【凍結】 突然転生チート最強でnot人間   作:竜人機

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2016.2/21
1話~10話まで一部手直しに付き、差し替えました。

2018.2/25
1話~31まで設定見直しにより一部設定変更+グロンギ語ルビ振りに付き手直し、差し替えました。



03 「騎士の誉れに賭けて」 By名もないモブ騎士

 

 

 

 【地炎竜 ヒートドラゴン】

 

 生息地: グラングローア大陸・火山地帯、活火山周辺

 

 全高: 最低10メルトから最高36メルト

 全長: 最小22メルトから最大45メルト

 

 特徴:

 頭部に二本の太い角を持ち、両側頭部から前へと伸びている。

 全身を赤く染める赤色の鱗は鈍く光り、年経るごとに濃さを増し、赤から濃い紅色へ変化していく。

 もっとも特徴的な黄色の(たてがみ)は顎から首周り、背中の中ほどまで生えている。

 

 主食: 食性は肉食。火山周辺に生息することが多い大型の「火蜥蜴*1」や「ロックワーム*2」など

 

 概要:

 地竜と称される翼を持たない竜種でその特性から地炎竜とも称される。四肢を足とし地に着ける四足竜に分類され、火山地帯、活火山周辺に好んで生息し、成体ともなれば寝床として溶岩に浸かり、それ故に吐く息は炎を帯び、皮膚は常に燃えるように熱く、その身は周りにある物全てを容赦なく焼き尽くす灼熱の気に包まれている。

 灼熱の気の前では戦おうにも近づくことさえできないためにグラングローア大陸でもっとも恐れられる竜種三指の一つに数えられている。

 年若いヒートドラゴンには燃えるように熱い皮膚も灼熱の気もないが、灼熱の炎のブレスもあって同体躯の地竜よりも脅威は上である。

 その鱗や鬣、角に牙と爪は強い火の属性を持ち、極めて優れた耐火性を持っており、これらのいずれかを用い、耐熱性の魔法素材と呪を組み合わせて作られた装備は対ヒートドラゴンにもっとも適していると言われているのは皮肉な話である。

 

 以上の理由から成体となったヒートドラゴンの素材は市場に出ることは滅多になく、過去に鱗一枚で邸一つを買っても余るほどの高額な値で取引されたこともあったという。

 また鬣で編んだ鮮やかな黄色の布、『金鬣貴人布(きんりょうきじんふ)』は美術的価値も相俟ってそれはそれは高価な値が付く。その耐火性の高さから大火で家が焼け落ちようともその美しさを損なうことなく燃え残ると賞され、転じて不滅の象徴として豪商や貴族の間で家が傾いてでも、国が傾いても手に入れるべしと言われたことから『傾国布』とも呼ばれてもいる。

 

 

 *備考:

 *1:火蜥蜴(フレイムリザード)::主に火山地帯、活火山周辺に生息する火の属性を持つ蜥蜴の魔物。種類によっては炎のブレスを吐き、またドラゴンに比肩する巨躯と強さを持った種も存在する。

 

 *2:ロックワーム::鉱物を主食とするワーム系の魔物で主に鉱山周辺や山岳地帯に生息し、鉱物を求めて火山周辺にも生息する。その食性故に鉱山夫たちからは害獣として嫌がられている。

 全長は平均11メルトほどだが、中には最大23メルト強まで達する個体もあり、年若いドラゴンを返り討ちにすることすらもあると言う。

 

 

 『マレファリド商会 発売:グラングローア大陸の生物・脅威の竜種(著:リチェルカ・シヴォートノエ) より抜粋』

 

 

 

   突然の参『荒ぶる咆哮』

 

 

 

 王都から十日ほど離れた位置に在る大森林に隣接した平野を通る広く開けた街道で俺たちは戦っていた。

 

「ゴギャギャギ、ゴギギャィーーッ!! 」

 

「ギャギャ、ギャッギャギギギ、アギャギャッ!! 」

 

 相手は数体のオークと数だけはやたらと多いゴブリンども。耳障りな叫び声を上げながら突っ込んでくる。

 革鎧と青銅製の武器で装備を整えていようとオークとゴブリン程度どれほどの数でも迎え撃つに支障はない。俺たちは皇族に仕える誉れ高き近衛騎士なのだ。連携とも呼べない群れの動きに禄な戦術も持たない低俗な魔物に後れなど取りようがない。

 

 ないが、しかし。

 

 

   ゴ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ ! !

 

 

 地炎竜の咆哮に自分を含め少なくない人数が怯み、そこへ突撃を喰らって痛手を負い、防戦に回ることを余儀なくされてしまう。

 それでも反撃でオークやゴブリンの数を僅かでも減らしてはいるが、状況の打破には繋がらない。

 下手に前へ出て戦えば地炎竜の餌食になってしまうからだ。既に地炎竜の爪に顎や尾によって、そしてそのブレスによって仲間の半数が女神ナートゥーラの下へ召されてしまった。

 

「アギャゲギャーー!! 」

 

「ギャッギャッ」

 

「ゴギャギッ!」

 

 ゴブリンがすばしっこく動き回って短剣を振り回し、オークが力任せに斧や棍棒を振り回す。その後ろから弓を持ったゴブリンが矢を射掛けてくる。

 地炎竜の威を借りて、まるでやんちゃ坊主が遊び騒ぐかのようにそれぞれ好き勝手にやりたい放題で攻めてくる。地炎竜さえいなければこんな奴らすぐにでも討ち払えると言うのに。

 

 後衛に付いている生き残った二人の弓士は矢が尽きかけているし、三人いる術士の方は地炎竜のブレスを障壁で防いでからの魔力の消耗が激しく、次また来るだろうブレスを警戒して下手に消耗の激しい強い魔法は使うわけにも行かず、回復に努めながら俺たちでも使えるような初級の下位か中位の魔法で散発的に攻撃することしかできなくなっている。

 前衛の俺たちも同様だ。魔闘技で一気に蹴散らしたくとも魔力の消耗は抑えなければいざと言う時に、地炎竜の攻撃から身を護る時に初級上位の防御魔法が使えなくなってしまう。竜のブレスの前ではどれだけ魔力を注ごうと防御魔法では気休めにしかならないが。

 そう、もはや俺たちに出来ることは騎士の誇りに賭けて、この身が持つ限りに壁となって背後のウィータ姫殿下の居られる皇族御座車に奴らを一切近づかせず、地炎竜の吐く炎の火の粉ひとつ触れさせぬことだけだ。

 

 しかしジリ貧だ。なんとかそれぞれで回復しながら戦えてもポーションもいずれ尽きる。このままではウィータ姫殿下をお守りすることも………

 

 

「 【 ウ ィ ン ル プ テ ィ オ ー 】 ! !」

 

 

 !?

 

 突然好き勝手に攻め込んで来ていたオークとゴブリンどもを爆風のような突風が襲い吹き飛ばした。

 【風爆(ウィンルプティオー)】、風属性の中級上位に位置する調整は難しいが指向性を持たせることも可能な範囲攻撃魔法。

 鬱陶しい奴らを吹き飛ばしてくれたのはありがたいが、些細な消耗も馬鹿にならない現状で一体誰が、どの術士が使った?

 

「怯むなっ! 臆すなっ! 前を見よっ!

 諦めるでない、我らの戦いはこれからぞッ!! 」

 

 背後から上がった声に思わず目を向ければ杖を手にした御付の侍女を従えた姫殿下が御座車からお出でになれていた。

 

 風になびく腰下まで届く朱金の髪に蒼く輝く宝玉の如き瞳、この窮地に在りながら不敵に微笑む桜色の唇。

 その身を包む燃えるような真紅のドレス。サークレットに胸当て、篭手に脚甲の白金で作られた揃え。青き剣をかざすお披露目のパレードの一度とはいえ見知ったその姿はしかし、その時の俺には、いやその場にいた俺たち騎士全員がそのまだ幼さを残すはずの姿に勝利を司る美しき戦女神を幻視していた。

 

 

 

「回復が済んでいる者、余裕のある者は前へ、代わりに消耗の激しい者は後ろへ下がり回復に努めよ!

 弓士は後を気にせず射掛け続けよ! 魔力に余裕あるならば魔闘技を!

 術士も同様だ! ヒートドラゴンのブレスは妾と騎士たちで防ぐ、攻撃に専心せよ! 」

 

 矢継ぎ早に指示を下し、大勢を整えさせる。

 幸いにしてヒートドラゴンは先ほど咆えて以来、どう言うわけかは知らぬが大きな動きを見せてはおらぬ。

 

「前衛、二人一組で当たれ! 相手が何者であろうと驕らず油断なく助け合い確実に討て!

 後衛、弓士はオークとゴブリンの術士と弓士を優先! 術士は密集したところを! 余裕があれば中級魔法でヒートドラゴンへ牽制! 」

 

 これを好機と取るは容易(たやす)いが、何か引っ掛かる。悪い予感はせぬのだが。

 

「姫さま」

 

「………フィリア、そなたは魔力温存のために待機だ。

 ヒートドラゴンを注視し、ブレスを警戒。兆しを見て取ったら全力で防御に専心せよ」

 

 魔導師の杖(メイジスタッフ)を手に傍らに立つフィリアの声に我に返る。すぐにフィリアへ指示を下し、ヒートドラゴンのブレスに備えさせる。

 フィリアは水と影(闇)に回復と補助の天、三つの属性の魔法を得意としている。絶対ではないゆえ過信はできぬが、火属性には水属性が有効なのは自明の理。

 策とも呼べぬが、妾の考え通りに行けば炎のブレスを凌げるはずだ。かなり、ギリギリではあろうが。

 

 

   ゴ ァ オ゛ ォ゛ オ゛ ォ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ オ オ ゥ ッ ! ! !

 

 

「ッ!?

 怯むなでないっ!! 」

 

 対峙し直に聞くヒートドラゴンの咆哮に妾もフィリアも身が竦みかけるが何とかすぐに気を取り直し、これまで受けた被害から妾以上に怯んだ騎士たちを一喝し、立ち直らさせる。

 

 いよいよ来るかと身構えたがしかし、ヒートドラゴンは妾たち見向きもせずに明後日の方向へ顔を向けていた。そして身を低くし、怯えるように後退ったのだ。年若いとは言えあのヒートドラゴンが。

 そのような姿に妾は我知らずヒートドラゴンの視線を追っていたが、しかしそこにあるのは妾たちの立つ平野に面した大森林の木々と晴れ渡った空、ただそれだけであった。

 

 一体何なのだ。何かがいる? いや、何かが「来る」というのか?

 

 答えをわかっているのに肝心の答えである言葉が見つからないような、そのような気持ち悪さを感じる自問自答に妾が答えを見出すことは叶わなかった。

 

 

  オ゛ ル゛ ル゛ ル゛ ル゛ ル゛ ル゛ ル゛ ル゛ ゥ゛ ゥ゛ ゥ゛……… 

 

 

 他でもない、ヒートドラゴンの不穏な唸り声に阻まれたのだ。

 

 牙を剥いたその姿を見ずとも誰であろうと聞くだけで苛々とした不機嫌さが伝わってくる低く重い唸り声。恐らくはすぐにでもこの場を離れたいのであろうが、召喚されたその際に刻まれた呪によって妾たちを倒すように縛られているがゆえに離れること叶わぬというところであろうか。

 

 なれば、ここを離れるためにあのヒートドラゴンが成すことは一つ。

 

「フィリア」

 

「はい」

 

 「何か」が現れる前に呪の縛りを解き、この場から離れること。すなわち妾たちを一掃せしめることだ

 それには炎のブレスを用いるか、その巨躯を持っての体当たり、突撃してくるのがもっとも効率が良いはず。

 

「全てを阻む断崖たる永久(とわ)に凍れる巨壁……」

 

「全隊、備えよ! 

 くるぞっ!」

 

 フィリアの水属性上級中位の範囲防御魔法の呪文詠唱を耳にしながら騎士たちにヒートドラゴンへの備えを喚起する。

 

「前衛はそのままオークとゴブリンを抑えよ! 後方の者は防御魔法を!

 術士は待機、回復に努めよっ!」

 

 最前衛にヒートドラゴンの異変に気付きもせず―― 使役されるままに危機を感じるなどの勘や思考力はなくなっているのであろう ――騒ぎ立てるオークとゴブリンへの対処を命じ、回復のために下がらせた騎士たちに魔法の使用を、術士には凌ぎ切った後のために備えるように指示を下し終える前にヒートドラゴンは大きく息を吸い込み――

 

 

   グ ア゛ ア゛ ァ゛ ッ ! ! !

 

 

 放たれる灼熱の炎。瞬く間に空気が熱せられ、周辺が熱気に満たし、進路上のオークとゴブリンたちすら巻き込みながら大火の如き炎が妾たちに襲い掛かってくる。

 

「………我が敵の前に立ちはだかれっ、【ウォルラキエース】ッ!! 」

 

 あわやと言うところで半ば叫ぶようにフィリアが詠唱を終えた。

 最前衛の騎士たちの前に凍気が生まれ集まり、瞬時に巨大な氷の絶壁が妾たちを囲うように形作られ、迫る炎と熱気を融けて水蒸気を上げながらも受けとめ遮てみせる。

 騎士たちが己の判断で自身にではなく、氷の巨壁へ魔法障壁【シルド】を重ねていく。少しでも氷の巨壁が融け消えるまでの時間を遅らせんというように。

 しかし、炎を防ぐ壁を越えて来た熱気が肌を焼くように周りの風を熱していく。後衛の妾たちでこれなのだ前衛を務める者たちはどれほどであろうか。

 そう思うことができるのも防げたがゆえだが、フィリアの発動させた水属性上級中位の範囲防御魔法【氷の巨壁(ウォルラキエース)】の展開はギリギリであった。あと一呼吸遅ければどうなていたことか、考えたくもない。

 フィリアが、騎士たちが妾の信に応えてくれたゆえに妾もフィリアたちの信に応えんと防御魔法を重ねるために呪文を口にする。

 

「無垢なる精霊たちの父なるもの、母なるもの、その力 集い束ね、我 守護の力となさん!

 

 天を(おお)いて悪しきを(さまた)げ退け、我が(ともがら)たちを護りたまえ!

 

 大いなる精霊と我が力合せ持て、我は今こそ悪しき全てを拒まん! 」

 

 あらん限りに魔力を込めて起死回生へ繋げるために妾は叫ぶ。

 

 「【グラスピリトゥキャノイ】ッ!!」

 

 広範囲を半球状に包み込む防御結界、無属性最上級下位の広範囲防御魔法【大精霊の天蓋(グラスピリトゥキャノイ)】が妾の魔力を糧に展開する。

 灼熱の炎を防ぎながらも妾たちを苛んでいた熱気も遮られ、(みな)に余裕が生まれた。

 

「全隊、このまま凌ぎきるぞっ!

 術士、凌ぎきったと同時にヒートドラゴンへ! 全力でだ!!」

 

 意図せず生まれた緩みを引き締め直し、起死回生の一手を備えさせる。

 炎のブレスの巻き添えでオークとゴブリンの群れは壊滅しているはず、仮にまだ残っていたとしても半数以下、術士のヒートドラゴンへの魔法行使の余波で―― 上級上位以上の魔法の大半は範囲攻撃であるがゆえ ――止めとなるであろう。

 

 問題はそれでどれ程の痛手をヒートドラゴンに負わせられるであろうかということだ。その如何(いかん)で倒せるか否か、いや、妾たちが生きて帰れる否かが決まる。

 

「ッ………」

 

 側に居なければ聞こえぬであったろう氷の巨壁、【ウォルラキエース】を維持するフィリアの押し殺したうめき声に目だけを向け見れば、(かんばせ)に歯を食い縛った硬い表情を浮かべていた。そのような表情は本当にフィリアには似合わぬなと場違いな考えが浮かんでしまった。

 妾も似たような表情で【グラスピリトゥキャノイ】を必死に維持しておったのであろうが、場違いなことを考えた妾自身がおかしくて思わずフッと笑ってしまった。状況がもう少し平穏であったなら声を上げて笑っていたかも知れぬ。

 

「!!

 術士ッ! 」

 

 益体のないことに捕らわれかけるが、炎のブレスの勢いが弱まりだしたのを見て取り、気を持ち直し声を張り上げる。先の指示から既に術士たちは各々が使える最大威力の魔法の詠唱を終えようとしていた。

 それぞれの詠唱を聞く限り水属性を得てとする者は一人だけのようだ。いや、一人でもいたのは幸いだったと言うべきか。

 他の術士二人は地属性と風属性の呪文を唱えている。なれば放つ順序で多少ではあるが与える効果を増させるゆえ、考えていたよりも大きい痛手をヒートドラゴンに負わせられるはず。

 

「………? 」

 

「姫さま? 」

 

 炎が勢いを失い引いていくのを氷の巨壁と障壁越しに見て取れたのを機に術士に「風、水、地の順に放て」と指示を下そうとした時――

 

 

 ――妾は「何か」を感じた

 

 ――感じた直感のままに見上げた空に、いた

 

 ――この地へ落ちながら向かって来る「何か」

 

 

 ヒートドラゴンの吐く炎が引くとほぼ同時に氷の巨壁と障壁が解かれ、あるいは解いて いざ反撃 と術士たちが魔法を放たんとしたが、それは叶わず遮られた。

 

 

  ド ゴ ォ オ ン ッ ! !

 

 

 轟音と共に降り立った「何か」によって。

 

 舞い上がった土煙うに浮かぶ影。それが吹き抜けた風によって晴れて行き、薄っすらと青みがかった白いその姿を現す。

 膝を突き身を屈める様には神々しさを感じずには入られない。

 

「ビブビブビブ、ビブンドラゴン、ジョグズビジャギデボンガシビブ、ビブジュグギダダスミディアムレアンドラゴンステーキ、スキヤキシャブシャブハンバーグ………」

 

 何か呟いていたが聞き取ることは叶わなかった。聞き取れていたところで意味は理解できなかったであろうが。

 

 スッと立ち上がる「何か」。

 

 琥珀の輝きを放つ目に惹き付けられ、ほぼ全身を包む繊細な装飾が成された鎧を思わせる模様が入った甲殻に目を奪われて、背中は腰からスルリと伸びる尾と足の奇妙頂礼(きみょうちょうらい)な関節の描く線に見惚れてしまう。

 

 

「ゼ ダ ダ ゾ 、 ザ ぁ ぁ サ ぁ あ  ぁ あ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ!!! 」

 

 

 上げられた怒号の如き咆哮の雄々しさは筆舌にしがたく、妾がその場で口に出来た言葉はひとつ。

 

「ふつくしい………」

 

 その一言のみであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  To Be Continued………


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