ロザリオとバンパイア ~刃の音撃戦士~   作:オンドゥルッフ

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第二十二の巻「ミッション イズ バースデー瑠妃さん」

 ある日俺達新聞部部員全員は刃に呼び出され、新聞部部室に集合すると、暗い部屋の真ん中で刃君は机に肘を置き、両手を口の前で組んで

 

 刃「皆さん、待ってました。」

 

 月音「刃君、俺達に用事ってなんなの?」

 

 みぞれ「瑠妃と喧嘩したのなら私の物になれ。」

 

 胡夢「ふざけた事言わないの!!」

 

 直木「そうですよ。というより刃君と瑠妃さんは世界が破滅しない限り別れることはないんじゃないですか?」

 

 峡子「そうよね~」

 

 みぞれ先輩の一言に胡夢先輩はポカッと頭を叩いたが、刃先輩はそれを無視して俺達に顔を向けて

 

 刃「いや実は、君達にお願いがあって…」

 

 その言葉を聞いた瞬間、俺と他の一年の皆は直ぐに窓の外を見た。

 

 キリク「明日…雪降らないよな…」

 

 白鋼「いや、大雨かもしれない…」

 

 心愛「槍かもしれないわね…」

 

 銀影「刃だけに火炎弾かもしれんな~」

 

 刃「君達、何気に酷いね…お仕置き」

 

 ゴンッ!!ガンッ!!ペシッ!グサッ!!

 

 俺と白鋼は刃先輩の拳を心愛はデコピンを銀影部長は雷光を頭にぶっ刺され苦しんでいると月音先輩が

 

 月音「まぁ刃君って何でも一人でこなしちゃうからね…」

 

 直木「実際は力で無理をこじ開ける感じですけどね。」

 

 紫「戦闘がからんでいる事以外なら任せて下さいですぅ~。」

 

 先輩達がそう言い、刃先輩は立ち上がり

 

 刃「では、皆に聞きます……この中で今瑠妃さんが欲しい物知っている人…挙手!!」

 シ~ン…

 

 刃先輩の一言に俺と白鋼は呆れ、他の皆はポカンとしていた……後、部長は血を流しながら倒れていた。

 

 白鋼「帰るか……」

 

 キリク「俺も…」

 

 俺達がそう言い出口に向かうと

 

 刃「コォォォォォォ……」

 

 バキッ!!ガシッ!!

 

 刃「ま、待ってくれ!!ふざけているかも知れないけど、真面目な気持ちで聞いているんだよ!!」

 

 刃先輩がギプスを壊して俺達の足に掴んできたが、

 

 ギリギリ!!

 

 と俺はついさっきまでギプスをしていたとは思えない凄い握力で掴んできた。

 

 白鋼「痛い痛い!!話聞きますから!!」

 

 キリク「刃先輩、それ以上力を入れるとこっちが折れる!!」

 

 刃「あっ、すまない…慌て過ぎた。」

 

 刃先輩が悲鳴を上げる俺とキリクの足から手を放すと、萌香先輩が 

 

 萌香「瑠妃さんの欲しい物を聞くことは、つまり誕生日プレゼント?」

 

 萌香先輩がそう言うと刃先輩は立ち上がり、頬を軽く掻きながら

 

 刃「うん、そう言う所だな…ふと思い出してみたら、瑠妃さんは僕の為に色んな事をしてくれたけど、僕からは何もしてないから…今回何か形に残るようなものをプレゼントしようと思って」

 

 陵「ああ、確かに瑠妃さんって何かを欲しがったりしないよね…刃君のドSプレイ以外」

 

 刃「でも流石に誕生日プレゼントの代わりに鞭と蝋燭と波紋疾走をあげるのはどうかと思うから峡子ちゃんとか直木君なら仕事で、陵君ならこのまえ瑠妃さんが使っていた音撃管の関係で、萌香さんたちならガールズトークで何か聞いてるかなと思ってね……」

 

 

 刃先輩は窓の方へ歩きながら言うと胡夢先輩が首を傾げながら

 

 胡夢「あれ?でも瑠妃さんから誕生日の事なんて聞いたことないし、第一刃君の方がいつも一緒に行動しているから詳しい筈でしょ?」

 

 みぞれ「しかし、最近は瑠妃は学園で刃は公安と人間界での仕事があるから碌に喋っていないからな…」

 

 胡夢先輩がそう言うと刃先輩は肩を落としながら

 

 刃「実は…瑠妃さんは自分の誕生日を覚えてないんだ……。」

 

 全員「「「「「「「!!?」」」」」」」

 

 その一言に俺達は驚いた。刃先輩は続けて

 

 刃「みぞれちゃんと一年以外の皆なら知っているけど、白鋼君達に教えるけど……」

 

 刃先輩は俺達に瑠妃さんと出会った時の事を話してくれた。瑠妃さんが人間を恨んで復讐しようとしていたこと、刃先輩が瑠妃さんを止めて保護した事、お館様の事、そして刃先輩が大怪我をして止めた事、そして病院で起きちゃった告白……最後はいらなかったな…しかし

 

 心愛「義兄さん!!私頑張って手伝うよ!!」

 

 心愛(と肩に止まっているコウモリ)が大量の涙を流しながら刃先輩の手を掴んだ。あ、陵先輩が軽く引いてる

 

 刃「流石我が義妹よ!!」

 

 お互いの肩に手を置き換え、見つめあうと

 

 月音「まぁ、俺達も瑠妃さんにはいつもお世話になったし…」

 

 萌香「私達も手伝うよ。」

 

 胡夢「私にドーンと任せなさい!!」

 

 みぞれ「刃の頼み事だからな…任せろ」

 

 白鋼「まぁ、断っても参加させるつもりでしょうからやりますよ。」

 

 陵「まあ、瑠妃さんには僕達の雑務をやってもらっているのでお礼にナニカしてあげたいと思ってましたから…」

 

 直木「良いですね良いですね。サプライズってのは良いですね!」

 

 峡子「あたいだって頑張るよ!!」

 

 刃「皆…すまない。」

 

 こうしてミッションイズバースデーが発動された。

 

 〔ミッションその一瑠妃さんの欲しい物を知ろう!!担当赤夜萌香&黒乃胡夢〕

 

 萌香さんと胡夢さんには部室で待機してもらい、僕達は隣の部屋から隠しカメラで様子を探る事にした(銀影部長が所持していたため没収)僕は二人に渡しておいた通信機(ザンキさんの私物)を使い話しかけた。

 

 刃「二人共、そろそろ瑠妃さんが新聞部の記事を持ってきます。」

 

 萌香『う、うんわかった。』

 

 胡夢『不自然にならないように頑張るわね!』

 

 刃「お願いします!」

 

 そうして通信を切ると同時に瑠妃さんが入ってきた。少し作業をして自然な感じになるよう萌香さんが話しかけた。

 

 萌香「ねえ、瑠妃さん」

 

 瑠妃「何ですか萌香さん?」

 

 萌香「今欲しい物って何かあるの?」

 

 萌香さんがそう言うと瑠妃さんは少し考えて手をポンと叩くと

 

 瑠妃「そう言えば新しい下着を買おうと思ってました。」

 

 萌香「し、下着…ですか?」

 

 瑠妃「はい!!最近胸の当たりが苦しくなってきましてそれにこの前刃さんが好きそうな勝負下着を見つけました……」

 

 胡夢「確かに最初の頃より大きくなっているわね。私と同じ位になるんじゃない?」

 

 胡夢さんが瑠妃さんの胸を凝視していると

 

 瑠妃「やはり愛の力ですね!!刃さんは明日休みだったら〔この先は色々ヤバイ〕」

 

 胡夢「うわっ、凄い事するわね。」

 

 萌香「あわわわわ……」

 

 別室では……

 

 心愛「……(冷たい視線)」

 

 白鋼「……(距離を少しずつ開けている)」

 

 紫「ふむふむ…(鼻血を流しながらメモ)」

 

 月音「………(鼻血を流し気絶)」

 

 陵「……(羽で首を切れるように構える。)」

 

 峡子「ちょっと直木、これじゃ聞こえないわよ?(直木に耳を塞がれている)」

 

 直木「駄目ですね駄目ですね。愛ゆえの規制ものの暴走を聞かせるわけにはいかないので…というよりオシキさんに殺されます。」

 

 キリク「先輩流石の俺も引くわ…」

 

 みぞれ「私も大きくなるのか…」

 

 周りの視線が痛い、凄く痛い。陵君に至っては首をかき切ろうとしているし…僕は急いでマイクに向かい

 

 刃「胡夢さん……話を変えて…」

 

 僕がそう言うと胡夢さんは

 

 胡夢「瑠妃さんと刃君の仲が良いのはわかったけど、刃君からプレゼントしてもらったら嬉しい物って何かある?」

 

 胡夢さんが多少無理やり話の流れを変えると瑠妃さんは少し考えて

 

 瑠妃「私は刃さんが傍にいてくれるだけで充分です。刃さんは周りを流しているように見えていろんな人に流されたりしてますけど、私のことを考えていますし、とても大事にしていると言う事がわかります。それ以上何かを望むのは欲張り過ぎと思ってまして…もし刃さんが私に贈り物を上げてくれるのならなんでも構いません。」

 

 萌香「瑠妃さん…」

 

 胡夢「羨ましいわ~後私の母さんが迷惑をかけてすいません!!」

 

 別室では…

 

 刃「瑠妃さん…」

 

 心愛「健気…」

 

 キリク「なのにドM…」

 

 白鋼「それを言うな…」

 

 陵「そう言えば刃さんと瑠妃さんたちばな一のおしどりカップルなんですよね…」

 

 峡子「そういやお姉ちゃんも愛の大きさでは瑠妃さんには負けないって言ってたわね。」

 

 直木「でも姉さんは悪いほうの影響しか受けてないんですよね~~黒木さんとどうにか縁を結ぼうとしているし…」

 

 銀影「そうか…さて」

 

 銀影先輩は椅子から立ち上がるとカメラを片手に

 

 銀影「瑠妃さんの新しい下着姿を撮らなくてはあかんな!!」

 

 とドアに手をかけた瞬間、

 

 白鋼「逃がすか!!」

 

 白鋼君が先回りして銀影先輩の顎を蹴り上げ、

 

 みぞれ「とりあえず…」

 

 キリク「凍って頂こう…」

 

 みぞれちゃんとキリク君が凍らせ、

 

 心愛「えい」

 

 心愛ちゃんが頭の部分の氷を壊したのを見ると僕は右手に光の力を込めながら、

 

 刃「うぉぉぉぉぉ、震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!そしてぇぇぇ…流れるほどにシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥト!!」

 

 銀影「以外それは二部ぅぅぅぅぅぅ!?!?!?」

 

 銀影先輩の頭を燃やした後、

 

 刃「とりあえず、アクセサリーでも作るか…」

 

 白鋼「まぁ、それが普通でしょう。」

 

 陵「でもやるからには工夫を凝らさなきゃね。細かい加工は僕に任せて」

 

 紫「プレゼントで別れかける事は普通は無いはずですぅ~」

 

 直木「皆はそう言いますが、先輩鬼の中には誕生日プレゼントに鰹送った人いてたんだよ。」

 

 キリク「何で鰹!?」

 

 峡子「なんか光り物を魚と勘違いしていたみたい…まあ女のほうは寿司の意味で言ったみたいだけど…」

 

 キリク「そ、それもどうかと思いますよ…」

 

 刃「さて、次は会場を作らなきゃね…部室が妥当かな?」

 

 僕は通信機を外して外に出ようとすると壁がめくれ、

 

 ザンキ「話は聞いた!!」

 

 財津原先生が出てきて更に天井の板一枚が外れ、

 

 九曜「刃さんが困っていたら手伝います!」

 

 とひょっこり九曜さんが顔を出し、そして部屋の窓から

 

 明日夢(螢糸さんに抱きかかえられながら)「会場とかは僕達がセッティングするから」

 

 最後に部屋の扉が開き、

 

 理事長「君はプレゼントでも作りなさい。」

 

 と言い、全員去っていったが、

 

 刃「逆に心配だよ…」

 

 陵「同じく…」

 

 この後新聞部の皆は瑠妃さんに送るプレゼントを作りにいったり、買いに行ったりと解散していった。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 瑠妃「はあ・・・」

 

 最近皆さんの様子がおかしく、刃さんにも聞こうとしても仕事が入り話が聞けなかった…。

 

 土曜日の午後私は理事長に呼ばれ、照明の様子がおかしいので講堂に向かうよう言われた。私は講堂へ向かう途中で

 

 刃「おっ、瑠妃さん」

 

 瑠妃「刃さん!今から講堂に?」

 

 刃「ああ、照明の様子が悪いからって聞いてね・・・一緒に行く?」

 

 瑠妃「はい、」

 

 私は刃さんと一緒に講堂に向かっているとき刃さんが

 

 刃「おかしい…予定では部室で行うはずなのに…」

 

 と呟いていたが、私が訪ねても「なんでもない」で済まされてしまった。私達が講堂について私が扉を開けると同時に、

 

 九曜「放てい!!」

 

 モヒ安「「「「ヒャッハー!!」」」」

 

 ボンボンボン!!

 

 モヒ安の方々がバズーカ型のクラッカーを鳴らし、私がポカンとしていると新聞部のみんなが近づき

 

 月音「瑠妃さん…」

 

 萌香「お誕生日…」

 

 新聞部員全員「「「「「「おめでとう!!」」」」」」

 

 白鋼「って言う解釈でいいのかな?」

 

 キリク「って白鋼!!」

 

 心愛「いい所で何を言っているのよ!」

 

 刃「また10時間連続イクササイズするよ!!」

 

 白鋼「すいませんでした!」

 

 みんながわいわいと騒ぎ始めたとき私の背後から理事長が

 

 理事長「ふふふ、成功したようだな・・・」

 

 瑠妃「理事長、これはいったい何なのですか?」

 

 理事長「見てとおり君の誕生日パーティーだよ・・・刃君が君の為に考えたものだ。」

 

 瑠妃「刃さんが・・・?」

 

 私がそう呟くと明日夢先生が

 

 明日夢「瑠妃さんって自分の誕生日を覚えてないらしいから刃君がやろうと言ったんだ。」

 

 ヒビキ「本当なら刃と瑠妃さんが始めてあった日にやりたいけど俺や刃といった鼓の鬼は夏は大忙しなんだよね~」

 

 刃「そうそう……」

 

 その時場の空気が凍り、刃さんがヒビキさんに震えながら指を刺し、

 

 刃「な、なんでヒビキさんがここに・・・・?」

 

 ヒビキ「なんでってそりゃ勿論祝うためだよ!」

 

 というと講堂内に

 

 ドン・・・

 

 和太鼓の響き・・・舞台の幕が開くとそこには鬼の姿の威吹鬼さんに斬鬼さん、鋭鬼さん、黒鬼の旦那、蜜鬼君達と鬼の皆さん総勢14名の鬼の姿があり、真ん中には大きな太鼓が二つあり、ヒビキさんは刃さんの肩の手を置くと

 

 ヒビキ「いくぞ、刃」

 

 刃「やるのですか・・・ハア」

 

 ヒビキさんの言葉に刃さんはため息をすると音叉を鳴らし、舞台に向かいながら変身し、太鼓の前に立つと音撃棒を構え

 

 刃鬼「皆さん行きます!」

 

 響鬼「音撃打・・・・」

 

 鬼全員「「豪華祝宴」の型!!」

 

 そう皆さんは言うと和太鼓を叩いていく、新聞部や公安の人達はただ静かにそれに耳を傾け、途中からは刃鬼さんは輝に、響鬼さんは紅に変わっていき、最後は

 

 刃鬼・響鬼「ハア~~…ハア!!」

 

 ドン!

 

 息の合った連打で終わり、皆からは拍手が飛びその後月音さん、白鋼君、キリクさんからは花束、萌香さんからは絵を、心愛ちゃんと胡夢からはお菓子を、紫ちゃんからは惚れ惚れくん、みぞれさんからは彫像をもらい、刃さんが近づき

 

 刃「僕からは「宴会じゃああああああああ!!」ええええええええええええ!!!?」

 

 刃さんが何か言おうとしたとき

 

 クロキ「全員思う存分騒げええええ!!」

 

 鬼「「「「おおおおおおおおおおお!!」」」」

 

 トドロキ「料理もいっぱいあるっすううううううううううう!!!」

 

 新聞部一同「いえええええええええええええええ!!」

 

 エイキ「今日だけは未成年でも酒を飲めやあああああああ!!」

 

 ミツキ「それは駄目でしょう!?」

 

 ザンキ「神様仏様が許さなくても俺が許す!!だから楽しめ」

 

 ミツキ「法律も許さないですって!?」

 

 理事長「今日一日は多少暴れても許す!!」

 

 ミツキ「理事長あなたまで!?校舎また壊れますよ!?」

 

 理事長「…校舎を壊さない程度で頼むよ。」

 

 公安「「「「おおおおおおおう!!!」」」」

 

 九曜「我々も騒ぐぞおおおおおおおおおお!!」

 

 モヒ安「「「「ヒャッハアアアアア!!!」」」」

 

 この後は大宴会となった・・・・刃さんは何か言いたそうでしたがその前にエイキさんに引っ張られていってしまった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 刃「ふう、終わったか・・・」

 

 僕は父さん、小暮さんを初めとした酔っ払ってぶっ倒れた人達に毛布をかけ、同じく無事だったミツキさんに言って熱くなった身体を身体を冷ましに缶ジュースと胡桃(殻付)屋根の上に上ると

 

 瑠妃「あっ・・・・」

 

 月を眺めながらジュースと少しのお菓子を持った瑠妃さんがいた・・・僕はすぐにあたりを見渡し、誰もいないことを確認すると(みぞれさんはアマキの姉御に頼んで酔いつぶしてもらった。)瑠妃さんに近づき、

 

 刃「隣いいかな?」

 

 瑠妃「はい、いいですよ。」

 

 僕は隣に座るとポケットに入れていたさっき渡しそびれた小さな箱を取り出し

 

 刃「さっきは渡し損ねたけど…はいこれ」

 

 といい瑠妃さんに手渡した。瑠妃さんは

 

 瑠妃「あ、ありがとうございます・・・開けてもいいですか?」

 

 刃「いいよ、瑠妃さんのプレゼントだからね構わないよ。」

 

 瑠妃さんは箱を開けて中身の鴉の形のネックレスを取り出した。石は理事長の手伝いでオニキスを譲ってもらった。金属は霧亜と戦った時に折れた音叉の破片を利用して作った。すると瑠妃さんは

 

 瑠妃「・・・・・グスッ」

 

 目に涙を溜めていた。僕は

 

 刃「はわわわわわ・・・・るるるるr瑠妃さん、気に入りませんでしたか!?やっぱり鬼全員の太鼓が駄目だったのか!!?昔僕もやられて少し引いたけど嫌いにならないでください!!」

 

 僕がそういうと瑠妃さんは涙をぬぐい、

 

 瑠妃「い、いえ、そうではなく嬉しくて…刃さんは公安や新聞部、魔化魍相手に忙しいのに私のためにこういうことをしてくれて・・・・私って刃さんにお世話になりっぱなしですね。」

 

 瑠妃さんがそういうと僕はつい

 

 刃「それは違うよ。」

 

 といった。さらに続けて

 

 刃「新聞部の仕事でも、公安の仕事でも鬼の仕事でも瑠妃さんがサポートしてくれているからできるわけであって、お世話になっているのは僕のほうだよ。」

 

 瑠妃「そんな、遠慮しなくても・・・」

 

 刃「いやいやいや・・・」

 

 瑠妃「いやいやいや・・・」

 

 僕たちがそういいあっていると背後から

 

 ???「まったく仲が良いなお前たちは・・・」

 

 僕たちが後ろを向くとなぜか裏萌香さんがキャンパスを二枚持って立っていた。

 

 刃「な、なんでそっちの萌香さんが?」

 

 裏萌香「宴会の途中で月音が誤ってロザリオを外したのだよ。」

 

 瑠妃「なるほど・・・でどうかしたのですか?」

 

 瑠妃さんがそういうと裏萌香さんはキャンパスを一枚を僕に、もう一枚を瑠妃さんに渡して

 

 裏萌香「まあ、お前ら二人にプレゼントだ…その絵を見てみろ。」

 

 僕達はキャンパスを見ると瑠妃さんのほうには窓枠に腰をかけて空を見上げる瑠妃さんが、僕のほうには窓の近くに立ち、空を見上げる僕の姿が書かれていたが窓の形、空の雰囲気が似ていて窓もお互い半分しか書かれていなく首をかしげていると

 

 裏萌香「お互いの絵をくっつけて見ろ。」

 

 僕達は言うとおりにすると一枚の大きな絵ができた。

 

 刃「ほう…」

 

 瑠妃「なるほど…」

 

 僕たちは絵を見ていると裏萌香さんは

 

 裏萌香「最初は瑠妃だけを書くつもりだったのだがな、隣にお前(刃)が立ってないと不自然に感じてな、表の私がお前も書いたのだよ。」

 

 刃「ありがとうございます。」

 

 裏萌香「お礼は良いよ、それと私は寝るよ。お前らも早く寝て明日もがんばれよ。」

 

 瑠妃「はい…」

 

 裏萌香は部屋に戻って行くと僕と瑠妃さんはディスクアニマルを使って絵を運んで貰うと

 

 瑠妃「刃さん…これからも宜しくお願いしますね。」

 

 と頭を僕の肩に乗せて尋ねてきたので

 

 刃「勿論さ…」

 

 と僕は答え瑠妃さんを抱き寄せて、お互いの唇を合わせて離れた後二人で夜の空を見上げた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 瑠妃さんのパーティーから数日経ち、新たな問題が起きた。それは…

 

 ザンキ「刃と瑠妃が所構わずイチャイチャするとはな…」

 

 直木「微笑ましいですね。微笑ましいですね…かね?」

 

 峡子「いや、やりすぎでしょ?」

 

 みぞれ「悔しいな…」

 

 胡夢「私、愛に生きる妖怪のはずなのに…」

 

 直木「このままだと愛に生きる妖怪(笑)になってしまいますね。」

 

 ザンキ「しかも…」

 

 僕達が横を見ると

 

 瑠妃「刃さん、ア~ン」

 

 刃「ア~ン♪うん、瑠妃さんの料理は美味しいね!」

 

 瑠妃「もう刃さんったらそんな事を言っても何も出ませんよ♪」

 

 刃「愛は既にあふれ出ているけどね!」

 

 瑠妃「もう刃さんったら!」

 

 刃・瑠「「フフフフ…」」 

 

 二人が甘い空間を広げ、色々と辛いしかも…

 

 猫目「ザンキさん、私達も…」

 

 猫目先生もやろうとするが生魚丸々はちょっと…そういや昨日電話越しでエイキさん泣いていましたね。そして僕達は自動販売機に向かってコーヒーを買おうとしたが「てつをのブラァッ!!コーヒー」は売り切れていた。




今回の猛士報告

 甘い……

        byミツキ

 ヒビキ「なにこれ?」

 みどり「聞いた話では瑠妃ちゃんとジンキ君がイチャイチャしているって…」

 イブキ「イチャイチャねえ…」

 トドロキ「仲良しなのは良いことッス。」

 日菜佳「(トドロキさんとイチャイチャしたいのにな~)」

 香須美「(イブキ君とは…まだ無理ね。)」

 エイキ「ウワアアアアアアアアアアアアン!!」

 本日の金言「仲良しな事は良いけど程ほどにね? byおやっさん」 「修行はちゃんとしろよ!! by小暮」

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