魔法少女リリカルなのは~俺は転生者じゃねえ!~   作:サッカー好き

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どうもお久しぶりです!

久々に更新する事ができました!

本当に久々すぎてちゃんと書けているか不安ですが楽しんで頂けたら幸いです。

では、本編をお楽しみください!


第15話『大人の階段登る』

「艦長。橘騎士(ナイト)の処遇はどうするんです?なのはやユーノが言うには今のところ害はないので放置という手もありますが・・・」

「そうね。でもあの子の魔力量は異常だわ。何がきっかけで暴走するか全くわからない。もしも暴走した時に2人では荷が重すぎるわ」

 

アースラに帰ってきたリンディはクロノと話し合いをしている。

その内容は騎士(ナイト)についてだ。騎士(ナイト)との会合は失敗に終わってしまった為どうすべきかを話し合っているのだ。

 

「それに私たちには時間がないわ。今回の事件、PT(プレシア・テスタロッサ)事件の報告でミッドチルダに帰らないといけない」

「わかってます。他にもフェイト・テスタロッサの裁判の準備もしなければなりません」

「そうなのよね・・・・・・!」

 

顎に手をつけて考えるリンディが何かを思いついた。しかし、その表情は浮かない様子である。

 

「本当はすべきではないのだけどあの人にお願いするしかないわね・・・」

「ま、まさか・・・」

「早速連絡してみましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「30・31・32・33・34・35・36、あっ・・・」

「はい、36回!前より6回増えたよ!」

 

俺、騎士(ナイト)は最近遊びに来るアリシアと公園でサッカーの練習をしている。

まあ、アリシアは見ているだけなんだけどね。

 

「アリシアはいつも見てるだけだけど、つまんなくない?」

「大丈夫!楽しいよ!」

「なら良いんだけど・・・。リフティング上達しないな・・・」

 

俺の最近の悩みでリフティングが全く上達しない。

周りの皆は100回ぐらい普通に出来るのに俺は30前後くらいがやっとだ。

 

「うーん・・・。もっと力を抜いてみたら?力んでてちゃんと蹴れてないんじゃない?それにもっと上に蹴るようにしてみるといいかも!」

「なるほど。やってみるか・・・ってアリシア詳しいね」

「うん!家だとフェイトがリフティングしてるし、テレビでもサッカーのDVDを見てる事が多いから少し詳しくなっちゃった」

 

なんと!

あれからフェイトと会ってないけどサッカーはしっかりやっているみたいだ。

 

「なあなあ。フェイトは元気にしてる?」

「うん、元気だよ!最近、必殺シュートの練習してるし」

「必殺シュート!それは凄い楽しみだな!」

 

必殺シュートってなんだろう!

バナナシュートとかブレダマかな?それともオーバーヘッドかな!

 

「そうだ!今からフェイトに会いに行こう!」

「え?それは・・・」

 

ん?

アリシアには珍しい戸惑った表情をしているな?

 

「ちょっと今日は都合が悪いと言うか・・・」

「そうなの?」

「うん・・・あ、電話だ。ちょっと待って―――」

 

最新式のスマホで電話するアリシア。

俺のはぱかぱかする携帯だから羨ましい。

 

騎士(ナイト)!お母さんが家に来て良いって!フェイトにも会えるよ!」

「マジか!」

「それと夕御飯も食べていかないかって?」

「いいの?」

「もちろん!フェイトも喜ぶよ!」

「んじゃあ、荷物を家に置いて行かないとだな」

 

親にもこの事を話さないといけないからね。

 

「よし!それじゃあ、早速行くぞ!」

「おー!」

 

俺は、アリシアとフェイトの家に向かうため公園を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええっ!?騎士(ナイト)が来るの!?しかも今から!?」

「ええ、そうよ。ついでに夕御飯も食べて行くわ」

 

ここはテスタロッサ家のマンション。

一時的に帰宅を許されたフェイトはプレシアから騎士(ナイト)が来訪すると言われ、慌てふためいていた。

 

「ちょ、ちょっと待って!私今、汗かいてるのに!」

「いくらこの部屋が広いからってここでリフティングしてるのが悪いの。というか外でやりなさい。」

「だ、だって外出は管理局に禁止されてるし、アースラでリフティングするのも局員さんに迷惑だろうし・・・」

「なんで家の中なら大丈夫だと思ったの・・・。でも、安心しなさいフェイト」

「?」

 

フェイトの肩に手を置いて良い笑顔をするプレシア。

 

「貴女の汗は良い匂いするから問題ないわ」

「問題しかないよ!?」

 

最近のフェイトの悩み。

母のプレシアが子煩悩で変態になりつつある事。

 

「私、お風呂入ってくるから!」

 

フェイトは急いでお風呂へと向かう。

その15分後の事だった。

 

「ただいま!」

「お邪魔します!」

「あら、お帰りなさい。そして、あなたが橘騎士(ナイト)君ね?私はアリシアとフェイトの母プレシアよ。娘たちがお世話になっているわ」

「はい!橘騎士(ナイト)です!あっ、これ母さんからです」

 

騎士(ナイト)とアリシアが帰宅。

プレシアと挨拶を済ませた騎士(ナイト)は中に入って行く。

 

「あら、とても美味しそうなプリンね。夕御飯の後に頂きましょう」

「わーい!」

 

プリンではしゃぐアリシアを見て笑顔になるプレシア。

とても幸せそうな家族だなと騎士(ナイト)は思った。

 

「それじゃあ、手を洗って来てね。アリシア、案内してあげて」

「はーい!こっちだよ、騎士(ナイト)!」

「おう!」

 

アリシアは騎士(ナイト)の手を引っ張って洗面台へ向かった。

ちなみにだが、テスタロッサ家の洗面台はお風呂に繋がっている。

そして、プレシアは忘れていた。

フェイトがお風呂に入っている事に。

 

「ここだよ!」

「おう!」

 

ドアが開かれる音が聞こえて数秒後。

 

 

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!??」

 

 

 

か弱い女の子の悲鳴が部屋中に響き渡った。

その後すぐに―――

 

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!??」

 

 

 

 

電気を纏った1人の少年が悲鳴を上げて吹き飛ぶ姿が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バルス!・・・って、あれ?俺は、何を・・・?」

 

なんか見てはいけないようなものを見てしまったような・・・?

 

「というか、ここどこ?」

 

俺の部屋じゃない。

ベッドに寝ているようだけど・・・?

 

「な、騎士(ナイト)!」

「ん?フェイト?」

「良かった!起きたんだね!」

 

ドアの方を見ると、涙目のフェイトが安心した表情で俺に話しかけてくる。

そういえば、フェイトの家にお邪魔してんだった。

 

「えっと、俺なんで寝てんの?」

「お、覚えてないの?」

「んー・・・家に入ってフェイトのお母さんに会って・・・そこから覚えてない・・・」

「そ、そっか。良かった・・・」

 

また同じように安心した表情をするフェイト。

一体どうしたんだ?

 

「あ!騎士(ナイト)、起きたんだ!」

「アリシア!あのさ、俺なんでこんなところで寝てんだ?」

「え?覚えてないの?」

「ああ」

「そうなんだ~。それは勿体ないね。せっかくフェイトのはd―――」

「あ、アリシア!?」

 

アリシアの言葉を慌てて止めるフェイト。

その顔はとっても真っ赤に染められていた

 

「な、騎士(ナイト)。とりあえずご飯にしよ?」

「それもそうだな!お腹空いちまった!」

 

フェイトに案内され、料理が並ばれたテーブルがあり、椅子にはプレシアさんと―――

 

「おっす、騎士(ナイト)!久しぶり!」

「アルフ!本当に久しぶり!」

 

オレンジ色の髪をしたアルフがいた。

あの温泉以来じゃないかな?

 

騎士(ナイト)は相変わらずドタバタ騒ぎの中心にいるようで安心したよ」

「どういう事さ?」

「両端を見てみなよ」

 

俺はそう言われて見てみると左にはニコニコ笑うアリシア。右には顔を真っ赤にしているフェイトがいる。

 

「どういう事さ?」

「分からないならそれでいいよ。悪い事じゃないからさ」

 

だから、どういう事さ?教えてよ。

訳のわからないまま、テスタロッサ家のお夕飯をご馳走になる。

ハンバーグがとても美味しかったです。

 

「あのね、騎士(ナイト)。ちょっと話があるんだ」

「ん?どうしたんだ?」

 

オレンジジュースを飲んでのんびりしている時にフェイトが深刻そうな表情で俺に話しかけてくる。

 

「実はね。私とアルフは、明日からここを離れて遠い所に行くんだ」

「・・・え?」

「詳しくは話せないんだけどとても大事な事があって・・・」

「・・・・・・」

「あ!でも、安心して!アリシアと母さんはここに残るか―――」

「出来ないよ!」

 

俺の言葉にびくっと肩を震わせる。

フェイト、何をどうすれば安心出来るんだよ。

 

「安心なんか出来ないよ!一体どこに行くんだ?」

「日本ではない遠いところ・・・」

「・・・いつ戻ってくるの?」

「分からない。今年中は無理かも。来年・・・それ以上になるかも」

「・・・・・・」

 

なんだよそれ。いきなりすぎるじゃねえか!

 

「なんでもっと早く言ってくれなかったんだ?そうすれば俺の友達と一緒にパーティーを開いたのにさ」

「ご、ごめんね。言うタイミングがなくて・・・」

「・・・いや、謝らなくていいよ。それより」

 

俯くフェイトの肩を掴む。

フェイトはゆっくり顔を上げるのを見て俺は絶対に聞かなければならない事を聞いた。

 

「絶対に帰って来るんだよな?俺はもっとフェイトと遊びたい。サッカーをしたい。どうなんだ?」

「・・・うん。絶対に帰ってくる。私も騎士(ナイト)と一緒に遊びたいし、サッカーがしたいから!」

 

俺はその言葉を聞いて安心する。

やっぱり友達が遠くに行くのって嫌だからさ。

でも、ちゃんとフェイトと約束したから大丈夫!

 

「よし!それじゃあ、帰るとしますか」

「えー!もう帰っちゃうの?泊って行きなよ!」

 

満足した俺がそう言うとアリシアがアヒル口になりながら文句を言ってくる。

 

「いや、流石にそこまでお世話になる訳には」

「あら、(うち)は構わないわよ」

 

プレシアさんからも許可を貰ってしまった。

でも親に許可を貰わないとだし。

 

騎士(ナイト)のお母様からは電話で許可を貰っているわ。明日は休みだからどうぞって」

 

用意周到でした。

というか、いつの間に俺ん家の番号を・・・。

 

「アリシアが貴方の家に寄った時にお母様本人から電話番号が書かれた紙を渡されたそうよ。しかもお泊まりセットも一緒に」

「母さん・・・」

騎士(ナイト)のお母さんて凄い人だねえ」

 

アルフは苦笑しながらそう言ってくるけど、本当にね。

俺の知らぬ間にどんどん仕掛けてくる。母さんは最初から泊めさせる気だったみたいだし。

 

「分かりました。それじゃあ、泊まらせてもらいます」

「そうしなさい。フェイトとアリシアの部屋で良いかしら?」

「俺は良いですよ。フェイトとアリシアはそれで良い?」

「私は大丈夫!」

「わ、私も大丈夫・・・」

 

こうして俺はテスタロッサ家に泊る事が決定した。

 

「それじゃあ、騎士(ナイト)君、お風呂に入ってきてね」

「はい!分かりました!」

「お、おふ!?」

 

ん?

なんかフェイトが慌てているようだけど・・・

 

「・・・お風呂。フェイト・・・うっ!頭が・・・」

「あわわわわわわっ!?」

「ねえねえ、騎士(ナイト)!私と一緒に入ろうよ!」

 

顔を真っ赤にして慌てふためくフェイトの前に出てそんな大胆な事を言ってくるアリシア。

 

「いや、もうこの年になって女の子と風呂に入るのは・・・」

「えー!いいじゃん!」

「あ、アリシア!だ、ダメだよ!騎士(ナイト)が困ってるよ」

 

アリシアを止めようとするフェイト。

そうだ。もっと言え。

 

「でもさ。フェイトだけアピールして、ずるいじゃん!私もアピールしないと!」

「あ、アピールって・・・あれは事故だし、好きでやった訳じゃ―――」

 

アピール?

よく分からんが今の内にお風呂へ退散しよう。

 

「確かここだったな」

「待ってたよ、騎士(ナイト)

 

ドアを開けたらそこにはアルフがいた。

しかも、上半身が・・・

 

「ご、ごめんなさい!」

「まあ、待ちなよ」

 

すぐにその場から離れようとしたらアルフに襟を掴まれてしまう。

 

騎士(ナイト)は風呂に入りに来たんだろ?なら一緒に入ろうじゃないか」

「え!?」

 

何を言ってんですかこの人は!?

 

「この前の温泉の時は一緒に入れなかったからねえ。良い機会さ」

「いやいやいや!」

 

止めてください!

面と向かってそう言いたいけどアルフが全く隠しもしないからそれも出来ないし!

 

「あー!2人とも何やってんの!」

「あ、アルフ!騎士(ナイト)も!?」

 

こんな時にフェイトとアリシアが来ちゃったよ!?

ど、どうする。何故か分からないがとてもヤバい気がする!

 

「フェイトにアリシア。2人もどうだい?皆でお風呂に入ろうじゃないか」

「「ええ!?」」

 

アルフの提案に俺とフェイトが驚愕する。

当然だ。いきなりそんな提案をすれば誰だって驚く。

 

「うん!入る!」

「「なっ!?」」

 

と、思ったらアリシアは別だった。

しかも、返事と同時に上着を脱ぎ始める。

 

「あ、アリシアさん!?止めていただけませんか!?」

「フェイトはどうすんの?」

「無視しないで!?」

 

アリシアは顔が真っ赤なフェイトに呼びかける。

ま、まさかフェイトまで入るとか言わないよね?フェイトなら止めてくれるよね?

 

「これで私も騎士(ナイト)にアピールして1歩前進だね」

「っ!わ、私も入る!」

「フェイトさん!?」

 

アリシアが俺に聞こえない声でフェイトに耳打ちしてたけど何を言ったんだ!?

フェイトまで上着を脱ぎ始めた。

これは本当にヤバい!

 

「て、撤退!」

「ふっ、そうはいかないよ!」

 

俺はアルフに掴まれていた上着を脱いでその場から逃げようとするもアリシアが立ち塞がる。

だが、俺もここで止まる訳にはいかない。勝負は一瞬だ!

 

 

 

ずるっ

 

 

 

「あっ・・・!?」

「えっ?」

 

今起きた事を説明しよう。

俺はアリシアを抜くために足に力を込めたのだが、ちょうど俺の足元にタオルが落ちていた。

それを踏んだ俺は見事に足を滑らせて転倒。しかもアリシアを巻き込んで。

 

それが一体どうなってか。俺がアリシアを押し倒してしまい、俺の右手がアリシアの胸に―――

 

「な、騎士(ナイト)・・・?」

 

アリシアはさっきのフェイトみたいに顔を真っ赤にしている。

というか、この体勢ってヤバいんじゃないのか?

 

「えっと、その、ア、アリシアーーー」

「き」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キャアアアアアアアアアアアアアッ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね、姉さん?」

 

私、フェイト・テスタロッサは今起こった事に唖然としています。

簡単に何が起こったのかまとめて見ると・・・

 

1、騎士(ナイト)がアリシアを押し倒す。

2、騎士(ナイト)が話しかけようとした時にアリシアが悲鳴をあげる。

3、その悲鳴と同時にアリシアの平手打ちが騎士(ナイト)の頬に炸裂。

4、まるでトラックに撥ねられたかのように回転しながら宙を舞う騎士(ナイト)

5、床に叩きつけられ気絶する騎士(ナイト)に顔を真っ赤にし息を荒げるアリシア←今ここ

 

私は精神年齢が大人なアリシアが子供である騎士(ナイト)にむ、胸を触られたからって手を出すなんて思いもよらなかった。

ましてや、あんな悲鳴をあげるなんて・・・

 

騎士(ナイト)、大丈夫かい?・・・駄目だね。完全に気絶してる」

「あ、あがが・・・」

「ね、姉さんは大丈夫?」

 

騎士(ナイト)は気絶してるけど、アルフが確認しているかぎり大丈夫そうなのでアリシアに声をかける。

姉さんは触られた胸を両腕で隠すようにしながら上半身を起こした。

 

「え、えっと、男の子に胸を触られるって意外と恥ずかしいんだね・・・」

「えええ・・・」

 

どう返事すればいいのか分からない私は少し唖然としてしまったが、気絶した騎士(ナイト)を介抱するため母さんを呼ぼうと動き出したのだけどーーー

 

「アリシア、大人の階段を一つ登ったのね・・・可愛いわ!」

 

ビデオカメラを片手に口を押さえる変態、いや母さんがドアの前にいた。

この人は近い将来に別の理由で管理局にお世話になるかもしれないと私は思った。




如何でしたでしょうか?

久しぶりの投稿はテスタロッサ一家とのお話でした。
ナイトが久々に酷い目にあってましたね笑

次回はとうとうA'Sに突入か?






という訳で久々だけど変わらず報告会!

お気に入り4319件、感想126件、評価163人

3か月も更新してなかったのに・・・ありがとうございます!
感想は返信出来ず申し訳ありません。
出来る限りは致しますので・・・

次の更新はいつになるか分かりませんが期待して待って頂けたら嬉しいです。
ではでは!

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