【凍結】 突然転生チート最強でnot人間   作:竜人機

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2016.3/5
11話~20話まで一部手直しに付き、差し替えました。

2018.3/3
1話~31まで設定見直しにより一部設定変更+グロンギ語ルビ振りに付き手直し、差し替えました。



16 「偉そうにヒトのこと言えるほど、偉かないんだがな」

 

 

 

 

 

 

 

「バガギボドヅバパズビジョパデデギスガギビバヅゾギセス。グボギギヂセスガガランギデブセ」

 

「えーと、長いこと使わずに弱っている足に活を入れる。少し痺れるが我慢してくれって」

 

 ヴィント少年の診断からカロロ村滞在三日目。

 

 オレとシャンフィはヴィント少年のリハビリのために―― 村の人々からもあまり怖がられなくなったこともあって ――少々逗留を伸ばすことにした。

 

 物を売り、医者の真似事をする合間にヴィント少年用の木製車椅子や松葉杖などのリハビリ道具をチートで一日で作り上げ、ヴィント少年やその両親である村長と奥さんにリハビリの仕方を教えたり、作った木製車椅子で村を散歩することを勧めたり、と色々やっている。

 

 そして晴れの日の今日、村長の家の庭先で母親である村長の奥さんが見守る下、魔法を使っての電気刺激による、弱った筋肉の増強を行なっているのだ。

 実際、現代医療でそんなことをリハビリでやって良いのかわからんが、そこは魔法。治癒魔法による癒やしと併用で何とかなるのではと考えている。

 

 治癒魔法は「現代医療」のインストール知識を漁り、何とか細胞の再生回数を減らさずに済むようなイメージを補完。そして自分で一度実験している。傷付きにくい頑強な身体を自傷するのはすこぶる骨が折れたが。

 

 というか、コレ、応用すればテロメアを増やせて若返りや不老化とか出来ちゃいそうなんだが。

 

 ……………うん、オレは何も知らないし出来ないよ。そうだって言ったらそうなんだ。フラグが立つ様なことは何もしていないから問題ないったらないんだ。うん。

 

 そう自分に強く言い聞かせつつ、ヴィント少年のリハビリ治療を続ける。

 

「ッ………」

 

「すごく痛かったら我慢しないで言うんだよ」

 

 左手で脛を、右手で太腿に触れ、強さに気を付けながら電気刺激を行なっていく。そして1分置きに収縮を繰り返した筋肉へ治癒魔法を施し、溜まった筋肉疲労の鍵物質、カリウムイオン「K+」を分解、次いで乳酸などを魔法で作り出して添加、筋肉の疲労回復を促すのを数秒で終える。

 コレを左右の足に約3分ずつ、計約6分行なった。数え年で10の9歳児にあんまり無理はさせられない。コレが大人なら足一本に10分以上くらいやるところかな。

 

「コレで終わり。しばらく休んだら、お母さんと一緒に足を動かす訓練をするようにって」

 

 腰を落としたまま、木製車椅子に座ったヴィント少年にシャンフィを通してそう言う。子供と会話する時は目線を合せてあげるのは、大切なことだと思うんだ。例え言葉が直接通じなくても、ね。怖がられないだけマシだ。

 

「ありがとう、ございました」

 

 そう、ヴィント少年はオレに確り目を合せて礼などを言う。肝が据わってるからオレが怖くないと言うよりも、「命の恩人のお医者せんせい」だから怖くないといった感じだろうか。

 

「………」

「………」

「………」

 

 しかしじーーーっと刺さる視線の主たちはオレは怖いだろうな、と思いつつ、立ち上がりチラリと村長の家の庭先から離れたところに立つ一本の大きな木を見やる。

 

「ぅわッ!? 」

 

「ば、ばか! 」

 

「あんたもばかよ! 見つかっちやうでしょっ! 」

 

 などと目が合ったのに驚き、慌てて木の影に隠れる男の子二人と女の子の子供3人組。

 3人とも10歳前後といった感じで、恐らくだが、木製車椅子で家の外に出られるようになったヴィント少年、歳の近い男の子が気になって見に来たといったところだろうか。

 

 そんな子供たちの様子にシャンフィと目を合わせ、共に苦笑を浮かべる。

 

「キョグパデンビロギギ。ジャグルガギザ、ガンモビギブンロギギザソグ」

 

「今日は天気も良い。休む間、散歩に行くのも良いだろうって」

 

 ヴィント少年に友達が出来ると良いと思いながら散歩を勧め、オレたちはその場を辞した。

 

 

 

『アーズのご飯が食べたいです、安西先生』

 

バンザギビバシ(何だいきなり)? 」

 

 宿の一階にある朝と昼の間の閑散とした酒場、というよりは食堂といった風情の場所はカウンター近くの隅の席に陣取り、チャヂャ茶という、緑茶に似た味の茶色い薬草茶を飲みながら物売りと医者の真似事前に、英気を養うのに一息入れていたところへ、シャンフィがぐってりとテーブルにつっ伏しながらそんなことを唐突にのたまった。

 

『カッチカチ固いパンも塩味だけのお肉もスープも、もういやや。

 ふわっふわのパンとちゃぁんと味付けされとーと料理が食べたかとですたい』

 

 混ぜこぜな方言を使った無茶苦茶なイントネーションでそんなことを言うシャンフィ。

 

 いまさらだが、グランローア大陸の食文化はどうも大陸全体的にメシマズらしい。某騎士王が駆け抜けた時代のイギリス並に。

 パンは茶色くて固くてカチカチのペッタンコ、スープやシチューは肉のあるなしを除けば碌に切っていないほぼ野菜まるまるの薄い塩味のみ。良くて素材の味を生かした素朴な料理、悪くて碌に手を入れていない、手抜きどころではない雑な料理。

 ちなみにココの宿の料理は幸い前者だ。料理を作るおかみさんと旦那さんの腕は良いのだろう。

 

 魔物なんかが跋扈している世界だからなのか、料理の味や技術に気を回す余裕などないのだろうか? 短いながら旅をして、それくらいの余裕はあるように思うんだがな。エテジエで食べたティグリスさんオススメの屋台、鶏もも肉に似た肉を使った塩焼きは美味かったが。ああ、でもどの屋台も塩味しかなかったな、そういえば。

 ともあれ、基本的にメシマズ文化なんです、と言われればそうなんだろうなと思う以外に判断付かん。

 

『ア~ズ~ぅ~』

 

 ともあれ、オレのチート能力を駆使して再現した懐かしい現代料理の味を口にして、すっかり舌の肥えたシャンフィには元のレベルの食事は一日二日は許容できても三日以上は限界のようだ。

 

 短い付き合いの、出会って初めての我が侭で、その上に通訳などでオレ一人ではどうしようもないことを色々補ってくれているので、我が侭の一つくらい聞いてやらなくもないが、村の中でチート能力を使って料理をするのはさすがにまずいだろうと思う。特にパンを焼くのはチート魔法で擬似オーブンの形成なんてやるので人目を引いてしまうだろう。

 宿の厨房や窯を借りられればチート能力を使わずに料理もできる用意はあるのだが。

 

「………チュグドグバ(厨房か)バラゾバギデロサゲスバ(窯を貸してもらえるか)ゴバリガンダヂゾ(女将さんたちを)ゲドドブゼビダサバ(説得できたらな)

 

 さすがにSYOUBAI(ショウバイ)に続けてRYOURI(リョウリ)まで出来るようになるのは無理がないかと思いつつ、溜め息まじりにそう告げれば――

 

『行ってくりゅっ! 』

 

 ――ガバッと起き上がってそう宣言した。噛んだのにはつっ込んだ方が良いだろうか?

 ちょっぴり頬を赤くしてシャンフィは席を立ち、すぐさまカウンターへ、その向こうにいるおかみさんたちに声を掛けに行く。

 

 さて、仮に厨房か窯を借りられたとして、ここでRYOURI(リョウリ)が出来るとして何を作ろうか。窯が使えるならシャンフィリクエストのパンは決定として、後は無難にスープ系、シチューかな?

 厨房か窯を借りたお礼にってわけじゃないけど、女将さんたちに味を気に入ってもらえたならレシピを渡せる方が良いし。

 

 

『アーズ! 厨房と窯の隅なら借してくれるって! 』

 

 などと考えていたところへ喜び勇んで戻ってきたシャンフィ。その後から恰幅に良い肝っ玉母ちゃんといった感じの女性、この宿兼酒場の女将さんが付いて来て何か言ってきた。シャンフィ曰く、「あんた、料理が出来るのかい? 」とのこと。オレはそれに「ロンザギバギ(問題ない)」と言い、頷きを返した。出来ちゃうよRYOURI(リョウリ)、と内心で小さく動揺しながら。

 

 シャンフィ、恐ろしい子……… !

 

 などとアホな冗談を心で言いつつ、席から立ち上がった。

 

 

 まずはと牛車へ向かい、人目を避けて虚空の穴、アイテムボックスを開き、食パン用の金型とアプルの実(異世界産リンゴ)を使った自家製酵母の生種、シチューに使う香辛料と自家製ベーコンと自家製ホールトマトを取り出すことにする。ホールトマトは缶詰ではなく瓶詰めだが。

 自家製ホールトマトは湯剥きで皮を剥いたポママ(異世界産トマト)を水煮、塩水で煮て出来た物を冷まして瓶詰めにしただけで、チート能力は冷ますのと瓶の殺菌や空気抜きに使ったくらいだ。

 自家製ベーコンは簡易な燻製器を作り、旅の途中で狩った猪の魔物の肉を使って作った物だ。

 

 ちなみに、アイテムボックスはやはり中に入れたものは時間経過や劣化をしないようだ。あれから随分と経つのにドラゴンの肉は鮮度に変化がなかった。まあ、言いかえればボックス内では発酵や熟成はできないことでもあるわけだが。

 後生き物も入れられないようだ。手掴みで捕まえた生きた川魚を入れようとしたら、見えない壁に阻まれてしまった。

 

 

 閑話休題

 

 

 そうして必要な物を揃えて酒場に戻り、料理に必要になる材料を告げて材料費を払い、厨房にお邪魔させてもらう。

 

 

 先に時間を喰うパン生地作りを始める。

 オル麦(異世界産小麦)粉はオル麦粉の全粒粉を使う。というより宿の厨房にあるのが全粒粉しかない。チートを使えば強力粉でも中力粉でも薄力粉でも、真っ白なオル麦粉に変えるなり、錬金で小麦粉を作るなりできるだろうが、そこは敢えて―― 悪目立ちを避けるなどの意味で ――この世界で一般的なオル麦粉の全粒粉で行く。シャンフィリクエストのふわっふわのパンとはいかないかもしれないが、柔らかいパンには出来るだろう。

 

 厨房にあった木のボールを借り、それにぬるま湯と塩少量にオル麦粉、そして自家製酵母の生種を入れ、出来るだけふわふわになるように酵母の発酵を促すために砂糖少量をかけ、後はそれらを粉気がなくなるまでよく混ぜ合わせる。

 

 粉気がなくなり、大小の細長い粒の集まりのようになったら、まな板などの広いところに出して生地がしっとりとして、弾力が出てくるまで確りとこねる。

 

 こね終わったら、引っ付かないようにボールに少量の油をひき、丸く纏めた生地を入れて清潔な濡れ布巾を被せ、放置して一次発酵。生地が二倍程度膨らめばOKだが、室温の感じから言って8時間近く掛かりそうなので、今からでは昼に出すのは無理そうだ。チート使えばすぐだろうが止めておく。二次発酵を含めてパンは夕食で我慢してもらおうか。

 

 パン生地を発酵させているその間、昼に間に合いそうなシチューを作る。

 

 作るシチューはちょっぴり辛いトマト、もといポママのシチューだ。

 自家製ホールトマトと自家製ベーコン以外の材料は次の通り。カージニ(異世界産ニンジン)、テト芋(異世界産ジャガイモ)、キャギ葱(異世界産玉ねぎ)のオーソドックスな具材だ。

 

 各具材の皮を剥き、一口大の大きさに切って湯を張った鍋へ入れて煮込み、次いで香辛料、乾燥トガラン(異世界産チリペッパー)少量とホールトマトのポママを粗微塵に切り、ホールトマトの汁と共に鍋へ。

 後は塩で味を調えればOKだ。

 

 厨房を貸す監督役として見ていた女将さんは薬に使われるトガランを料理に使うのに驚き、出来上がるポママの真っ赤なシチューに興味深そうな表情を見せた。塩スープが基本で、半透明の物が主流の食文化では確かに珍しいことだろう。

 

 味見をしてもらったところシャンフィ曰く、「辛いけど美味いねぇ。うちのメニュー加えてみたいよ」とのお言葉を賜った。

 

 その言葉に気を良くしたオレは、元より気に入ってもらえたなら教えるつもりだったとシャンフィに頼み、用意した羊皮紙にホールトマトの作り方とピリ辛ポママシチューの作り方に、自家製酵母の作り方を含めたパンの作り方を書いてもらい、後でおかみさんに渡すことにした。

 

 パンの方もきっと気に入ってもらえることだろう。

 

 

 

「ラズパレゾドジデ、バサザンヂバサゾブギデボボソギズバビ」

 

「まずは目を閉じて、身体の力を抜いて心静かにって」

 

「はい」

 

 シチューとパンを作った翌日の今日。治療後、ヴィント少年に乞われてオレたちは魔法を教えていた。

 

 と言ってもオレのチート魔法とこの世界の魔法は違いすぎるから、教えられるのは魔力を扱うための精神集中、基本は基礎の基礎だけだが。

 

 ちなみに今日は曇り空故、場所は村長の家のリビング。

 

「ジダギバルベンゾヂサバビギギビゾルベデ」

 

「額か胸のどちらかに意識を向けて」

 

 ヴィント少年が生まれ持つ強いチャクラ、魔力中枢に意識を向けさせることで精神集中を助け、同時に魔力を感じやすいよう誘導する。

 

 

 そうそう、昨日の昼と夕の酒場は俺がこの村に来て特に賑わったと思う。

 昼に多めに作り、昼食を食べに来たお客たちにも振舞われたピリ辛ポママシチューは好評を得て、数は少なかったが食パンもおかみさんと旦那さんを始め好評を得ることが出来た。

 

 予定通りシャンフィに書いてもらったレシピをおかみさんたちに渡し、独占せずに広めてくれるようお願いした。

 やっぱり自分ばかり作るより、誰かが作った美味しい物を食べたいしね。特にパンはこのまま広まって、どこの村や町でも気軽に食べられるようになれば嬉しい限りだ。

 

 

「ズバブギビゾグデデ、ザギデ、ギンボキュグ。

 バンジスララゼンギンゾバガセスラリョブゾギレレジグス」

 

「深く息を吸って、吐いて、深呼吸。

 感じるまま全身を流れる魔力をイメージする」

 

「す~~、は~~」

 

 言われるまま素直に目を閉じて静かに深呼吸するヴィント少年。

 車椅子に座るその身体をチートな感覚器官の力で見れば、ゆっくりと魔力が巡っているのを見て取れる。

 

「どうだ、何かを感じるかって」

 

「んっと、なんだか身体がポカポカする、気がする」

 

「その感覚を忘れないように、身体を鍛えなおすのと同じように毎日やるようにって言ってる」

 

「はい」

 

 ヴィント少年は返事と共に目を開け、オレを怖がることなく見つめ返した。本当に素直で良い子だ。ちょっと将来が心配になるくらいに。

 

「魔法の基本はイメージだ。イメージさえ確りしていれば、後は魔力さえ足りていれば魔法は発動する。

 しかし、その魔力の加減が難しい。足りなければ魔法は発動せず、多過ぎれば暴発や暴走を起こして、自分だけでなく、周りのヒトたちも傷付ける。魔法は、強い力は危険な物だということを忘れてはいけないって」

 

 何だか偉そうなこと言ってるが、その実、実体験である。

 この世界にこの身体で放り出されて現実逃避中のことだ。身に覚えのない知識や技術が頭の中にある気持ち悪さに(さいな)まれていたクセに、魔法が使えるとわかると、わくわくドキドキのハイテンションで一時それを忘れ去った。

 そして遠見や結界があまりに簡単にできたせいもあって、深く考えず適当に魔力をぶち込んで、「ジガガヅマパパ(必殺パワー)!!」とか叫んじゃって、その挙句に間近にドでっかいカミナリ落として大爆発を起こし、盛大に吹っ飛ばされて岩肌に叩き付けられ、半日の間 激痛やら混乱やらで行動不能に陥ったのだ。

 引き起こされた惨状も相俟って、それ以来から加減を覚えた今でも攻撃系魔法だけは怖くて使えない。

 あの時はオレ独りきりだったから良かったものの、傍にヒトがいたら一体どうなっていたことか。考えるだけでゾッとする。

 

 そんなことがヴィント少年の身に起きないよう願いつつ、「だから本格的な魔法はちゃんとしたところで学びなさい」などとシャンフィを通して念を押した。

 

 

 そうしてヴィント少年への診療と魔法講座基礎編を終えて村長の家を後にし、迎えた昼。

 

 酒場にてシャンフィがとある情報を聞きつけた。

 

 カロロ村から西への道沿いの森で魔物らしき大きな狼を見たというのだ。

 狩りに出ていた猟師の話で普通の狼の二回り以上も大きいく、毛は灰色で背は白かったらしい。

 

 大型の狼の魔物は、捕まえて調教(テイム)したいと決めてある獣や魔物の内の一つ。

 狼はシャンフィの護衛用にと考えていて、特に大型の狼の魔物はいざという時のシャンフィの足になってもらいたいと考えていたから、旅に出てこの早い時期に見つけられれば実に好都合と言える。反面、最近の幸運ぶりに何か失敗しないか心配になるが。

 

 ともあれ、カロロ村への逗留も予定より長くなってしまったことだし、これは良い切っ掛けだろう。

 

 シャンフィに狼の魔物の捕縛とテイムを含めて明日、カロロ村を発とうと伝えて出立の準備をし、宿の女将さんたちに明日 宿を出ることを伝えてもらう。

 

 そうしたらあっと言う間にそのことが村のヒトたちに伝わり、その日の夕食時の酒場はちょっとしたオレたちの送迎会の様を体した。どうやらオレが思っていたよりも村のヒトたちに打ち解けてはいたらしい。腕の良い薬師、魔法も使える医者は薬師も医者も居ない村にとって得難いものだから、なおのことなのだろうけれども。

 

 夕食に振舞われたのはレシピを渡したピリ辛ポママシチュー。オレが作ったものより辛さは抑え目ではあったけれど、とても美味しかった。

 

 

 そして翌日、村長と奥さん、ヴィント少年らに見送られてオレとシャンフィはカロロ村を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

         ドグ・ヂヂ・ボンデギビジュジュゾ(To Be Continued)………

 

 

 

 

 

 

 とある余談。

 

 「柔らかいパン」と「ピリ辛ポママシチュー」はカロロ村の名物となって広まり、病弱だった少年は数年後に元気な身体でエテジエのプリヴェラ学院に入学。さらにその後に天才魔導師としてフリアヒュルム皇国から世に名を馳せることになる。∀'sと刻まれた魔力封じの腕輪をお守りにして。

 

 

 


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