魔法少女リリカルなのは~俺は転生者じゃねえ!~ 作:サッカー好き
今回は前編と後編で分けております!
1話、4000文字~5000文字を目安にしてるんで!
ついにやってきました、日曜日!
いつも以上にテンションが上がるぜ!
さらに俺が通っているサッカーチームの練習試合があるんだ!
練習も楽しいけどやっぱり試合だよな!
やべえ!オラ、楽しみでわくわくが止まらねえぜ!
「あら?相手チームにいるのってナイトじゃない?」
「あっ!本当だ!おーい!
やべえ!オラ、
「・・・・・・」
「あれ?聞こえなかったのかな?」
「いや、あれは無視しようとしているわね。私達のお誘いを断ってここに居るのがばれたから。コラー!ナイトー!無視すんじゃないわよー!」
はい、アリサの言う通り俺は2人のお誘いを断ってサッカーをしに来たわけで、かなり気まずい。俺はとりあえずボールで顔を隠しながら返事をしてみた。
「誰の事でしょうかー?私、橘
「知らない奴が言ってもいないフルネームや特徴を完璧に言い当てられるかー!しかもさり気なく、自分の事を天才とか言ってんじゃないわよ!」
「
当然、ばれました。
まあ、あの様子だと本当に怒ってはいないようだから2人の元に行こう。
「よっ!」
「よっ!、じゃないわよ!なんで
「なんでって俺は今年からこのチームに入ってんだよ」
「そうなの?知らなかったよ。どうして教えてくれなかったの?」
「どうしてと言われても特に理由はないんだけど・・・」
言うならば、話すタイミングがなかったって感じかな?
俺的にはなんでアリサとすずかがここにいるのかが気になる。
「あれ?高町もいるじゃん。それに皇も。お前らってそんなにサッカー好きだったけ?」
「知らなかった?あんたが今から練習試合をするチームの監督がなのはのお父さんなのよ。だから、私達はその応援をしに来たってわけ」
なるほど。
そういえば、アリサやすずかの親は知っているけど、高町の親は全く知らなかったわ。
相手チームの監督を見てみればとても爽やかでイケメンな男性がいる。あれが高町のお父さんか
「うーん・・・。
「嬉しいけど、そこは高町のお父さんのチームを応援してやれよ。てか俺、スタメンじゃないし」
「そうなの?あんた運動神経は無駄に良いからスタメンだと思ってたわ」
運動神経だけでスタメンになれるほど甘くないんですよ、アリサさん。つか、無駄に、は余計だ
「でも、練習試合だし、途中で使ってくれると思うからその時は応援してくれよ」
「うん!分かった!」
「あんたが出てミスしたら思いっ切りブーイングしてやるわ」
「そうならないように気を付けるわ。んじゃな!」
俺はそう言って自分のチームへと戻っていった。そして、俺はこの試合がきっかけである可能性に気付くことになる。
「あっ、2人ともおかえりなさい」
「ただいま、なのはちゃん」
「ただいま。それにしてもびっくりしたわね。まさかナイトが相手チームにいるなんて」
少し不満そうに言うアリサ。わざとではないがナイトから何も聞かされていなかった事が気に入らないようだ。
「そうだね。でも橘くんってサッカー好きなの?」
「そうね。去年、サッカーのワールドカップがあったじゃない。その時見たトルコ対カンボジアの試合を見て感動したとか言ってたわ」
「日本の試合じゃない所が
「にゃはは・・・」
「まあ、私的には皇が居る事の方がびっくりなのよね・・・」
「ふん・・・。なのはがどうしてもと言うからきてやったんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
アリサがジト目で拓真を睨み付け、その拓真の返事にすずかは苦笑した。アリサとすずかは、
なのははそれをどうにかしようと3人を呼んだのだが、時間がかかりそうだと感じた。
「あっ!試合が始まるよ!橘くんは出てないみたいなの」
「ええ。まあ、入ったばっかりって言ってたから仕方ないんじゃない?」
「チームスポーツだもんね。上手くてもチームに馴染めないと勝てないもん」
すずかはそう言うがナイトが出ていない事に少し残念そうである。
試合が開始して数分後、トラブルが発生してしまう。
「あっ!危ない!」
「大丈夫かしら?今、転んだ子の足が一瞬変な方向に曲がってたわよ?」
「・・・大した怪我ではなさそうだな。恐らく捻挫だろう」
「それでもお父さんのチーム、今日は人数ぴったりで替えは居なかったはずなの・・・」
不安そうに見ているなのは達。すると、なのはの父である『高町士郎』が4人の元にやってくる。
「君が、皇拓真君だったね?僕はなのはの父、高町士郎っていうんだ。早速で大変申し訳ないんだがこっちのチームに助っ人で入ってもらえないかな?」
「ええっ!?お父さん、そんないきなり・・・」
「ああ。だから無理にとは言わない。でも君になら出来ると思ったから提案させてもらったんだが・・・」
「・・・分かりました。良いですよ」
「本当かい!助かるよ!ユニホームの替えがあるからそれを着てくれ!」
渋々、出場を了承する拓真は士郎と一緒にグラウンドへと向かった。
「・・・なのは。あいつってサッカー出来んの?」
「え?それは分からないなの。でも運動神経は良いよ?」
「どうなるか楽しみだね!」
グラウンドに向かう拓真を不安そうに見るなのはとアリサ。すずかは、ナイトの出場を今か今かと待ち望んでいるのであった。
高町父のチームの選手が怪我して大変だと思ってたら、なんか皇が助っ人として加わった。
そのまま試合が開始されたんだが―――
「そいつを止めろー!」
「2人、いや3人がかりで当たれ!」
「ふん・・・」
皇にボールが渡るとスルスルと相手を抜いていき、そのままシュートをしてゴールを決めた。
すげえ・・・。皇ってあんなに上手かったんだな。今度、教えてもらおうかな?
つか、皇一人でもう5点取ってる。まだ前半10分しか経ってないのにだ。
「皇くん!」
「・・・・・・」
また皇にボールが渡る。すると皇はまだセンターライン付近にいるのにも関わらずシュートモーションに入った。
「ここからシュートを打つつもりなのか?遠過ぎるだろ!」
「はっ!」
『ゴール!』
き、決めやがった。これで皇のダブルハットトリックが達成された。
いや、それよりも驚くべきことはあのシュートの弾道と威力だ。
弾道はゴールキーパーの頭一個上の高さを一直線に向かっていて、ゴールキーパーは両手でそのボールを掴んだけど凄い威力だったのか、ボールはゴールキーパーの両手を弾いて、そのままゴールネットに突き刺さった。
あ、ありえねえ・・・。サッカーアニメみたいにギュルギュルとゴールネットを突き破ってしまうような現象が本当にあるなんて・・・
「拓真くん!ナイスシュート!」
「す、凄いわね・・・」
「う、うん・・・」
そんな光景に高町は大喜びだが、アリサとすずかはドン引きしている。俺も正直これには引いた。
でも、それ以上に試合をしたいと思った。
だって、あんな凄い奴と試合が出来るんだ!わくわくしちまうよ!
「お、おいっ!大丈夫か?」
「うううっ・・・」
そんな事を考えているとゴールキーパーの子が両手を押さえて呻いていた。どうやら、さっきの強烈なシュートで両手を怪我してしまったようだ。
「このチームにはゴールキーパーの控えがいない・・・。だ、誰かゴールキーパーをやってくれる子はいないか?」
「む、無理だよ!あんなシュート止められる訳がない!」
「そうだ!そうだ!あんなのが顔にでも当たったら病院送りにされちゃうよ!」
監督の言葉に控えの選手は拒否する声を上げた。
でも俺は違う!
「監督!俺がゴールキーパーをやります!」
「た、橘!やってくれるのか!」
「はい!ゴールキーパーの経験はないけど頑張ります!」
「よし!頼んだぞ!」
こうして、俺がこのチームで初出場となるポジションは、ゴールキーパーとなった。
「あっ!試合が再開されるみたいだよ!」
「って、ゴールキーパーやってるの
「だ、大丈夫かな?」
試合を見守る3人はナイトの出場に驚き、それと同時に心配になった。
拓真のシュートは、素人目からみても強力なのが理解できた。実際に1人負傷者を出したのだから心配になるのは当然である。
「あっ!拓真くんにボールが渡ったよ!」
「で、でも相手のチームの子達、誰もボールを取りに行かないよ?なんで?」
「どうせ、皇のシュートが怖くて近づけないんでしょ・・・。ちょっと!相手チーム!怖がってないで取りに行きなさいよ!」
アリサは相手チームでありながらも大声で活を入れる。それも当然だ。
あのままフリーで拓真にシュートを打たせれば、さっきのゴールキーパーみたいにナイトが負傷する恐れがあるのだから。
相手チームの選手達もそれは理解できていた。
しかし、彼らは皇の最後のシュートによって心を折られていた。
こんな奴を止める事なんて出来る筈がない。そう脳裏に刻み込まれた彼らは足が動かずただ見ている事しか出来ないでいた。
「はあ・・・。もう、終わりにしよう・・・」
拓真は先ほどと同じようにセンターラインからシュートモーションに入る。それを止めようとする者は誰もいない。
拓真のシュートは一直線にゴールを守るナイトの方へと向かった。
「
「
叫ぶアリサとすずか。だが、ナイトは動かない。拓真のシュートは、意図したものなのかナイトの顔面へと向かい―――
「――――」
「
「きゃ、きゃああああああっ!?」
―――
作者名で察してくれているかは分かりませんが、サッカー関係の話でつい頑張ってみました。
まあ、自分的な話なので読者様からみたら大したことないかもしれないですが・・・
それと話は変わりますが、
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まだ2話しか投稿してないのに本当にありがとうございます!
自己満足の作品ですが、楽しんで読んで頂けると幸いです。