私と一緒に書類してたのに……

 

「…………君じゃないみたいだね」

 

ん?何のことだろう?

とりあえず……草壁さんが

咬み殺されずにすんだのは良かった……

 

「……お腹すいた

 帰るよ」

 

「あ、はい

 これは明日でいいんですか?」

 

「いいよ」

 

「わかりました

 草壁さんまた明日よろしくお願いします」

 

「は、はい

 お疲れ様でした」

 

「後……頼んだよ」

 

「はい! 委員長!

 お疲れ様でした!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んー……雲雀先輩いつもより元気ない?

やっぱり疲れたのかな?

 

「ただいまー」

 

もうこれって癖だよねー(笑)

 

ぐいっ

 

「へ?」

 

ぎゅ

 

「……どうしたんですか?///」

 

帰っていきなり抱きしめるなんて珍しい……

 

「……今日、僕のせいで嫌な思いしたよね?」

 

「ええ!? してないですよ!」

 

「…………わかった」

 

あ……離れた……

不良に絡まれてたことを気にしてるのかな……

 

「雲雀先輩」

 

「なに」

 

ぐいっ

 

・・・・

 

……久しぶりに自分からしちゃった///

 

「……大好きです……///

 ご飯作ってきますね!!」

 

ガシッ

 

「……手……離してください/////」

 

捕まっちゃったよーー///

恥ずかしくて雲雀先輩のほうに向けれないのに……///

 

「いやだ」

 

「……どうすれば離してくれます……?」

 

「さっきの言葉を僕の目を見て言えば離してあげる」

 

えええええーーーー

さっきの言葉ってあれだよね……?

うぅ……こうなったらやけだ!!

向いてやるーー!!

 

「……ぁ……///」

 

「どうしたの?」

 

うぅ……すっごいいじわるだ……

 

「……だ……大好き……で……す……///」

 

もう恥ずかしくて無理!!

 

ぐいっ

 

「きゃっ!」

 

ぎゅ

 

また抱きしめられた……///

 

「……離してくれるんじゃ……///」

 

「手は離したよね?」

 

そ……そんなぁーーー……////

 

 

 

 

 

 

 

 

~数日後~

 

ご飯を食べた後の日向ぼっこっていいよねー

それに雲雀先輩がいるから私達以外誰もいないしね

 

ガチャ

 

あれ?誰か来ちゃったよ

 

「ヒバリィー! どこにいるのだー!」

 

この声は……下を覗いてみようかな?

 

「はぁ……うるさい」

 

「おお! ここにおったか!」

 

あ、やっぱり京子ちゃんのお兄ちゃんだったね

 

「……なに」

 

「これをヒバリに渡してくれと頼まれてな!」

 

手紙みたいだねー

雲雀先輩に渡す人がいるんだー

 

「……貸しなよ」

 

カサッ

 

「…………」

 

あれ?雲雀先輩が固まった?

 

「どうかしました?

 何か不都合なことがありました?」

 

「それはないぞ!

 京子の友達の黒川からだしな!」

 

「へ? 花から?」

 

「ああ」

 

なんで花から?

というか……私に頼めばいいのにね

わざわざ京子ちゃんのお兄ちゃんに頼むなんて……

凄く気になる……

 

「私も見ていいですか?」

 

「…………」

 

あれ?まだ固まってる?

勝手に見ていいかな?

 

チラッ

 

・・・・・

 

「はーなー!!///」

 

何を渡してるのーー!?///

 

「ひ、雲雀先輩!

 友達が変なもの渡しちゃったみたいですみません!

 捨てますのでください!!」

 

なんでポケットにいれるのー!?

 

「受け取ったって伝えといて」

 

受け取らないでよ!?

 

「おう

 またな!」

 

京子ちゃんのお兄ちゃんも行かないでよ!?

 

「見回りしてくる」

 

「ま、待ってください!!」

 

行っちゃったよーー!!!(泣)

 

 

 

 

 

 

 

「はーなー!!!///」

 

「その様子だとあんたも見たのね」

 

「何、変なものを雲雀先輩に渡してるの!?」

 

普段は一切関わろうとしないのに……!

 

「変なものじゃないわよ

 学園祭の写真よ」

 

そうだけど……

 

「なんかあれは違う!!」

 

私の写真だし!!

それもメイド服……(泣)

 

「もうデータは無いから

 恥ずかしかったら捨てればいいわよ」

 

どうやって捨てればいいのー!?

 

「ま 頑張んなさい」

 

「花のバカーーー!!///」

 




たまには雲雀さんにいいことがないと……ww

これで学園祭は終わりです
次はボンゴレ修学旅行来るです
これは見ないとわからないと思いますので
先に謝っておきます……すみません

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