わしを無能と呼ばないで!   作:東岸公

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前回の持論云々の件について訂正を含めて活動報告の方に纏めさせて頂きました。
皆様ご意見有難う御座いましたm(__)m



第二十二話 7月事件

◆征暦1935年7月22日~ガリア公国 ランドグリーズ城 とある一室~

 

「ダモン殿。これはどういう訳か説明して頂きたい」

 

タウンゼントは困惑していた。

あの後ダモンに連れられ月明りのみが支配する部屋に入った彼は、直ぐにその部屋の異常を見抜く。

しかし、気づいた時には既に手遅れと言わんばかりの状況が、その部屋を支配していた。

 

「ふっふっふ…。その言葉そっくりそのまま貴殿にお返ししますぞ。何故懐に拳銃を隠し持っているのか。わしに説明して頂きたい」

 

現在タウンゼントは、名も知れぬ異形の人間によって銃を突きつけられている。しかも手際が素晴らしく見事であり、直ぐにホルスターから拳銃を抜くや否や、そのままタウンゼントの後頭部を狙い続けているのだ。

お蔭で嫌な汗が彼の頬を伝う。

 

「これは自衛用の物であり、なんら他意は無いですぞ。それよりも連邦大使である私にこのような事をして許されるとお思いか?これは私とダモン殿の問題だけにあらず。ガリアと連邦の外交問題にも発展しますぞ?」

「抜け抜けとよくも言えるものですなぁ。あの阿保な宰相は騙せてもわしは騙されませんぞ。少し泳がしてみればこうも表に出てくるとは。いやはや…呆れてモノが言えんわい」

「なに!?」

 

抗議しようとその場から動いたタウンゼントは5秒も経たない内に部屋のカーペットにへばり付いていた。

当人ですら何が起きたのか理解できない程である。しかし、身体に押しかかる力の強さは間違いなく本物であった。ただ窓から入ってくる月の明かりによって、今まで見えなかった異形の人間がうっすらとその目で視認できる。

 

「口を結ばれた犬……まさか!何故お前達が此処にいる!?お前達は前線に――――」

「それ以上余計なことを言うと口を縫い合わせる羽目になる。まずはわしの問いに答えよ。何故わしに用があったのだ?」

 

自分を押さえ付けている人物が何者であるかを瞬時に理解したタウンゼントであったが、ダモンは何もせずに淡々とタウンゼントに問いかけた。しかしその態度がタウンゼントの怒りに触れてしまった。

 

「ふんッ!此れしきの事で『言え』と言われて言う奴があるものか!」

 

組み敷かれているタウンゼントは自分の状況を理解しつつも、ダモンの言葉に反抗する。

どうやらこの御仁の意思は固いようである。ダモンはそんな姿でまだ抗おうとするタウンゼントを見て少し溜息を吐きながら言葉を紡いだ。

 

「…ではわしが当ててみせよう。貴殿は現在開かれている晩餐会の隙を見てコーデリア姫を拉致しようとした。しかしそれでは些か計画に無理があることが判明した。それがわしだ。わしの目は晩餐会に限らずどこにでもある。その目を掻い潜るにはわしを消すしかない。そこでわしを人知れず亡き者とする為に…そうだの…丁度このような人目につかない部屋に連れてくるつもりであった。――――違うかね?」

 

ダモンの言葉は一言一句タウンゼントの計画をズバリと当てていた。

聞いていた当人は冷や汗を通り越して「何故その事を知っているのか」と言わんばかりに疑問を呈していた。この計画については誰にもバラしていないのだ。知りうる人物は全てタウンゼントの部下のみである。

 

「ぐふふふふ。最後の最後にぬかったなタウンゼント。わしはただの戦車バカではない。わしは至って物事を冷静に見ておる。今回の計画すらも視野に入れているほどにのぅ。どうやらわしの方が上手であったな」

「……何故だ……どうやって計画を知ったというのだ!有り得ない…有り得ない!私の計画だぞ!どこにも間違いなど存在しない筈だ!これはでまかせだ!でっち上げだ!」

 

完璧主義であるタウンゼントは頑なに自分の間違いを認めようとしない。

彼は自分の辞書に失敗という2文字は存在しないと自負していた。連邦の為に身を粉にして、今まで何度も何度も同じような事をヨーロッパ各地で繰り返してきたのである。謀略という搦め手を駆使しながら生き抜いてきたのである。それがこんな小国で謀略という裏の戦いでは全くの素人国家に敗れたのだ。認められる筈もなかった。

口角泡を飛ばしながら彼は声高らかに言い続ける。

 

「私はジャン・タウンゼントだぞッ!こんな…このような事実、認められる訳があるものかァ!――――そうだ。あいつらだ。あいつらが裏切ったに違いない!でなければ私はこのような辱めを受ける事も無いのだ!あの裏切り者共がァァァァ!!必ず殺してやるぞォォ!!!」

「………哀れな。自らの不手際を部下に擦り付けるなど愚かにも程がある。お主がそこまで堕ちている人間とは思わなんだ」

 

自分の非が認められず、タウンゼントは遂に発狂してしまった。未だ取り押さえつけられているにも関わらず、彼は力任せに足掻く。彼の顔はまるで狂人であった。普段の貴族らしさはどこ吹く風である。

余りの様変わりに流石のダモンもしかめっ面をしてしまう。それくらいタウンゼントは人格が変わっていた。

 

しかしそれも長くは続かない。暫く足掻き続けると息を荒げながら徐々に冷静さを取り戻していく。

ある程度発作が収まると彼は自分を見下ろしているダモンに口を開いた。

 

「何故私の計画が分かった?仮にあいつらが裏切っていたとしても、そこまで詳細に喋る筈が無い。どうやって知りえた?」

 

計画そのものがバレるという事は確かに失敗であった。

だが細部に至るまでダモンに看破されてしまっても拭えない疑問が残る。情報伝達は口頭だけに限られているのだ。いくら寝返られたとしても、口達者な部下ではない事ぐらいタウンゼント自身が知っている。

 

しかし、事実は意外とあっけないものだった。

 

「お主。電話回線をガリアの物で使っておったからのぅ。ぜ~~んぶ丸聞こえであったわ」

「な、なにいィ!?私は間違いなく連邦回線でやり取りを行っていたんだぞッ!そんな訳あるか!」

「だが事実だからのぅ。それにほれ、ちゃんと録音テープにも納めておる。大人しく観念せい」

 

ダモンはポケットからカセットテープを取り出す。この中に全ての会話歴が残っている。テープを見たタウンゼントは一気に肩を落とした。――――もっとも、体は押さえつけられているが。

ただダモンの言っている事は半分が正解で半分がハズレである。

そもそもコーデリア拉致に関しては知っているのだ。ただ予想外にも自分が暗殺対象になっている事に気づいた時は冷や汗を流したが、それも先手を打てば何の問題もないのだ。

寧ろ今回の炙り出しはオドレイや護衛がいては色々邪魔だった面がある。彼らが近くにいてはタウンゼントを炙り出す事が出来なかったのだ。

 

「……閣下の事ですから半信半疑ではありましたが、まさか本当に連邦から刺客が来ていようとは思ってもいませんでした。全員、もう出てきてもいいぞ」

 

組み敷いている黒服の異形が部屋中に声をかけると、濃い影がゾロゾロと動き始める。それぞれ部屋の片隅やカーテンの裏から何かが這い出てきた。

 

「……暗闇は余り好きじゃない…」

「そうなの?私はかくれんぼをしているみたいでワクワクしたわ!」

「探偵足る者、直ぐにどこにでも隠れられる者なのさ」

「やっぱり隊長の動きは凄いです!感動しちゃいましたよ!」

 

ざっと4人の黒服がその場に集まる。しかしすぐさまダモンの前に整列した。

そう。ダモンは副官や護衛が存在しない分の守りをネームレスに対して密命していたのである。

選ばれた5人のメンバーは【クルト・リエラ・イムカ・アルフォンス・アニカ】と言った瞬発力に長けた者で構成されていた。

他の隊員は別の案件のため、グスルグを副隊長として行動している。

 

「アーヴィング少尉。もうよいぞ。解いてやれ。ここからはわしに任せよ」

「はぁ。それは構いませんが、宜しいので?」

「案ずるでない。尤も、これから話す事も全て内密とせよ。一切の他言は許さぬ」

「了解しました」

 

それまでタウンゼントを抑えていたネームレス隊長であるクルトは、そのまま彼を解放した。

解放されたタウンゼントは右の手首を摩りながら、先ほどの話の続きを始めた。

 

「クックック…。今更コーデリアの元へ向かってももう遅い。貴様達ではもう間に合わん!」

 

拘束が解かれた途端に強い口調でダモン達を貶し始めるタウンゼント。その姿は連邦大使としては余りにも滑稽であったが、ダモンは何の焦りもなく受話器を取って誰かに電話を掛け始める。

電話の向こうで誰かが応答すると、ダモンはぶっきらぼうに言い放った。

 

「わしだバーロット。コーデリア姫が誘拐された。直ぐに出動せよ。以上。」

 

それだけ言うとダモンは受話器を元の場所へと戻すとタウンゼントに向き直る。今頃電話の向こうでは大騒ぎとなっているのは想像に難くない。特に名指しで命令されたバーロット大尉はてんやわんやとなっているだろう。

唖然とするタウンゼントを尻目に、ダモンは手際よく話題をすり替える。

 

「これでコーデリア姫も無事に帰ってこれるであろう。さて、本題に入るとしようか」

 

ダモンは部屋に置いてあった椅子に腰掛けると話を続けた。

 

「証拠となるテープが明るみに出れば、連邦そのものに対する疑念がヨーロッパ中に広まるであろう。またお主に限ってはまず間違いなく消される可能性が高い。だがの、わしの願いを聞き届けてくれるのであれば、このテープを破棄するのも吝かではない」

「……どういうことだ。貴様は私を消したいのではないのか?」

 

いまいちダモンの考えが掴めないタウンゼントは、そのままダモンの言葉を待った。

 

「難しい事ではないぞ。我が国に対して多少の物資と"秘密兵器"を融通してくれるだけでよいのだ」

「秘密兵器…だと…?何故貴様がそれを――」

 

彼の口から出てきた"秘密兵器"という名。それだけでいったい何を指しているのかすぐにタウンゼントは理解した。それは余りにも大きすぎる対価だった。

 

「ぐふふふふ。それをわしに"貸してくれ"。実地訓練とでも銘打てば簡単に動かせるであろう?」

 

月明かりがあるとはいえど部屋の中は暗闇。しかしタウンゼントはダモンがどのような表情をしているのかハッキリと見る事ができた。

普段の温厚な表情では無く、大猪の名に恥じぬ獰猛な笑みをダモンは浮かべていたのだ。

彼はこの状況でも次なる一手を打つのであった。

 

「(それに今頃大広間では大騒動が起きているだろうの。クロウ中佐、頼んだぞ)」

 

 

 

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◆同日~ガリア公国 ランドグリーズ城大広間~

 

ダモンから連絡を受けたバーロット大尉は麾下の虎の子部隊である第7小隊に対して緊急出動を命令。

しかし同部隊をコーデリア姫奪還に向かわせた後に、事件は起きた。

 

「カール・アイスラー少将並びに関係者将校に告げる。ガリア軍諜報部所属422部隊は貴官らを軍事機密の漏洩及び国家反逆罪で逮捕する。異議あるものは軍事法廷で弁明されたし。No.6、こいつらを拘束しろ」

 

バーロットが晩餐会に居る各将校達にコーデリア姫誘拐の件を話そうとした直前に、ラムゼイ・クロウ中佐が部隊を引き連れて乗り込んできたのだ。部隊は完全武装の他、外には装甲車まで待機している有様である。

寝耳に水で驚いた各将校は一体何事かと騒ぎ始めた。

 

「動くなッ!動けば抵抗の意思あるとして射殺する!」

「クロウ中佐。貴官は今自分が何を行っているのか理解できているのかね?」

 

この騒動の中心人物であるラムゼイに対して、アイスラーは呆れを通り越して冷たく言い放つ。

彼らにとって、今の状態は青天の霹靂である。しかも軍部の許可を得ずに部隊を勝手に動かしているのだ。

しかし、ラムゼイは狼狽えずにいつもの様なだらけきった姿ではなく、一個の軍人として彼らに反論した。

 

「ダモン元帥直々の逮捕命令である。部隊を動かす許可も得ている。どこに問題があるというのですか?それに証拠も押さえております。閣下が帝国に通じただけでなく、ボルジア猊下とも連絡を取り合っている事も」

 

ラムゼイの口から発された証言に、アイスラーは目を見開く。

部隊行動をダモンが許可している?自分に逮捕命令?一体何の根拠があってこの男は言っている?

アイスラーは一瞬だけたじろいだが、努めて冷静を装った。

 

「冗談はいかんよクロウ中佐。一体何処に私が敵と通じたという証拠があるのかね?是非見てみたいものだ」

「いいだろう。――ガッセナール准将。是非この書類にお目通し下さい。此処に記載されていることは諜報部が絶対の自信をもってお見せできます」

 

アイスラーとラムゼイのやり取りを静かに見守っていたバルドレンは唐突に話を振られるが、昂然たる態度でラムゼイが書類を渡してきたのでそれに負けじと無言で書類を受け取った。

 

「ッッ!これは!」

 

軽く目を通すつもりだったバルドレンは、書類の内容を追っていくにつれ怒りが湧き出てくる。

アイスラーは開戦当初以前にボルジア枢機卿と連絡を交わしていただけでなく、過去の作戦内容と兵員から装備品に至るまで数々の機密情報を流し続けていたのである。高級将校という立場を利用していただけに情報の流出量が半端ではなかったのだ。

 

「アイスラー!貴様は帝国のスパイだったのかッ!!憲兵、その裏切り者を今すぐ射殺せよ!これは国家の一大事だ!軍の沽券に関わる由々しき事態だぞ!」

 

書類を地面に叩きつけながらバルドレンはアイスラーの裏切り行為に激昂した。上官に対する姿勢など皆無である。

凄まじい怒りの形相に、近くにいたローレンスは人知れず距離を置きながら、叩きつけられた書類を手に取った。

 

「ふ~む……。クロウ中佐。これは法廷に立たせずともその場で射殺しても構わないと儂は思う。駄目なのかね?」

「ガリアは法治国家であります。罪はどうあれ裁く前に処刑してしまえばガリアの名に傷がつくかと」

「まぁ確かにそうじゃな。例え大罪であってもまずは法廷に立たせてその後縛り首じゃな」

 

ローレンスは飄々としつつもバルドレンと同じくアイスラーに同情の余地がないことを確認する。

その後書類はアイスラーの関係者を含まない全将校に回し読みされ、彼らもまた同様に怒りを露わにした。

 

対するアイスラーはずっと無言を貫き通す。

いつどこでこの事がバレたのか。先ほどまでの冷静から一転、額には汗が滲みだしていた。

 

「どこで知ったのか…なんて聞かないでくださいや。自分は諜報部の人間。情報収集が仕事なんだ。最も、相手は帝国だけではないですがね。無関係の軍人をでっち上げの罪により左遷。都合が悪くなれば私兵を使って人知れず関係者を抹殺。数えだしたらキリがない」

 

滲み出る汗が露となってアイスラーの顔を伝う。背中は既に汗でびしょ濡れである。

首元まで軍服を締めているだけに、余計に汗が体から出てきてしまうのだ。

息苦しさと緊張が相まって、彼は言葉を発する事が出来ずにいたが、それでも何か言い返せねばと息を荒くしてラムゼイに抗議する。冷静沈着を軍内部で謳ってきた彼にとって、もはやそんな態度を示す状況ではなかった。

 

「ふ、ふざけるな!私はガリアを勝利へと導くためにわざと敵と内通しただけで裏切ったなど言語道断だ!」

「そのせいでどれだけの血が流れたのかあんたは分かっているのかッ!!」

「毒を食らわば皿までと言うだろう!それに伴う多少の犠牲はやむを得なかったのだ!これは"必要な犠牲"だったのだよ!」

 

最早清々しいまでの弁明に、ラムゼイは怒りで(はらわた)が煮えくり返っていた。

この目の前の男は、敵に通じただけでなく、あまつさえ機密情報を延々と垂れ流し続けていた。

裏では己の保身の為だけに部隊(ネームレス)を危機に陥らせ、ランドグリーズを含むガリア各地の内情を暴露し、片や表ではガリア軍の上層部に所属しネームレスやその他部隊に対して無理難題を吹っかけていた。

諜報部を完全に私兵としておきながら、晩餐会直前では用済みとなったネームレスを排除するために旗下の大隊を使って彼らを抹消しようとしていたのだから、ラムゼイが怒るのも無理はない。

 

騒動を見届けていたボルゲーゼ海軍大将も、やっとかと言いたげな顔でラムゼイに近寄る。

 

「クロウ中佐。海から逃亡を図っていた裏切り貴族達はうちで捕縛しておきました。後はそこにいる将校らだけです」

 

特に目立たない海軍では、人知れず帝国に亡命しようとしていた貴族達を海上で捕まえていたり、ダモンと仲が悪いと吹聴したお蔭で色んな内通者を一網打尽にしたりと、目に見えぬ所で活動を行っていた。

このような活動を海軍内では『浄化作戦』という名の元に水面下で動き回っていた。

 

「軍事法廷があんたを待ってるよ」

 

罪状が暴かれ憲兵や422部隊に取り押さえられてもなおアイスラーは抵抗を続ける。

 

「離せぇ!!私はアイスラーだ!カール・アイスラーだぞぉ!!」

 

その後頑として暴れるアイスラー以下関係者の将校はバルドレンの憲兵隊とラムゼイ率いる422部隊に大広間から連行され、後日ガリア軍事法廷が開かれる事となるが、軍部が関係者の尋問をへて更にガリア上層部の3分の1が帝国と内通していることが発覚。元凶はまたもやアイスラーであった。

誰の目に見ても揺るぎない国家反逆罪。それを犯したアイスラー以下関係者70人。うち陸軍司令官4人が帝国と内通していることが判明した時は流石のダモンも目を覆ったという。

 

アイスラーを除く彼ら69人に下された判決は『銃殺刑』という名の死刑判決であった。アイスラーに限っては名誉刑である銃殺刑ではなく、一犯罪人としての処刑方法である絞首刑が下される事となった。

裁判終了後彼らはそのまま処刑場まで連行され射殺台に括り付けられた。兵士達によって次々刑が執行されていき69人目を射殺し終わった後、最後に残ったのはアイスラーだったが、その最後は軍人として堂々と処刑台に立ったという。

 

 

これら一連の出来事は、ガリア国内にある情報機関を通じて大々的に報道され、後のガリア史の中でも『7月事件』として後世においても有名な事件として歴史に刻まれている。中身は主に『コーデリア姫誘拐の隙』『ダモン暗殺未遂事件(帝国軍側による暗殺未遂事件として公表)』『大粛清(別名:ランドグリーズ裁判)』の3つが著名である。

 

この大事件以降、ガリア軍は指揮系統が混乱し帝国軍に一時の回復猶予を与えてしまう事態を引き起こしただけでなく、上層部に対する国民の信頼が完全に地に落ちるという最悪の結末で幕を下ろした。

 

 

 


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