ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

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 はい、どうも久々の更新です!私の知らない間にロザリオとバンパイア書×仮面ライダーの作品があったことに驚きましたが、全般をみるとあまり響鬼って二次クロス小説には向かないのかな~

 前回コメントで毎回変身の度に失うことはないとの指摘をいただきましたが、あれから原作を含むいろんな動画を見ましたが、とりあえず解釈として多い「服は変身するたびに失う」という設定にすることにしました。

 誤字は少しずつ直していきますのでこれからもよろしくお願いします。


コラボ編「プロジェクトX(エッキス):鍛冶師の四季」

 「次の坂を昇れば最後です。」

 

 「了解ってここかぁ!」

 

 僕達は四季さんの工房のある山を登り、それらしき門の前まで来た。

 

 「へえ、いい門ですねえ、って汗をかきすぎたかな?」

 

 「そのまま会うと大変ですよね?」

 

 「私がジンキの体の表面に汗と一緒に氷を作ってそれを割ってさっぱりさせるか?」

 

 「ジンキさんならできるかもしれませんが、それでは解決にはなりませんよ。」

 

 「汗だくからそんなことをすればさすがの僕でも死んでしまうよ。」

 

 と門の前で話していると

 

 「ハア…ハア…」

 

 「おっリクオ君きたか…」

 

 リクオ君が息を切らし上がってくる。

 

 「リクオ、遅い」

 

 「そ…そんなこと言ったって……」

 

 「いやいや七実さんリクオ君は人間にしてはなかなか早いほうだと思うよ。後リクオ君座っちゃ駄目だ。息が整うまで歩いてね。」

 

 とリクオ君を座らせないようにして、息を整えさせた後リクオ君は

 

 「な、七実ちゃんはわかりますけどどうして…ジンキさんはその女の子を担いだまま走れるんですか!?」

 

 と荷物とみぞれちゃんを担いだ僕を指さした。(瑠妃さんは変身魔法でカラスになってもらった)もちろん僕はその答えにみぞれちゃんを降ろした後

 

 「鍛えてますから!シュッ」

 

 「ジンキを普通の人間とカウントしてはいけないぞ。」

 

 と僕は笑顔で答えるとみぞれちゃんはそう注意した。まあ、鬼ですから。

 

 「では、皆さんこちらへ」

 

 七実ちゃんはそういいながら門の中へ入っていく、門をくぐった直後首筋に気配を感じた。

 

 「(殺気!?)皆離れろ!!」

 

 「「!?」」

 

 「え?え?」

 

 僕の叫び声に瑠妃さんとみぞれちゃんは七実ちゃんは急いで離れ、リクオ君は何が起きているのかわからなく、門の外へでたのを確認した後上へ向きながら鬼爪を出し顔の前にクロスさせると

 

 ギャリギャリギャリと嫌な音を出し爪と刀から火花が出る。

 

 「へえ、これを防ぐなんてやるねえ」 

 

 刀を振り下ろしてきた鳥みたいな恰好をした人がそう笑顔を浮かべて言った。すぐに鬼火を出すと軽く跳躍してかわし、縁側の前に着地すると刀を構えた。

 

 「(構えからしてかなりの経験を積んだ人、いや妖怪かもしれない。鬼になっても勝てるどうか……)」

 

 先程までかいていたものとは違う汗を出しながら烈光を構える。

 

 「へぇ、若いのに中々良い闘志を持ってるね。楽しめ……」

 

 と言いかけた時

 

 「こっの、馬鹿野郎!」

 

 家の中から叫び声と共に目の前の人の頭に素早い一閃が入り、鈍い音を立て、目の前の人は頭を抑え蹲った。

 

 「まったく俺の刀と何かがぶつかった音がして来てみたら、お客さんに斬りかかるとはなに考えているんだ!?しかも相手は俺の飲み仲間の息子さんだぞ!」

 

 「いや~中々強そうな感じだったからな、つい試したくなったんだ。」

 

 「つい、じゃない!しかも血が出てるじゃないか!?千、救急箱を持ってきてくれ!それと斬は今日の晩飯と晩酌抜きだ。」

 

 「えぇ!?」

 

 目の前で騒いでポカーンとしているなか

 

 「あ、大丈夫です。ジンキさんの出血はある意味仕様なので」

 

 「ジンキ、手をだせ。止血する。」

 

 瑠妃さんは目の前で言い合いしている男性達に説明をし、みぞれちゃんは僕に近づき手に包帯を巻いていく。処置を終えたところで僕は一歩前に出て

 

 「御子神理事長、父のエイキの紹介で来ました。猛士の角、松阪刃鬼の名前はジンキです。」

 

 「君の事はエイキさんから嫌と言うほど聞いているよ。俺が刀鍛冶の四季だ。まぁ詳しい話は中でしよう。ついてきてくれ」

 

 僕達は四季さんの案内で玄関から屋敷の中へ入り、瑠妃さん達はお土産を渡すため僕と子規さんとは別の部屋に向かった。

 

 応接室みたいな部屋に通された僕は四季さんに猛士からの書状と理事長とキリク君の手紙、それと折れた鬼刃刀を渡し、書状を一通り見て刀を見る際に折れた経緯を説明すると

 

 「魔化魍を倒して、鬼の力を込めて雪女の神殿の壁を何枚もぶち抜いて、さらに朱染刈愛の攻撃を2回ほど受け止めたと…それは折れるわ。」

 

 「すいません…」

 

 「いや、お前さんが謝る必要はない。大事に使っていたことはわかるからな。して…ここまで折れてると修復は無理だが、これを溶かし芯として新しい刀として生まれ変わらせるのはできる。安心しろ料金は変えない…いや、これを材料として使うから少し安くなるかも…」

 

 四季さんはそう言いながら刀を箱に収めながら呟き、

 

 「まあ、料金は出来上がった後でいいや。さてお前さんの腕を見たいが…うちの奴らだとやりすぎてしまうかもしれねえしリクオは夜にならねえと駄目だし、あ~~今いいやつがいねえかな~」

 

 と話していると

 

 「すまない四季、私の刀の話だが…おやすまない、お客人がいたのか。」

 

 片目を隠した麻婆豆腐が好きそうな渋い声の人が入ってきた。四季さんは

 

 「ああ、牛鬼か…そういや今日は牛頭はいるか?」

 

 「ああ、今日こそは斬や炎から一本取るんだと張り切っていたな…ふむ、そこの少年は堅気ではないな?」

 

 「ああ、鬼だよ。音撃戦士の方だから…でもお前さん鬼で何年戦っているんだ?」

 

 「えっと確か鬼の姿で5年くらい?」

 

 「5年ってことは…」

 

 「「中1から!?」」

 

 「でもその前から生身でサポートをしていました。何回か襲われましたが1回を除いてほぼ無傷ですから。」

 

 「「生身で魔化魍と!?しかも1回何があった!?」」

 

 「軽く背中全体を斬られて入院しました。なんなら見ますか?」

 

 「あ、なんかエイキさんから元気すぎる重症入院患者として聞いたことあるぞ。」

 

 「いや、なぜ致命傷だろ!?なぜ生きてる?」

 

 「鍛えてますから!」

 

 「あ~鬼だから仕方ないな」

 

 「答えになってないぞ!四季も納得するな!少年も脱ごうとするな!」

 

 ~数分後~

 

 「ゼェ、ゼェ、ゼェ…」

 

 上半身裸で背中の傷を見せている前で赤い伍長ボイスの牛鬼さんが肩で息をしながら膝をついていた。

 

 「うへ~話に聞いていたがよく走り回っていたな。ああ、着ていいぞ。」

 

 四季さんに背中をポンと叩かれた後服を着ると牛鬼に近づき

 

 「すまんが、こいつの剣の腕前を見たいから牛頭丸をかしてくれないか?」

 

 「ゼェ…それなら構わないぞ。私もその少年の力量を見てみたいからな。」

 

 四季さんの提案で牛鬼さんの部下の方と手合せすることになったが相手は100年以上の実戦経験を持つ妖怪だそうなのでお願いして少しでも使い慣れた武器を使わせてもらうことにした。

 

 「因みにエイキさんから聞いたから知っているけど一番得意な音撃棒はなしね。後双剣も」

 

 「ヲッ!?」

 

 ~~~~~

 

  僕がジンキさんを探していると中庭のほうでワイワイと騒ぎ声が聞こえて向かうと

 

 「……」

 

 牛鬼さんの部下の牛頭丸が刀を構え、その反対側では、

 

 「……」

 

 ジンキさんがギターみたいな武器を構えてにらみ合っていた。二人の間に立っている四季さんは

 

 「二人とも用意はいいか?」

 

 「問題ない、直ぐに終わらせる!」

 

 「こっちも大丈夫です。」

 

 二人の言葉に四季さんは3歩後ろに下がり、

 

 「それでは…始めっ!!」

 

 「ハァアアアアア!!」

 

 四季さんの合図と同時に牛頭丸がジンキさんに接近して刀を振り落とそうとしたが、ジンキさんはそれをギターで受け止め、

 

 「いい一撃ですね…だがまだ軽い!!」

 

 と言いながら払いあげると逆手に持ち替え、

 

 「ガンガン行く…ぜ!!!」

 

 そう叫びながら振ったら勢いを殺さずそのまま次の攻撃に流れるようにギターを振った。

 

 「クッ…」

 

 苦戦していたが、牛頭丸はジンキさんから一旦距離を置き、直ぐに殺気の籠もった突きをジンキさんに向けて放つ。

 

 「ジンキさんッ!?」

 

 僕は思わず叫んだが、ジンキさんは落ち着いた様子で

 

 「ハッ!!」

 

 ジャンプで突きを避け、牛頭丸の背後に着地すると

 

 「ほい、一本」

 

 ギターを脇の所から牛頭丸の首筋に先端がぎりぎり当たるところまで近づけた。牛頭丸は区やそうな顔をして

 

 「…参った。」

 

 「勝負あり、勝者ジンキ!!」

 

 四季さんの声で周りの皆は歓声を上げた。すると僕を迎えに来ていただろう青田坊がジンキさんの前に出て行き、

 

 「ジンキ殿、俺と一本手合わせしてくれないか?」

 

 「頼む!!俺とももう一度闘ってくれ!!」

 

 青田坊と牛頭丸がそう言うとジンキさんは頭を掻いて、

 

 「あ~…それはちょっと…厳しいかな?」

 

 「あぁ!?何でだよ!」

 

 青田坊の言葉にジンキさんは空を指差し、

 

 「一つに天気だけど、今日は予報だと大雨で雷もあるらしい…あっ」

 

 皆が空を見ると雨が降り出した。雨に濡れたまま、ジンキさんは今度は二人を指差して

 

 「2つ目に闘いなれた妖怪二人相手に人間の僕が満足に戦えるわけがないでしょう。やるならどちらか片方でお願いしますよ。」

 

 「確かに…」

 

 ジンキさんがそう言うと部屋の中でお茶を飲んでいた牛鬼が

 

 「なら牛頭、お前は退け。」

 

 「しかし牛鬼様!!俺は「また明日、相手にしてあげますから」…チッ!」

 

 牛頭丸が下がって馬頭丸の持ってきたタオルで頭を拭き、青田坊が手をパキパキと鳴らしながら

 

 「では…行かせて貰うぜ!!」

 

 「え!?ちょっ!?休憩なし!?」

 

 「あっ…」

 

 青田坊は拳を繰り出し、ジンキさんはとっさに武器でガードしたが、とっさのことと青田坊の怪力で壁まで吹き飛ばされた。

 

 ガンッ!!!

 

 「グホッ!?」

 

 「おいコラッ!!青、何やってんだ!!」

 

 「す、スイマセン!」

 

 壁にたたきつけられたジンキ君の姿に四季さんは青田坊を叱り

 

 「ジンキさん!?大丈夫ですか!?」

 

 僕はジンキさんの下へ駆け寄ろうとしたが瑠妃さんが止め、

 

 「大丈夫ですよ。ジンキさんはあれほどでは気絶なんかしませんから。」

 

 瑠妃さんがそういうと

 

 「いってぇええ~~!!」

 

 ジンキさんは頭をさすっていたが平気そうに立ち上がり、四季さんの方を向き、

 

 「四季さん、僕は大丈夫ですので、手合わせを続けたいのですがいいですか?」

 

 「あぁ…本当に大丈夫なのか?」

 

 「ええ、生身じゃあ勝てるかどうか分かりませんが、」

 

 ジンキさんはギターを地面に突き刺し、構えると、新しいキャンディーを口にくわえたみぞれさんが

 

 「ジンキ、変身したらどうだ?それなら対等に戦えるかもしれないぞ。」

 

 「変身…?」

 

 僕はテレビやアニメとか後僕自身の事でしか聞かない単語に首を傾げていると

 

 「その方が良いのではないのでしょうか?実際刀を使うのは“鬼”の姿で戦うわけですし、」

 

 「おぉ、その方が良いかもな。“音撃戦士”の力も見てみたいやつらが多いだろうし、変身してくれないか?」

 

 瑠妃さんや四季さんがそう言ってジンキさんは

 

 「はぁ…分かりましたよ。幸いこの雨の中だ雷の一つや二つ、民家に落ちても不思議ではないでしょう…青田坊さん、」

 

 「ん?何だ?」

 

 「少しだけ待ってくださいね。」

 

 ジンキさんはその言葉と同時に左腕を顔の高さまで持っていき、鬼の顔が付いたリストバンドを触ると

 

 ガシャ

 

 鬼の顔の下の方に弦が付いた物が出てきて、ジンキさんはそれを指で弾いた。

 

 ベェン…

 

 リストバンドから琵琶のような音が出て、ジンキさんはそれを額にもっていった。そして少しの間かざしたまま……

 

 「ハアッ!!」

 

 ビシャァアアアン!!

 

 雷がリストバンドを天に突き出したジンキさんに向かって落ち、皆は慌てだしたが、瑠妃さんとみぞれさんは至って落ち着いた様子で見ていた。

 

 「あの…随分落ち着いていますね?ジンキさんに雷が落ちたというのに…」

 

 雪女の氷麗が二人にそう言うと

 

 「まぁ、ジンキさんの変身はあんな感じですから…」

 

 「鬼弦で変身すれば、晴れていても、屋内でも地下でも雷は落ちてくるからな。」

 

 「そうですね。そのたび服が千切れてしまうので新しいのを用意しなくてはいけませんが…」

 

 「え…?」

 

 僕がポカンとしているとジンキさんの姿は人ではなく、黒くて左の角が異様に伸びている鬼へと変わった。変身をした刃鬼さんは構えて

 

 「さて…いきますか!!」

 

 刃鬼さんは青田坊に向かって走り、青田坊も刃鬼さんに向かって走り腕を組みあった。

 

 「グッ!?…」

 

 ズリズリズリ…

 

 どんどん青田坊が押され始め、いつの間に帰ってきたのかは分からないけどお爺ちゃんが刃鬼さんをみて、

 

 「ほう珍しい、ありゃあ“戦鬼”じゃないか。これはちと青が不利じゃな。」

 

 「え?じいちゃんそれはどういうこと?」

 

 僕がお爺ちゃんの方を振り向いた瞬間、

 

 「どっせ~い!!」

 

 「ヌォオオオオ!?」

 

 ズゥン!

 

 僕が急いで音の方を見ると、刃鬼さんが青田坊の袖を掴み、地面に叩きつけていた。皆驚いていたが四季さんは

 

 「勝負あったな…勝者は刃鬼だな。」

 

 青田坊は立ち上がり、

 

 「いや~お強いですね。この俺が力負けするとは…」

 

 刃鬼さんに握手を求め、刃鬼さんも青田坊の方を向き、顔が光ると鬼の顔から人の顔に戻り、

 

 「いえいえ、青田坊さんも中々強かったですよ。僕もまだまだ鍛え足りませんね。」

 

 と言い、握手を交わした。四季さんは

 

 「さて、手合わせをしてジンキの実力も分かったことで、まずジンキ君達は風呂に入りなさい…リクオ、すまないが彼を風呂場に案内してくれ。」

 

 「あ、はい分かりました!ジンキさんはついて来て下さい。」

 

 「了解、失礼します!」

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 僕は瑠妃さんが持ってきた着替えを持って、リクオ君と共に大浴場に向かっていると、(因みに顔から下は鬼の姿のまま)

 

 「あの、ジンキさん!!」

 

 「ん?どうしたんだい?」

 

 「ジンキさんは本当に人間なんですか?」

 

 リクオ君の問いかけに僕は

 

 「ただの人間じゃないよ。でも妖怪じゃあない。」

 

 「そう言えばさっきお爺ちゃんが戦鬼と言っていたけど…」

 

 「ほう、身内に音撃戦士の存在を知っている人がいるのですね。なら風呂に入りながら説明しましょう。」

 

 この後、僕とリクオ君は大浴場で戦鬼の事、戦鬼の歴史、ついでに僕の仕事や陽海学園の事を話すとリクオ君は

 

 「へぇ~色々あるんですね。」

 

 「まぁね、後僕の連れの二人も妖怪だよ。そう言えば、リクオ君も妖怪なのかい?」

 

 僕は浴槽に浸かりながら、リクオ君に尋ねるとリクオ君は

 

 「僕は妖怪の血が4分の1程度混じっているだけですよ。それにジンキさんと比べると、僕なんかまだまだですよ。」

 

 と言い落ち込んだが僕は左手をリクオ君の頭の上に乗せて、

 

 「リクオ君、僕だって最初からあんなに強かった訳じゃない。最初の頃なんて鬼にすらなれなかった。」

 

 「え?」

 

 「でも、毎日身体と心を鍛え、多くの闘いを経験して、そして身体を見て分かるように、多くの失敗もして、何度か死にかけた事もある。だけどそうして今の僕、戦鬼のジンキがいるわけだよ。」

 

 「はぁ、」

 

 「まぁ、何が言いたいかと言うと……え~っと…君も色々と鍛えていったら良いと思うよ?」

 

 「それ、ついさっき思いつきましたよね!?しかも「え~っと」って言ってましたし!!」

 

 リクオ君のツッコミに僕はただ

 

 「…すまない、僕今まで教わる事は多かったけど教えた事は少ないんだよ!!それに人生経験が少ない僕が良い言葉がポンポンと出るわけ無いでしょ!!」

 

 「逆ギレですか!!」

 

 「違う!!ヤケクソに言っただけだ!!(キリッ)」

 

 「開き直っている!?」

 

 「時には開き直りも大事だよ?今までに校舎をぶっ壊したり、リアル無双しちゃったし」

 

 ~数分後~

 

 僕とリクオ君は迎えにきた四季さんの護衛忍の炎さんの後をついていき、大広間に行くと、

 「おぉ、二人とも遅かったじゃないか!!」

 

 「先に始めてしまったぞ。」

 

 大宴会が始まっていました。因みに、瑠妃さんとみぞれちゃんは…

 

 「…で四季の坊やが気付いてくれなくてな…」

 

 「大変ですね、ジンキさんはそういう事に気づいてくれますが、優しすぎて…」

 

 「へぇ、そのキャンディーは冷気を閉じ込めているのですか。」

 

 「予備を多めに持ってきたから分けてやろうか?」

 

 瑠妃さんは千さんという四季さんの秘書的な人と恋愛相談をしていてみぞれちゃんは同じ雪女(後で聞いたら少し違うそうです。)の氷麗ちゃんと冷気保存キャンデーの話でなんか意気投合しちゃってるよwww僕はリクオ君の方を見て

 

 「とりあえず…楽しみますか?」

 

 「そうですね…」

 

 こうして四季さんの元での初日が過ぎていき、翌朝僕の両腕に瑠妃さんとみぞれちゃんが抱きついて寝ていたのは言うまでもない。

 

 翌日、四季さんに呼ばれどういった刀が欲しいのかを聞かれ、それと炎も欲しいそうなので使う炉に鬼火で火をつけた。

 

 やっぱ鬼火便利だな~前世のテレビじゃちょっとグロいかなんかで使われなくなったけど…


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