小麦粉使いの魔法使い   作:蛙顏の何か

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【嫌いになって】

全小麦粉を操り、再度伊織を拘束しようと試みる。今度は下半身を重点的に狙い、全方位から掴みかかるが、伊織は持ち前のスピードと軽やかなフットワークで小麦粉の波を難なく交わし続ける。

 

「(やっぱり、先に下半身を封じないと伊織は簡単に交わしてしまう

今は全方位囲んでるから逃げられないけど、もし一点突破されたら直ぐにゲートまでいってしまう)」

 

僕は脚に気を集中して、水面に立ち上がり伊織に向かって走り出すと、ポーチからパクティオーカードを取り出す。

「アデアット」の一言で、海水で濡れた服は魔法服へと変わり、耳には『アドリア海の指揮権』が装備される。

 

僕が魔法服に変わった隙をつき、操作が甘くなった瞬間、伊織は気功弾で小麦粉の密集が薄い面を撃ち抜き、包囲網を突破した。

 

伊織の走る先はダイオラマ球の外へ出るゲートだ。このまま瞬動で跳ばれれば、一瞬でゲートまで辿り着いてしまう。

 

でも、僕も何の対抗策もなく挑んでいる訳では無い。

伊織が跳ぶ瞬間、ゲートの真上から無いか降ってきた。

 

「っ!!こいつは!!」

 

ゲートの真上から墜落したのは、氷で構成された古い西洋の戦艦『女王艦隊』が転送用の魔法陣を押し潰す様に落下し、砂煙を上げながらその身を表した。

ダイオラマ球は空間を圧縮した魔法具であり、これは現実世界とはまた違った別空間だ。

ダイオラマ球からは、何処からでも外に出られる訳では無く、それ専用の転送魔法陣から出なくてはいけない。

大きなダイオラマ球では、幾つかの出口を設置しておくことがあるが、伊織の持つこのダイオラマ球は小型な部類であり出口は一つしか設けられていない。

ならば、その出口を塞いてしまえばいい。

ダイオラマ球の転送用魔法陣は何人でも転送出来るが、転送するには魔法陣の内であり、尚且つ魔法陣を設置した面に触れていなくてはならない。

 

そして、僕の呼び寄せた『女王艦隊』は魔法陣を覆うように着地し、伊織の逃走を見事阻んだのだ。

伊織がダイオラマ球を出るには魔法陣を潰している『女王艦隊』を退かせる他無くなったが、この巨大な船を退かせるには、高火力の魔法、もしくは気で破壊するか、僕自身が船を戻すかだ。

幸運な事に、『女王艦隊』は僕が気絶したり、遠くに離れても消える事はない。この原理は僕も分からず、これが召喚系だからなのか、それとも、原作の様に周りの水分で創るからなのか分からないが、これで伊織も、僕と向き合う他なくなった。

 

「砲撃放てぇ!!!」

 

合図と共に、『女王艦隊』の砲身は僕の視覚情報を元に伊織に向き、氷の大砲は轟音鳴り響かせた。

砲撃は伊織だけを襲わず、周りのヤシの木を巻き込み、広範囲に渡り蹂躙する。

これは瞬動に対する対策であり、一直線にしか跳べない瞬動では、これだけ砲弾が広範囲に乱れ打つ中で、迂闊に跳んでしまえば流れ弾に激突してしまう可能性があるからだ。その証拠に、伊織は瞬動を使わず、砲弾の流れを読み小刻み走る事で回避していた。

 

すると、突然僕の足を何かに掴まれた。

それは『影の腕』だった。

人間の手と同じ大きさだが、その長さが異様であり、辿ってみれば回避を続ける伊織の足元から伸びていた。

多分これは影の魔法の一種だろう、『影の腕』は無数に枝分かれし、今度は抑え込むように僕の身体中に取り付いてきた。

 

このまま視界を塞がれれば、照準を伊織に合わせる事が出来なりなり、容易に近づかれてしまう。そう思い、咄嗟に小麦粉のギロチンを形成して『影の腕』を引き剥がしすと、今度はお返しにとばかりに小型のギロチンを複数形成して伊織に襲いかかる。

 

砲撃の隙間を縫うように縦横無尽に翔けるギロチンを回避中の伊織は避ける事が出来ず、弾き飛ばそうと蹴り上げた。

 

しかし、それが悪手となってしまった。

ギロチンは伊織が蹴ったと同時に小麦粉に戻り、脚が通過した瞬間に取り付き伊織の脚を固定した。

 

「なあっ!こなくそっ!!」

 

「無駄だよ伊織、捕まってしまったら、もうそれは外せないよ」

 

伊織は必死に外そうとするが、それは不可能だ。

この小麦粉は魔力でも気でもない異質の力で作られている。しかもその質は僕の練る気なんかよりも遙かに高質であり、伊織の気の鎧を突破して攻撃を通す程だ。

しかも、この力は無尽蔵という程に沸き、一日使用し続けても尽きる事はない。

 

「もうやめようよ伊織、もう…一人で意地を張らないでよ」

 

一旦砲撃を止め、脚の固定に集中しながら、如何にか伊織を説得する。

勝負は決した。砲身の照準は伊織に合わせているが、出来ることなら伊織を傷つけたくない。

 

「でも、裕奈の事を考えてよ

裕奈は今でも、一人で泣いてるんだよ。伊織が支えて上げないと、裕奈はいつか壊れちゃうよ

僕のことが嫌いならそれでもいいよ

でも、それでも……」

 

「……なに勝った気でいやがるんだ

 

この、糞餓鬼がぁぁぁああああああ!!!!!」

 

叫び声と共に、伊織の気が爆発的に膨れ上がり、辺りに爆風を巻き起こす。

 

「ぬぉっ!」

 

吹き飛ばされそうになりながらもの踏ん張っているが、未だに『影の腕』は僕を押さえつけようとしていてそれどころではなかった。

伊織は内部で気を大量に放出して、小麦粉の枷を外そうとしているが、此方もそうやすやすと外されまいと、必死に集中している。

すると、伊織の手には二本の厚みの薄い黒い剣が握られていた。

 

その時僕は気づいた。あれだけの莫大な気を放出しても小麦粉の枷は外れない。それは伊織の気より、僕の不思議な力の方が勝っている証拠にだが、いくら枷の質が頑丈でも、それを操っているのは僕なのだ。いくら壊れないからと言っても暴れまわる牛を占める拘束に若干の緩みは生じる。

更に、伊織を拘束している部位は脚。拘束している小麦粉は伊織の生脚を掴んでいる訳では無く、一枚の布を挟む事で、更にその隙間は空いている。

そしてその僅かな隙間に二本の剣を捻じ込んだ。この剣も影の魔法の応用であり、薄いと言っても強度は十分であり、何より伸縮自在だ。

 

「___おおおおうらぁっ!!!」

 

伊織は、大量の気を放出し、雄叫びを上げながら魔法剣で強引に小麦粉の枷を引き剥がした。

 

めちゃくちゃだ。こんなの戦法もなにもあったものじゃない、単なるゴリ押しだ。

此方は只でさえ通用する戦法が少ない、だが向こうはそんものはお構いなしに捩じ伏せる。

 

「(これが…本当の強者)

 

って!しまった!!」

 

風圧に耐えている間に、『影の腕』は僕の四肢を捕らえ、宙へと上げていた。小麦粉で応戦しようとするが、いくら振り払っても『影の腕』は枝分かれして切りがなく、目だけは塞がれまいと噛み付いて応戦する。

 

「往生際が…悪いっ!!」

 

「うひゃぁぁあっ!!!!」

 

伊織は『影の腕』を一気に引き、自分の元まで引き寄せた。これでは無闇矢鱈に砲撃すれば自分までも巻き込まれてしまう。

両手両足を拘束され、全く防御が出来ないまま伊織の射程圏に入り、そのまま鋭い蹴りが僕の腹部を打ち抜いた。

 

「がほぉっ!!」

 

瞬時に腹部を気でガードしたが、伊織の練り上げた気の方が明らかに高く、僕の鎧は簡単に砕け散る。

伊織の足が腹部を踏んだまま『影の腕』解除する。

勝負はついた、伊織がそう思ったであろう瞬間、伊織の脚にしがみ付いた。

 

「なっ!てめぇ!!」

 

「へへ、そっちこそ、何勝った気でいるのさ」

 

全身を気で纏い、振り払おうとする伊織に振りほどかれまいとしがみ付つき続ける。

 

「てめぇ、何でまだ意識を保ってられる」

 

「それはもしかして本気で言ってるの?それとも舐めてるの?

このなヘナチョコキック、何発食らおうと僕はやられはしないよ」

 

 

伊織はまだ抗い続ける僕に驚愕している様だが、そんな事は当たり前だ。

何故なら、あの蹴りは殆ど体重が乗っておらず、威力もヘッポコだったからだ。

 

「僕はいつも伊織に鍛えられてるんだよ

伊織の攻撃は打たれ慣れてるし、こんな手加減された蹴り、どうって事はない!!」

 

それに、先程から伊織は振り解こうとしているが、その割りにはもう片方の脚で蹴り飛ばしたり、地面に叩きつけたりしてこない。

何故僕を拒絶するのに、手加減をしているのか、それに今までも魔法で取り押さえる事はあったが、攻撃を一度もしてこなかった。

 

今度は全力で脚を振り抜き、僕を強引に引き剥がすと、伊織は肩で息をしており、体力をかなり消耗していた。

僕は身体に付いた砂など気にせず立ち上がり、真っ直ぐ伊織を見つめた。

 

「伊織、もう帰ろ

一人で行く必要なんて、ないんだよ」

 

今度は闘志も戦略もない、気も魔法服も解除して、僕は一歩、伊織に近づいた。

すると、伊織は僕が近づいた分だけ後ろに下がった。

 

「一人で背負い込まないでも、相談すれば、裕奈のお父さんや高畑先生だって相談に乗ってくれるよ」

 

僕は伊織に行って欲しくなかった、だから強引にでも止めようとしたが、それは逆効果だと気づいた。

強く引き止めれば強く反発する。だから先程まであそこまでの激戦を繰り広げていたが、さっきの弱々しい蹴りで気づいた。

僕が伊織を傷つけたくない様に、伊織もまた、僕を傷つけたくなかった。

僕が攻撃するから伊織も迎撃する、ならば、僕は武装を捨てて説得すればいい。

退路があれば伊織は逃げてしまうが、もうそれは塞いでいる。

 

伊織は、突然の武装解除に驚いているのか、攻撃しない僕にどうしていいか戸惑っている。

 

「伊織が辛いない皆力になるよ、僕だって何でもする、伊織と居る為なら、僕は何だろうと戦うよ」

 

「やめろっっ!!!!」

 

伊織は耳を塞ぎ、僕から目を逸らして強く拒絶した。

 

「私のせいなんだ……夕子も、お前も、私のせいで……恨んでくれ、敵意を向けてくれ……お願いだから優しく語りかけないでくれ!!!」

 

初めて聞く伊織の悲痛な叫び。

何が彼女を追い詰めているかは解らない。でも、その原因は、どうやら僕にもあるらしい。

一体僕に何の隠し事があるのか、どうして夕子さんの死が自分のせいだと悲観するのかは解らない。だが、これだけは言えた、言っておかなければならなかった。

 

「僕は伊織に、感謝したことは数え切れない程あるけど、恨んだ事は一度も無いよ」

 

これまで色んなことがあった。

初めは薄暗い研究所で会話も出来なかった。

夕子さんに言われたからと、渋々僕の見舞いに来てくれたり、慰めてくれたり。

 

三峰という名を貰った、明石家と交流ももてた。

空中コンボを決められた時もあったし、顔面を思いっきりブン殴られたりもした。

初めて家に女性を連れてきた時の記憶は、今でもトラウマだよ。

 

伊織の恩師が亡くなって、慰めようとして逆に怒られたり、いきなりパクティオーとか言ってファーストキスを奪われた時は衝撃的だった。

初めて伊織から誕生日プレゼントを貰った、今でも大事にしている。

記憶が失って行く事に怯えた僕を思いっきり抱きしめてくれた、あの時の事は忘れない。

 

他にも思い出すだけで胸が温かくなる思い出が沢山あり、つい頬が揺るんでしまう程だ。

 

「ありがとう、僕を助け出してくれて

僕と一緒に暮らしてくれて、一緒に笑ってくれて、家族になってくれて

 

本当にありがとう」

 

 

いつも伝えたかった、でも照れ臭かった、絶対に笑われると思ったから。

 

だけど、貴女は不器用だから。

 

言葉しないと伝わらない鈍感な人だから。

 

この気持ちを言葉にしないと、貴女に届かないから__。

 

 

「僕、伊織と一緒に居て、とっても幸せだよ」

 

 

 

「_____」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次僕が見た光景は、何故か、美しい夜の星空だった。

 

 

「(___え?)」

 

そして、次に来るのは全身を襲う強烈な痛みだった。

まるで正面から地面に叩きつけられる様な痛みであるが、再びその『何か』は僕に襲いかかってくる。

 

前、後ろ、右、左、全方位から叩きつけられる『何か』は、まるで嵐の様であり、次の痛みを知覚する頃には、また新たに叩きつけられていた。

 

「がはっ!!?」

 

一体何が起こっている。酸素をようやく肺に送り込む事が出来たが、突然の出来事に、僕は何も反応することが出来なかった。

いきなり空に叩き上げられたかと思えば、今度は痛みが脳に浸透する前に連続で、しかも容赦無く叩き込まれており、意識を保つのがやっとだ。

 

そして、暴風が巻き起こると同時に何かが飛んだ。

満月を背にするそれは、伊織だった。

 

「(……い…おり…)」

 

意識が朦朧とする中、僕は見た。

伊織の手には、莫大な金属の塊、全長五メートルを超すランス。

いや、違う、確かに騎士が馬上で使うランスに似ているがそれは違った。

まるで、ビルの鉄骨を使ってパラソルの骨組みを組み上げたオブジェ。

 

撲殺用の金属棍棒『メイス』だ。

 

 

「ふんっ!!」

 

伊織は空中で身体を一回転させ、巨大なメイスを叩きつけると、僕は何の抵抗もなく地面に叩きつけられた。

 

「は__あ__」

 

どうにか意識を保とうとするが、強烈な打撃の嵐で、僕の身体は限界にきていた。

行って欲しくない、その思いで必死に手を伸ばすが、伊織は何も言わず僕を見つめていた。

 

 

意識が途切れる瞬間、僕の目に映ったのは、何故か蒼い瞳に変色していた伊織の目から、涙を流しているところだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしは縁が気を失う事を確認すると、身体に力が抜け、手に握る超級のメイスを地面に落とした。

メイスは物凄い音と共に砂埃を舞いあげるが、あたしはそんな事を気にせず縁を抱き上げた。

 

「ごめん……ごめんなさい…縁…」

 

あたしは溢れ出る涙を止めれず、縁を思いっきり抱き締めた。

回復魔法はあまり得意ではないが、あたしは、とにかく必死で縁に回復魔法をかけ続けた。

 

「私がもっと強ければ……私が生まれてこなければ……」

 

謝っても許される事ではない。それが分かっているのに、あたしは何度も何度も縁に謝り続ける。

本当にあたしは何をやっているんだ。守りたかったものを傷つけて、歩み寄ってくれる縁を突き放して、なのに嫌われる事だって出来なかった。

本当に中途半端だ、これじゃあ月光さんの事をとやかく言えないな。

 

「ん?なんだこれは……」

 

涙を腕で拭い、鼻声で情けない声を発してしまったが、別にそこは問題ではない。

身体に異常が無いか、触診と探査系の魔法で調べいたのだが、縁の身体が妙であることに気づいた。

 

骨が折れてるとか、内臓がグチャグチャになっているとか、そういうのではない。

何と言うか、縁の身体から発するこの奇妙な流れを感じる。

先程までは気づかなかった。なのに今は、分かる。これはあたしと持つ力と同じタイプの流れ。

 

「(そうか『光の処刑』!あれはあたしの力と同種のモノ、ならこの流れがあるのは不思議じゃない

あたしが『この状態』で縁に触れた事がなかったから異変に気づかなかったが、これは……)」

 

今度は念入りに探り、流れを辿って行く。あたしの額と縁の額を合わせて、あたしの力が送りやすい様にする。

 

「(そういうことか、縁が術式を使えなかったのは、だから副産物である小麦粉の魔術だけは使えたのに、本命だけが使えなかったのか)」

 

ならば後は簡単だ。

あたしは額を当てたまま数分間そのままの状態で縁に自分の術式を送り込む。

 

術式が成功するのを確認すると、縁を抱き上げ、起こさない様にゆっくりと歩き出す。

 

「なぁ、神様

私は貴方の事が嫌いだけど、でも、見守ってくれてるなら、この子を……」

 

あたしは祈る様に天に手を合わせた。

この空はダイオラマ球に映し出される偽物の空だが、祈りが届くように信じて。

都合良く、信じもしない神様に祈りを捧げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、うぅぅ」

 

とても強い睡魔に襲われながら、ゆっくりと体を起こした。

 

ここは何処だ?知らない天井に知らない間取り。

部屋には様々な家具が並び、床にはフローリングもされており、テーブルにはガラスの灰皿まで置いてある。

いつもの殺風景な部屋でも、ダイオラマ球の木造建築でもない。

 

寝ぼけた頭をどうにか働かせ、とりあえず部屋を出ると、奥から声が聴こえてきた。

 

声の正体はテレビであり、居間の様な広い部屋に出ると、そのにはオレンジ色の髪に鈴の髪留めでツインテールにした少女がもの言わずただボーとテレビを観ていた。

 

年は僕と同じくらいだろうか、人形の様に座る彼女はニュース番組を観ており、そんなものを子供が観て楽しいのかと思い。とりあえず話しかけようとすると、とある速報が耳に入ってきた。

 

 

 

《本日の午前10時頃、京都府の空港にて爆発テロが行われました。

被害人は200人に及んでおり、犯人は埼玉県在住の無職、三峰 伊織容疑者であり、現在は逃亡中との事です。》

 

 

 

 




皆様、開けましておめでとうございます。
今年入って初の投稿です。
クリスマスと正月が忙しくて中々更新する機会がありませんでした。

正月と云えば、餅つき(機械)してお雑煮食べて、私は好きですよ。ん?クリスマス?
これから毎日リア充を焼こうぜ。

まぁ、そんな事は置いて置いて、クリスマス前にやっとUQホルダーが出ましたね、私はエヴァ様のご帰還にワクテカして飛び跳ねました。

エヴァ様ぁぁあああ!!!今世紀も見目麗しゅうごさいます、私、貴女様の足置きでごさいます。さぁ、どうぞorz

だが刀太、てめぇは駄目だ。お前よくもエヴァ様の裸を断ったなぁ!!エヴァ様はやっと年齢詐称薬で大人になった事をお喜びになって、きょぬーを見せたくて仕方ないんだよ!!それをことわるとは、いくら不死身であろうとゼロ距離アハトアハトだぁっ!!

ふぅ、落ち着いた。まぁ刀太くんはお子様ですがいい子そうなので安心しました。だが、あの漫画特有のラッキースケベ体質は持っている様だがな!!ゆかりんにも分けなさい!!


そして、物語は新たな局面に向かいます。
伊織がいなくなった事で、世界はどう変わるのか。縁の日常は、裕奈の心は。
縁の能力に変化が!!四人の関係はどうなるのか!!エヴァ様の出番はいつなのか!!

ゆかりんとエヴァ様が交差する時、物語は始まる。


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