リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

23 / 91
第23話

モクモクモク……

 

チャキ

 

誰もいない……?

念のためにトンファーを構えたけど

部屋の中だし警戒する必要はなかったかな?

 

スッ……

 

でも僕の知らない場所だ……

まぁ10年後だからね

……窓はない……ドアは2つ……

 

カチャ

 

ドアが開いた!?

 

チャキ!

 

「……誰?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んー失敗しちゃったよ……

まさかシャツを汚すとは思わなかった……

でも恭弥さんがいきなり抱きしめたのが悪いんだもん!

グロスがついたのはしょうがないよねー

 

カチャ

 

!?

ドアを少し開けただけなのに……

こっちにすごい殺気が……これは恭弥さんが……?

何があったの!?敵……?このアジトがばれた……?

でも……ここは地下だ……窓はない……

特殊な方法でこのアジトに入ったとしても

恭弥さんがいる部屋に入った時点で倒してるはずだし

絶対何か音が聞こえるはずだよ

それに私が奥の部屋にシャツを取りにいったのは知ってるし

この奥の部屋は出入り口が1つ……つまりここしかない

私に殺気を向けてるのはおかしい……

ってことは……恭弥さんは私がシャツを探してる間に

部屋を1度出て……そこに敵が入ってきた……?

 

「……誰?」

 

恭弥さんの声……?すごく似てる……

でも恭弥さんじゃないよね……?

だって「誰?」って聞いたもん

風で探って見たけど……1人だね……

私は着物だからねーどう考えても一般人に見えるよね

油断を誘って倒すべき?

恭弥さんがすぐ戻って来るから任せるべき?

あ、敵はここにいる1人とは限らないから

恭弥さんがすぐに戻って来れないかもしれないし

やっぱりこの人は私が倒すべきだね

 

スタスタスタ……

 

あ、こっちに来る……

殺気に当たって動けなくなった一般人のフリをしよう

……ドアが完全に開く

 

カチャ……

 

「「!?」」

 

えっと……小さい恭弥さん……?

うん……トンファーを出してるし……

そうだよね……?

 

「…………優?」

 

ビックリしすぎて声がでない

首を縦に振ろう……

 

コクコクコク……

 

「はぁ……すぐ出てきなよ」

 

スッ……

 

あ、トンファーを直したね

声を出してないのに信じてくれたんだ……

 

「殺気がしたので……何かあったと思って

 殺気に当たって動けなくなるぐらい

 弱いフリをして油断を誘うつもりでした」

 

「……そう」

 

うわー私のほうがちょっと高いかも!!

……小さい恭弥さんだ……

か、かわいい……すっごいかわいいけど……

こっちを見てくれないよーーーー

最初の数秒しかこっち見なかった!!

もっと見たいよーー!!

 

「10年バズーカに当たったんですか?」

 

「……そうだよ」

 

んー話しかけてもこっちを見てくれないね

 

「どうかしたんですか?」

 

「……なにが」

 

「こっちを見ないので……」

 

……無視?

あれ?耳が赤いよね

もしかして風邪!?

 

スッ……

 

「んー熱はないかな?

 後で必ず測ってくださいよ?」

 

手で測っただけでは心配だしねー

 

「聞いてます?」

 

あれ?なんで返事ないんだろ?

 

「恭弥さん?」

 

あ!こっち見た!!

うー……もう我慢できない!!

 

ぎゅっ

 

あまりにもかわいすぎて飛びついちゃった♪

あれ?なんか変……?

でも何が変かわからないなー

んー……とりあえず離れてみよう

 

あれ?顔が赤くなってない?

だってほっぺたが赤いもん

やっぱり恭弥さん風邪かも……

 

「恭弥さん……

 あんまり無理しないでくださいね……」

 

あ!目をそらした!

無理する気満々だよ!!

 

「戻ったら必ず休んでくださいね?」

 

返事ないし横を向いちゃった……

うーん……あの方法をとるかなー

 

・・・・

 

バッ!

 

あ、今だね

目を合わせていわないと……

 

「約束ですよ?」

 

「……わかった」

 

あれ?

普段はほっぺだけじゃ足らないって言うのに……

まぁいいか

約束してくれたらいいしね

 

「もうすぐ5分ですか?」

 

「……後2分ぐらいと思う」

 

もう時間がないなー……

 

「恭弥さん」

 

「……なに」

 

「小さい私をよろしくお願いしますね」

 

「わかった」

 

あ、こっち見てくれて言ってくれた

でも……すぐ逸らす……

もういいもん

言いたいことだけ言うもん

 

「私は恭弥さんのことが大好きです

 いつも恭弥さんは優しくて大好きです

 10年たっても……ううん……

 私が生きてる間はずっとです」

 

「……どういうこと?」

 

あ、こっちを見たね

 

「何かあるかわからないでしょ?

 もしかしたら私が先に死んじゃうかも

 知れないとかあるでしょ?

 病気とかだったら恭弥さんでも守れないでしょ?

 そういう意味ですよー

 あ、私は今病気にかかってるわけじゃないので

 安心してくださいね?」

 

「……わかった」

 

「私はずっと恭弥さんが大好きです

 でも私の思いに縛られないでください

 好きなように……自由に生きてる恭弥さんが

 私は大好きなんですからね♪」

 

「わかってるよ」

 

10年前でも恭弥さんは恭弥さんだね

 

「ふふ♪

 よかった♪」

 

あ、また横向いちゃった……

 

「あ!」

 

「……なに」

 

「ごめんなさい」

 

また同じ失敗しちゃったよ

濡れたハンカチないよね……

時間ないし……普通のハンカチで取れるかな……

 

「あ、動かないでくださいよ!

 少しグロスがついてるんですよー」

 

んー消えたかな?

 

「多分これで大丈夫ですよ♪」

 

「…………そう」

 

やっぱり顔赤いよねー

 

「絶対休んでくださいよ?

 熱がありそうです」

 

「……わかったよ」

 

「はい!」

 

ボワン

 




リクエストの場面でしたー
本当は後半に持ってくるべきと思うんですけど
このタイミングがいいと思い前半に出ました
うーん……リクエストで書いてたドキドキ?感が
もっと表現出来たらよかったんですけどねー
私の腕ではこれが限度でした……

珍しく主人公が主導権?を握りました
なので……やりたい放題になったwww

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。