魔法少女リリカルなのは~俺は転生者じゃねえ!~ 作:サッカー好き
約1カ月ぶり、、、
お待たせしてしまいすみません。
今回も楽しんでもらえたら幸いです!
「はやて。仮釈放おめでとう!」
「その言い方は止めい!」
俺、
久しぶりに来たが特に変わった所はないけど、少し埃が落ちているのが気になった。
その為、皆で大掃除する事になった。
その掃除もあっという間に終了。
自宅に帰ってきましたパーティが開催されたのだ。
「アースラでの暮らしも悪くなかったですが、やはりこの家の方が落ち着きます。リインフォースはどうだ?」
「ああ。顕現する前だがやはりこの家がいい。
「いや、俺はアースラに住んだ事ないからわからないですよ。そろそろ降ろしてもらっていいですか?」
リインフォースさんは相変わらず俺を抱っこするのが好きで隙あらば抱っこしてくる。
凄く嫌という訳ではなかったが、前に嫌な振りをして抵抗してみたら凄く悲しそうな顔をされてしまった。
それを見て良心を削られた俺は無闇に抵抗することは止めた。
「リインフォース。私にも
「シャマル。そういう事は私ではなく本人に聞くものだぞ。
「まあ、いいですけど・・・」
「やった!
俺から許可を貰って嬉しそうなシャマルさんは膝を叩いて俺を呼ぶ。
俺はリインフォースさんのように膝の上に座った。
「へえー。思ったより
「そりゃそうですよ」
俺は男子でヴィータは女子。
背丈だって俺の方があるし、ある程度鍛えているから筋力も合って見た目以上に重たいのは理解している。
「それに
「マイナスイオン的な何かが出てんじゃねえの?」
「というか、
え?そうなの?
俺からは自分の魔力が見えないからどうなっているのか全く分からないんだけど・・・。
「そうなんですか?私からも全く見えませんが・・・」
「主。これは
「なるほどな。
「いいぜ」
とりあえず、俺に触れている人に俺の魔力が纏われるのかを皆で試しにやってみようって事になった。
ザフィーラさん(狼形態)の背中に乗って確認してみた。
「ザフィーラさん。重くないですか?」
「問題ない。ふむ。乗せているだけだが、確かにリラックス出来るな。そして
「なるほどな。次はシグナムや」
「わ、私もですか?」
ザフィーラさんから降りてシグナムさんの所へ向かう。
「・・・・・・」
「?」
向かったはいいが、シグナムさんが妙に困った表情をしている。
シグナムさんがこんな表情をするのは珍しいな。
「あ、主。私はどうすれば良いのですが?」
「ん?抱きつくなり、膝に座らせればええんと違う?」
「しかし、私と
相変わらずお堅いなシグナムさん。
確かについ最近、師弟の関係になったけど、それは剣の修行の時だけで良いと思うんだけどね。
「それじゃあ、シグナムさん。握手はどうです?それなら問題ないでしょう?」
「それなら・・・」
俺が差し出した手を握るシグナムさん。
へえ、思った以上に柔らかい手してる。
すべすべしているし、とても剣を振っている人とは思えないな。
俺みたいにゴツゴツしてないし、どうしたらこんな手で鬼みたいな攻撃ができるんだろう?
「って、痛い!?シグナムさん、メッチャ痛いです!?」
「今、とても失礼な事考えていただろう・・・」
思いっきり手を握られて悶絶する俺。
なんでそんなに察しが良いんだよ!?
「す、すみませんでした!?綺麗で柔らかい手なのに鬼のような力を出せるなんて思ってすみませんでs、痛いいいいいいいいいいいっ!?」
「この馬鹿弟子!師匠の私に綺麗で柔らかい手などと恥ずかしい事を言うとは何事だ!」
「怒るとこ、そこなんですか!?」
普通は鬼のような力って所で怒りませんか!?
というか手からメキメキ音が出てるんだけど!?
「あらあら。シグナムったら顔を真っ赤にして照れてるわね」
「シグナムは初心やからなー」
「のんびり眺めてないでシグナムさんを止めてくれ!?手が折れる!?」
この後すぐにシャマルさんとリインフォースさんに助けてもらった。
危うくGKが出来なくなる所だった。
「それでどうやった?
「は、はい。思ったより小さい手で年相応でしたが、手まめの数からしてサッカーだけではなく、剣も真面目に行なっているようです」
「シグナム。そういう事を聞いてるわけじゃないんやけど・・・」
どうやらシグナムさんはまだ正常ではないらしい。
「私も
「後でね、リインフォースさん。それといきなり背後から現れるのは止めてください」
少しは慣れてきてしまっている自分が怖くなるよ。
「そんじゃ、次はヴィータや」
「あ、あたしはいいよ・・・」
「そう?せっかくの機会なんやけどな」
「という事は次ははやてって訳だな?おりゃ!」
「え?はぶっ!?」
俺は、はやてがヴィータと話している間に近づくと素早い身のこなしではやての膝の上へと座った。
「どうだ?」
「お、重いー!」
「へへへ。それじゃあもっと重くしてやるぜ!」
俺は背中を後ろに倒してはやてに圧し掛かる。
止めてー、とはやては言っているが本気で嫌がっているようではないのでそのまま実行する。
「ヴィータ!お前も来いよ!」
「え?でも・・・」
「ちょい待って、
「ほら、早く!」
はやてが何かを言おうとしてたのでそれを遮るようにヴィータへ言葉をかける。
「ううー・・・うりゃあ!」
「おっと」
「ぎゃー」
悩むヴィータは少し葛藤した後、背中を向けて飛び込んできた。
流石にあの勢いで来られたらはやてが危ないので、両手でヴィータの勢いを殺して俺の膝へと着地させた。
それでも、最終的な重さは変わらないのではやてはさっきよりも苦しんでいる。
まだ余裕ありそうだから大丈夫だろう。
「ヴィータちゃん、どう?」
「・・・よ、よく分からねえ」
「はやてちゃんは?」
「お、重たくてそれどころじゃ・・・」
はやては兎も角、ヴィータの様子がおかしいのでとりあえず降りることにした。
「うううっ、あたしはなんでこんな緊張してんだよ・・・」
「ヴィータ?どうした?」
「っ!い、いやなんでもねえ!ちょっとアイス取ってくる!」
そう言ってヴィータがキッチンの方へ行ってしまった。
本当にどうしたんだ?
「
「あ、悪い悪い。それでどうだったんだ?実際のところ、俺は特にこれといった変化は感じられなかったけど」
「んー、確かに
どうやら俺の魔力はとことん不思議なものであるらしい。
はやて達と俺は最終的には専門家にちゃんと調べてもらわないと分からないと決断した。
まあ、今のところ専門家に見てもらおうとは全く思わないからどうでも良いんだけどね。
「
「俺に?」
はやての家から帰ってきたら母さんが玄関で出迎えてくれた。
俺に客らしいけど一体誰だろう?
「こんにちは」
「こんにちは。君が橘
「は、はあ・・・」
母さんと一緒に居間へ行くと石井さんという人と挨拶をした。
スーツを着ているけど、そんな人が俺になんのようだろう?
「改めまして、私は石井武彦。ジェット海鳴の専属コーチをしているものです」
「ジェット海鳴?聞いたことない・・・」
「ええ。今季からS3に参戦する新規チームですから知らなくても仕方ないことです」
今季からなのか。
しかもS3ってプロサッカーでは一番下のカテゴリー。
でもそんな人がどうして俺に?
「ジェット海鳴はプロリーグへ参入すると同時に下部組織としてジュニアユースチームを作ることにしました。そのチームに是非とも
「という事は、俺をスカウトしに来たってことですか?」
「そうなります」
俺の質問に即答する石井さん。
まさか俺に石井さんのようなスカウトマンさんが来る日が来ようとは・・・。
「でも俺少年団に入ってるし・・・」
「
「・・・・・・」
また急な話だ。
俺としては去年からとはいえ、せっかく仲良くなったチームの皆と別れになるのは嫌だな・・・。
「勿論。急に入れとは言いません。小学生を卒業し、チームも卒団してからでも構いません」
「え?本当ですか!?」
「はい。ですが、練習には来てもらいたいと思っています。参加費用は要りませんが交通費などはそちらの負担でお願いしたいと思います。その練習は少年団の試合や練習と被らないように調節も致します」
「な、なんでそこまで待遇してくれるのでしょうか?まだ
一緒に聞いていた母さんが石井さんにそう尋ねた。
本当にそうだ。
こんな好待遇は普通にありえないだろうと思う。
「それ程、私達は
「・・・・・・」
「これで私の話は以上となります。後日、詳細を載せた資料を郵送させて頂きます。もしジェット海鳴に入団してくれるようであれば私か、その資料にある電話番号にご連絡下さい。ご馳走様でした」
石井さんは立ち上がって俺達に礼をする。
玄関までお見送りすると、石井さんが思い出したかのように話し出した。
「ちなみにプロチームでは交渉週間というのがあって、選手にスカウトする期間があるのです。今日からなので
「・・・え?」
「私が聞いた噂ではかなり沢山のチームが貴方をスカウトしたがっている模様です。他のチームがどのような条件を提示してくるかは分かりませんが
そう言って石井さんは帰っていった。
少し前に士郎さんに見せてもらった雑誌の記事に『スカウト達が黙っていない』ってコメントがあった。
今日まで何もなかったのはそういう期間があったからなのか?
「いや、まさか・・・」
「
「え?」
母さんから渡されたのは10通以上はある封筒。
その封筒には見たことがあるエンブレムやチーム名が書かれている。
「これは大変な事になりそうだ・・・」
そう呟いた俺は母さんと一緒にリビングへと向かい封筒を開けるのであった。
如何でしたでしょうか?
シグナムは初心な印象なんですよね、、、
そしてスカウトの話。
管理局じゃなくてサッカーでした!
チーム名は適当です笑笑
感想・評価をしてくれている読者様本当にありがとうございます!
今回もして頂けると大変嬉しいです。
よろしくお願い致します!