魔法少女リリカルなのは~俺は転生者じゃねえ!~ 作:サッカー好き
申し訳ございませんでした。
1話に書き足そうと思いましたが、中途半端になりそうなんでこの前書きにて簡単に説明をしようと思います。
小学1年生の時、
↓
モブの兄(高校生)がその事を聞いて『それもろ転生者じゃね?』と興奮しながらモブに転生者について説明する。モブの兄(高校生)はアニメオタクだった。
↓
転生者について説明してもらったモブは
↓
みたいな感じです。
どの世界にもアニメがある筈!
ましてや日本なので私達みたいにアニメを元に二次元小説を書いていない訳がない!
と思ってこんな設定となっております。
ちょっと無理矢理ではありますがそこんとこはご理解いただけると幸いです。
では、本編をお楽しみください!
「
「きゃ、きゃああああああっ!?」
「・・・・・・」
拓真のシュートがナイトの顔面に直撃した。そして、首が飛び跳ねるように上を向く
そんな中、なのはは何故か冷静に違う事を考えていた。
(「おかしい。なんで、橘くんは避けないどころか両手でボールを取りに行かなかったの?」)
父がサッカーの監督をやってる影響でサッカーのポジションをある程度はちゃんと理解しているなのは。
では、何故か?なのはには分からなかったが、1つだけ分かったのは、
その答えは、なのはが思考の海に潜っている最中に分かる事になった。
「おっしゃあああああああああ!!」
「「「!?」」」
その場にいた
「皆、見てた!?俺、あいつのシュートを止めてやったぜ!」
「え?あ、うん・・・」
「お前、痛くないのか?あんな強烈なシュートを受けたのに?」
「何言ってんだ!あんなん痛くねえ!その証拠に俺、ぴんぴんしてんじゃん!」
笑いながらそう言う
「皆が思う程の威力じゃねえぞ!さっきのキーパーは、虚を突かれて誤った取り方をしたから怪我しちまったんだ!」
「そ、そうなのか?」
「でも、
「下を向くな!まだ試合は終わってないぞ!ゴールは俺が守る!気合入れて行くぞ!」
「「「う、うおおおおおおおおっ!!」」」
そんな光景にアリサとすずか、なのはは唖然としている。
「まさか、あのバカ!皆の士気を取り戻す為にわざと顔面で受けたっていうの!?」
「
「す、凄い・・・」
そして、なのはは、しようと思っても出来ない
「無理にボールを取りに行くな!その瞬間に抜かれるぞ!シュートコースだけ限定するんだ!」
「おう!」
「ちっ・・・」
皇が明らかに鬱陶しそうにボールをキープしている。そして、パスは出さず、強引にシュートを打ってくる。
「おらっ!」
「ナイスキーパー!」
「カウンターだ!」
俺はその強引なシュートを止めるとボールを相手陣地に蹴りこんでカウンター。
俺が何度も皇のシュートを止める姿に応えてくれるかのように、ちょっと前まで意気消沈だった皆が見事にゴールを決めてくれる。
「やったあ!ナイスシュート!」
「
相手チームの応援に来ていた筈のアリサとすずかがこっちを応援している。嬉しいけど、高町のお父さんのチームを応援してやれつーの。
これで、5対6の一点差まで追い付いた。
残り時間は監督が5分切ったと教えてくれる。
時間はあるからじっくり攻めて―――
「ボールを寄こせ!」
「お、おう!あっ!?」
「ちっ・・・この下手糞!」
「オーケー!俺がとる!」
クールな皇がらしくない大声を上げてボールを要求。
しかし、パスした選手がミスして皇を大きく追い越し、俺とディフェンダーの間の位置に蹴り込んでしまう。
これはチャンス!距離的に俺の方が近かったから声を出してボールを取りに走った。
「まだだ!」
「っ!?」
チャンスと思って油断していたのが悪かった。皇が凄い足の速さを見せて、もう俺と同じくらいの距離まで詰めている。
こいつ、マジで足が速い!?さっきまで、10mぐらいの距離があったのに!
「負けるか!」
「ぐっ!」
俺も走る速度を上げた。
これなら先に触れる!
「させるか!!」
皇はスライディングで飛び込んできた。俺はそんな皇を見て、先に触れたボールを咄嗟に浮かしてスライディングを回避。
「ぐっ!?」
そのすぐ後、俺の左足首に凄い熱が感じられた。同時に体勢が前に崩れていく。
顔から地面に突っ込んでいく最中、皇のスライディングが俺の左足首を刈り取っている光景が見えた。
「まだだ!」
「っ!?」
俺は顔が地面に着く前に両手を着いて勢いのまま前回りを行った。
前回りの勢いそのままに立ち上がると俺は前線にボールを蹴り込んだ。
「決めろ!」
俺は左足首がどうとかの前にそう吠えた。ボールが奇跡的にも味方に渡り、不意を突くことが出来たおかげでそのままゴールを決めた。
「おおっし!」
「
喜ぶ俺にチームメイトが駆け寄ってくる。恐らくさっきの皇のスライディングの件だろう。
「大丈夫!問題ない!」
「す、すげえ!」
「まるで、鉄人だぜ!!」
俺が無事をアピールするとチームメイトは輝く笑顔で称賛の言葉を言ってくる。
「おい・・・」
「ん?皇?」
「・・・済まなかった。俺、夢中で・・・」
皇が話しかけて来たと思ったら頭を下げて謝った。
本当に夢中だったのだろう。皇の申し訳ない顔がそれを物語っている。
俺は笑顔で皇の肩を叩いた。
「気にすんな!試合なんだから熱くなっちまうのも当然さ!」
「お前・・・」
「へへっ!これで追いついたんだ!このまま逆転だ!」
「・・・させるかよ。次こそお前のゴールを貫いてやる!」
闘志を燃やす皇を見て俺は思わず笑ってしまう。面白くなってきたぜ!
「
「
アリサの言う通り残り時間はわずか。
6対6の拮抗する試合に俺は満足している。そして、勝っても負けても俺は笑って試合を終える事が出来るだろう。
「
「オッケー!」
味方からのバックパス。
ゴールキーパーは手で取る事は出来ないので大きく前線にフィードをしようと、足を振り上げ、ボールに向けて振り抜いた。
すかっ
「「「あっ・・・」」」
その場にいた全員が同じ言葉を吐いた。
それもそうだろう。俺はそんな大事な時にボールを空振ってしまったのだ。
そして俺が蹴ろうとしたボールはそのままゴールに吸い込まれ、そして―――
「試合終了!7対6!翠屋JFCの勝ち!」
試合終了の笛が鳴り、得点と勝ちチームの名前が宣言された。
それが俺の所属しているチームではない事は確かである。
どうやら俺は、この試合で笑って終える事は出来ないだろうと確信した。
「・・・・・・」
「えっと・・・」
「・・・・・・」
「まあ、その・・・ドンマイ?」
試合が終わってすぐに
さっきの試合で、自分の活躍もあって勝利まであと一歩のところまで行ったのに、まさかの自分の凡ミスで負けてしまった
でも、
自分がやってしまったミスにショックでかなり落ち込んでしまっている。
「やあ、橘
「士郎さん?」
「今日の試合は凄かったよ!今まで見てきた試合の中で一番凄いと思ったよ」
士郎の言葉に
「皇くんも凄かったが、今日のMVPは間違いなく君だろうね。皇くんのプレーで下を向いてしまった選手達を君の言葉と行動で蘇らせた。それだけじゃない。蘇った選手に力を与えていた。まさにゴールキーパーの理想像だったよ!」
「・・・そ、そうですか?」
士郎の言葉に
「そうだとも!君はゴールキーパーの才能がある!世界一のゴールキーパーだって夢じゃないさ!」
「あ、ありがとうございます!俺、頑張ります!」
士郎の褒め殺しによって復活した
それを見たアリサとすずかはほっとした表情になる。
さっきも言ったが
ミスしてかなり落ち込んでも褒めればすぐに機嫌が良くなるのだ。
「アリサちゃん、すずかちゃん。彼はもう大丈夫だからなのはのところに行って上げなさい。なのはは寂しがり屋だからね」
「はい!分かりました!」
「士郎さん、ありがとうございます!
2人がなのはの元に戻っていくのを確認した士郎は、再び
「・・・大丈夫かい、
「えっ?あ、はい。もうあの失敗は気にしてないですよ?」
「そっちじゃない。左足首の事を言ってるんだ」
「・・・ばればれでした?」
「・・・かなり酷い打撲のようだね。骨に異常はなさそうだ」
「分かるんですか?もしかしてお医者さん?」
「いや、僕は喫茶店の店長をしているよ。怪我に詳しいのは道場も開いているからさ」
「へえー」
的確な診断と治療をこなす高町のお父さん。
高町の家はもしかして結構特殊なんじゃないか?喫茶店に道場とか見た事ないけど?
「最初は僕も気づけなかった。恐らくアドレナリンの多量分泌で痛みを感じなかったんだろう。プロでも骨折しても気づかないでプレーをしていたって例もあるからね」
「なるほど・・・」
そうは言ったが本当はよく分かっていない。アドレナリンってなに?ポ○モンの技名?
「そして、アドレナリンの効果がつい先ほど切れた君は痛みに耐え切れず座り込んでしまった。でも、大声で痛みを訴えるのだけは我慢した。さっきまで体育座りして俯いてたのも痛みで耐え切れない涙を隠す為、アリサちゃんとすずかちゃんに心配かけさせたくなかったんだろ?」
「・・・・・・」
まさにその通りだったので、俺は何も言い返せない。
高町のお父さんってエスパーか?
「僕も男だからよく分かるよ。女の子に涙は見せたくないからね。よし、これで、大分楽になるだろう」
「あ、ありがとうございます」
高町のお父さんに巻いて貰った包帯のおかげで足を着くだけで痛かったのに歩いてもそんなに痛くない。
「だけど、歩き回るのはよくない。家に杖があるからそれを君にあげよう」
「そ、そんな!俺は大丈夫ですよ!歩けるなら家まで帰れますし、帰ったらベッドで安静にしてますから!」
「子供が遠慮しない。それに君は、これ以上彼女たちを心配かけさせたいのかい?」
「えっ・・・?」
高町のお父さんが振り向いた方向を見てみると、アリサとすずかがこっちの方を見ていた。
あれ?もしかしてばれてる?
「僕がこうして治療しているのだから当然ばれるさ」
「う、裏切られた!?」
高町のお父さんなら俺の気持ちを理解してくれると思ってたのに!
俺がそんな事を思っていると高町のお父さんは笑いながら話し出した。
「男の涙は見せたくない気持ちに同意したんだ。でも、大事な人に隠し事をするのは同意できない。下手な隠し事は、彼女たちを余計に心配させるだけなんだから」
「・・・分かりました。高町のお父さん、俺、2人に謝ろうと思います」
何故か高町のお父さんの言葉が深く心に刺さった。その言葉に何かとても重たい何かを感じたから・・・
「そうか。偉いぞ!それなら一緒に来なさい。僕の喫茶店で祝勝会をするから。それと僕の事は士郎と呼びなさい。良いね?」
頭を撫でられた俺は何も言えなかったが、高町のお父さんを名前で呼ぶのは良いとして、負かされたチームの祝勝会に参加するのは嫌だなと思った。
如何でしたでしょうか?
ちょっとご都合展開となった場面もありますが、楽しんで頂けたでしょうか?
それと話は変わりますが、
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感想や評価も増えて感謝感激であります!
それほど、読者の皆様に読んで頂けていると思うとやる気ビンビンです!
もっと面白いと感想で言われるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします!