戦闘は佳境を迎えた。悠里自ら前線へと出張ってくるとはね。悠里の周りには(クラスでは)割と成績のいい人たちが配置されている。まあ、A、Bレベルは隠しているわけだけど。
「上手く取り囲んで多対一の状況を作りなさい!」
悠里の声が響き渡る。よし、ぼくもぼくで動くか
「悠里!ぼくは塚本を殺ってくる!」
「ええ、任せたわよ!」
ぼくは戦闘をしている人たちにまぎれて戦場を駆け抜け、部隊指揮者の塚本の所まで行った。近くまで来たところで召喚獣勝負を挑む。
「Fクラス、言峰明乃。塚本哲史に現国勝負を申し込む」
「くっ、
「
さっきも見た、中華服を着たぼくの召喚獣が現れる。
そして、遅れて点数が表示された。
現代国語
Fクラス 言峰明乃 245点
VS
Dクラス 塚本哲司 102点
「なんだ、その点数は?!本当にFクラスか?!」
「いや、普通にFクラスですが何か、よそ見してる場合?」
動揺している塚本の召喚獣を黒鍵で刺し通した。
そして、西村先生が恒例の補習の為に塚本を補修室へ連れていく(他にも三人の生徒が引きづられていった)
「Dクラス塚本! 討ち取ったり!!」
高らかに宣言すると、士気がさらに上がった。
そこによく通る声が響き渡った。
「援護に来たぞ!もう大丈夫だ!皆、落ち着いて取り囲まれないように周囲を見て動け!」
「Dクラスの本隊だ!ついに動き出したぞ!」
「本隊の半分はFクラス代表坂本悠里を獲りに行け!他のメンバーは囲まれてる奴を助けるんだ!」
本隊がやってきたらしいDクラスの士気が戻っていく。
『おおー!』
Dクラス代表、平賀君の号令でぼくもDクラスの生徒に囲まれた。
「まずはコイツから討ち取るぞ!
Dクラスの一人がそう言うと、次々と試獣召喚された。
ぼく狙いか……まあ、戦えればそれでいいんだけど
「何、笑ってんだよ。行くぞっ!!!」
「ま、その時にはぼくが君らを倒しているわけですが」
「「「なん……だと……」」」
ぼくがそう言った時には全ては終わっていた。全部の召喚獣の頭や足に黒鍵が深々と刺さっている。驚いた顔してるなぁ。愉悦愉悦……おっと、まずいね。これは
取り囲んでいたDクラス生徒を倒した、ぼくの目に写ったのは・・・
「ごめんなさいねぇ」
(一応)謝罪しながらDクラス代表の平賀君を下した夢路の姿だった。
とりあえずここに、Fクラスの勝利が決まった!
☆
交渉は悠里さんに任せて、僕は帰宅の途についた。明日は補充テスト、正直面倒なんだけどね。そういえば鞄が微妙に軽いような気がする。
「あ、教科書忘れた」
確認してみたら教科書をごっそり忘れていた。あっちゃあ、うっかりも程がある。どうしようかな。まあ、でもノートはあるし大丈夫か。そんな感じで道路でちょっと立ち往生していたら、アーチャーと合流した。
「マスター、何をしているのかね?」
「アーチャー、うーん、そこまで重要事項ではないよ。買い物帰り?」
「ああ、今日はひき肉が安かったのでな」
「そっか、そういえばピーマンもあるしピーマンの肉詰めでも作ろうか」
ウチのじーさん意外と子供味覚で苦いの苦手だからなぁ。家じゃあ僕は滅多に作らないし。まあ、じーさんは士郎が作った物は残さず食べようとするから苦手でも食べるけど。
「やはり思うのだが私が夕食も作ればいいのではないかね」
「お断りします」
誰がうれしくて敗北感半端ない食事を毎食食べなきゃいけないのさ。そんなこんなで今日は終わった。
☆
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんで『彼』が教室に戻ってこないのよ。私が、『彼女』なのに、なんでっ!!
さて、転生を敵役にしないと言ったはずなのに……どうしてこうなったorz
軽い気持ちでアンケート、閑話休題編
・どきどきデート大作戦((多分)メイン 士郎と海人)
・ブロッサム先生パロ (メイン アーチャー以下サーヴァント)
・トラぶる超時空パロ (メイン 衛宮家と言峰家)
・他アイデアあったらご自由に