リボーンの世界に呼ばれてしまいました ~小話~   作:ちびっこ

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第11話

今日は私のために待っててくれてるんだよね?

うわーなんか凄く嬉しいなー

 

コンコン

 

「失礼しまーす♪」

 

「やぁ 遅かったね」

 

もう少しで様子を見に行くところだったのかも……

 

「……すみません

 ちょっとしたトラブルがあって遅くなりました」

 

「そう 行くよ」

 

「はい!」

 

 

 

 

バイクで行くんだー

久しぶりに乗る気がするなー

あ、未来で乗ってなかったからか……

 

カポッ

 

へ?あ、ヘルメットね

ん……?

 

「じ、自分で止めれますよ!///」

 

カチッ

 

言ってる間に止められちゃった……

か……顔が近い……////

 

「……機嫌いいみたいだね」

 

「はい

 こんなに自分の誕生日が楽しみなのは初めてです!」

 

「そう」

 

あ……笑った……///

 

んーどこに行くんだろうね

教えてくれなさそうだし

このまま任せるしかないよねー

 

 

 

 

 

ん?塩のにおい?

 

「海に向かってます?」

 

「そうだよ」

 

 

 

 

やっぱり時期がずれてるから人がいないね

いや、人がいる時期はダメだしね

海を見にきたのに咬み殺した山を見ることになる(笑)

 

それにしてもいい量の風だね

座ってるけど砂が目に入らない量の風だよ

まぁ私は風に好かれてるからね

いい意味でだけど……

 

「気持ちいい風ですね」

 

「そうだね」

 

「そういえば……

 初めてここに来たときもいい風でした」

 

「へぇ

 いつ?」

 

「雲雀先輩に連れてきてもらった時ですよ」

 

「初めてだったのかい?」

 

「そうですよー

 夏に海の誘われたんですけど

 泳げないんで全部断りましたよ」

 

水着だとおしゃぶりが隠せないからねー

 

「そう」

 

「そういえば……

 初めてどこかに連れて来てもらったのが海でしたね」

 

「だからここにしたんだ」

 

「へ?」

 

「僕が優に初めて並盛を案内したところだからね」

 

覚えてくれてたんだ……

 

「……嬉しいです……すごく……」

 

雲雀先輩の町だもんね

この場所は私の中で特別かも……

 

「優」

 

「なんですか?」

 

「欲しいものある?」

 

「……わがまま言っていいですか……?」

 

「いいよ」

 

「……イヤだったら言ってくださいね……?」

 

「早くいいなよ」

 

「……写真……」

 

「?」

 

それだけだとわかんないよね……

雲雀先輩は好きじゃないと思うし……

 

「一緒に……とりたくて……

 イヤだったらいいんですよ……?」

 

「……優は欲がないね」

 

「……あります

 すっごくあります」

 

「?」

 

「ハルちゃんがインタビューした時に……

 雲雀先輩は無視してたんですけど……

 ハルちゃんと……一緒にとったでしょ・・?

 それ見たとき……ちょっと羨ましくて……

 頼みたかったけど……ずっと頼めなかった……

 あ! イヤだったらいいんですよ!!」

 

あ……優しい顔だ……

 

「カメラある?」

 

「……ずっと……持っていたんです……」

 

「そう 貸しなよ」

 

 

 

 

 

 

 

うぅ……宝物かも……

 

「いつでも言ってね」

 

「へ?」

 

「写真を撮りたい時」

 

うー優しすぎる……!

 

「あ、ありがとう……」

 

「でも優がデジカメ持ってたのは知らなかったよ」

 

まぁそうだろうねー

 

「だって撮ったことないですもん」

 

「そうなのかい?」

 

「はい」

 

「どうして?」

 

「写真を撮りたいって思ったのが……

 この町に来てからで……

 でも……私……ここにいちゃいけない気がして……

 頼みたくても頼めなかった……

 自分から思い出を残そうとすると……

 何かあった時……離れれなくなると思って……

 でも雲雀先輩のおかげで頼める勇気が出来ました」

 

居場所が出来たから……

 

「そう」

 

「あ、でも……」

 

「どうしたの?」

 

「今まで写真とったことがないから

 どのタイミングで頼めばいいのか

 わからないんですよねー」

 

声のかけ方がわからないんだよねー

 

「優が言えばいつでも撮れるよ」

 

なんでいつも言ってほしい言葉を

言ってくれるんだろう……

 

ぐいっ

 

ぎゅ

 

ここは外なのに……

あ……そっか

誰にも見えないようにしてくれてるのか……

 

「……これは……うれし涙ですよ……?」

 

「知ってる」

 

「……先に写真とってよかったです……」

 

「そうだね」

 

ふぅ……落ち着いた

 

「もう大丈夫です」

 

「わかった」

 

あ……離れた……

言いたいことを言おう……

 

「雲雀先輩の町を

 これからいっぱい撮っていきますね」

 

「また案内するよ」

 

「ありがとう……」

 

うぅ……幸せすぎて死にそう……

 




すごくどこに行こうか悩んだんですよねー
主人公って雲雀さんが連れて行ってくれたら
どこでも喜びそうなんでねー悩んでここにしました

写真を撮れたのは未来編後だから出来ました
撮ろうと誘われたら大丈夫だったんですけどね

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